更新する度にこんな小説の誤字脱字報告して下さる方々!
誠にありがとう御座います!(__)
吹き飛ばされた一騎は空気抵抗がある中なんとか体勢を整え、森林ゾーンに入ったと同時に何度も木に向かって刀を振るい勢いを殺すと、地面に接触と同時に五点着地で衝撃を体中に分散させて無傷で着地する。
「クソが。マジで死ぬかと思った・・・ん?」
複数の気配を感じ周りに意識を向けると其処ら中に待ちぐせしていたヴィランが現れる。
「おいおい。ようやく来たぞ」
「なんだ女じゃ無いのかよぉ~」
「別に良いじゃねぇか。いたぶり殺そうぜぇ~」
「いやいやお前ら、先ず可笑しいだろ」
「そうだ! ガキ共はあの黒霧って人がゲートで寄越すって言ってたじゃん」
「アイツ空から降って来たぞ」
何人かは一騎の現れ方に触れない奴らにツッコむが殆どのヴィランは一騎を殺すことを楽しみに嫌な笑みを浮かべている。
「どうでも良いからとっとところ――グッエ!」
「え」
「は」
だが一騎は一切の躊躇も戸惑いも無く一番手前に居たヴィランに縮地で迫ると背負い投げで地面に叩き付ける。そして何が起きたか理解出来て無い近くに居た二人を後ろ蹴りで蹴り飛ばすと、地面に叩き付けた奴に馬乗りになりもう一丁の拳銃を取り出し周りのヴィランに発砲する。無論ゴム弾。
「相手が一人だからって油断するなよ。俺が知ってる中で、簡単に相手に隙を見せるのは絶対な強者か雑魚だけだ。そしてお前らは後者だ」
「ふっざけんッゲベ!」
下敷きにしていたヴィランが反撃しようと動いた瞬間に左手でソイツの顔面を殴る。
「グベ!ガハ!ウゲケガアガ!・・・ご、ごべ!んなざいゆるじで」
下敷きにされてた奴は実銃を使うヒーローが居るというか雄英に居るために一騎の銃も実銃だと思い込み、無表情で銃を乱射しながら自分を殴る一騎を見て完全に心が折れ戦意喪失し、泣きながら謝り許しを請う。
それをみた一騎は手を止め口を開く
「何かを傷付ける者は何かに傷付けられる覚悟を。
何かを苦します者は何かに苦しめられる覚悟を。
そして、何かを殺す者は何かに殺される覚悟を。」
そこまで言うと空になったマガジンを抜く。
「何をするにも覚悟が要る」
新たなマガジンを少し入れると勢いよくヴィランの顔面に叩き付ける。
「覚悟が出来て無いのなら・・・・最初っから何もするな」
気を失ったヴィラン達を冷めた目で見るとゆっくりと立ち上がり銃をホルスターにしまい、ゆっくりと肩を回す。
「あーやっぱりトウシさんが言うように大型拳銃は片手で撃つもんじゃねえな。腕全体が痛い」
「ヒュー」
綺麗な口笛が聞こえた場所には一騎を吹き飛ばした男が木の枝に腰掛けていた。
「よ!ナイスショット」
「拳銃で文字通りな」
なんだ此奴。いつからいた?気配を全く感じなかった。しかもなんだこの、霞を掴むかのような感覚は。てかヴィランのはずなのに全く敵意が湧かない。何故だ。
「それじゃあ一騎」
男は飛び降りると鉄棒を構えようとする。
「その前に名乗れよ。あと俺の名前知ってる理由も話せよ」
だが一騎は戦闘よりまずは会話で時間稼ぎをする。
「そうだな。敵名【エリクサー】仲間からはエリクと呼ばれてる。お前もエリクと呼んでくれ」
「エリクサー?霊薬、万能薬とかだった気が」
「大体そんな感じの意味だ。名前とかに興味が無くてな、昔に本名名乗ってたら仲間に怒られて仲間が考えてくれたコッチを名乗るようにしてる」
「仲間・・・あのリーダー格みたいな手マンか?」
「・・・ふ、ふはははははは!!手マン! それは手を着けてる人って事で手マンか!!上手いことを言う! これは愉快愉快!あははははははっは!!」
「何故そんなに笑う?」
「でも一騎。アイツは仲間な訳じゃ無い。今日来たのは別の目的があるから、これは黙秘するね。それと、あまり人前で手マンって言ったらダメだよ」
「?」
首を傾げる一騎を見て笑いすぎて痛かった腹筋の痛みも消えてエリクはポカーンとした顔をして、何かが分ったのか頬を引きつらせる。
「お前手マンの意味知ってる?」
「?」
もう一度首を傾げる一騎を見て目眩でもしたのか眉間を抑え溜め息をつく。
「あのな、それは性用語だから人前では言うなよ。特に女性の前では!」
「あ、はい」
(はあ~。戦闘の知識はエゲツないのにそっちの知識は無いのか~。その年でそれはヤバいぞ)
「なんで呆れてんだよ」
「まあいい構えろ。俺がお前を知ってる理由はすぐ分る」
「!」
エリクは槍術の構えを取ると同時に殺気を放つ。その瞬間一騎の生存本能が全力で大音量で警鐘を鳴らす。逃げろと。
それでも一騎は深く深呼吸をして早くなった鼓動を落ち着かせ、両腕をクロスするように前に出し両腕のリストバンドをぶつける。するとリストバンドは発光し指先から肘までを被う篭手へ変化する。
(サポートアイテムか。手は完全に被ってるが腕は服に被って見えない。肘当たりまでと推測するか。刀は打刀にしては若干短め、脇差しにしては長め、か?約60㎝って所でいいか)
「予測はすんだか」
「ああ」
「ふぅー」
先に一騎が攻めようと一歩踏み出した瞬間にエリクは10メートルも空いていた距離を一瞬で詰め一騎に迫ると右薙ぎを放つ。
「速!?」
その一薙ぎを左の篭手で受け止めるが篭手越しに骨にまで響く衝撃に一瞬顔を歪めるが直ぐさま反撃に出る。
(良く受け止めたな。骨は折れて無くても折れるぐらいに痛かったろうに。決して怯まず反撃に出る。忍耐力と精神力、気力は其処らのヒーローより遥かにあるな。大抵の奴は最初の殺気で動かなくなるからな。防御からの攻撃の判断も良い。
戦い方は逮捕術がベースか? 左腕を機動隊の遣う大盾にイメージして防御し、警棒をイメージした刀で攻撃。・・・そうか、あの刀身の中途半端な長さはそれが理由。いいねぇ~
エリクは楽しそうな思考とは裏腹に嵐の様な攻撃を一騎に放ち続ける。
クソクソクソ! なんなんだ此奴!なんなんだ此奴は!! なんであんな身の丈ほどの鉄棒をこんな障害物の多い所で振るえる!?いや違ぇ! 木の枝を叩き折りながら振るってんのかクソが!! こうなれば。
「おら!」
「おっ」
「二虎流」
左薙ぎの一撃を受け止めると鉄棒を掴みエリクの腹に渾身の一蹴りを放つ。
「金剛ノ型 鉄砕・蹴!!」
「・・・ん?」
だがエリクは鳩が豆鉄砲を喰らったかの様な顔をして一騎を見る。それに対して一騎は明らかにマジかといった表情を浮かべてしまう。
「確かにお前は強い。でもまだまだだ。・・・・・蹴りはこうするんだ」
「――ッ!」
蹴りが当たる瞬間になんとか両腕を滑り込ませクロスして受け止めるも想像を遥かに超える威力に耐えきれず後方に大きく吹き飛ばされる。
「ガァ」
痛ぇ。・・・何度も思ったがこの篭手が無かったら今頃両腕は折れてたな。肉の締めが甘かったか、木にぶつかった瞬間に後ろ側の肋骨2本逝ったな。でもまだ大丈夫・・・動ける!
「よそみ」
「は?」
自身の体の状態を確認していると、声をかけられ前を見るとエリクは戦っていた場所から鉄棒を槍投げの様に構えていた。
確認したのを確信するとエリクは鉄棒を顔面に向けて投げる。その速度は弾丸かと思えるほどの速さだった。
「ヤッバ!」
なんとか顔を横にして避ける。そして一騎は横を見ると鉄棒は木に深々と突き刺ささっていた。
「どうした?」
「っな! もう目の前に」
「ほら来なよ~。お前の刀はあの戦ってた位置に有る。どうする?」
「無論拳でだよ!!」
勢いよく立ち上がると拳を緩く握り不規則の軌道でラッシュを繰り出す。
「操流・水天ノ型 『
「不規則なラッシュ。いいね~」
エリクはそれらを全てをいなしていく。その為、一騎は技術とスピード重視を止め、パワーとスピード重視で拳をたたき込む。
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!」
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!!」
エリクも一騎に合わせて、殴り続ける。二人の拳がぶつかる度に衝撃波が生まれ周囲の木々を揺らす。
そして遂に拳がぶつかる度に一騎の篭手に罅が入り壊れていく。
「篭手が」
「そんな拳は遅いんだよ!」
「しまっガフ!」
両手首を掴まれ両篭手が完全に壊れる。そして掴まれた両腕を手前に引かれ前のめりになった瞬間に顔面に膝蹴りが入る。
「痛い」
「だろうな。それより腹固めろよ」
「は?」
エリクは一騎の疑問も意に介さず、拳を固め渾身の右ストレートを放つ。
「死ぬぞ」
「――ッ!があああ!!」
殴られた一騎は勢いよく吹き飛び数回地面を跳ね転がると、最初に戦っていた所まで戻っていた。
吐きそうになるほどの衝撃だったために腹を押さえてもだえ苦しむも、落としていた刀を拾いヨロヨロしながら立ち上がる。
(ちゃんと衝突の瞬間に不壊で固めて防御したか。内臓は・・・傷ついては無いな)
凄く痛ぇ~表面の打撃は防げても内部ヘの衝撃波は防げない。あの野郎は拳がぶつかったと同時に発勁を撃ち込みやがった。今の俺には若すぎて出来ない芸当だ。
てか、アイツが使ったのは天童式戦闘術。1の型5番・焔火扇!!
「なでお前が焔火扇を使える」
「どうでも良い。それよりお前の力この程度では無いだろ?もっと出さないと・・・妹のユエちゃんが酷い目に遭うぞ?」
「・・・アァ”?」
「お前は疑問に思わなかったのか? なんでヴィランの来る今日にユエちゃんに用事が入ったと思う?」
「・・・ま、まさか」
一騎の顔は一気に青ざめ始める。
「そう、俺達がやった」
「ユエに何するつもりだ!」
「そうだな。このままだと、醜い奴らに・・・・犯されるぞ」
エリクはニヤつきながら告げる。それを聞いた瞬間に一騎の顔から表情が無くなり目にはハイライトすら消え失せる。
そして一騎が動こうとした瞬間に周りの木の影から待ち伏せしていたヴィラン達が一斉に飛びかかる。
「いまだやれ!」
「アイツは弱ってる」
「銃は持ってねぇ!」
「殺せ!!」
だが、一騎の間合いに入った瞬間ヴィラン達は次々と意識を失い地面に倒れ伏す。何が起きたのか分らない最後の一人も一騎の光の無い真っ黒な瞳を見るとガタガタと震えだし終いには威圧されただけで意識を失う。
(凄いな。間合いに入った瞬間に刀を目にもとまらない勢いで振るってか。・・・腕を鞭の様にしならせて振るう刀。分銅鎖をイメージさせるな。・・・あ)
「ぐちゃぐちゃにしてやる!」
右手で顔を押さえて指の間から血走った目でエリクを睨む。
「・・・や、ヤバいかも」(^o^)
一騎は牙突の構えを取り、エリクも鉄棒を引き抜き構えると、同時に一騎が先に仕掛ける。
「速い」
と、言いながらも冷静に対処する。それから本気の打ち合いが始まる。
一騎の動きは先ほどよりも更に上がり、速度、威力は尋常ではなかった。
「なあ、お前マジで殺しにきてない?」
「だから?」
「怖」
エリクは内心微笑む。自分が期待していた人間の成長速度に。
「おーらよ!」
「ッグ」
エリクは横薙ぎを上体そらしで避けるとがら空きになった一騎の腹に突き蹴りを放つ。
(橾流ノ型で威力を逃がしたか)
少し飛ばされるが自力で止ると、一騎は納刀し抜刀の構えを取る。
(凄いな。抜刀でのアイツの間合いがあそこまで可視化されるとは。恐らく相当なイメージしてるな。まあそれが見えてるのは俺が強いからなんだけどな!!)
「ゴオオォォォ」
深く息を吐き、また深く息を吸う。
(何の音だ?アイツの口から、まさか呼吸音か? でもそんなもの教えてない)
そう考えていた時に一騎は雷速の様な速度でエリクに近づき抜刀をする。
「更に速く!?」
なんとか鉄棒で抜刀を防ぎ、拳を一騎の顔面に放つも既に一騎は目の前に居らず、後ろに回り込んでいた。
「ッ!」
振るった刀は木の枝にぶつかり動きを妨害される。
「ダメじゃないか。こんな障害物の多い所で大振りなん――」
「抜刀」
一騎は刀を手放し鞘を握ると振り返っていたエリクのがら空きになった腹に抜刀の要領で鞘を抜き放つ。
「グッエエエエ」
エリクは後方に10メートル以上も吹き飛び地面を転がると仰向けになる。
「・・・・・・・・やるじゃないか(あの一撃、陰が遅れてから動いた。まるで鞘を追いかけるように。名付けるなら
一騎は止まらず首を穿とうと牙突を構え、縮地で一気に距離を詰める。
「参った!」
起き上がったエリクは両手を挙げて降参の体勢を取る。そして刀の切っ先はエリクの喉元数㎝手前で止っていた。
「はあ?」
それに呆れるような顔を思わず見せてしまう一騎。
「一応言っとくけど妹の件は全部嘘だから」
「はぁ!?」
「合理的虚偽」
「死ね!」
――パンパン!!
「わー!この距離で銃はヤバいから!!」
「余裕で躱してよくいうわ!」
「全くこれだからシスコンは」
「シスコンで悪いか?」
「わー開き直ったよこの子」
「五月蠅い。それで本当に無事なんだろな?」
「ああ。今は学校に向かってるよ」
「(嘘は言ってないな) そうか、良かった」
二人は近くの木にもたれ向かい合うと先ほどの殺伐とした雰囲気は無く。穏やかだった。
「なんで俺の名前を知ってる?」
「それはな、俺がお前の母親を知ってるからだ」
「・・・まじ」
「マジ」
「お前らの目的は」
深い溜め息の後に目的を聞くがこればかりは教えてくれないと思っていた。
「目的はオールマイトを殺すこと」
「へー」
「反応薄!?」
だが、理由を教えて貰っても大して驚く事が出来なかった。
「俺はオールマイト嫌いだもん」
「まあそっか」
「じゃあ要はあの脳剥き出し野郎か」
「そ、名は脳無。改造ヴィランで個性複数持ち」
「個性複数持ち!?」
「素で超パワー。個性は超再生、ショック吸収ね」
「頑張ればいけるか? 吸収だから限度があるだろうし」
「今の一騎なら勝てるよ。余裕でね」
そのあと死柄木弔とその保護者役の黒霧の名と個性も聞き脳無が遺体から作った改造人間である事もしる。
「じゃあ――っ!!」
突如隣の山岳ゾーンから大規模放電を感知して刀を持ち立ち上がる。
「行ってきな~」
「・・・なんか憎めない奴!」
笑顔で手を振るエリクにそう吐き捨てると走って山岳ゾーンに向かう。
あの放電はやっぱり上鳴だよな?今まで無かったのは他に誰か居たからか?
「よし!着いた。・・・上鳴パッパラパーになってない?」
一騎の目線の先には両手でサムズアップして「ウェーイ」と言ってる上鳴の姿だった。
そして白い大きな布が目に入り近づく。
この布、絶縁繊維で作られてるな。気配的に八百万と耳朗が中に居るのか。
「「「あ」」」
そしてめくると中には服が超パンクに成ってる八百万と顔面真っ赤になった耳朗が居た。
思わずガン見した一騎はラッキースケベ状態だった。
「ご、ごめ「こっち見んな!!」ぎゃあああああ!!」
目を逸らすよりも先に耳朗のイヤホンジャックが一騎の目にダイレクトアタックだった。
そして一騎が行った後、エリクの近くにはハンターが何時の間にかいた。
「どうだった一騎は」
「ああ、良い進化してたよ。あの抜刀の時、肋骨の何本かと内蔵のいくつかが、
「そうか」
「にしても良かったよ。ネットで出会った何人かのヴィランに金を握らせて事件起こらせてオールマイトの時間制限いっぱい使わせることできて。そっちは?」
「ああ、逃げた眼鏡ならちゃんとやったよ」
「殺したの?」
「
「そう。?」
その時、エリクの影から一匹の真っ黒な蝙蝠が現れる。
「エリザベートか」
『そうよ。そっちはどう?』
「順調。一騎は成長してるよ」
『あら、良かった』
「そっちはどうだ?」
『ついさっき、あの子が屋敷を出たわ。でも歩いてるから急がせないと全部終わってから着くかも』
「分った」
『それじゃ』
エリザベートの最後の言葉と共に蝙蝠は薄れて消える。
「よし、ハンター。頼んだよ」
「あいよ。あ、あの眼鏡をやるついでに校舎行ったが、オールマイトはネズミと茶を啜ってたよ」
「・・・アイツマジ教師かよ」
「はは」
「まあいいか。てか、ネズミまだ生きてんだ。動物の寿命越えてんだろ。・・・それじゃ次に行こうか」
「ああ」
「ぎゃあああああ!!」
「今の一騎か?」
「一騎だな。何が有った?」
「あーカクカクシカジカマルマルウマウマ」
「・・・・・・・何してんだよ」
エリクは一騎がイヤホンジャックで目潰しされた事を知り、顔を押させて呆れていた。
「・・・ははは。一騎が楽しそうで良かった。・・・さあ、お前がどう脳無を殺すか、楽しみにしてるぞ」
さあ、一騎は脳無をどうするのか楽しみだぜ!
次回「USJ③」
それでは、期待せずにお待ち下さい。
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