無個性でもヒーロー目指す!。   作:斬る斬るティー

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今回はオリ主が爆豪とオールマイトにかな~り、キツメにもの申します。
ファンの方はあしからず。


第15話:戦闘訓練②

 

 

 

「それじゃあ、第一試合の講評をやっていこう!まあつっても今試合のMVPは……飯田少年だけどな!」 

「お、俺ですか!?」

「ケロ・・・勝った緑谷ちゃんか麗日ちゃんじゃないの?」

 

 蛙吹は口元に人差し指を添えながら、首を傾げて尋ねる。

 それに対してオールマイトは分かる人!っえ挙手を促し、それに八百万が手を上げて答える。

 

 饒舌にペラペラと次から次へ言葉を述べる八百万。(え、私の言うこと無くなっちゃう…)と心配するオールマイトの気持ちなぞつゆ知らず、個人個人の評価に移っていく。そして最後は今回のヒーローチームの勝利は訓練という甘えから生じた反則のようなものという総評を述べ、八百万は話を締めくくった。

 

「ま、まあ!飯田少年にも固すぎる節はあった訳だが……正解だよ!くぅ〜!」

 

 笑顔のままサムズアップをしているが、何とも悔しげな雰囲気のオールマイト。

 

「お兄様は他にありそうですね」

「え?」

 

 いきなりユエから講評をフラれたことに驚く。全員からも視線を集める上にオールマイトからも何かあるのならと言われ喋る。

 

「講評はだいたいは八百万の言ったとおりです。ただ、これが練習って所ではです」

「どういう意味での?不死黒さん」

 

「もしこれが本当の戦いならMVPは飯田と緑谷だった。まず緑谷は四人の中で一番指示を出していたのが緑谷だからだ。指示なんて実戦では今は正解でも数秒後には間違っていたなんてことはザラだ。そのため緑谷はその時その時に上手いこと指示してた。最後のあれだってちゃんと核が何階の何処と飯田と麗日の位置を聞いて、指示してたんじゃない?麗日さん」

 

「う、うん。そうだけど・・・なんでわかったん?」

 

「俺ならそうする。じゃなきゃあんなイカレ・・・ヤバイ奇策はしない。まあ、ビルが壊れなかったのは賭けだったんじゃないかな?

 それで、次に飯田。まあ、文句の付けようは殆ど無かった。有るとしたら二つ。

 一つ、麗日に核を取られそうになった時に持って逃げたけど飯田の個性ではあれが本物だったらまず、重くて無理。

 二つ、麗日対策で物を片付けたのは良かったけど、自分が使えそうな武器を探らなかったのは失敗だな。もし俺が飯田としてあそこに居たら鉄パイプぐらいは持って走りながら殴ってた。ヴィランの演技は良かったけど甘さを残したな。それで、組んだやつがモットましで連携できるやつならダントツのMVPだった」

 

 まあ、此所までは良かったと言って、次に鋭い目付きで麗日をみる。

 

「麗日は弁明の余地無し。飯田を見たときに笑うとかバカなのか?もしこれが実戦だったらその場で囚われて人質にされていた。足手まとい以下のお荷物だ。そして最後の攻撃は最低だ。あの石つぶて何個か核に当たってたからな・・・? 本物はそれだけでは爆発はしないが、気を付けることに越したことはない。だって核爆弾、何が原因で爆発するか分からないんだから。・・・そこのクソバカと同じで」

 

 次に一騎はまるでゴミを見るかの様な目で爆豪をみる。流石に不味いのでは?とオールマイトは思うも一応見届けると決める。

 

「お前、マジ何したいの?」

 

 一足で爆豪の前まで移動するとさっき以上の鋭い目付きで爆豪を睨む。既に見下していた緑谷に負けて意気消沈していた爆豪には一騎の怒りに恐怖を抱いた。だが、そんなこと関係無しに一騎は更に低い声で話す。

 

「あの規模の攻撃を室内で人に向かって使うとかバカなの? お前あれを撃つときになにか言ってたな、なんて言った?」

「・・・」

「答えんわな。オールマイト、アンタなら聞いたろ?なんて言ってた?」

 

 そに質問にオールマイトも答えないそれどころか「いや・・・その~・・・」と遠回しに質問の拒否をした事に一騎は舌打ちをして「当ててやるよ」と言って爆豪を見る。

 

「当たんなきゃ死なねぇ。って言ったろ」

「・・・!」

 

 正にその通りだった。それを聞いた瞬間に爆豪は肩をピクリと跳ね上がらせ、オールマイトはもろに「え」っといって驚いてしまう。その二人の反応に一騎は「当たりかよ」と言うと聞いてたクラスメイトは驚愕する。

 そして爆豪の胸ぐらを掴むと顔を近づける。

 

「お前巫山戯てんのか? 当たんなきゃ死なねえ?つまり当たってれば死んでた攻撃をしてたって事だよな。それに当たらなくったて飛んだ瓦礫の当たり所が悪ければ死んでたろ。 何とか言えよ。・・・ッチ!こういうときには黙りか。 お前はいいよな、派手で戦闘向きな個性のお陰で

 

 倫理観欠如しててもヒーロー目指せるんだから!

 

 

 強く突き放し爆豪を壁に叩きつける。何時もなら反論する爆豪だが、この時は何も言えなかった。

 そして壁に叩きつけられると力無くずるずると壁にもたれ座り込む。

 

「ちょ!不死黒少年!流石に言いs――」

「事実だろ?それとも何か? 中断されない程度にぶっ叩くとか、当たらなきゃ死なねぇなんて言って大規模ブッパする奴の倫理観がまともとでも?雄英は自由が売り文句でも許しちゃぁならねぇラインがあんだろうが」

「そ、それは・・・」

「それともアレか?俺が無個性だからコイツのやったことがイカレてると思ってるだけか?」

 

 そこまで言われるとオールマイトは何も言えなくなる。

 しかも「お兄様は間違ってません。個性有る私でもあれはイカレてれると思います」とユエの援護射撃も有り、ますますオールマイトはなにも言えなくなる。

 

「爆豪勝己、いまのテメエはヒーローよりもヴィランの方が似合ってるぞ。それか、誰よりも強いことに満足していたいんなら、ヴィジランテでもやってろ」

 

 重たい空気がその場を包む。だが、次に一騎はオールマイトを睨むと口を開く。

 

「オールマイト、アンタもアンタだ。こんな戦闘訓練するんだ、勿論生徒のコスチュームのギミックも知ってたんだよな? なんで最初に釘を打っとかなかった!・・・んですか」

 

 その質問にオールマイトはだらだらと汗を流し言い淀む。

 

「知らないとか抜かさないですよね?」

「えっと~・・・あの・・・その・・・ごめんなさい、知らなかったです」

「・・・なに考えてるんですか、マジで。なんであの時止めなかったのかは知りませんが結局、緑谷は腕をやって、爆破を喰らって重傷だ!一生残る傷か後遺症があるかも知れないんですよ!わかっているんですか」

 

 強めに言われた言葉にオールマイトはなにも答えられない。止めなかったのは私情と入試の実技の時にユエが大怪我していた人を治癒していたのを見てユエが居るから大丈夫と頭の中にあった為だ。

 そのとき爆豪が呟いた。

 

「クソガキの個性を使えばクソナードの怪我は直ぐに治んだろうが」

 

 彼は個性把握テストの時に八百万がユエに「あの方の怪我を治癒で治してあげませんの?」と言っているのを聞いていた。

 

「そうですわ!ユエさんの個性をつか、え・・・・ッ!?」

 

 その呟きを聞いた八百万はユエの個性を使う提案をしようとした瞬間に表情が消え能面の様な顔で目だけを爆豪に向けてる一騎を見て息を呑む。

 

「お前、ユエの個性を宛てにあんな巫山戯た事したとしたなら、一周回って色んな意味で尊敬するよ。なにをどう育てて貰ったらそんな巫山戯た思考になるのか。親の顔が見てみたい」

 

 今の言葉はさっきとは比べものにならない程の怒気が含まれていた。それに全員が戸惑いながらも疑問に思う。

 そして一騎はユエを見るとコクリと頷いたのを見て、喋って良いのだと理解する。

 

「確かに、ユエの治癒を使えば緑谷のあの怪我は直ぐに治る」

「じゃじゃあ!つk「だが使わせない」 え」

 

 ユエの個性を知り砂藤が言うがそれを一騎は瞬時に却下する。そして何故かと疑問を浮かべる皆を見てから一騎は話す。

 

「お前らはユエの治癒を知った。ならこれからは授業で無茶して怪我しても治して貰えると思ったか?もしそうなら俺は許さねぇぞ」

(・・・そういう事か)

 

 怒る一騎に全員理解出来なかったが、轟だけはその怒りの理由を理解した。

 

「ユエは怪我を治す体の言い道具じゃない。さっきの試合は止めるべきだった。なのに止めずに続行した。なら、緑谷の怪我はオールマイトの責任だ。ユエにその責任の尻拭いはさせない、絶対に」

 

 オールマイトを睨みながら告げる。それを見て全員理解する。そりゃあ妹を都合の言い道具として使われればいい気はしないだろうと。

 そして一騎はユエの肩に手を回し力強く抱き寄せる。

 

(ッ//)

「オールマイト、例え平和を体現したアンタだろうと、天下の雄英だろうと、ユエを回復道具として使うのなら、俺は誰だろうと容赦なく敵に回すぞ」

 

 基本、一騎はユエに怪我を治して貰うのを断っているのだ。だって、一騎は知ってる。あの父親が個性特訓と言う名でユエに治癒を使わせて、大富豪や政治家、一国の王の怪我や病気を治させていたのを。

 そして死んだ目で個性を使い僅か8歳で何億と稼がされたユエの姿を。その為のあの台詞である。

 

「っ!」

 

 一騎の瞳に確固たる意思が有るのを見たオールマイトは自分がどれだけ巫山戯た事を考えてたのか痛感する。

 そして、一騎は空気を変えるために強めに手を叩き、明るい表情と声に変える。

 

「さて!話変わってる上に空気悪くしちゃってごめんな。それで講評のやつ、あれこれ言ったけど結局は無個性が個性持ちに対する僻みにしか聞こえないと思うから、無視して貰って良いよ! さあ、時間もあるだろうから次に進めましょ!」

 

「そ、そうだね。次はBチーム対Iチームだよ」

 

「・・・どうしたユエ。顔赤いけど大丈夫か?」

「にゃい! 大丈夫でしゅ・・・//」

「そ、そうか」

(お兄様。無意識でやるのは反則です///)

 

 

 

 ☆

 

第2試合は轟・障子VS葉隠・尾白チームだったんだけど、スタートして直ぐ後に、

 

「び、ビルごととっとと凍結ささささせることで、相手のこっ行動を封じるとは、へっくち! やることがすごいな轟少年!」

「さみぃ! 上半身ほぼ裸なんだけど俺!?」

「の、のんびり階段登ってんじゃねぇよぉ!? マイペースか!?」

 

ビル全体が凍結した。吐く息が真っ白になるぐらいに温度が落ちて真冬並みになった。

 

「八百万、とりあえず俺のコート着てろ」

 

 葉隠に返して貰っていたコートを次に八百万に羽織りかける。

 

「よ、よろしいのですすか?」

「ああ」

「ありりがとう御座いますわ。あ、不死黒さんの匂いがしますわ」

「誤解生む言い方しないで。それと切島、麗日、芦戸お前らはこれを羽織っとけ」

 

 そう言って一騎が三人に投げたのは5センチ四方の布だった。

 

「ふふふ不死黒これは?」

「体温保護のサポートアイテムだ。開くと羽織ることが出来る大きさになる。悪いが麗日と芦戸は蛙吹だいて前後で挟むように羽織ってくれ」

「わかった」

「ありがとう、不死黒君」

 

これでなんとか露出の多い人はなんとかなった。って轟まだ三階にしか行って無い。流石にのんびりすぎだろ。

 

「ん?どうしたユエ?」

「お兄様は寒くないんですか?」

「まあな。毎年雪降る真冬の山中で滝修行してるからな。それに比べるとこの程度なんともないよ」

「そうですか。でもダメです!」

「何が?」

「お兄様、そこに座って下さい。胡座で」

 

 言われたことに少し疑問に思うも指示に従う一騎。するとユエは軍服のコートだけを脱ぐと、一騎の胡座の上に座り両手を自分の前に回させて脱いだコートを前から羽織る。

 

「えっと~ユエさん? なにしてって!ユエ温かい!?普通の体温以上に、なんで?」

「赤血橾術・赤鱗躍動で血流を早くして体温を上げてるんです」

 

へーそんな技術が。鍛練で近いもの出来ないかな?てかユエ、呼吸が速くなってるがだいじょ・・・呼吸、そう!呼吸だよ!!

あークッソ!なんで今ままで考えなかった!中国には呼吸を使って気の流れを操る方法があるんだから、呼吸法で運動能力だって上げられるはずだ!なんでいままで試さなかった。馬鹿だな俺は!

 

「どうしました?」

「何にも無いよ。ユエは温かいな」

「えへへ。あ、耳朗ちゃんちょっとこっちに」

「?」

 

 呼ばれた事で不思議に思いながらも近寄って来てしゃがんだ耳朗の顔を両手で触り、次に首筋を触る。最初は驚いた耳朗だが、その暖かさにより寒さの震えが止る。

 

「……あっ本当に温かい。それに、いい香りも「それはお兄様の匂いですね」・・・コッチ見んな!!」

「ぎゃああああああああ!!理不尽!!?」

 

 ユエの一言で耳朗のイヤホンジャックが一騎に突き刺さる。その瞬間、爆音の衝撃波が体中を襲う。

 その少し後でユエを挟んで一騎に謝りまくる耳朗と、なんともいえない絵面が出来ていた。

 因みに「オイラも寒い」と言って近づいた峰田は「生理的に無理」と真顔で言われ一発撃沈したとか。

 

 ☆

 

 第4試合上鳴・耳郎 vs 水無月・八百万。

 これはユエ達がヴィラン側で始まった。

 

「それじゃあ作戦通り、私が迎え打つからモモちゃんは此所の守備をお願い」

「ええ、分かりましたわ。ですがユエさん、本当に一人で大丈夫ですの?」

「勿論! 別に私が殲滅してしまってもかまわんのだろ?」

「ええ、ユエさんのご活躍、期待しておりますわ」

「それじゃあ、行って来ます」

「いってらっしゃいませ。ユエさん」

 

 見送られ扉を出ると「また後で~」と手を振りながら通路に消えていくユエ。

 

 一方、建物に侵入した耳朗と上鳴は、耳朗のイヤホンジャックを壁に突き刺し索敵を行なっていた。

 

「先ず一人、恐らく核の部屋・・・かな?」

「どち?」

「多分、八百万。足音的に。もう一人は・・・」

「せいかーい!流石は耳朗ちゃん!」

 

「「!?」」

 

 一番奥の曲がり角から堂々と出てきたユエ。普通なら愚策だが、既に両手を合わせて百斂を行なっていた。

 

「って事でごめんね。穿血!」

 

 両手を顔の近くに持ってきて謝るが直ぐに前に向けて両手の先から血のビームが飛び出す。だがそれは直線的だったために二人は左右に飛び退き避ける。

 

「甘いな~」

 

 そう呟くと口角を吊り上げニカッと笑い、手を開き手を組む。

 その瞬間二人の間を通過しようとした穿血として放たれた血液が縄状に変形して、耳朗と上鳴を縛り上げる。

 

「クソ!こうなったら!」

「あ、止めた方がいいですよ上鳴さん」

「え?」

「だって此所で使うと耳朗ちゃんにも感電しますし、範囲を調整できたとしても二人の赤縛を繋いでるので、結局は耳朗ちゃんが感電します。血液は電気を通しますので(嘘だけど)」

 

 そこまで言うと「うそ~ん」といって諦める上鳴。次にイヤホンジャックをブーツに伸ばす耳朗に目を向ける。

 

「耳朗ちゃんも大人しくして下さい。もし、変な動きを起こせば上鳴さんの頸を絞めます。こんな風に」

 

 パチンと指を鳴らすと上鳴の頸の血が狭まり本当にどんどん頸を締め始める。

 

「ちょ!タンマタンマ!!マジで首絞まってるって!!」

「なら降参しろヒーロー。降参か死か。選んで貰おうか」

 

 いきなりの冷血な喋り方に冷たい目線。そして純白の軍服、その姿は相手に恐怖を抱かせるのに十分だった。

 

 

 

「さて!講評に移るが・・・うん、MVPは文句なしの水無「苗字で呼ぶな」 ユエ少女だな」

「流石はユエさんですわね」

「モモちゃんが後ろで待機してくれてると分ってるからサクサクって事が進んだんだよ~」

 

 八百万の腕に抱きついて満面の笑みで言うユエ、そのユエをまた笑みを浮かべて撫でる八百万。何故か全員、二人の後ろに百合の花が見えてしまったとか・・・。

 

「ケロ・・・でも、なんで最初から二人で行かなかったのかしら?」

「二人で行くよりも私が行って万が一負けても稼げた時間でモモちゃんなら籠城準備完成出来ると思ったからだよ。梅雨ちゃん」

「そうなのね。 それに梅雨ちゃんと呼んでくれるのね、嬉しいわ。 ケロケロ」

「相棒を信じるからこそ出来る作戦と言う事だね。ユエ少女」

 

 そして時間は経ち一騎の番になる。接近戦しかできず一人の為、対戦相手は切島と砂藤になったが、この試合は誰も予想にしない終わり方を迎えた。

 

 

 ☆

 

 

「始まって1分は経つのに不死黒全然動かないね~。てか映らないね~」

 

 すでにもう始まってるのだがどのモニターにも不死黒が映らないために、頭の後ろで腕を組み「ひま~」とぼやく芦戸。そんな彼女にユエは一つのモニターを指差し声をかける。

 

「もう既にお兄様は動いてますよ」

「え?・・・は!?え、ええ!なんでもう核の部屋に居るの!?」

 

 確かに切島達の居る核の部屋には不死黒が立っていた。だが立っていたのは通路側の出入り口では無く、窓側だった。

 

 それから一騎は縮地を使い未だに気づいていない砂藤に背後から強烈な跳び蹴りをかまし壁まで吹き飛ばす。そして気づいて振り向いた切島の横腹を一発殴る。

 殴られたことで横腹を押さえる切島の腕に確保テープを巻いてから未だに何が起きたのか分らず混乱している砂藤の手首にも巻く。

 その後は核も一応タッチして確保する。

 

 

「マジかよ。拘束最速記録が轟だとしたら、核の確保の最速記録は不死黒だよな」

 

 モニターをみて上鳴が呟く。他の者も信じられないモノを見て驚愕していた。

 

「てか、どうやって五階まで・・・」

「ユエさんは分りますか?」

「当然分るよ。 どうやったかはお兄様から直接聞いた方がインパクト有るよ。ヒントは私に刀を預けたこと」

 

 

 ☆

 

 

「さて!講評だが・・・うん!MVPは不死黒少年だな!」

「まあ、当然か。それより!不死黒、お前どうやって部屋に入ったんだよ!」

 

 切島が一騎に問い詰める。皆も講評よりもそっちを気にしていた。

 一騎は皆の視線が早く話せと言ってるように感じ、説明を始める。

 

「簡単だよ窓から入っただけ」

 

「「「だからどうやって!!」」」

 

「あのビルは隣との距離が近かったから本ビルと隣のビルの壁をピョンピョンぴょん!てな感じで上がった」

 

 指でジグザグに上げて説明をする。だが、そんなんで出来るのかと全員にいわれるが「出来るんだから仕方無い」と答える。

 

「不死黒さん、その~因みに重りの方は身に付けておりますの?」

「勿論、今日は朝忙しくて交換できてなかったから、確か60㎏かな」

「60!?」

「なあ、 どうしてかくのある階どころか有る部屋が分ったの?」

「切島も砂藤も気配をモロ出しだったから気配探知で直ぐに分った」

「え?気配?」

 

 頸を傾げる切島。それを不思議に思い周りを見るも他の人も似た反応をしていた事に、一騎はもしやと思い声をかける。

 

「みんな、気配探知能力を身に付けてるよね?」

「いや、ねぇよ!」

「嘘だろ・・・。最低ラインの人か動物かの探知どころか、生物の気配探知そのものが出来ないのか!?」

 

 驚愕する一騎。そのあとも一騎は質問に答え続け、あっという間に時間は過ぎ終わりを告げた。

 

「お疲れさん!緑谷少年以外は、特に大きな怪我もなし! 初めての訓練にしちゃあ中々良かったぜ!」

 

 サムズアップをするオールマイトを見つつ、蛙吹が呟く。 

 

「相澤先生の後でこんな真っ当な授業……。何だか、拍子抜けというか……」

「真っ当な授業をするか否かも、全て教師の自由さ!という訳で、授業はここまで!私は緑谷少年に講評を聞かせねば!取り敢えず、君達は着替えて教室に……お戻りぃぃぃぃぃ!!!」

 

 オールマイトは超特急で本校に戻り、残された生徒達は唖然とその後ろ姿を眺めていた。

 

止めるべき試合を止めないのは真っ当では無いような?

 

 

 ~教室~

 

「お兄様、今日の学校終わりましたしこのまま帰りますか?」

「いや、後で相澤先生に訓練場を借りるための資料を貰いに行く予定。そしてそのまま帰るかな」

「おーい」

 

 話す二人りに声を掛けたの切島だった。内容は今日の戦闘訓練の反省会だった。

 

「お兄様!参加しましょう!」

「まあ、時間もあるk「不死黒さん!居ますか!!」 発目!」

 

 勢いよく扉を開けて発目が尋ねてくる。クラスメイトはいきなりの知らない女性の登場とその女性が一騎の名を呼び近づくのに驚く。

 

「おい不死黒!誰だ!この女は!」

「お前!雄英に入って直ぐに女を作ったのかー!!」

 

 上鳴と峰田が一騎に問い詰めるが「違う違う」と慌てて否定する。

 

「こいつはお隣さんの「そんな事より行きますよ!不死黒さん」 え?何処に?」

「工房が使えるようになったんです! 新たなベイビーを作りますよ!!」

 

「「「「はああああああ!!!」」」」

 

「お前らの考えてるのは違うから」

 

 ベイビー作りをユエ以外は意味深の方で捉え、大きな誤解が生まれる。だが似たような事が中学でも何度も有り、

 

『不死黒さん! 今日もベイビー作りを手伝って下さい!』

 

 と、人前でいきなり言われたりして慣れてる為、落ち着いた態度を一騎は見せていた。

 

「ど、どどういう事だ、不死黒君! 不純異性行為をしたのか!?」

「どうどう、飯田。まず、こいつは発目明。サポート科の子、そして此所で問題、発明家は作った物をなんと呼ぶ?」

 

 飯田を静めた後に手を叩き皆に問題を出す。すると何人かは直ぐにその意図が分かり、発目の言ったベイビーの意味も理解した。

 

「そうか。何かを作る人は自身の作ったモノを我が子と呼ぶ。故にベイビーと言うわけか!」

「大正解! そして俺は此奴と家が隣だから中学の時からそれを手伝ってるんだ」

 

 全員納得し、女子は自分の勘違いに恥ずかしくなり赤面する者も居た。皆が似た反応の中一人だけ反応が違った。

 それは峰田だ。彼だけはサポート科と聞いた時に反応が変わり、一騎に近づく。

 

「おい、不死黒!」

「なに?」

「サポート科ってことは、つまり夜のサポートもして貰ってるのか!!」

 

 ここに来てのセコハラ発言。クラスメイトは峰田がこういう人種だとなんとなく分っていた為に呆れるが、一騎はしゃがんで峰田に目線を合わせると頭を鷲づかみして峰田を睨む。

 

「峰田、この世には言っても良いことと悪いことあるよね?」

「え?え?」

「アルヨネ?」

「あ、はい」

「じゃあ、いまお前が言ったことは言って良いことなの?」

「えっと~」

「こ~た~え~ろ~」

 

 ギリギリと音を立てて頭を掴む手の力を強める。

 

「いえ、悪いことです・・・イダダダダダ!!」

「お前のその一言で傷つく人間もいるんだ。理解しろ」

「は、はい・・・」

 

 そのあと乱暴に手を離し、立ち上がり頭をガシガシとかき口を開く。

 

「あー。気を悪くしたのなら悪いな発目」

「ん? 気にしてませんので!それより来て下さい!」

「ああ。わかった。発目の手伝ってくるからユエは反省会に参加してな」

「はーい」

 

教室を出ると発目に手を引っ張られて発目の使う工房に向かうが・・・雄英の工房だから大丈夫だよな? 爆発しないよな・・・先生もいるし大丈夫!

 

『爆発フラグ立ちました!!』

 

なんだろう、変な声が聞こえた気がする。

 

 この後、案の定アイテムが爆発して保健室に緊急搬送されたとか。

 

 

 ~保健室~

 

 

「うっ・・・・こ、ここは」

「お」

 

 保健室に来た一騎は緑谷が目を覚ましたのを見て声をかけることにする。

 

「よう、起きたか。もう大丈夫か緑谷」

「うん・・・うん?!不死黒君!?なんで?」

「居るのか、か。サポート科の子のを手伝ってたら、ちょっとミスって指千切れてね、リカバリーガールに治して貰ってた」

「それ大丈夫なの!?」

「ああ、もう治ってる。・・・それよりごめんな」

「な、なんで不死黒君が謝るの!?」

 

「緑谷の怪我はユエの個性を使えば直ぐに治った。けど俺が使わせなかった」

「・・・」

「あの時オールマイトは何故か中止せずに続行した。なら、お前の怪我はオールマイトの責任だ。その責任の尻拭いをユエにさせたくなかったんだ。

 全部俺の身勝手な考えだ。だから頼む文句は俺に言ってくれ」

 

 一騎が悪いわけではないのに頭を下げて謝る一騎に緑谷は焦り出す。

 

「謝らないでよ! 僕は気にしてないから!」

「そう、言って貰えると助かる」

 

 そのあと講評を少し話しすとリカバリーガールに「もう大丈夫なら出て行きな」と言われ保健室を出たあとは一騎は緑谷と別れ職員室に向かい体育館やグランドの放課後の使用許可の軽い説明や書類を貰い教室に戻る。

 

「明日からTDLも使えるし。よかった」

 

良かったけど、一ヶ月分の使用願いの紙貰っただけで職員室に居た教師全員であんな目で見ることないだろうに。まあ、一年でこれは今までに無かったみたいだから当たり前か。

 

「ん?あれは爆豪と緑谷か?」

 

 ふいに景色を見ると校門で緑谷と爆豪が話しているのが見え、気になりスマホのカメラで緑谷は後ろを向いているから爆豪をズームして読唇術を使う。

 

『氷の奴や無個性野郎を見て、敵わねぇ、勝てねぇんじゃ…って思っちまった!講評にも納得しちまった!昨日の今日で散々思い知らされちまった!!! クソッ、クソッ、クソッ……!

 こっからだ!俺はこっから…!ここで1番になってやる! クソデク!テメェが俺に勝つなんて二度とねえからな…!覚えてやがれ!』

 

「メンタル強。でも、復活して良かった。さてもど・・・」

 

 戻ろうとした時にオールマイトが現れ爆豪に何か言うも言い返されて、今は緑谷と話してるのを見る。

 

「緑谷は照れてるのかな? アイツはヒーローオタクだからな。・・・アイツだけにはオールマイトとの関係を知られないようにしないと。大丈夫、俺ならやれる」

 

 緑谷だけにはオールマイトを嫌ってるのも、その理由も知られないようにすることを心に決める。

 

 だが、彼は知らない。オールマイトと緑谷は師弟関係で、血より深い繋がりがあることを。

 






やったね一騎。まだまだ強くなるよ!


次回「委員長決めとマスコミ」


それでは、期待せずにお待ち下さい。
よろしければ評価やコメントの方!お願いします。


あ、そうそう!投票ですが結果! 速度上げます週2にします!

土日の朝9時に投稿です!!

え、連続投稿じゃねぇかって?・・・スタコラサッサ!

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