「はー疲れた。」
中学校生活が始まって一ヶ月、今までとあんまり変わらなかった。
いやーね、一週間で無個性って広がり虐めの的になったわウケる。虐めは別に良いけど(小学校の時もそうだったから)暴力には慣れてるし体鍛えてるから痛くはない!でも物に何かするのは止めて欲しい。
例えば、教科書やノート破るとか落書きとかさあ買い替えるの金使うのよ。まあ今はネットで株とかしててかなり稼いでるからまだ余裕が有るけどコレが三年も続くと大変。
「あと少しだから早く全教科書の中身覚えなきゃ・・・ただいまー」
俺の家は二階だての一般の家だ。あの屑父は家を用意するつもりは無かったけど母方の親戚の誰か?って人が用意してくれたけど会った事が無い。でも普通に光熱費や家賃は払ってるくれてるみたい、不思議だよね~。
~翌朝 6:00~
「ハアハア・・・すー・・・はー」
呼吸を整えてっと。今日は休みで今が朝の6時だからあと四時間は鍛錬できる。この後は何時ものように鍛錬するか。
「てかやっぱり森の中は空気が綺麗だな。マイナスイヨンって奴か?」(違います)
俺の家からこの森まで全力疾走で約3分距離。昔はちょくちょく来てて今の家に引っ越してからは毎日この森の中に来てる。今俺がいる森の中で開けて1本の巨大な大樹の有るこの場まで遠回りでランニングで来てる、そして何時も鍛錬。
鍛錬のお陰かこの間、自分で50メートル走を測って見たらなんとビックリ4秒44だった、ゾロ目!。無個性にしちゃあ良い結果だよね?でも個性持ち、特に身体強化系や異形型はもっと速いだろうからもっともっと頑張らないと!
「この後は一時間站椿でその後は武術と格闘術の鍛錬しないと。大樹様、どうか今日も俺をお見守り下さい」
一言言ってから一礼する。すると、答えてくれたかのように優しいそよ風が頬を撫でる。
「さて!やるか!」
打撃技は勿論、出来れば手刀とかも覚えないと。やること、覚えることは山積み・・・大変だけど!
「無個性の俺は人の何百倍も何億倍も頑張らないとだろ!」
そして少年は努力をし続ける。最愛の妹との約束を守るために、無個性でもヒーローを目指す。
それから数日後、少年は出会う。 最高のヒーローに。
「何で ナンデ なんで!なんで貴方がこんな所に!? オールマイト!!」
「HAHAHAHAHA!!驚かしてしまったかね?少年。でももう大丈夫だよ!」
いや、なんでこの森にこんな時間から居るの?今は12時だよ?
「え、えっと・・・あ、はい・・・? 休憩の為に来たとかですか?」
「そうだよ!少年は何故このような山奥に?」
「あ、鍛錬でここまで来たんです。(まさか大樹様のところにオールマイトが居るとは思わなかった)」
「そうか(ふむ。見た目からして中学生かな?それにしては凄く体を鍛えているなこれで良い個性を持っていれば将来有望だな)」
目の前にオールマイトが居る。そ、そうだ!これは効かないと何が有っても!
「おー、オールマイト!!」
「な、何かな?」
「あ、あの!・・・し、深呼吸深呼吸・・・俺こ、個性が無いんです!でも無個性の俺でも!貴方の様な・・・全員とは言わなくても誰かに必要とされ、誰かを守れるヒーローに成れますか!?」
「・・・少年」
二人は黙りその場には、風と風に揺られた木々の音だけが響いていた。二人の間に風に流された葉っぱが過ぎ去り少しの沈黙が流れる。
「・・・少年」
「は、はい」
「無個性ではヒーローに成れない」
「・・・え」
オールマイトの言葉に一騎は口角を引きずらせ止まる。
「厳しい事を言うけどね少年。ヒーローは何時だって命がけだ。それが例えどれだけ体を鍛えていようとも難しいだろ。夢を見るのも良いがそれ相応の現実も見ないと」
「そ、それは
「そうだ。それにね、べつに誰かを助け救うのはヒーローじゃ無く警察でも出来る事だよ」
「そ、それは」
「それに、君は中学生ぐらいだよね?」
「はい」
「ならまだ先は長い。今、それだけ体を鍛えていれば将来警察や自衛隊に入れば必ず役に立てるよ」
最後の言葉で一騎は俯いてしまった。そしてまたしばらく沈黙が続くとオールマイトは歩き出し、一騎の横に行くと一言「すまないね」と言って跳び遙か遠くに行ってしまう。
「は、はは」
分かっていたことだろ・・・分かっていたことじゃ無いか。無個性でヒーロー成れるわけ無い!わかってた・・・
「分かっていたさぁ!!」
でも、あークソ!なんで涙が溢れ出るんだよチクショウ!
「あー最悪だ」
なんでだよ。こんな展開だと漫画やアニメ、ドラマでは必ず雨が降っていたり降り出したり雲が出てて暗いはずなのになんでこんなにも天気が良いんだよ!雲一つ出てねえじゃん
「チクショウ・・・・・・・・・・・・・・・・チクショウ」
一騎は声を震わせ後ろに倒れ込み腕で顔を隠しただただ泣く。その声を姿を見る者は誰も居ない。ただ、何時も挨拶をしている大樹様だけが泣いている一騎に寄り添うかの様に葉っぱを散らし一騎の側に舞い落ちる。
~六月中旬~
拝啓、最愛の妹ユエ様
お元気ですか?いま兄さんは・・・
「黙れ貴様ら!」
「もし下手な行動をしたら速効で殺すからな!」
「ほら、ちんたらしてんじゃねぇ!とっとと全員のスマホ集めろヤ!!」
複数のヴィランの立てこもり事件の人質の一人にされています。
いや、なんでや!!