イナズマイレブンGO3 DASH 〜宇宙人などいない、本当の世界大会〜   作:ふぉれスノ

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皆様、ご無沙汰しております。
投稿していない期間にイナズマイレブン界隈はとんでもないイベントが盛りだくさんでしたね。私自身もイナイレ熱は最高潮で、グッズを買いまくったり、新作ベータ版の地区大会に出場したり、決勝大会のオフラインイベントに参加したり、、、
そして新作発売は2025年6月!!予定!!笑
首を長くしてのんびり待ちましょう。

そして本作品も定期的に更新して行きたいとは思っているのですが、高頻度での更新は少し難しいという現状です。こちらも首を長くしてお待ちください。


第9話「神出鬼没の天才科学者」

 

「ここがブラックルームだよ。」

 

 アジア予選1回戦の翌日、試合直後のため自由に過ごして良いという指示を受けたメンバーたちは、雨宮の案内でブラックルームに来ていた。

 

「ここが特訓施設?」

 

「無機質な部屋だな…」

 

 ズラりと並ぶ精密機械に低い天井、硬い床。とてもサッカーの練習をする場所とは思えない環境に皆目を丸くしている。

 

「じゃあ天馬、試しにその場で走ってみて。」

 

「え、その場で?」

 

 雨宮は中央のタッチパネルを操作してから天馬にそう指示すると、天馬は恐る恐る足を動かす。

 

「あれ…?なんだこれ!いくら走っても…前に…進めない…!!」

 

 天馬は指示通り走り出すが、足を着いた床がランニングマシーンのように動き出し、前に進むことが出来ない。

 

「どーなってんのこれ!?」

 

「これはホログラム映像。俺達の脳に直接信号を送ることで本物と同じ感覚が再現されている。」

 

 驚きを隠せないメンバー達に白竜がブラックルームの説明をする。

 

「そっか、白竜たちは前にここで特訓してたんだっけ?」

 

「ああ、他にも能力がコピーされた選手と実戦形式の練習もできる。例えば…」

 

 白竜はそう言ってタッチパネルを操作すると、部屋全体が足場の悪い砂漠地帯となり、中央にはボールを持った人影が現れる。

 

「あれは…韓国のキャプテン!?」

 

 突如現れたファイヤードラゴンのキャプテン、リ・チュンユンは千宮路がいる方を向いてシュート体制に。

 

『ラピッドファイア』

 

「俺か…!?グラビティ…どわっ!」

 

 自身の背後にサッカーゴールが出現した千宮路は、シュートを止めるべく必殺技を発動しようとしたが、砂に足を取られて踏み込めず不発に終わり、チュンユンのシュートはゴールネットを揺らした。

 

「今のシュート、本物に劣らない威力だ…」

 

「足元の悪いフィールドに変えて足腰も鍛えられるってことか…」

 

「すげぇ…」

 

 突如起きた一連の出来事に皆開いた口が塞がらなず、千宮路は思わず声を漏らす。

 

「こんなに詳細な設定ができる装置、誰が作ったんだ?」

 

「黒岩監督がアルノ博士に頼んで作ってもらったそうだ。」

 

「「「「「アルノ博士!?」」」」」

 

 剣城の口からその名を聞いた天馬、神童、霧野、雨宮、狩屋は驚きの声を上げる。

 

「あるの…?誰だ?」

 

「ああ、俺たちがタイムジャンプの旅に出ていた時に色々とサポートしてくれた200年後の博士だよ。」

 

 クロスワード・アルノ。多重時間理論を提唱し、タイムマシンを発明した200年後の科学者。雷門に様々なサポートしており、クロノストーン状態になった円堂守を人間の姿に戻したのも彼が発明した装置によるもの。

 

「ほんとになんでもできんな、あの神出鬼没のじじ…じいさん。」

 

「神出鬼没…?」

 

「外にも同じ施設が4つあって、使用者、使用時間とかの使用状況も全部記録されてるらしい。今からここ使うやつ、いるか?」

 

「俺、使います。」

 

 雪村の問いかけに剣城が応える。

 

「剣城くん、利用方法を実際に見せてあげた方がいいんじゃない?」

 

「そうだな。」

 

****

 

 全員がルームの入口に移動し、剣城がタッチパネルを起動させると音声案内が開始される。

 

『管理番号を入力してください。』

 

「管理番号?」

 

「僕たち一人一人に割り振られたパスワードみたいなものだよ。」

 

 剣城は画面のキーボードで自身の管理番号を入力する。

 

R101010

 

『剣城京介様、認証しました。』

 

 機械は剣城を認証し、ブラックルームの扉が開く。

 

「へぇ〜、結構ちゃんとできてんじゃん。」

 

 空野は自身のタブレットを操作すると、全員のスマートフォンに通知音が鳴る。

 

「今、イナッターに全員の管理番号送りました。これがないと利用できないので確認しておいて下さい。」

 

〈ブラックルーム 管理番号〉

千宮路大和 D010901

護巻徹郎  D020702

霧野蘭丸  R031503

龍崎皇児  T051604

貴志部大河 K090406

雪村豹牙  H101507

松風天馬  R081408

神童拓人  R090809

剣城京介  R101010

瞬木隼人  K171311

井吹宗正  G200212

真狩銀次郎 H051213

黒裂真命  S090614

狩屋マサキ R150315

雨宮太陽  A110118

白竜    Z101119

 

「それにしても、今時番号入力って少し違和感がないか?」

 

「そう?別に何も思わないけど…」

 

「最近はスマホのロックも指紋認証とか顔認証が主流だろ?しかもその…アルノ博士?が作ったんならもっと進化したシステムが使われていてもおかしくない…」

 

「龍崎…お前急にめっちゃ喋るな…」

 

 疑問を抱き流れるように口を動かす龍崎に、周りは若干引き気味な様子。

 

「ほぉ〜ほっほ!君、なかなかに鋭いのぉ〜!」

 

「「うぉ!?!?」」

 

「えっ、誰!?」

 

 突然姿を表した年配の男に驚いた龍崎は思わず大声を出してしまう。

 

「あ!!アルノ博士!!お久しぶりです!!」

 

「おぉ〜天馬、久しぶりじゃのぉ!」

 

「博士、どうしてここに!?」

 

「時空を超えて、ちょいとラナウェイ!!そんなとこじゃ。」

 

「あの人が…アルノ博士…?」

 

「なんか、思ってたイメージと違うな…」

 

 頭のキレる天才博士を想像してた千宮路と護巻はアルノ博士を見て拍子抜けした様子。

 

「認証システムのことじゃが…」

 

「聞かせてください!なにか理由があるんですよね?」

 

 興味津々の龍崎はアルノに詰め寄る。

 

「…龍崎ってあーゆーキャラだったか…?」

 

「番号入力の理由はズバリ!クローン技術の発達じゃ!!」

 

「クローン技術!!!」

 

 龍崎は目を光らせてアルノの話に耳を傾ける。

 

「わしが生きている200年後の世界ではクローン技術の発達によって、指紋認証や顔認証のセキュリティは簡単に突破されてしまうんじゃ。」

 

「クローン技術によって指紋や顔が簡単に再現出来てしまう、ということですよね?」

 

「その通り。だからこそ『記憶』という最もセキュリティの堅い手段を採用した、というわけじゃ。」

 

「なるほど…」

 

 アルノの話を聞いた龍崎は大きく頷きながら深く考え込む。

 

「…わかった?」

 

「…まあ、何となく…」

 

 思わず声を漏らした貴志部に神童が応える。他のメンバーも突然の出来事に未だ混乱している様子。

 

「なんか龍崎、盛り上がってたな。」

 

「ああ、それは…帝国は鬼道重工のスポンサーを受けていた時期があったらしいんだ。」

 

「鬼道重工って、あのCMのか!?」

 

「そう。それを機に鬼道重工の技術教授が授業してくれるようになって、機械系には少し詳しいんだ。」

 

「それであんなに食いついてたのか。」

 

 鬼道重工は帝国学園総帥・鬼道有人の父親が経営する鬼道グループに所属する企業で、9年前に帝国学園の学園スポンサーとして支援することになったが、相互利益の関係から1年足らずで契約は終了した。それでも企業の一部からは今でも学園の支援が続いている。

 

「そうだ!アルノ博士!…って、いない!?」

 

「あちゃ〜、またいない…」

 

「え、瞬間移動した!?」

 

「あの人、よく急にいなくなるんすよ…」

 

「あぁ…だから神出鬼没…」

 

 龍崎はアルノに他の質問しようとしたが、もうそこにアルノの姿はなかった。

 

「そんな…」

 

「またすぐ会えるさ。」

 

****

 

「天馬、この後何するか決めた?」

 

 ブラックルームの説明が終わり解散したメンバー達は、ランニングする者、ブラックルームで特訓する者、部屋に戻って休息を摂る者などそれぞれ過ごしていた。そんな中、雨宮は天馬に声をかける。

 

「決めてないよ。太陽は?」

 

「実は、天馬と一緒に試したい技があるんだ。」

 

「それって…連携技ってこと?いいね!やってみようよ!」

 

「ほんと!?じゃあ決まりだね。」

 

 雨宮の提案で連携必殺技の特訓をすることになった2人は空いているブラックルームに向かった。

 

****

 

   ブラックルーム・B棟   

 

「ここに番号を入力して…」

 

R081408

A110118

 

『松風天馬様、雨宮太陽様、認証しました。』

 

 天馬は先程教わった方法で操作すると、機械音声と共に開いた扉からルーム内に入る。

 

「試したい技って、どんな技なの?」

 

 スパイクの紐を結びながら天馬がそう尋ねると、雨宮も同じくの紐を結びながら答える。

 

「昨日の試合、天馬が韓国のタクティクスを突破した時のこと覚えてるでしょ?」

 

****

 

 韓国の必殺タクティクス『ネオ・パーフェクトゾーンプレス』に包囲されながらも『スパイラルドロー』をし続ける天馬だったが、その竜巻は徐々に勢いを失っていく。

 

『その程度の策で攻略したつもりか?俺たちのタクティクスは完璧だ!破られることはない!』

 

 包囲網の中にいるジフンは天馬を煽る。なんとか粘る天馬だったが、焦りと疲れによって『スパイラルドロー』の竜巻は消えかけてしまう。

 

『天馬…!』

 

 外側の包囲網に囲まれている太陽は竜巻の勢いがなくなっていくのを見て、自分に言葉をかける。

 

『僕は天馬ほどの突破力はない。だからって天馬に頼ってばかりでは攻め込めない…!僕だって…僕だって、いつか太陽の下に出るんだ!!』

 

 雨宮は空に手をかざし胸に手を当てると、太陽の光を手の中に溜める。

 

『はぁぁぁ!!!『クレイジーサンライト』!!!』

 

 溜めた光を天馬の頭上に放出すると、光はわずかに残った『スパイラルドロー』の竜巻にエネルギーを送る。光エネルギーを得た竜巻はオレンジ色に変化して徐々に大きくなる。

 

『何!?』

 

 大きくなったオレンジ色の竜巻は『ネオ・パーフェクトゾーンプレス』の竜巻を巻き込んでさらに広がり、包囲網を形成していた韓国の選手たちを吹き飛ばす。

 

『『『『『ぐぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』』』』』

 

『なんと!!ついに日本の松風と雨宮が見事な連携で韓国の必殺タクティクスを破った〜!!これには韓国サイドも驚きの顔を隠せません!』

 

****

 

「うん、覚えてる。あの時は助かったよ!」

 

「あの連携を磨けば、すごい技になると思わない?」

 

「確かに!絶対すごい技になる!」

 

 目を輝かせながら問いかける雨宮に、天馬も同じように身を乗り出して応える。2人のスパイクの紐は結ばれずに垂れたまま。

 

「まずは1回やってみよう。」

 

****

 

   宿舎エリア   

 

「黒裂と真狩の怪我、大丈夫かな……」

 

 解散後、宿舎に戻った貴志部は部屋で1人、昨日の試合で怪我をした黒裂と真狩の心配をしていた。

 

「(次の試合は明後日。それまでに良くなるといいけど…

 

明後日までに怪我が治らなければ……)」

 

 貴志部は、もし同じポジションの黒裂の怪我が治らなければ次の試合は自分が出場出来るかもしれないという期待と、一方で不純な期待をしてしまった罪悪感を抱きながらすぐに飛び起きると、貴志部は時計を確認する。短針は4と5の間、長針は6を指している。

 

(まだ間に合うか……)

 

 数秒後、荷物を持つと意を決して部屋を後にした。

 

****

 

『次は木戸川、木戸川。お出口は左側です。木戸川の次は星章学園前に止まります。Next stop is Kidokawa……』

 

 車内アナウンスが次の停車駅を知らせる。貴志部は下車し、出口へ向かう階段を下りる。

 

「待って、あれ貴志部くんじゃない!?」

 

「え、嘘!?ガチじゃん!?」

 

 改札を出ようとしている時、入ってくる2人の女子生徒に話しかけられる。

 

「あの...応援してます...!!」

 

「ありがとう、嬉しいよ。」

 

「「きゃーーーっ♡♡」」

 

 お礼を言い2人に手を振ると、それを見た女子生徒達は嬉しさのあまり、叫びながらホームへ駆けて行った。貴志部は黄色い歓声を聞いて少し嬉しくなったと同時に、FFIがこれほど注目されていることに驚き、緊張感を覚えた。

 

****

 

『キーンコーンカーンコーン』

 

 17時を知らせるチャイムを聞きながら、貴志部はある場所に向かっていた。

 

「あれ、貴志部?」

 

 歩道を歩く貴志部に声をかけたのは、長い金髪を右肩に結んだ美しい男性。

 

「監督!!」




【選手紹介① 松風天馬(イナズマジャパン)】
背番号:8
所属チーム:雷門中サッカー部
学年:1年
ポジション:MF
攻撃力 :83
シュート:80
ドリブル:99
速さ  :88
体幹  :66
守備力 :70
総合  :84
常にチームの中心となり、仲間を鼓舞するイナズマジャパンのキャプテン。幼少期から磨かれたそのドリブルは、世界でも右に出るものはいない。
主な必殺技:そよかぜステップ
      マッハウィンド
      スパイラルドロー
      ワンダートラップ
      アグレッシブビート
      ゴッドウィンド
      風穴ドライブ

こんな感じで後書きに作中に登場する選手紹介を載せていきたいと思います。載せな回もあると思いますし、一気に2人載せる回もあるかもしれません。こちらも合わせてお楽しみください。
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