無個性でもヒーロー目指す!。   作:斬る斬るティー

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久々の投稿の後にお気に入りが凄い増えた!!何かの罠?

それでも嬉しい!ありがとう御座います!!




第50話:実技試験

 

 テストを上手いこと行った勉強会に参加していた皆は一騎と八百万にお礼を言ってから相澤の説明に従いコスチュームに着替え、とある建物前に集合していた。

 

「先生達多いな」

 

 一騎は教師の人数が多い事に疑問を持ち口にするも側に居るユエにしかその言葉は届かなかった。

 

「それじゃあ演習試験を始めていく。この試験でももちろん赤点はある。林間合宿行きたきゃみっともねぇヘマはするな。

 さて、諸君なら事前に情報仕入れて何するか薄々分かってるとは思うが……」

 

 その言葉を聞いた瞬間、三奈と上鳴の表情がパッと明るくなる。

 

「あ、そういうってことは入試みてぇなロボ無双で間違いないのか!?」

「花火!カレー!肝試ーーー!!」」

 

 2人は前持って聞いていた為に喜びハイタッチをするそのとき。

 

「残念!!諸事情あって今回から内容を変更しちゃうのさ!」

 

 相澤の捕縛布の中からひょこっと現れた根津が告げる。それを聞いた2人は動きを止めてテンションがダダ下がる。

 

「これからは、対人戦闘・活動を見据えたより実戦に近い教えを重視するのさ! というわけで、諸君らにはこれから二人一組でここにいる教師一人と戦闘を行ってもらうよ!」

 

 根津のその言葉を聞いてユエと八百万が目を見開き、驚愕の表情と共に一騎を見て、相澤はニヤリと笑う。

 

「不死黒は既に知っていたと思うが?」

 

「「ふ~し~ぐ~ろ~!!」」

 

 まるで亡者のように上鳴と芦戸は声を上げ一騎に迫る。

 

「なんで教えてくれなかったんだよぉ~!!」

「落ち着け。俺は知らないよ!ただ教師と勝負かもと予想しただけだ」

「どうしてそんな事出来るんだよぉ!!」

 

 と、聞かれ端的に答える一騎の姿を見て教師陣は想像力凄いな。と感心していた。

 そして発表された対戦相手は――。

 

 切島・砂藤 VS セメントス

 

 轟・八百万 VS イレイザーヘッド

 

 麗日・青山 VS 13号

 

 ユエ・耳郎 VS プレゼント・マイク

 

 芦戸・上鳴 VS 校長

 

 蛙吹・常闇 VS エクトプラズム

 

 瀬呂・峰田 VS ミッドナイト

 

 障子・葉隠 VS スナイプ

 

 飯田・尾白 VS パワーローダー

 

 爆豪・緑谷 VS オールマイト

 

 

「最後は不死黒、お前は一人でだ。そして対戦相手は――」

「私だ!」

 

 教師達が居るところとは違う方から声が聞こえ、全員が声の方を向くとそこには来るときに載っていたバスの上に立つ一人のヒーロー。

 

「ミルコさん!?」

 

 名前を呼ばれるとミルコは即座に飛躍して一騎の側に立つ。

 

「なるほど。そういう感じね」

「お兄様?どうしたんですか」

「いや、ペアや対戦相手の理由が分っただけ。それよりなんで居るんですか?ミルコさん」

 

「ん?あーお前の相手を出来る人が居ないから頼まれたんだ」

「まるで問題児ですね俺」

 

 肩を落として落ち込む一騎にミルコは快活に笑う。

 

「そろそろ説明始めるぞ」

 

 そこからされた説明は、時間制限は30分、勝利条件は2つ…一つはハンドカフスを教師につける事、もう一つはチームの一人がステージから脱出する事。あとは教師陣に重りが着いている事だった

 

「以上だ。第1試験は切島砂藤ペアだ。準備して車に乗れ」

 

「「はい!!」」

 

 二人が元気に返事をしてから解散となり。ペアが要る人はペア同士で作戦会議を始めるなか、一騎は切島ペアに近寄る。

 

「切島、砂藤」

「どうした不死黒?」

「お前らにアドバーイス」

「なんだ?」

「真っ正面から挑むのはお前ららしいけど、時には頭を使えよ」

 

 言われた事に頭を傾げる二人を見て「じゃあな」と言って二人から離れる。

 

 

 ☆

 

 

「結局真っ正面から行くか~」

 

 モニタールーム、そこに有るソファーに座りながら一騎は切島達の戦いを見ていた。

 

「なんのアドバイスしてたんですか?お兄様」

「頭を使おって」

「・・・あ、なるほど」

 

 耳朗との作戦会議を大体終わらしてきたユエは当たり前の様に一騎の足の上に座る。すると一騎も当たり前の様に受け入れ、ユエが座ると手を前にして抱きしめる。

 

「ねぇ不死黒君」

「・・・」

「なに?緑谷」

「不死黒君は組合わせの規則性が分ったみたいだけど、それって何なの?」

「見てたら分るよ」

 

 一騎の返答を聞いたときに緑谷は首を傾げてから去るが、このとき声を掛けた瞬間に幸せな目をしていたユエは一瞬憎悪と殺意の目をしたのを誰も気づかなかった。

 

「あの、不死黒さん」

「どうした?八百万に轟」

「少し不死黒にアドバイスを貰いたくて」

「そうだな――」

 

 

 ☆

 

 

『水無月&耳朗ペア 試験スタート』

 

「それじゃいきましょ、耳朗ちゃん」

「うん」

 

 試験開始の放送が流れるとユエが声を掛け耳朗が頷き、同時に走り出す。

 

 

「YEAHHHHHHH!!!」

 

「「ッ!!!」」

 

 しかし同時に来た木々おも揺らす大音量のヴォイスに二人は反射的に耳を塞ぎ体を丸める。

 

「うるさぁ」

「これ、耳塞がなきゃ鼓膜破れるよ!!」

 

 ヴォイスが収まった頃に二人は愚痴をこぼすと、少ししてからまたマイクのヴォイスが届き、今度は耳朗が個性で相殺しようとするも押し負け、マイクが自分の断然格上だと悟る。

 

「ねぇ、ユエの液体操作ではどうにかならない?」

「音って空気の振動ですから少なからず液体操作に影響が出るんです」

「じゃあ穿血は?」

「・・・マイク先生を殺しますよ?」

 

 何食わぬ顔で言ってから手を合わせ百斂を始めるユエをみて耳朗は急いで手を掴み百斂を解除させる。

 近づくことすら出来ないと、詰みだと感じ始める耳朗を余所にユエはパン!と大きな音が出るほどに強く顔を叩く。

 

「よし!」

「え!何してるの!?」

「私は耳朗ちゃんの事を信じてるよ!」

「何のこと?」

「それじゃあ言ってくるね」

「まって!話を・・・・・聞いて無い」

 

 声を掛けるもユエは聞かず、マイクの元に向かって走り出す。その後ろ姿を見た耳朗はどうしようかと思い悩む。

 

「・・・あ、もしかして!?」

 

 耳から赤い液体が少し垂れていたのを思い出し、なにかに気づきはっとした顔をしてユエの走り去った方を見て静かに笑う。

 

「はは。外してたらウチ・・・恥ずかしいじゃん」

 

 若干渇いた笑みを浮かべイヤホンジャックを動かす。

 

 

 ☆

 

 

「おい一騎」

「なんですか?」

 

 モニター室に来ていたミルコは一騎の座っているソファーに寝そべるように座り足を一騎の足の上に置きながら問いかける。

 

「見ていたら分りますよ」

 

 乗せられた足をマッサージしながら一騎はミルコに笑みを見せて答える。

 

「ユエにしか出来ない戦術です」

「そっか」

 

 

 

 ☆

 

 

「お、ようやく来たな」

 

 森を突っ切って来たユエを目視したマイクは口角を上げて大きく息を吸い

 

「YEAHHHHHHH!!!」

 

 大声で叫ぶ。 しかしユエは耳を塞ぐことはせず一直線にマイクに向かう。

 

「アハ♪ 赤血橾術・赤鱗躍動」

 

 血流を上げて身体能力を上げるとマイクの顔目掛けて跳び蹴りを放つ。

 

「二虎流 金剛ノ型・飛斧脚!」

「マジかぁ!?」

 

 驚いたマイクが咄嗟に頭を下げて避けられるもユエは即座に着地して回し蹴りをたたき込む。

 

「どういう手品だ?」

「単なる技術ですよ? これも」

 

 意味深な言い方にマイクは疑問を持ち首を傾げる。しかもニヤリと笑うユエを見て更に疑問をもった時に耳朗が居ないことに気づき咄嗟にその場を飛び退く。

 着地直後に目線の先にはおぼつかない足取りで木に手を着きながらイヤホンジャックを操る耳朗が現れる。

 

「「ごめん!ヘマした!/私の責任です!」」

 

 二人が同時にかみ合わない謝罪するとユエはマイクに接近する。それに対しマイクは息を多く吸うと着地と同時に下を向いてヴォイスを放つ。

 

「エリアラウドヴォイス!!」

 

「っ」

「うそ!?・・・・きゃあ!!」

 

 放たれたヴォイスは地面にぶつかると、広範囲に広がり大きな振動と衝撃がユエと耳朗を襲う。耳朗は耐えきれず吹き飛ばされるがユエは止るどころか更に速度を上げる。

 

「血星」

 

 拳から肘までを鮮やかな赤色に変色して硬化させ拳を突き出す。

 

「金剛ノ型・鉄砕」

「ウッ!」

 

 本気でマイクは攻撃を避けるが、ユエの攻撃はそれだけでは無く肘を曲げて首元のサポートアイテムの拡張器を肘打ちで破壊すると小回りで体勢を変えマイクの鳩尾に右手を当てる。

 

「先生は体術弱いですね」

 

 マイクに聞こえる声で言うと金属のような独特の起動音がユエから鳴ると同時に右腕の血星に罅が入り砕けると、マイクは後方に吹き飛びゴール看板を突き破り森林エリアから追い出された。

 

「私と耳朗ちゃんの勝利です! ピースピース!」

 

 吹き飛んでいったマイクの方に向かってピースサインを送る。その時、耳朗がユエの肩を軽く叩き振り向いたユエに両手を合わせる。

 

「どうしましたか? 耳朗ちゃん。って聞こえてないですよね」

「ウチ余り役に立てなくてごめん。って聞こえてないよね」

「いま治癒しますね」

 

 ユエは耳朗に治癒を掛け怪我を治すと自分の怪我も治すと共にステージを出て試験クリアとなる。

 

 

 ☆

 

 

「お兄様ぁ~!」

 

 戻って来たユエは両腕を広げて待っていた一騎の胸に飛び込み抱きつく。

 

「凄い奇策による勝利だな」

「えへへ。勝ったのは耳朗ちゃんが合わせてくれたお陰でも有ります」

「いやウチなんて全く役に立ってなかったし」

「あれは私の引きつけが甘かった所為です」

 

 一騎から離れて耳朗の手を握るユエは優しく笑いかける。その笑顔に耳朗もふと笑みをこぼす。

 

「あの不死黒さんが奇策と言ってましたが、ユエさん達はどういう作戦をしたんですの?」

「あぁ~簡単だよ。ただ鼓膜を破って行こうってだけ」

「・・・は?」

 

 行なった作戦の質問をした八百万は帰って来た答えに思わず間の抜けた声をだす。だがそれは他の生徒も同じだった。

 

 そしてユエがしたのは顔を叩いたときに鼓膜を破り突進して先にマイクと戦闘。後から鼓膜を破った耳朗が不意打ちでマイクにイヤホンジャックをさして戦闘不能にする作戦だった。ただし、耳朗はそれを聞かされてないが。

 

「じゃあ耳朗はその場で即興で合わせたのか!?」

「そう。外してたら恥ずかしかったよ」

 

 即興で合わせた事に一騎は驚き、耳朗はケロッと答える。

 

「よく鼓膜破る覚悟出来たな。鼓膜破れるのそこそこ痛いだろ」

「いや、メッチャ痛かった!!気絶しかけたもん!それに上手く歩けなかったし」

「あぁいうもんは慣れですよ~耳朗ちゃん」

「慣れるか!」

「あはは」

 

 昔に周りの音を遮断するために何度も鼓膜を破ったことのあるユエは既にその痛みに慣れ平然に言うが、初めて自ら鼓膜を破った耳朗は否定してユエの肩を掴んで強く揺する。

 

『上鳴&芦戸ペア 試験スタート』

 

「上鳴達のペアの開始か」

「クリア出来ると思いますか?お兄様」

「多分無理だろ」

「ですよね~」

 

 二人は話しながら何の迷いも無く先に一騎がソファーに座りその膝の上にユエが座り話し合う。

 

「そう言えばミルコさんは?」

「先にステージに向かったよ」

 

 二人は話し、一騎の予想通り上鳴達は悲しくも失敗に終わり、次々と試験は終わり緑谷と爆豪の戦いを真剣に見入っていた一騎は終わると同時に立ってステージに向かう。

 

 

 ☆

 

 

 ステージのゲート前に立った一騎は自身の胸に手をあて意識的に呼吸を整えて集中していた。

 

「ふぅ~・・・俺の相手はミルコさん。先生とは違い重りは無し。そしてエリアは遮蔽物が一切無いミルコさんの得意とする草原エリア・・・」

 

 そよ風で長い髪を靡かせエリアの中央に佇むミルコに目を向け、笑みを浮かべる。

 

「最っ高じゃん」

 

「おっ」

 

 見られたことに気づいたミルコは口角を上げて不適な笑みを浮かべ呟く。

 

「ちゃんと、掛かって来いよ一騎」

 

 

『不死黒 試験スタート』

 

 

「今度こそ、勝つ!!」

「蹴っ飛ばす!!」






50話も行ってるのにまだ林間合宿編にも入っていない、ヤバイ超ゆっくりだ!!と、思ってもなかなか治せない!

因みにミルコは一騎に足のマッサージさせているときに綺麗と言われまくり褒めまくられ照れて一騎の顎に膝蹴りを打ち込んだとか。

次回「一騎VSミルコ」

それでは、期待せずにお待ち下さい。
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