無個性でもヒーロー目指す!。   作:斬る斬るティー

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今回は!一騎が人類のバグ・・・もとい!壮絶な鍛練の成果を発揮します!


そして!一騎を作る上でベースにしたキャラの台詞を使うぜ!!超楽しみにしてた!
楽しみに取ってた!!


第31話:準決勝①

 

 

「お兄様は次の試合も重り有りでやるんですか?」

「ん?そうだな~。轟が半分の力のみなら有っても勝てるしね」

「ですよね~」

 

 二人は待合室に向かいながら次の試合に向けて話していた。その時、曲がり角から炎を纏った男、№2ヒーローエンデヴァーが現れる。

 

「ほお、ヒーロー公安委員の娘と無個性君では無いか」

「・・・」イラ

 

 エンデヴァーの言い方にユエは目付きが鋭くなる。だが、一騎は首を傾げて見ていた。

 

「えっと~。誰ですか?」

「・・・は」

「フッ」

 

 この時の一騎は悪気は無く素で言っていた。その為にエンデヴァーは呆気にとられユエは隠すことなく笑った。だって、誰と言われた時のエンデヴァーの表情がユエに取ってあまりにも滑稽に見えたからだ。

 

「あ、警備員のヒーローですかね?」

「貴様、喧嘩を売っているのか」

「え?」

 

 正直なところ一騎はヒーローに興味は無く、またテレビを見る暇が有るなら鍛練に使うので殆どのヒーローを知らない。(雄英体育祭がテレビ放送されてるのを知らないぐらいだったのだから。)

 知っていても顔と名前が合わないのだ。まあ、エンデヴァーは存在そのものを知らなかったが。

 

「えっと~ユエは知ってる?」

「一応知ってますよ。万年2位のエンデヴァーです」

「・・・」イラ

「え、2位ってヒーローランキング2位って事?」

「はい。一応そうです」

「へー」

 

 ユエの言い方にエンデヴァーは眉間に皺を寄せユエを睨むが、ユエは臆すること無く、べーと舌を出してそっぽを向く。

 そして一騎は何処までも興味なさそうな目をしていた。

 

「それでそんな方が何か用でしょうか?無いのなら待合室に行きますね」

 

 横を通り過ぎた所でエンデヴァーが話す。

 

「君の戦いを見ていたよ。武の極地にまで到達している技術。信じられない程の運動神経。到底無個性とは思えないほどだ。まるでオールマイトに近いこせ「おい」 なんだ?」

「喧嘩だったら買うぞ」

 

 シャフ度でエンデヴァーを睨み威圧する一騎。殆どの者ならこれで気押されるが、そこは№2。その称号は伊達では無かった。

 

「いや、失礼。確か個性持ち呼ばわりされるのは嫌っていたね君は」

「用がないのなら行きますよ」

「次の試合、余り無様は晒さないでくれよ」

「は?」

 

 意味の分らないことを言ってきたことで足を止めエンデヴァーの方を振り向く。

 

「なんで無関係のアンタに轟との戦いに口出しされなきゃならない」

「焦凍は俺の息子だからだ」

「ああ、なるほど(結局無関係じゃん。親だからって俺とアイツの戦いに関係無い)」

「まあ、だから焦凍の格を落とす様な戦いはよしてくれよ」

「・・・」

「今は下らん反抗期で左の炎を使わんが、アレは将来オールマイトを越える。その為に

 

 

 ――作った最高傑作なのだから」

 

アァ"!

「・・・ッ!」

 

 作った最高傑作。その言葉を聞いた瞬間に一騎はとてつもない殺気を放ちエンデヴァーにぶつける。

 喉元にナイフを突きつけられたような殺気。学生だとたかをくくっていたエンデヴァーは喉が詰まり思わず後退する。

 

「ハァ~。お前みたいなクズが親で彼奴も可哀想だよ」

「な、なに」

 

「轟さんが可哀想って言ってるんですよ。耳遠いんですか?個性婚するお人」

 

 ここでユエが口を開く。それにユエは首を傾げ名前を呼ぶとユエが続ける。

 

「この人、私と自分の息子を個性婚させようとした人なんですよ。お兄様」

 

 ユエが言ったことにエンデヴァーは否定しない、真実だから。だから一騎はユエを個性婚させようとしたエンデヴァーを本気で殺す様な殺気を向ける。

 

「テメェ目障りだ。ヒーローや男の前に、人としての恥を知って腹切って野垂れ死ねイカレ野郎」

 

 それだけ言うと歩いて行く。が、そんな態度、個性の無い無個性人間のそんな態度が神経を逆撫でし、エンデヴァーが吠える。

 

「貴様!それが目上に取る態度か!」

「早く生まれただけで敬って貰えると思うなよ。特に貴様の様なクズ()は尚更だ。それに人に態度のことを言うならまずは自分の人生の態度を振り返れ、恥知らず」

 

 それだけ言うと未だに何かを言ってくるエンデヴァーを無視して控え室に向かう。

 

 

 ☆

 

 

 待合室に入った一騎はソファーに座り背もたれにもたれ掛かって天井を見ていた。無論のことながら膝の上にはユエが座っている。

 

「はあー」

 

作った最高傑作か。

 

『成功作所か失敗作にすらなれない欠陥品が!!』

 

俺が父親によく言われた言葉。欠陥品、不良品、俺は作られた存在。そしてアイツもこっち・・・違うな、ユエ側(成功作)だったんだ。だからアイツの目は。

 

 一騎は轟の事を考えていた。時より気になる目をしていた、そしてその理由をついさっき知ったのだ。そして轟も自分と、自分たちと同じ存在だと。

 

「お兄様、そろそろ出番ですよ」

「あぁ」

「・・・お兄様?」

 

 体を起こした一騎はユエを背後から強く抱きしめる。いきなりでユエも困惑したが、一騎に抱きしめられるのは好きなので今はその温もりを堪能する。

 

(ユエには、ユエだけには知られるわけにはいかない。個性婚によって生まれたなんてそんな巫山戯た事知られたくない)

 

 一騎はユエには個性婚で生まれた結果だと絶対に知られないようにしている。だが

 

(お兄様には私が個性婚で生まれたことを知ってる事を知られるわけにはいかない)

 

 ユエは最初っから知っている。子供は愛の結晶と言うがそんなもの無くとも子はできる。そして自分も大好きな兄も次世代の裏の歯車に使うために作られた存在であることを。

 

「よし!それじゃ行ってくるよ。ユエ」

「はい!頑張って下さい!お兄様!」

 

無個性の俺には言われたくないだろうが、俺はお前を助ける、轟。

 

 ☆

 

 

『さあ!遂に準決勝第1試合開始だぜ!!

 大規模広範囲攻撃から繊細な操作!超!サラブレッド、轟焦凍!

 (バーサス)

 今の所!余裕で全勝! 超絶武闘派!! 不死黒一騎!!

 楽しみにしてるぜ!スタァート!』

 

 開始と同時に二人は動き出す。

 一騎は走り、轟は氷撃を放つ。

 

「タイミングを間違えるな!間違えば負ける!見極めろ見極めろ見極めろォ!!」

 

 氷が一歩前に来ると覚悟を決め、氷を踏む。だが氷で拘束はされない。何故なら踏んだ瞬間に強くジャンプして上に上がるから。しかも自身を狙って迫り来る氷に何度も同じ事をして1回戦ほどでは無くともそれなりの高さまで行く。

 

「おおー!」

 

 氷撃が止った時に高所からの絶景に一騎は歓喜の声を上げる。

 

「絶景かな絶景かなぁ!」

 

 などと言ってるが、今一騎が居るのは氷山?のてっぺんに片足で立っているのだ。もはやバランス感覚が良いなんて話じゃ無い。

 

『不死黒! 初手の攻撃を余裕で避けたぁ!? てかどんなバランス感覚してんだよ!降りれんのか!?』

「普通に降りますよー」

 

 マイクに降り方を心配されるも普通に滑り降りてステージ上に着地する。

 

「随分と余裕そうだな」

「本気でやらない奴に負けるほど弱くないから、な!」

 

 轟の作った氷の塊を殴る。すると氷の塊は砕け散る。その光景に轟は驚くが、それを一騎は狙っていた。

 驚いたことで途切れた集中を狙い砕いた時に掴んだ氷の破片を豪速球で轟の顔に投げつける。いきなりの投擲物に更に驚いた轟は急いで避ける。そして投擲直後に走り出した一騎は避けることで隙だらけになった轟の左側に下段、中段、上段の順に三連蹴りをたたき込む。

 

「グッウ」

「おまけだ!」

 

 三連蹴りをモロに受けてバランスを崩した轟に更に左の逆回し蹴りを左側に入れ吹き飛ばす。

 

「がッ!」

 

 吹き飛ばされるも氷の壁を作り場外を防ぐ。そして敢えて一騎は追撃をしない。

 轟はそれに疑問を思いながらも重い一撃を食らった左横腹を押さえる。

 

「ごめん、痛かった? 氷で冷やす時間要る?」

「・・・・・喧嘩売ってんのか?」

「挑発してんの」

 

 苛立ちを見せ警戒する轟に微笑み返す一騎。

 

「なあ、なんで左の炎を使わない?個性は身体機能の一つ。氷で体温が落ちれば炎で上げればいい。そうだろ?」

「うるせ。俺は左の個性は絶対に使わない」

「無個性の俺に向かってよく言えるね。贅沢だ」

「ッチ」

「でもお前だって薄々気づいてんだろ?使わないと俺に勝てないこと」

「黙れ、何も知らない癖に!」

「知ってるよ」

「!?」

 

「待合室に向かってるときにお前のクズ親に会って色々言われたよ」

「・・・」

「お前の格を落とすような無様な戦いはするなとか、あれはいずれオールマイトを越えるとか、作った最高傑作なんてクソなことほざいてたよ」

「・・・」

「個性婚なんだろ」

「そうだ」

 

 そして轟から轟家の実態を語られた。

 

『えっとー、動き止ったがどうした?』

『牽制しあってんだろ』

 

「そしてお前の左が醜いって母さんに煮え湯をかけられた」

「そっか」

「だから、俺は左の、あのクソ親父の個性は使わない! 右だけでヒーローに成って完全否定する!!」

「・・・わかんねーな」

 

 少しの沈黙の後に一騎は鼻で笑い言い放つ。

 それにイラついた轟は眉を顰める。

 

「個性の無いお前に分って貰おうとは思わない」

「違う違う。俺が言いたいのは・・・なんでヒーロー科にいんの?」

「・・・は?」

 

「だってそれだったたら、ヒーローじゃなくてヴィランになった方が完全否定になるだろ?名高いヴィランに成って家のこと全部バラせば良い。そっちの方が効率的で効果的だ」

「そ、れわ」

「雄英に来たのはそう言った望みが有ったからだろ」

「・・・黙れ」

「いい加減、憎しみじゃ無くなりた「黙れぇ!!」 !」

 

 感情的になった轟の大氷撃が一騎に迫る。それに対して一騎はまさかの動かないことを選択した。

 そして喰らったのは1回戦の大氷壁に近い氷撃で首から下を拘束される。

 

「荒いな」

 

『おぉおっと!! 遂に一騎が氷撃を喰らったぁ!』

 

「不死黒君、動ける?」

「ちょっと待って下さい」

 

 軽く返事をするが誰がどう見ても一騎の負けで動ける訳がないと、殆どの者がそう思った。しかし一騎はそれらを裏切った。

 

「二虎流・奥義 『水流火砕(すいりゅうかっさい)』」

 

 水流火砕、それは一騎が拘束対策で作った四つの型を合わせた奥義。

 水天の脱力で体中の力を抜き、橾流と火天を合わせて無駄なく全力の力を体中に流して瞬発的に動かし、金剛で肉体を固めて拘束を破壊する。

 

 その光景を見た全員驚愕して開いた口が塞がらなかった。轟自身驚愕した。あの状態で脱出出来たのは父親(エンデヴァー)のように炎系個性の者だけだった。そのために殆どの者は抜け出せない。無個性なら尚更だ。

 

「・・・な」

「言ったろ?本気でもない奴に負けるほど弱くないって」

 

 パッパッと服に付いた氷片を叩いて落とし、轟を見据える。

 

「チッ!」

「炎を使えよ。いまので限界だろ? シバリング現象が出てるじゃないか。キツいんだろ?使えよ、お前の炎」

「クソ親父の個性は」

 

「お前の個性だろ!!」

 

「ッ!?」

 

「俺を見ろ! 轟焦凍!! 俺は! 強個性所か没個性すら持ってない無個性人間だ!!だがしかし

 

 無個性!それこそがこの俺、不死黒一騎の個性だぁ!!!」

 

 

 いつも個性持ちと呼ばれたり個性を持ってることすら疑われるのを嫌ってる一騎が言う無個性が自身の個性、その言葉に轟は驚く。

 

「そして! 氷を操り、炎を操る! 半冷半熱がお前の、お前だけの個性だろ!

 なんでお前は雄英のヒーロー科に居る! 心の底ではヒーローに成りたいんじゃ無いのか!いい加減、自分を見ろ!

 お前の血も肉も骨も! その個性すら全部をひっくるめて轟焦凍だろ!!」

 

「・・・!」

 

 一騎の叫びを聞いた途端に轟の左側から炎が少し吹き出る。

 

「いい加減、憎しみや恨みじゃ無く、自分の成りたいもんをちゃんと見ろよ!!」

「・・・!!」

 

 そして最後の言葉を聞いた轟は幼い頃に母に「成りたいものに成って良いんだよ」と言われた言葉を思い出す。すると左から炎が吹き出す。

 

「あぁっつ・・・はは、まじ?」

 

 その火力に一騎は思わず大きくバックステップで距離を開ける。そして一騎が見た火力は会場に有る氷をあっという間に溶かし蒸発させる程の高火力だった。

 

「なに笑ってんだよ」

「え?・・・は、はははは。ほんとだ、笑ってるよ」

 

 轟に言われ自分の顔を触って確かめると確かに口角は上がり笑みを作っていた。

 

「焦ぉぉぉおおおお凍ぉぉぉぉおおおおお!!! そうだ!お前が「うるせぇぇえええ!!! 黙ってろ!!部外者がぁああああ!!」・・・っ」

 

 轟が炎を使ったことに歓喜してエンデヴァーが叫ぶが一騎が一喝して黙らせる。

 

「不死黒」

「なんだ」

「俺はお前に勝ちたい。だから本気で行く。どうなっても知らねぇぞ」

「ああ。お前が本気なら、重りが有るとちょい大変だな」

 

 などと軽く言って両手足に付けてる重りを外しステージ外に放り投げる。その重さは落下したときに土煙を上げ少し地面に沈む程の重さをだった。

 

「状態が戻ったなら行くぞ、轟ィ!!」

「ああ、来いよ。不死黒!」

 

 そして一騎は大きく息を吸うと力強く震脚をして叫ぶ。

 

「俺の最強を以て、お前の最強(個性)を打ち破る!!」

 

 轟に向かって勢いよく走り出す。・・・・・走り出すのだが

 

「・・・うそ」

 

 轟は思わず呟き

 

『ふ、不死黒が二人に増えてるぅぅうううう!?!?!?!?』

 

 マイクは驚愕で叫ぶ。が、この二人だけでは無い。会場中に居る者、画面越しで見ている者、全員が一騎が二人に増えているのを見て驚愕した。

 

 だって一騎が2人に増えているのだから。

 

 

 

 二虎流の四つの型には必ず『極』と称されるモノが有る。

 そして火天ノ型の極は縮地だ。しかし一騎は既に使えていたために新たに作り生み出した。その名は

 

「――火天ノ型・極二式 蜃気狼」

 

 火天ノ型の足捌きをフルに使い、かつ穏急を織り交ざた足捌きと身体の動かしにより残像を作る技。

 

『へ、へい!イレイザー!・・・アレなに!?いやマジで教えて!!』

『俺だって驚いてる。だから俺に聞くな。アイツの武は既に極地に有る。武に関しちゃあド素人に毛の生えた程度の俺に分るわけ無いだろ』

『(うわ、イレイザーがここまで言うってマジな奴だ)』

 

「クッ!」

 

 轟は左の炎を使うが右側と違い全然鍛練していなかった為に上手く扱えないが、それでも片方の一騎を炎で包む。

 

「残念、残像でした」

「・・・なら!」

 

 限界まで引きつけると氷の大氷撃を放つ。その規模は瀬呂戦で使った規模と同等かそれ以上の威力だった。

 

「こ、これで」

 

『おおおっと!! 1回線以上の大規模氷結!! 流石の不死黒ももう無理かぁ!?』

 

 などとマイクが言った瞬間に氷の半分から上が粉々に砕け散る。

 

「っ!! どうやったら拘束できんだよ。・・・・・・・・・・・・ッ!!」

 

 氷が半分以上を一瞬で壊されたのを見た轟は驚く。

 そしてキラキラと輝く細かな氷片を見ている直後、異様な者を視界の端に捉えた。 ソレは一騎だった。 氷結の中に居るはずの一騎が既に自分の横に立っているのだ。

 

「何度も同じ手は食わない、よ!!」

「ガッハアァ!!?」

 

 鋭い回し蹴り、しかし喰らうのは2回目だ、今回はただでは喰らわない。蹴られた時に右手で触れる。

 

「なっぁ!」

 

 ことは出来なかった。触れるギリギリで一騎はそれを見て足を引いた。そして喰らった回し蹴りは最初のやつの非にならない程の威力で轟は吹き飛ぶが途中で氷を壁の様に張って場外を避ける。

 

「速すぎんだろ・・・・・」

 

 氷壁にぶつかって一騎を見ると既に直ぐ近くまで迫っていた。だから轟は呆れながら呟いてしまった。

 

(あぁ。これがただ一度も折れず曲がらず、自分と向き合い続け鍛え続けた男の強さか)

 

 その拳が近づくのがスローに見え、轟は理解する。

 

「今の俺がお前に勝てるわけ無いか」

 

 負けを認めた轟はそのまま一騎の渾身の一撃を受け入れる。

 その威力は氷壁を砕いて尚、轟を遠くに吹き飛ばし場外にするほどだった。

 

「と、轟君場外! 不死黒君、決勝戦進出!!」

 

「・・・シャァァアアアアアア!!!」

 

 ここで初めて一騎は宣言を聞いてガッツポーズを取る。その姿に万雷の喝采が鳴り響く。

 そして一騎は起き上がって座り込んでる轟の元に行く。

 

「なあ、轟」

「なんだ」

「母さん生きてんだろ?」

「ああ」

「なら会いに行けよ」

「・・・でも」

「俺を生んでくれた母さんは俺が生まれて一年近くで死んじまって声を知らなければ。未だに顔も名前も知らないんだ」

「!?」

「でも、お前はまだ会うチャンスが有る。会ってみろよ」

 

 優しく笑うと轟に手を差し出す。

 

「会うのが怖いのなら付いてってやるよ。そして背中を押してやるからさ。な?」

「・・・はは。眩しいな」

 

 そんなことを呟いて一騎の手を取り立ち上がる。その二人の男の姿にまた、大歓声が溢れる。

 

「あぁ青クッサ!! 良い!実に良いわ!!」

 

 などとミッドナイトはガチの危ない大人ばりにハアハア言いながら一騎と轟を何時の間にか持っていた一眼レフカメラで撮りまくっていた。それを見た一気は轟に耳打ちをする。

 そして轟はコクリと頷くとお互いに肩を組んで一緒にミッドナイトにピースサインを送る。

 

「あああん♡ 良いわ!!い、イッ」

 

『おい!誰かあの18禁止めろ!!!』

 

 思わず相澤が叫んでしまうほどヤバイ顔をさらしてしまうミッドナイト。ただ写真は一切ブレずに撮っていた。

 因みに後日ユエが大枚叩いて買いに来るのは別のお話。

 

 

 

「不死黒」

「なんだ?」

「次は負けねぇ。絶対に勝つ」

 

「・・・! 楽しみに待ってる」





なんて言うか、はい。君の個性だろ!は一騎に言って欲しかったんですはい!
悔いは無い!!

次回「準決勝②」

遂に次はユエと爆豪の戦いだ!


それでは、期待せずにお待ち下さい!
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