今回は少し汚い言葉遣いが出る上にキャラ崩壊気味があります!
お許しを!
『一時間程昼休憩挟んでから午後の部だぜ!じゃあな!!!オイ、イレイザーヘッド飯いこうぜ……!』
『俺は用が有る。それと不死黒からお前宛に此所に来いとメール来てたぞ』
『・・・土下座したら許してくれるかな?』
『しらん』
なんでマイク先生はあんなに怯えるんだろう?ただちょっと、オハナシ、したいだけなのに。それより。
「ユエ、発目、心橾。組んでくれてありがとな」
「私はお兄様以外なんてあり得ません」
「私は不死黒さんの1位という立場を利用させて頂きましたし。此方こそ感謝です!」
「俺も利用させて貰っただけだ」
ユエは一騎の腕に抱きつきながら答え、発目はサポートアイテムをケースに仕舞いながら答え、心橾は手をポッケに入れてぶっきらぼうに答える。
先ほどあんな事が有ったからか、三人のその反応が凄く嬉しく感じて、一騎は思わず頬が緩む。
「ホント、優しいな。・・・そんな優しい心橾にアドバイス」
「?」
「個性を使うときは、指を鳴らすとか手を叩くと言った、ミスディレクションを入れると良いぞ」
「・・・!」
心橾の個性は言葉に寄る物。だから動きに寄る陽動を今まで考えなかった。その為に一騎のアドバイスはかなり有効になるものだった為に深く考えてから一言。
「参考になった」
そう言って立ち去っていく。
「では!私はベイビーの修理と次に使う物の調整があるので!それでは!」
元気よく一言言ってから走って去って行く。その姿を一騎は「元気だなー」と思いながら見送り、ユエは手を振って見送る。
「それじゃ、俺らも行くか。y「不死黒君!」ん?」
緑谷と麗日と飯田は何時もセットでいる感じだから納得だけどなんでクラスの皆もコッチに来てるんだ?
「どうした?」
「その、大丈夫?」
「?」
「不死黒さんが差別発言されて、その・・・」
なるほど、緑谷や八百万が俺を心配したのはその事か。全く、此奴らは良い奴だな。
「大丈夫。まあ、まさか入学を金でやったとか言われたのは流石に心外だったけどな。だが、それ込みで言われる覚悟であんな宣言したんだ。だから気にすんな!」
他に何かを言おうとしたクラスメイトは言えなくなった。儚げに笑う一騎の姿を見てしまから、それ以上誰も何も言えない。
そして一騎は移動する。
「不死黒!」
マイクを呼び出した場所に向かおうとした時、拳藤に呼び止められる。
「ん?なん「フシャアアアアアア!!!」 ユエ!?」
振り向くと拳藤とB組の何人かが来ていて、答えようとした瞬間にユエが一騎の腕に抱きつき、まるで猫のように拳藤達に威嚇する。
「お兄様に近づくな! B組の!!」
ユエの威嚇を見た拳藤は思わず後退る。
そしてそれを見たユエは一騎の腕を引っ張り、会場から出て行く。拳藤はその姿を見て手を伸ばすが届くはずもなく、声も掛けられなかった。
「ごめん。・・・ごめん、不死黒」
拳藤には一切悪意はなく、只たんに物間のやったことを
だって拳藤、彼女もまた、入試の時に一騎の後ろ姿を技術を見て、一騎に憧れた一人なのだから。
☆
「ユエは気にしなくて良いんだよ。俺は気にしてないし」
「お兄様が気にしなくても、私が気にします」
「そうか」
「はい。・・・・」
ユエもユエで気にしていた。USJ以降の初めの登校の時、一騎の顔の怪我を本気で心配していたのを見て、一騎が無個性と知っても無個性差別しない良い人だと理解していた。その上、一騎に酷いこと言ったのは拳藤ではないのに殺気を込めて威嚇をしたのを悪かったと思っている。
でも、あれ以上拳藤の言葉を聞けなかった。
一騎は何度も無個性という理由で手の平返しで裏切られ騙されてきた。その度に悲しみ傷つく一騎の姿を側で見てきた。
故に、万が一億が一が有った場合を危惧して、ユエは一騎に取って拳藤一佳という女性は良い人といった思い出で留めときたかった。その為のあの行動だった。
「・・・ユエ、ちょっとこっち来て」
「え?お、お兄様!?」
手を引っ張られ驚きながらもユエは後ろをついて行く。そして付いたのは人気の無い静かな関係者以外立ち入り禁止の場所だった。
「あ、えっとーお兄様?お兄様が望むのでしたら私は、初めてが外でも吝かではないので「ユエ」 あ」
顔を赤くしてモジモジしながら言っている間に一騎に抱きしめられてユエは一瞬思考が停止する。
「ありがとな。俺の為に怒ってくれて」
「っ!」
お礼を聞いたユエは驚くもゆっくりと一騎の背後に手を回す。そして話さないとでも言うかのように強く抱きしめる。
「私は嫌ですよ。また、お兄様が無個性だなんてくだらない理由で傷付けられる姿を見るのは。 見たくないんです」
「・・・」
「お兄様は人の為に本気で怒れますが、自分が無個性差別をされたときは我慢しちゃうんです。いえ、お兄様は自分が差別され虐められるのに慣れすぎちゃってるんです。
だからその時は私が代わりに怒ります。だって――」
一旦区切ると手を離し、一騎から少し離れてしっかりと目を見つめる。
「私はお兄様を愛してますから。家族として、兄妹として、男性として。だから私は、お兄様への侮辱は絶対に許しません」
その表情は真剣そのものだった。だから一騎も嬉しくなり、つい頬が緩み、もう1度抱きしめる。
「ありがと。俺もユエの事好きだよ」
優しく耳元で囁く。その言葉でユエは耳まで真っ赤になる。
「っ~//じゃあお兄様!」
「なに?」
「ここでお互いに大人になりましょう! 私を女にして下さい!」
「何言ってるの?」
さっきまでの真剣さは無く、緩みきった表情で抱きつくユエを一騎は困りながらも優しく撫でる。
「ユエはまだ14だから成人になるにはあと6年先だよ。あと、元々女でしょ」
「そうですね~(そう言う意味じゃない!)」
それから二人は端から見ると乳繰り合ってるようにしか見えないぐらいじゃれ合う。そして少ししてから別れ、一騎はマイクを呼び出したところに。ユエは八百万に呼ばれ、一緒に昼食をするために向かう。
(あそこは自分も愛してると言って欲しかったな。・・・やっぱり未だにお兄様は愛を理解出来て無い。大丈夫!これからも頑張ろ!明ちゃんに才ちゃんも居るし大丈夫!)
ユエは新たに何かを決意して八百万の所に向かう。
☆
「さてさてさーてー。この量の食べ物どうしよう」
呼び出した所に行くと既に先生居たし、会った瞬間に土下座で謝るからビックリした。それで許すと、全ての屋台制覇したの?って言うぐらいの食べ物を詫びの印として貰った。
大きめの袋6個分だから流石に運ぶの面倒い。
「これいくら使ったんだろ?ざっとみ1万以上は行ってるよ」
「ふ、不死黒!」
「ん?あ拳藤」
気まずい、もの凄く気まずい。それに隠れてるみたいだけど周りにもB組の人が何人か居るな。気配的に。
「なに、かな?」
「不死黒のことずっと探してたんだ。クラスの子にも手伝って貰って」
「それで「ごめん!!」 え」
なんで拳藤が頭下げてるんだ?俺は拳藤に何もされてないのに。
「なんで拳藤が頭を下げるのさ!」
「あたしはA組を蹴落とすために物間がなにかをするのは知ってた!けど不死黒に無個性なんて理由で酷いこと言うとは思わなかった。だから」
「その為に謝ってるの?」
「・・・うん」
「意味ないよ」
「っ」
「言ったのは拳藤じゃないんだから。謝る必要なんて無いよ。だから頭を上げて」
促されて頭を上げるが、拳藤の表情は暗いままだった。その表情を見てどうしたものかと悩むとなにかを思いついたのか口を開く。
「拳藤ってさ、俺が無個性と知ってどう思った?」
「どうって」
「宣戦布告したとき、無個性って知って無個性野郎が生意気にとか俺を下に感じた?」
「そんな事思うわけ無い!」
「じゃあどう思った?」
そう聞かれて拳藤は右手を口元に持ってきて少し考えてから話す。
「凄いって思った。入試の実技の時、0Pを壊した不死黒を見てあんな凄い個性を持った人がトップのヒーローに成るんだって思ってた。でも、不死黒は無個性だった。
無個性であそこまでの技術を身に付けてここまで来た。素直に凄いと、武の極地に至ってるんだって、素直に尊敬した!」
「・・・それは真実?」
「うん! 嘘偽りのない本音だよ!」
真剣に見つめる拳藤の目を一騎は見つめる。それから少ししてから何か分ったのか嬉しそうに微笑む。
「うん。やっぱり拳藤が謝る必要無いよ!」
「え」
「俺はこんな生き方だから相手が嘘を言ってるかどうか直ぐに分るんだ。そして拳藤は嘘を言ってない。拳藤は無個性の人にも優しくしてくれる良い人だと分ったし!」
「そ、そう」
微笑みながらそんな事を言う一騎に拳藤は少し恥ずかしくなり頬を掻いて顔を背ける。
「だから」
右手に持っていた荷物を置いて拳藤に手を向ける。
「改めてこれからよろしく、拳藤」
「あー。あたしが謝りに来たのに。こっちこそ、改めてよろしく。不死黒」
「おう!」
手を握ったあとに屈託のない笑顔を浮かべる一騎を見て拳藤は思わず「眩しいな」と呟いてしまう。
「なにか言った?」
「いや、なにも。 あ、それで一応だけど」
「?」
「物間達は罰で「知ってる」え?」
「物間は反省文10枚。騎馬の子達は5枚だよね?あとブラド先生は責任監督不行き届きで10枚だよね?」
「そうだけどなんで知ってるの?」
「マイク先生から聞いた」
「あ・・・」
なにか納得した顔をする拳藤を見て少し笑う。そして立ち去ろうとするがなにかを思いだしたように拳藤を見る。
「あ、そうだ!」
「ん?」
「これ上げる」
マイクから貰った6つの袋の内5つを拳藤に渡す。それを驚いている拳藤を見て少し笑うと首だけを通路の曲がり角に向ける。
「あそこに居るクラスメイトと分けて」
「「「「「「!?」」」」」」
「き、気づいていたの!?」
「あれで隠れていたつもり?気配モロ出しだから子供でも気づくよ」
少し呆れたように一騎が言うと、通路の角や物陰からB組の女子全員と男子数人が現れる。
「それj・・・そうだ。拳藤」
「なに?」
「ユエのこと何だけどさ、許してあげて。ユエも悪気が有るわけじゃないんだ。ただ俺の為にああ言っただけなんだ」
「それは勿論!寧ろもっと何か言われても仕方無いと思ってたし。ユエさん?の優しさだって知ってたから」
「そうか。ありがと」
嬉しそうに笑い「それじゃ」と言ってからその場を立ち去る。
その後ろ姿を拳藤は見送ってから近づいてきたクラスメイトに一騎から貰ったのを見せてみんなで食べることにする。
「さて、昼ご飯はこれで良いか」
「一騎くん」
「・・・才先輩!?」
名前を呼ばれ振り向いた先には
タンクトップに前を開けた丈の長いシャツ、紺色のジーパンにスニーカーを着て。髪を後ろに束ねポニーテイルとして毛先に綠の髪を混ぜ、深くかぶれるハンチング帽に縁なし眼鏡を着けてる
才子が居たが服装がいままでと違い反応に遅れた。
「一騎くん達の体育祭見に来たわ」
才子が見に来ていた事に驚くも、直ぐに笑顔を浮かべ駆け寄る。
「見に来てくれたんですか?」
「そうよ。一騎くん中学の時は出てなかったもの。今日楽しみにしてたわ」
「嬉しいっすね。あ、これ一緒に食べません?」
「良いの?」
「はい!」
「それじゃお言葉に甘えて」
一騎の案内の元関係者以外立ち入り禁止の通路にある控え室に行く。無論ドアには使用中の札に変えて。
そして一騎は中に入るとせっせと動き袋の中の食べ物をだして食べやすいように広げていく。
「才先輩って服装がいままで以上に変装って感じですよね?」
不意に一騎がそんな事を尋ねる。と才子は少し苦笑いを浮かべる。
「まぁ、高校生になってから本格的に印照財閥の娘って公表し始めたから。そうなるとあり得る犯罪は?」
「身代金目的の誘拐」
「正解。だからこういったお嬢様がしないだろう服装をね」
「なるほど」
「私も一騎くんと会わなければこんな服装を使用するとは想像もしなかったわ」
「あはは。俺。才先輩のそういった感じの服装、好きですよ」
「そ、そう(これ他意はないのよね?)」
一騎が言うことに嬉しいが、思ってるのが善意過ぎて少し複雑に思ってしまう。
「でも、そうなれば才先輩をテレビや雑誌で見る機会もあるかもですね」
「そうなるように頑張るわ」
朗らかに言うが、才子は決して言わない。もう既にテレビや雑誌に取り上げられていることを。
そして準備してる一騎の顔を見て先の騎馬戦のことを思い出す。
「一騎くん。騎馬戦の時のことだけど」
「気にしなくて良いですよ。慣れてますから。中学の奴らにも同じこと言われましたし」
「そう(それは慣れるものじゃないのよ。怒っていいことなのに)」
「大丈夫ですか?才先輩」
「え?大丈夫よ」
思わず暗い顔をしていたことに一騎に心配されるが大丈夫と告げる。
(一騎くんは自分の事では怒らないのに人の為なら本気で怒る。もっと自分のことを思っても良いのに。
でも、それもまた、一騎くんの良いところ。そして私が好きなところなのよね・・・///)
自分でなにを言ったのか理解して恥ずかしくて顔を押さえる。
(あー// 私はなにを言ってるのかしら!! 別に嫌いとかではないわ!ええ好きよ!一騎くんのこと!って!誰に言ってるのかしら///)
「?」
顔を押さえて身悶える才子を見て一騎は首を傾げる。
☆
「にしてもあの時のユエちゃんのおこっぷり凄かったなー」
「そう?」
一騎が拳藤と話している時、ユエは八百万と合流してA組女子達と一緒に昼食を取ったあとに中庭で休息を取っていた。
「うん。ウチ、ユエちゃんが怒るの初めて見たもん」
「私も怒るときは怒るよ?お兄様が居なかったら2度と心が立ち上がれ無くなるまで滅多刺しにしてボコってたよ」
満面の笑みを浮かべて言い切るユエを見て八百万以外のA組女子全員はこれから絶対にユエを怒らせないようにしようと決める。因みに八百万はユエが怒るとコワイのを知っている。
「なあ、ちょっといいか?」
それからも色々と話している時に上鳴と峰田が近づき声をかける。
「あら、どうかしましたか上鳴さん」
「伝言で、午後は女子全員アレ着て応援合戦しなきゃいけねぇんだってよ」
峰田が言ったあとに指さす方を見るとチア服を着た女子達だった。
「聞いて無いけど・・・・・・・・」
それに耳朗が疑いの目を向ける。だが峰田は意に返さず言葉を続ける。
「信じねぇのも勝手だけどよ……相澤先生からの言伝だからな」
それだけ言い残すと二人は立ち去ろうとするが、その前にユエが声をかける。
「なんでうさんくさい貴方たち二人なんですか?伝言なら普通は委員長であるお兄様がするはずです」
「そ、それは不死黒から頼まれたんだよ」
「そうそう。相澤先生が不死黒に伝言して、不死黒が用があるから俺達に伝言を頼んだんだよ」
ユエの指摘に上鳴が急いで答え峰田が便乗して答える。この答えなら一騎が言わないのに女子達は納得する。が、ユエだけは違った。
(此奴ら嘘ついてる。しかも先生ならまだしもお兄様の名を語るとは・・・殺そうかな)
殺意が湧くも急いで抑えて無理矢理笑みを作る。端から見るともの凄く絵になる笑顔だが、八百万だけは知ってる。これはヤバいと。
「因みにお二人とも」
「ん?」
「なに?」
「お兄様の名をかたったんです。嘘だったら二人のち○こ、切り落とすから」
満面の笑みを浮かべて両手に数本の血刃を持って告げる。
「「ッ!?!?」」
二人の言ってた事は勿論嘘だから、自分たちの息子が切り落とされるのを想像してしまい思わず抑えて震える。
「ゆ、ユエさん言葉遣いg「モモちゃん黙って」 は、はい!」
「私のね治癒の個性は世の中から見ても希少なんですよ。だから小さいときから私の個性目当てで近づいてきた胡散臭い汚い大人達を見てきた。薄ペラい言葉、気色の悪い笑み、そして嘘つきの目。
そんなモノばかり見せられてきたから、お兄様ほどではなくても相手が嘘を言ってるかどうかは簡単に分るんですよ」
「「・・・」」ゴクリ
「何も言わないんですね。モモちゃん、今すぐお兄様に電話して真実かどうか聞いて」
「え?」
「いいから早くしろ」
「は、はい!た、ただいいまいたします!!」
いままで聞いた事の無いユエの声と八百万の反応を見て思わず麗日達は唖然としてしまう。
既に嘘と見抜いているのにわざわざ八百万に電話をさせるいやらしさ。
そして八百万の携帯の電話番号を押す音が上鳴達に取っては死刑執行のカウントダウンに聞こえ思わず土下座して謝る。
「「すみませんでしたー!!!」
「まさかここまでアホだとは思わなかった」
「2人ともダメよ。そういうの」
「嘘はあかんよ嘘は」
「流石に引くわ、上鳴ちゃん、峰田ちゃん」
耳朗から始まり、女子全員から色々と言われる。
「ユエさんが居なければ騙されていましたわ。お二人とも、これからこういったことはダメですわよ」
「「はい」」
最後に八百万に叱られ、二人は帰ろうと立ち上がろうとする。
「なに許す形になってるの?」
「え?」
ユエの怒気の籠もった言葉に八百万や上鳴達は無論、女子達も驚く。
「此奴らはお兄様の名を騙り嘘を言ったんだ。さっき言ったとおり此奴らのち○こ切り落とすよ?こんな奴らの汚い遺伝子は残したらダメ」
「ゆ、ユエさん?それは脅しで「黙れ」 は、はい! ごめんなさい!!」
信じられないぐらい低い声で言われた八百万は自分は悪くもないのにその場に正座して謝る。それを見て上鳴達はヤバいと確信する。
だから逃げようとするが既に赤縛で正座の状態で縛られて自由を奪われており逃げられなかった。その為に二人は終わったと悟る。
「ねえ」
「「ひぃい!!」」
しかもユエは血刃を二人の股の間の地面に突き刺すものだから、二人は思わずだらしない悲鳴を漏らす。
「私さぁ、騎馬戦の時にお兄様が無個性差別されてイラついてるの。その上お兄様の名を騙っての悪事。良い度胸してるな、お前達」
「「・・・」」ガタガタガタガタガタ
「だがら、選ばしてあげる」ニコ
ここに来て笑顔を浮かべるが、目は笑ってないので二人にとってはますます怖い物だ。
「ここで女の子になるか、相澤先生に突き出されて全うな制裁を受けるか。どっちがいい?」
「む?何をしているんだい!君達!!」
二人が究極的な選択を迫られてるときに声をかけてきたのは飯田だった。その飯田の横には緑谷もいた。
何をしてるのか聞かれたためにユエはさっき起きた事を全て話、女の子になるか相澤に叱られるかどっちが良いか選ばせてるところ。と、答える。
「そうか。しかし、既にかなり反省しているようだし許してあげては?」
「「飯田!!」」
飯田の庇い立てで、助かると二人は思うも、それは早とちりしていた。
「それじゃあ飯田さん」
「なにかな?」
「飯田さんは私の立場ならどうします?偉大なおに、兄の名を騙って女を騙して悪事を働く人達を薄っぺらい反省程度で簡単に許せますか?」
「・・・」
そう言われた飯田は思わず考え込む。そしてしばらくしてから飯田は上鳴達の方を向く。
「上鳴君!峰田君! 人の名を騙って騙すなんて良くないぞ! ちゃんと罰は受けなければな!」
「「そんなぁー!?」」
飯田も尊敬する兄が居るのだ。もしもそんな兄の名を騙って悪さをする不届き者が居れば許さないだろう。と自分で結論付けユエの方を加担することにした。
まあ、端から見るとユエに言いくるめられた様にしか見えないが。
「まあ、今回は一京歩譲って切り落とすのは勘弁してあげます」
「「っ! 本当に!?」」
「はい。けど次はないですからね?」
次はない、つまり次は本当に切り落とされると思った二人は残像が残る程早く首を縦に振り頷く。
それを見た後は飯田に二人を相澤の元につれて行ってもらうように頼む。飯田は二つ返事で快諾した。むろん上鳴と峰田に拒否権はない。
「それじゃ・・・?・・・!」
ユエは電話が来て相手を見ると急いで電話に出る。
「どうしましたか? お兄様!」
「「「「「!?」」」」
さっきまでの怒った感じはなく何時ものユエの表情と声に八百万達は目を見開き驚く。
『才先輩が見に来てくれてるんだ』
「才ちゃんがですか?」
『そう。そしてユエも会うかなーと思って電話したんだ。どうする?』
「直ぐ行きます!!」
元気に答えたあとは八百万達に用があるからと言って、バビューンって効果音が似合いそうな速度で立ち去る。
「ね、ねえヤオモモ」
「何でしょうか、耳朗さん」
「ユエって怒るとあんなにコワイの?」
「コワイですわ。中学生時代は一つ語り継がれる伝説をユエさんは残してますわ」
「どんなの?」
「私とユエさんが行っていた掘須磨大付属中学校は巨大な敷地の中で女子と男子で学び舎が別れていましたの。そして男子の方に無個性の方がいらしたんですがその人もどうやら差別を受けていたらしく、それを知ったユエさんは単身で男子の学び舎に行き、虐めていた上級生236人全員を叩きのめしたんですわ。
校舎は殺戮現場並の血の海になるもユエさんの治癒の個性で怪我人は0。そんな事件を起こしてますわ。」
「それユエちゃんは大丈夫やったん?」
「無傷でしたわ。しかも差別していた人のご両親達は息子が無個性差別していた事に怒り、ユエさんを訴えることはしなかったんですの。まあ、不祥事を世間にバレるのを危惧したのと、ユエさんの親の肩書きにビビりですわ。学校も生徒が無個性差別の虐めをしていたと世間に知られることを恐れ学校内で済ましましたわ。
そしてしばらくしてからユエさんは掘須磨大付属中学校の中では、無個性関係では怒らせてはいけない女、と言う意味でアンタッチャブルと呼ばれていました」
生々し過ぎるユエの過去を聞いて皆はユエを絶対に怒らせないと改めて誓う。
そして飯田は上鳴達を連れていこうとするのだが、上鳴が待ったをかける。
「どうかしたかい?」
「その、保健室に先に行かせてくれ」
「どうしてだい?」
「普通にちびった」
「お、オイラも。あまりに怖すぎて漏らしちまった」
それから色々と有り時は過ぎて行き、昼休憩は終わり全員が会場に戻る。
『さぁ、そろそろ午後の部を始めるぜ!そして本場アメリカのチアガールの応援もあるぜ!盛り上がれ野郎共ォ!!』
マイクの言葉でチアガールが現れ会場中が湧く。そして一騎もチアガールを見る。
「お兄様はああいったものに興味があるんですか?」
「どうだろう。物珍しいってことで興味は有るのかも?」
「そうですか。・・・・・・・・あ」
一騎の返答を聞いてユエは少し考え込むとなにかを思いつき、一騎の右腕に抱きつく。
「それじゃあ今度家でチアのコスプレしますね!」
「?あぁ、楽しみにしてる」
「はい!(明ちゃんと才ちゃんも誘ってみようかな)」
ユエは元気よく返事をしてなにかを企み笑みを浮かべる。その笑みの理由を知らないから一騎は優しく頭を撫でるとユエが更に嬉しそうに微笑むから一騎も釣られて微笑む。
端から見れば二人は凄く中の良い兄妹だが、峰田を初め一部からは嫉妬の眼差しを向けられるも一騎は気づかない。
そして本戦に進む16人のくじ引きが行なわれた。
Aブロック
心橾 ー 緑谷
尾白 ー 不死黒
瀬呂 ー 轟
発目 ー 飯田
Bブロック
切島 ― 水無月
常闇 ― 八百万
芦戸 ― 上鳴
麗日 ― 爆豪
「一騎くんはAブロック2試合目なのね。・・・?」
くじ引きが終わり、レクリエーションが始まったころ、雄英大手スポンサー様専用特別観客室。その一室に居る才子はスマホに来たメールを見る。
「え」
そして中身を見て思わず思考が止る。来たのはユエからで、内容は
『才ちゃん!お兄様がチアに興味が有るみたい!今度一緒にチアコスしよ!』
「え、チア?私とユエちゃんが?一騎くんが興味有って? え、どう言うこと?」
こんな内容のメールを見て才子は自分とユエがチアガールの服を着てるのを想像して、頭が混乱する。
ユエってガチギレすると口調変わるのね。
そして才子は一騎とユエの二人と関わってアニメと違いキャラが大きく変わっちまった。タグ要るかな?
そしてその一騎は愛を知らず、I love you と I like youの違いがわからないようです!!
次回「1回戦」
それでは、期待せずにお待ち下さい!
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