無個性でもヒーロー目指す!。   作:斬る斬るティー

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第25話:宣戦布告

 

 

 

 

「あーあ。やっぱコスチューム着たかったな~」

「仕方無いよ。公平を期すためだもん」

 

今日は雄英体育祭本日。救助訓練から2週間はあっという間だった。

その間に八百万はそれなりに戦える感じになった。そして緑谷はメインを個性特訓に移行して特訓に付き合ってきたけど・・・全っ然ダメ!!個性の改善に気づいてくれなかった。頭良いのに個性に関しては頭固すぎなんですけど!?

 

先生達ならモット良い形で気づかせるのかな?俺はパンチのやり方を一から教えて、それが個性の応用できるのを遠回しに教えたのに・・・。俺、教える才能無いのかな?才先輩と八百万は二人が天才で秀才なだけ?

 

「は~」

「どうしました?お兄様」

「なにも無いよ。てか何でユエは普通に俺の足の上に座ってるの?」

「リラクゼーションです」

「なら仕方無いな」

「はい仕方無いです」

 

 二人が仲良く話してるときに飯田が待機室に入ってくる。

 

「皆準備はできているか!?もうじき入場だ!!」

 

 だが、飯田の言葉に返事をする者は居なかった。

 

「緑谷」

「轟君‥・なに?」

「客観的に見ても、実力は俺の方が上だと思う」

「え?う、うん」

「おまえ、オールマイトに目ぇかけられてるよな。別にそこ詮索するつもりはねぇが……お前には勝つぞ」

 

その言葉を受けて、緑谷は少しびっくりしたような表情を浮かべてる。そしてそんな俺を気遣う目を向けるな。お前がオールマイトと仲良くしようと俺は気にしないから。

 

「おお!?クラストップ2が宣戦布告!!?」

「急にケンカ腰でどうした!?直前にやめろって……」

 

 ピリつく空気の中、仲裁に入ろうとした切島であったが、轟は肩に添えられかけた彼の手を肘で跳ね除けた。

 

「仲良しごっこじゃねえんだ。何だっていいだろ」

「轟くんが何を思って僕に勝つって言ってんのかは……分かんないけど……そりゃ君の方が上だよ……実力なんて大半の人に敵わないと思う……客観的に見ても……」

「緑谷もそーゆーネガティブなこと言わねぇ方が……」

「でも……!!皆……他の科の人も本気でトップを狙ってるんだ。僕だって……遅れを取るわけにはいかないんだ。僕も本気で獲り(勝ち)に行く!」

「おお」

 

緑谷も凄い意気込みだけど今の緑谷じゃ轟には勝てないんだよな~。今のままじゃ俺にすら負けるぞ緑谷!

 

「そして不死黒」

「俺?」

「お前にも絶対に勝つ」

「・・・宣戦布告する相手間違えてない?俺よりユエの方が断然強いよ。俺が知る中で1番だ」

「そうなのか?」

「いえ。確かに私は殺しが有りならギュッとしてボンで終わりですけど殺し無しだとそこそこですよ?」

 

 手を握り何かを破裂させるような動きをするユエを見るが、今はそう言った雰囲気では無いと感じユエを下ろすと立ち上がり轟の目を真っ直ぐ見て、真剣な表情になる。

 

「なんでお前が弱者の俺に宣戦布告するのかは分らないけど、俺は地べたはいずり回って泥水啜ってようやくここまで来たんだ。だから・・・・・俺は勝つよ絶対に

 

 無個性という人類ヒエラルキー最底辺から上がって来た男の言葉の重みは凄かった。一騎自身威圧とかは何もしてないのにその部屋にいた全員、一騎の生き様で染みついた圧に気圧される。

 

「さて、そろそろ始まるから行こうか、みんな」

 

 何時もの優しい表情に戻って部屋を出る一騎。

 

 

 

 ☆

 

 

 

『雄英体育祭!!ヒーローの卵たちが我こそはとシノギを削る年に一度の大バトル!!どうせてめーらアレだろこいつらだろ!!?ヴィランの襲撃を受けたにも拘わらず鋼の精神で乗り越えた新星!!!ヒーロー科!!1年!!!A組だろおお!!?』

 

 

 プレゼントマイクの紹介の元、A組が出てくる。ヴィランの襲撃を乗り越えたで、更に会場の完成が爆上がりになる。

 

『B組に続いて普通科C・D・E組……!!サポート科F・G・H組もきたぞー!そして経営科……』

 

 その後もアナウンスに合わせて普通科、サポート科、経営科も入場して整列する。

 

「先生流石に他のクラスの紹介雑くね?」

「確かに」

 

 一騎の疑問にユエも賛同すると同時に二人は「そんな差のある扱いするからヒーロー科は目の敵になるんだ」と思う。

 

 

「選手宣誓!!」

 

 そう言って鞭を振ってピシンと音を立てるミッドナイト。そのセクシーな格好に男性陣の歓喜の声が大きくなる。

 

「ミッドナイト先生、なんちゅう格好だ……!」

「流石18禁ヒーロー」

「18禁なのに高校にいてもいいのか……?」

「いい!」

 

 A組の皆がそれぞれ感想を言ってるとミッドナイトは鞭を一騎に向ける。

 

「選手代表!! 1年A組! 不死黒 一騎!!」

 

 呼ばれた事で一騎は歩き出す。無論周りの目など気にしない。

 

「凄いですわね不死黒さん」

「全くビビってないねー」

「威風堂々、正に強者の風格」

「流石はお兄様!!」

 

 A組はそれぞれ感想を言うがそれを面白く思わないのが他のクラスにいた。

 

「ヒーロー科の入試な」

 

 明らかA組に向かっての言葉。それを聞いた瞬間ユエは言った人に満面の笑みを見せる。

 

「今の言葉、これから恥ずかしくなりますよ。因みにお兄様は私と一緒で筆記全問正解でしたし」

「チッ!」

 

 その言葉に言った他クラスの女子は舌打ちをして前を向く。

 

「不死黒君。緊張しないでリラックスしてね」

「はい」

 

 台の上に昇った一騎は一度深呼吸をしてから喋ろうとして、ユエに言われた言葉を思い出す。

 

『お兄様!知ってますか?1年の選手宣誓する人はみんな宣戦布告するのが慣わしなんですよ!!』

 

 そんな馬鹿げた事を一騎は今まで雄英体育祭を見ていなかったために事実だと思い、これから大それたことを言う事を決意する。

 

「宣戦布告!! 俺がこの雄英体育祭、優勝する!!!」

 

 それを聞いてユエは満面の笑みを浮かべるが、その言葉で会場は静かになる。

 だが、無論そんな言葉を聞けば他クラスから大ブーイングが飛ぶ。

 

「舐めてんのかテメェー!!」

「喧嘩売ってんのか!!」

「調子乗るなよ!!」

「コレだからA組はよぉー!!」

 

 と、様々だが、その声を聞いて一騎はマイクを引ったくると生徒側を向く。

 

「いま、調子乗ってるって言った奴!勘違いすんな、俺が1番調子乗れないんだよ!!」

 

 そして大きく息を吸い込むと叫ぶ。

 

「やあ!やあ!遠からん者は音に聞き!!近くば寄って目にを見よ!!俺! 不死黒一騎は、

 強個性どころか没個性すら持ってない」

 

 右人差し指を天に向ける。

 

「無個性人間だぁ!!」

 

 その名乗りに合わせたかのように会場の1番大きい電光掲示板に一騎の学生書が映し出される。無論個人情報は黒塗りされてるが顔と名前と個性は分った。その為に無個性なのも判明した。

 そして一騎の名乗りを聞いたユエはもの凄いうっとりした表情をして、持っていたスマホで写真を撮りまくる。

 

「どうだ! 人類ヒエラルキー最底辺に位置する無個性人間に上に立たれてる気分は!!!

 この宣戦布告は! 調子に乗ってるからしてるんじゃぁー無い! 俺がお前ら個性持ちに対する宣戦布告だ!

 俺に文句を言いたけりゃぁ!個性云々の言い訳せずに這い上がってきて俺を蹴落としてからしやがれ!!!」

 

 不適に笑うと一騎は心橾を見つけ、微笑む。

 

「さあ!やろうじゃないか、歴史に残るような! 心が踊り!魂が燃えたぎる!そんな熱い戦い(青春)を!!」

 

 最初は静まりかえっていたが、大歓声が響き渡る。その声で会場が少し震えてるんじゃ無いかと思うほどだったと。

 そして生徒側の反応も様々だった。驚愕、理解不能、絶望、嫉妬、怒り、それらが殆どだったが、A組を抜いた極一部からは尊敬の目を向けられた。

 それらを意に介すること無く一騎は堂々と台から降りて元の位置に戻る。

 

「あー、お兄様格好いい//」

(ユエさんが乙女の顔に!?でも、あの姿は確かに格好良かったですわ・・・・//)

 

「どうしたーユエ?顔紅いぞ」

「あ、何も無いです!」

「そう」

 

 他のクラスメイトも集まって一騎のやったことに興奮していた。

 そして戻って来た一騎を上鳴と切島が両側から肩を組む。

 

「不死黒~!お前凄い事するなー」

「ああ、漢だ!不死黒!!」

「格好良かったよ不死黒君」

 

「でも、宣戦布告するのが1年の部の慣わしなんだろ?」

 

「「「「は?」」」」

 

 一騎の発言にA組は何言ってんの?って顔で一騎を見る。その反応の理由が分らず一騎は首を傾げる。

 

「なに?」

「それ誰から聞いた?」

「ユエ」

「ゆ、ユエさん。・・・なにを吹き込んでいるんですの」

「えへへ。アレ嘘なんです」

「アレ嘘だったの!?」

 

「「「「「いや、気付よぉ!!!」」」」

 

 皆からの総ツッコミを受ける一騎。

 そのあと第1競技の説明が始まった。

 

 

 ~???~

 

 A組の入場が始まる少し前、ステージの天井の上に二人の人影があった。

 

「にしても便利だなその認識阻害の個性」

 

 エリクは会場を見下ろしハンターに声をかける。

 

五年ぐらい前に(つい最近)手に入れた個性だぞー」

「そうだっけ?」

「記憶が間違ってなければ」

「貴方達、買って来たわよ」

 

 話す二人の元にエリザベートがいくつかの食べ物や飲み物を以て現れる。

 

「お、サンキュー」

「悪いな、エリザベート」

「気にしなくて良いわよ。それよりお酒はビールしかなかったから生で良いでしょ?」

「ああ」

「逆にこういったものでは生でしょ!」

 

 二人はエリザベートから差し出された生ビールを飲みながら、三人座って始まるのを待つ。その間にハンターが声をかける。

 

「それよりさ、二人とも」

 

「「ん?」」

 

「なんでお前らそれぞれ数百万もするカメラ買ってんだよ」

「そりゃ一騎やユエちゃんの写真を撮って墓前に備えてやるためさ!」

「そうそう! それに何より大事なあの子達の写真を撮るのは当然でしょ!!」

「さいで。それでもカメラは一個でよ 「「始まるから黙って!」」 ・・・親馬鹿かよ」

 

 A組が入ってきたのを見てもの凄い俊敏な動きでカメラを構えて写真を撮る二人を見てハンターは呆れながら呟いてエリザベートが買って来た牛串焼きを頬張る。

 

 ~一騎の宣戦布告後~

 

「はぁ~良かった」

「ねえエリク」

「なんだ?エリザベート」

「あの電光掲示板のやつ、貴方の仕業でしょ?」

 

 エリザベートが言うように電光掲示板に一騎のアレが出たのはエリクの仕業だった。それをやったのをハンターも気になっていたのか目を向けていた。

 

「元々は一騎が優勝したときに出してやろうかと思ったけど彼奴がアレをしたから丁度良いかなって」

「ふ~ん。でもどうやったんだよあれ」

「昔作っておいた雄英サーバーのバックドアから侵入してやっただけ」

 

 意気揚々に話すエリクを見てエリザベートとハンターの二人は「此奴本当に色んな事してんな」と心の中で思っていた。

 

 

(今日、この日を以て一騎の手で世界が変わる!動き出す!!楽しみだな)




いきなりですがちょっと更新止ります!!
ちょっと話が全然思いつかなくなりまして。神野までの話は思いついてるんですけど、体育祭だけは全然思いつかないんです!だって一騎なら本戦に行ければほぼ瞬殺勝利出来るんだもの!

って事で止ります!ごめんなさい! (_ _)

今年中には再開する、かも?
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