第23話:登校
雄英襲撃から四日、今日は登校日だ。休日は色々有った、退院した日は発目夫妻に泣きつかれたしな。しかも意外にも明も涙目になってて驚いたよ。
けど、死んでも大して困らないでしょ?なんて言ったら正座で三時間も怒られた。しかもその日の夜はユエに・・・。
「お兄様?どうしました?」
「いや、なにも。それよりユエにお願いがあるんだ」
「お兄様の為でしたらどんなことでもいたしますよ」
満面の笑みを浮かべるユエにお願い事をするとユエは制服のスカートの裾を少したくし上げてカーテシーのお辞儀をする。
「お兄様の意のままに」
「ありがと。それじゃあ行こうか」
「はい」
☆
雄英高校ヒーロー科、一年A組。この教室はいま、完全にお通夜ムードだった。
このクラスは先のUSJ襲撃を乗り越えたクラスだが、殆どの者がそれを喜べなかった。いや、喜べるが手離しで喜べなかった。
チンピラ風情に通用したぐらいでヴィランに勝てるなどと愚かにも錯覚した所為で、オールマイト用兵器と戦ってる一騎の邪魔になる位置で観戦し、最終的には瀕死に追いやったのだから。
しかも翌日からは一騎の面会は謝絶になりユエは勿論、教師陣は誰一人として一騎の状態を教えてくれず、三日経ったのだから。いまA組全員生きた心地がしていない。八百万は特に。
そしてそれだけでは無く、一騎が無個性を理由にオールマイトに夢を否定された真偽も皆が気にしていることの一つだった。
――ガラガラガラ。
そんなときに教室に教室に入ってきたのは
「不死黒さん!?!?!?」
不死黒一騎本人だった。
「目覚めていたのか不死黒君!」
「良かったよー!」
「歩けるまでに回復しているのね」
「不死黒ぉぉぉおおお!!」
一騎を見てみんなそれぞれ安堵の声や歓喜の声を上げるが、一騎は一切反応しない。
「五月蠅い。黙れ」
それどころか全員を睨み威圧を掛ける。
その冷たい声色と表情に全員黙りまた暗い雰囲気になり座り込む。そして一騎は未だに立ち上がったままの八百万を見ると荷物をユエに渡し八百万の元に行く。
「・・・」
「ふ、ふしぐr――」
――パチン。
八百万が一騎の名を呼ぼうとした瞬間に教室に乾いた音が響く。
「・・・あぁ」
それは一騎が八百万の頬を叩いたのだ。
「ちょ!なn」
一騎が叩いたのを見て耳朗が口を出そうとするが耳朗の腕をユエが握り、ゆっくりと首を左右に振る。それを見た耳朗は何も口を出せなくなる。
やることに口出しする者が居れば止めて欲しい。これがユエが頼まれたことだった。
そして八百万は叩かれた左頬を手で触れて一騎の顔を見る。
「八百万 百。なんで今お前を叩いたか分るな?」
「・・・は、い」
「言ったよな、ナイフよりこっち側は戦場の域と」
「はい」
「なんであの時油断した?何故警戒を怠った」
「そ、れは・・・」
「庇って貰えると思っていたか?助けて貰えると、守って貰えると」
「ち、ちが!」
「絶対にないと言えるんだな」
「あ・・・」
そこから何も言えなくなり俯いてしまう八百万。
それを見ると深い溜め息をつき呆れた顔を浮かべる。
「あの時お前言ったな、ヒーローは無闇に傷付けるものじゃないと」
「・・・」
「・・・答えろ」
「は、はい言いました」
「確かにそれは正しい。ヒーローとしてな。だが、俺達全員はまだヒーローじゃない。
綺麗事を言うのは良い。けどな、力の伴わない綺麗事は悪だ」
「っ!」
その言葉をUSJでエリクに言われた事と同じだった。その為にその台詞を言われた瞬間八百万達は目を見開き驚く。
「なあ、悪いと思ってる?」
「はい」
「じゃあ聞くが、お前はヒーロー?」
「・・・違いますわ。私はオールマイト先生に言われたからと愚かにもヒーローだと勘違いしました。その結果、余計な事を言い不死黒さんを瀕死にしてしまいましたわ」
「じゃあこれからどうする?」
一騎の質問に八百万は少し目を瞑ると真っ直ぐに一騎の目を見る。
「わたくしは戦場というものをちゃんと理解していない馬鹿者でした。ですので、これからは油断なんて一切しません。
そして、これからは綺麗事に伴った力をつけれるように努力をいたしますわ!」
一切目を逸らさずに言う八百万。そして二人は見つめ合って数秒してから一騎はふと笑い笑顔を見せる。
「じゃぁ、いいや!ちゃんと分ってるみたいだし!」
威圧感がなくなり、一騎の声がシリアストーンから何時もの優しい声に戻る。
「ごめんな、コレで冷やして」
「はい。ありがとう御座いますわ」
「女の顔を叩くなんて最低だとは思ったけど・・・」
「いえ、私は叩かれて当然のことをしましたわ。むしろ殴られても文句は言えませんわ」
そして何時もの一騎の姿を見てクラスの緊張感が解けみんなまた、一騎の復活に歓喜の声を上げる。
「はいはい!復活を喜んでくれるのは嬉しいけど、まだ三人に言わないといけないことがある。
まず、緑谷!」
「はい!!」
「相澤先生を助け出した時に連れて逃げろと言ったよな?それに蛙吹と峰田は従ったのになんでお前は戻ってきた! 個性をろくに使えないんだから、危険なことしたのわかってる?」
「う、うん。ごめん」
緑谷の行動を注意して誤ったのを見ると次に切島を見てから爆豪を見る。
「ん。次に切島と爆豪!!お前らもだ!」
名を呼ばれたことで切島は思わず立ち上がる。
「お前ら二人はなんで黒霧が現れたときに独断専行をした! 13号先生の射線上に出た所為で先生が後手に回ったの理解しているのか?
そのあとの俺が脳無と戦ってるときになんで死柄木に銃を向けられてることに気づかなかった!考えない、注意散漫!気を付けろよな!!」
「おう、済まなかった! 不死黒!」
勢いよく頭を下げて謝る切島。だが、爆豪は言われたのが的を射ている為に機嫌悪そうに舌打ちをする。
「チ! クソが」
「クソなのはお前の考えな」
「アァ”!」
「事実だろ?それとも独断専行して先生の邪魔して俺が脳無と戦ってるときに邪魔な位置で見ていたのが正しいというのならその理由を述べてみろ。今すぐに」
ここまで言われて何も言えなくなり機嫌を悪くして前を向く爆豪。そんな彼を見て一騎はまったくと言ったような顔をする。
そして八百万が自分の顔を見ているのに気づきどうしたのか尋ねる。
「不死黒さん。その右目は・・・」
「ん?あー気にすんな。ユエのお陰で見えてるよ」
「でもお顔の怪我は私の所為で」
「気にすんな」
「ですが・・・・」
一騎の怪我は自分の所為だと思っている八百万は気にするなと言われても無理な話だった。その為に眼球にもある縦の斬り線を見て俯く。
そんな八百万を見ると一騎は優しく、いつもユエにしている様に八百万の頭を撫で、優しい声色で話しかける。
「なあ、八百万。俺はこの傷、かなり気に入ってるんだぜ」
「え」
かなり気に入っている。その言葉で頭を上げて驚いた表情を浮かべる。
それを見ると一騎は傷を指差し、ニカッと笑う。
「女を守って付いた傷だ。男に取っては勲章以外の何物でもないさ」
「・・・!」
「だから気にすんな! 誰も死んじゃいねぇ。なら、今は皆無事だったことを喜ぼうぜ!な?」
「・・・! はい!!」
一騎の言葉に八百万は救われ、明るい表情になる。
「不死黒ぉお!漢だ!!」
「素晴らしいぞ!不死黒君!」
「イケメンかよ」
「流石はお兄様! 素敵です!!」
皆が一騎に称賛の言葉を贈ってる時に八百万は覚悟を決めた様な顔付きになり一騎に声をかける。
「不死黒さん!」
「どうした?」
「不死黒さんが居なければ私は既に死んでいましたわ!」
「お、おう」
「ですので、これからは私に出来る事が有れば何でもお申し付け下さい! 私に出来る事でしたら、どのような事でも喜んでやらせて頂きますわ!!」
「八百万!? 女の子がそんな事言ってはいけません!俺が峰田みたいだったらどうするの!」
「そんな事は絶対ないと自信を持って言えますわ!」
「おい!オイラを何だと思ってるんだ!!?」
「うるさいエロ葡萄。それで、その信頼は一体何処から来るの!?!?」
「無論!私です! お兄様!!」
「ですよねー」
そこから笑いがこぼれる。
「ようやく円満に解決したみたいで何より何より」
そんなときにいきなり相澤の声が聞こえユエと一騎以外全員が前を見ると、既に教壇に相澤が立っていた。
「相澤先生!?」
「怪我は大丈夫なんですね!」
「ああ、みな「ああ”?」 ユエのお陰でな。だが、まだうまくは動かん」
「それでも良かったわ」
皆が安堵の声を上げたあとに相澤のさっささと座れっと言われ皆急いで席に着く。
「喜んでるところ悪いが戦いはまだ終わってないよ」
「まさか……」
「またヴィランが!!?」
皆は緊張の顔を見せる。そして相澤先生から告げられた次の戦いとは
「雄英体育祭が迫っている!」
「「「「「クソ学校ぽいの来たぁぁ!!!!」」」」」
「待て待て待て!ヴィランに侵入されたばっかなのに大丈夫なんですか!?」」
「逆に開催することで雄英の危機管理体制が盤石だと示す…って考えらしい。警備は例年の五倍に強化するそうだ。何よりウチの体育祭は……嘗てのオリンピックの代わりになるビックイベント。ヴィラン如きで中止していい催しじゃねぇ。当然名のあるヒーロー事務所に入った方が経験値も話題性も高くなる。時間は有限、プロに見込まれればその場で将来が拓けるわけだ。年に一回…計3回だけのチャンス、ヒーロー志すなら絶対に外せないイベントだ!」
「雄英の体育祭ってそんなに有名なの?」
「え!? 不死黒君見たこと無いの!? 超有名だよ。毎年テレビでやってて見たこと無いの!?」
「ない。興味無かったしいっつも鍛練してたから」
「テレビ局もいっぱい来ててもの凄く有名なのに」
すげー、。俺も頑張って大きく目立とう!その為には挑まないとな。
「そう言う訳で不死黒。無個性のお前に取っては絶対に外せないイベントだ。抜かるなよ」
「ウッス!」
「あと、今年一年の部の選手宣誓もお前だ。気張れよ」
「うっすえ?」
「やはりお兄様が主席合格なんですね」
「まあね。ユエは次席合格だろ?」
「はい!」
「「「「はあああああ!?!?!?」」」」
一騎が首席でユエが次席。その事にクラス中に驚愕の声が響き渡る。
が、相澤がひと睨みで黙らせる。
「まあ、これでHRは終わりだ。最初の授業俺が担当するヒーロー基礎学だが、それは一旦無しだ。
お前らは不死黒に聞きたいことが有るだろ。それを聞いてわだかまりや疑念を無くせ」
それだけ言うと相澤は一騎を教壇に立たせて自分は寝袋に入る。
そして一騎は何のことか分らず、首をかしげて皆を見る。だが、誰も聞けずに居たところ切島が立ち上がる。
「不死黒!」
「な、なに?」
「俺達聞いちまったんだ!お前が脳無を倒したあと、最初お前を吹き飛ばした男とオールマイトが話してて・・・・・・」
そこで言葉が止まりどうしたのかと思うと切島は意を決して聞く。
「お前がオールマイトに無個性って理由でヒーローの夢を否定されたと!」
「ッ!?!?!」
切島の言った言葉に驚くが、直ぐに全てを察してほんの少し悲しい表情を浮かべ、クラスの皆を見ると全員が真剣な顔をしてるのを見てごまかせないと悟る。
「つまりあの男、エリクが言った事が事実か知りたいと?」
「ああ」
「クラス皆・・・も、そうみたいだな。・・・ソレは事実だよ。三年ほど前、中学に入りたての頃にオールマイトに出会って言われた。無個性ではヒーローに成れないと」
それから一騎は語る。三年前のこと、入試後日の面接(?)での事を包み隠さずに。
「以上だ」
「そ、それじゃあ不死黒さんはオールマイトの事を」
「嫌いだ。大っ嫌いだ。無個性の色眼鏡でしか見ずに夢を否定して三年近くほったらかしにしていたくせにいきなり現れてごめん?君はヒーローに成れる?巫山戯るな!そう思ったよ」
「でもそれは!」
八百万の質問に一騎は答え。次の言葉に切島が何かを言おうとしたが、一騎が止める。
「なあ、切島」
「なんだ?」
「お前、無個性の俺を気遣って言った事で言おうとした?」
「お、おう。そうだ」
「・・・お前は脳無の拳の痛みを知ってる?」
「い、いや、知らねぇ」
「それと同じ。『でもそれは』はお前が、無個性として生きてきてないから言えることなんだよ」
「っ!」
一騎の言った言葉には切島だけではなく殆どの者がはっとした表情になる。
「存在理由、存在価値、努力、そして抱いた夢まで無個性なんて理由で否定される。
そんな状態で何年も生きてきて、憧れていた№1にすら否定された。それから三年近くも生きた。
その間、全部諦めて死んだ方が楽で幸せだ、なんて数え切れなくなる程考えたんだ。人と楽しく話してもふとした拍子に死んだ方がなんてこともよくあった。
そんな事つゆ知らず、アイツはいきなり現れるとすまなかった?ヒーローに成れる?巫山戯るな!そう思ったよ。
そう思うとあの人々を安心させる笑顔が違うモノに見えて、憎しみ、憎悪、恨み、殺意、その黒い感情が一気に溢れたんだ」
そこまで言うと一騎も黙り教室を静寂が支配する。そして少ししてから切島が勢いよく頭を下げる。
「すまなかった!! 何にも知らないで無神経なことを聞いた! ホントに、すまねぇ!」
謝る切島に気にするなと告げると。そして逆に一騎が頭を下げて謝る。
「こっちこそすまない。皆」
「な!なんで不死黒が謝るんだ!?」
「そうですわ! 不死黒さんが謝る事なんて有りませんわ!!」
「そうだ!頭を上げてくれ不死黒君!」
なにも悪く無いのに謝る一騎の姿を見て切島が声をかけ、八百万、飯田が切島に続いて言う。
「違うんだ。本当はオールマイトとの出来事を話すつもりは無かった。俺はあの出来事が有ったからオールマイトが嫌いになった。
だけど皆はそんなこと知らない。皆にとってオールマイトは綺麗で尊敬出来る№1ヒーローのままの印象を持っていて欲しかったんだ。憧れを汚すようなことはしたくなかったんだ。
だから、すまない」
謝罪の理由を知り、オールマイトの授業も嫌なはずなのに自分たちのために我慢していた事を知った切島達は一騎の優しさを改めて知る。
「顔をお上げ下さい、不死黒さん。・・・不死黒さんが謝る事なんて何一つありませんわ!」
「そうだぜ不死黒!」
八百万の言葉のあとに切島は一騎に駆け寄る。
それに続き席が前側の尾白、上鳴、芦戸が駆け寄り頭を上げさせる。
「頭を上げてよ、不死黒君!」
「そうだぜ不死黒。お前の気持ちを知らずに、オールマイトとの出来事を知りたがった俺らが悪いんだから」
「だから謝んないでよ不死黒!」
「・・・ありがと。みんな、優しいな」
それから一騎は何時もの笑顔を浮かべ手を叩く。
「じゃ!こんな暗い嫌な話は終わりにして、明るく授業に行ってみよー!!」
と、一騎は気を利かせて言うが残りの時間が微妙だったので相澤は自習と言う事にして眠る。
そして結局自習は一騎の話になり、この三連休何してたのかを一騎は問いただされた。
☆
「な、な、な、何事だーーーっ!?」
教室中に麗日の声が響き渡った。その声に皆が見るとA組の教室の前に沢山の生徒が集まっていた。
「なんだよ!出れねぇじゃんか!」
迷惑惑極まりない行為に峰田が愚痴る。そんな中、爆豪は気にする様子なくズカズカと歩みを進める爆豪。
「どうせ敵情視察だろ」
爆豪は峰田にそんな事を言ってから群がる生徒達を鋭い三白眼でギロリと睨みつけた。
「そんなことしたって意味ねェから。退どけ、モブ共」
そして、群がる生徒達をモブ呼ばわりする始末。
「知らない人をモブと呼ぶのはやめたまえ!」
モブ呼ばわりする爆豪に飯田が注意したときだった。
「噂のA組がどんなもんか見に来たが……随分と偉そうだなあ。ヒーロー科に在籍する奴は、皆こんななのかい?」
紫色の髪と目の下の濃い隈が特徴的な少年が人混みを掻き分けて歩み出てきた。
「アァ”!!」
「こういうの見ちゃうと幻滅するな。知ってる?普通科とか他の科って、ヒーロー科落ちたから入ったって人が結構いるんだよ。
そして体育祭のリザルトによっちゃ、ヒーロー科の編中も検討してくれるんだって。そしてその逆も然り。
敵情視察?違うね。少なくとも俺は……調子に乗ってると足元ごっそり掬っちゃうぞっつー宣戦布告をしにきたつもり」
少年の言葉に爆豪がなにかを言おうとした時に一騎が前に出て爆豪が変なことを言わないようにする。
「それは立派な宣戦布告だよ。でも、その前に大勢で押しかけるのは止めようね。迷惑になるから」
優しく言うが一騎のその姿は少年には挑発している様に見えていた。
「襲撃事件を無傷で乗り越えて随分と余裕そうだな。それとも調子に乗ってるのか?」
無傷な訳無い。USJ襲撃事件でA組の中で一番傷つき一番怪我したのが一騎だ。そして一騎が調子に乗ってすらない。寧ろ、調子に乗っていたのは自分たちの方、その所為で一騎が瀕死になる原因を作った事を休みの時に嫌と言うほど理解させられていた。
その為に一騎が無傷で乗り越えた事で調子に乗ってると聞き取れる言い方をされ、A組の面々は怒りを覚える。
「好き勝手に言いやがって!」
「やめろ切島」
「無傷なわけねぇだろ!不死黒がどれだけ「切島!」 」
何も知らずに好き勝手に言われたのが頭にきた切島が言い返すが、一騎が手で制止する。
「なんでだよ!こいつ、何も知らないで好き放題言って!」
「頼む」
「っ・・・」
微笑む一騎の顔を見て何も言えなくなり黙る。そして一騎は少年の方に顔を向ける。
「ごめんな。別に調子には乗ってないよ。心橾君」
「なんで名前を!?」
「知ってるよ。普通科1-C組、心橾人使君。情報は武器だからね、一年全員の顔と名前は覚えてるよ。驚いた?」
「おいおいおいおい!」
そんなときに次にA組になんか切島に似た感じの者が人をかき分けて現れた。
「B組のもんだけどよ!ヴィランと戦ったって聞いたから話聞こうと思ったがよ!随分と偉s「止めなって言ってんでしょ、鉄哲!!」 イテ!!」
鉄哲と呼ばれた少年は止めに来た拳藤に思いっきり頭を叩かれ悲鳴を上げる。
「ごめんな、ふしぐ・・・! 不死黒!どうしたのその右眼の傷!?」
一騎の右眼の傷を見て拳銅は血相変えて近寄り一騎の両肩を掴む。
「その怪我、この間は無かったじゃん。もしかして襲撃で?」
「そうだけど、この傷は気にすんな」
「でもそれ、見えてるの?」
「見えてるよ」
「・・・ホントに?そんな怪我するってかなりの重傷じぁ」
「気にしすぎ。たかだか1回生死彷徨った程度だから」
「うっうう」
生死彷徨ったことを笑い話をの様に言うが、直後に啜りなく声が聞こえ振り向くと八百万が顔を手で抑えて蹲っていた。
「あー!!ごめん八百万!!今のは俺が悪かった!完全に俺に非がある!!」
「いえ、不死黒さんは何も悪くありませんわ。不死黒さんが生死を彷徨ったのもお顔の傷も全て私の所為ですわ!」
「だーから、気にしなくて良いって!!そんなに気にされると俺が困るから!」
「うっうー・・・は、はい」
一騎と八百万の遣り取りを聞いて何かあったと思った拳藤は鉄哲の横腹を肘で突っつく。
「鉄哲、謝んな」
「お、おう。なんか、何も知らずにいいよって、すまん」
「いや、いいよ。それより、解散してくんない? 気まずい」
気まずいのはA組に来ていた人達もみたいで、ぞろぞろと散って解散していく。そして人が居なくなると一騎は後ろを向いてユエを見る。
「そのーなんだ。ユエ、八百万、緑谷、TDLに行くよ」
気まずくなった一騎はそれだけいって 逃げるように教室を出る。
八百万がユエに毒されてる・・・(汗
次回「救助訓練!」
それでは、期待せずにお待ち下さい。
よろしければ評価やコメントの方!お願いします。