分る人には分るネタだぁ!!
「ハァ~」
期末試験の次の日、一騎は普通に登校するも席に着くと思い溜め息をつく。
「どうしました?お兄様」
「いや、メトリさんの情報がデカすぎて」
「あ、あ~・・・・あはは」
~昨日の放課後~
放課後鍛練も終わり何時もの様に家に帰るも一騎達は何時もと違い、今日はミルコも居る。
だから世話になっている発目家族に紹介しようと連れてきたのだが・・・・・。
「なぁ一騎」
「何ですか?」
「お前、私が話すまで本当に強姉、母のこと知らなかったんだよな?」
「そうですけど。なんでですか」
「いや、なんでって・・・」
呆れ気味に言うと横目でニコニコしているメトリを見てミルコは溜め息をつく。
「何してんだよメトリ姉」
「え?」
「1年ぶりね、ルミちゃん」
「は?え? お二人は知り合いですか?」
困惑しながら問いかける一騎にミルコは頭を抑えて答える。
「知り合いもなにもメトリ姉。この人はお前の母、強姉の超幼馴染みだ」
「は、・・・
はぁあああああああああああ!?!?!?!?」
あの一騎が思わず大声で驚愕してしまう程。
「いや、だってええだ、えぇええ」
(お兄様が言葉に出来てない!?)
「メトリさん今までそんな事言わなかったじゃ無いですか!」
「だって不死黒君が雄英に行けば絶対にルミちゃんが見つけ出すと思ったもの。そうなれば必ず強ちゃんの事知れると思ったし?」
「はぁああああ! ・・・ハ! トウシさん!!」
「スマン!!俺も母さんほどでは無いが君の母、強香さんは知り合っていたんだが母さんにどうしともって言われて」
「えっえええ・・・・」
☆
「あれは情報量が多すぎて飲み込みずらかった・・・」
「あはは」
結局、昨夜の一騎はメトリから聞かされた強香との関係を聞いて情報処理に大半のリソースを使い、夜ご飯の手伝いが出来ない程だった。
(まぁ私はお兄様にズッと抱きしめられてて嬉しかったですけど♪)
ユエはどちらかと言うと棚ぼただった。
人が考え事をするときにうろうろしたり爪を噛んだりと何か癖をするように、一騎は膝の上に座るユエを後ろから抱きしめて情報処理を行なっていた。
「皆…土産話っひぐ…楽しみに…うう、してるっ…から!」
二人が話している時に泣きながら話す芦戸の声が聞こえ、顔を向ける。
「まっ、まだ分からないよ!どんでん返しがあるかもしれないよ…!」
「緑谷…。それ、口にしたら無くなるパターンだ…」
「試験で赤点取ったら林間合宿行けずに補習地獄!そして俺らは実技クリアならず!これでまだ分からんのなら貴様らの偏差値は猿以下だ!」
「うわーん、学校に残って補習地獄なんて嫌だー!」
上鳴は慰める緑谷に目突きしながら絶叫し、それを聞いた芦戸は絶望に満ちた夏休みを想像してポロポロと涙を零す。
「落ち着けよ、相澤先生の性格だともしかしたら合理的虚偽ってパターンもあるかもよ」
流石に涙を流す芦戸を看過できなかった一騎はハンカチで涙を拭いて頭を撫でる。
「不死黒のその言葉が私を苦しめるけど嬉しぃいい!」
「よしよし」
抱きつく芦戸を更に優しく撫でる一騎。下心を一切無く行える一騎に全員感心するも峰田は血涙を流す。一騎に押しつけられている胸を見ながら・・・。
「予鈴が鳴ったら席に着け!」
予鈴と共に相澤が入って来ると全員先ほどまでの騒ぎは消え素早く席に着く。
「おはよう。今回の期末テストだが……残念ながら赤点が出た。したがって……林間合宿は全員行きます!」
「「「「どんでんがえしだぁ!」」」」
「筆記の方はゼロ。実技で切島・砂藤・上鳴・芦戸・瀬呂が赤点だ。
今回の試験、我々ヴィラン側は生徒に勝ち筋を残しつつどう課題に向き合うかを見るように動いていた。でなければ課題云々の前に詰むやつばかりだったろうからな」
相澤が実技の説明をすると一騎が手をあげ質問を投げかける。
「でもミルコさんは骨を蹴り砕いてガチで来ましたよ?」
「そもそもミルコさんには俺達から頼んだだけにあれこれ言えなかった」
「あぁそうでしたか」
「あの!行っていいんスか俺らぁ!!」
「赤点取ったら学校に残って補習地獄とか本気で叩き潰すとか仰っていたのは…」
「追い込む為さ。そもそも、この林間合宿は強化合宿だ。赤点取った奴こそ、ここで力をつけてもらわなきゃならん。合理的虚偽ってやつだ」
合理的虚偽に補修組は喜び歓喜する。のだが、相澤は人睨みで黙らすと話を続ける。
「だが、全部嘘って訳じゃ無い。赤点者には別途に補習時間を設けてある。ぶっちゃけ、学校に残っての補習よりキツイから覚悟しろよ。じゃあ合宿のしおりを配るから後ろに回してけ。赤点者はこっちのしおりな。スケジュールが通常の奴等のものと違ぇから気をつけろ」
☆
「てな感じでやってきました!県内最多店舗数を誇るナウでヤングな最先端!木椰区ショッピングモール!」
翌日に葉隠の提案で爆豪と轟を抜いたA組はショッピングモールに訪れていた。
休日のショッピングモールは家族や友達、恋人と訪れ手居ることでもの凄い人の数だった。
人は凄いのにやはりテレビで生放送された事の有る一騎達雄英生は周りからの目線を集めやすかった。
「お!アレ雄英の1年生じゃん!体育祭ウェーイ!」
「うおお、まだ覚えている人いるんだぁ…!」
既に体育祭から二ヶ月程が立っているのに覚えている人が居ることに麗日は驚く。しかしそれは他の皆お同じだった。
「凄い人の量だな」
「まぁ休日の大手ショッピングモールですから」
一騎の何気ない呟きにユエは答えるとそれにと言って続ける。
「今はエリア拡大工事もして更に大型にするらしいですよ?」
「へぇー凄いな」
「更に今日は大食い大会もしてるとか」
「凄いな」
「皆!皆の買い物もばらけてるようだし、各自買い物をした後15時に此所に集合しよう!!」
飯田の掛声と共に解散し各自目的の物を売っているところに向かう。
「お兄様は何か買いますか?」
「特に必要な物が無いからぶらぶらしようかなと。ユエは八百万と行動するだろ?」
「はい。お兄様はどうです?」
「女子グループに入る度胸は無いよ。行っておいで」
「はーい」
元気に返事を返し、八百万達と合流して買い物を始めるユエを見送り一騎も適当に歩き出す。
☆
「何か良い匂いがするな~。・・・お?」
しばらく歩くと目にとまった大賑わいの所に行くと、体格の良い黒髪男性と高校生と思える褐色肌の金髪女の子が骨付きの大きい肉を喰らってた。
「確か大食い大会あるってユエが言ってたな」
既に何人かの人はダウンし、リタイアして残ってるのは先の男女二名だけだったためについでに最後まで見ようと一騎は脚を止める。
(クッソ! なんなんだコイツ!? 喰うスピードが全く落ちね!!!)
(クッソ! これだけ喰ってもまだ引き離せない! こんな強敵は初めてだぜ!)
大食いは何と男性がリードでは無く女性がリードし、男性が追ってる状況だった。
しかし食べる速度が緩まない事に男性は驚く。が、女の子も自分の食べるスピードにここまで追いついた人が初めてだったために驚愕する。
「ファ、ファイトですよー!! もう少しで追いつきますよ!!」
男性の知り合いなのか、痩せ細った眼鏡をかけたスーツの男性はエールを送り、
「頑張ってー!もう少しで優勝よ~!!」
「気合いで喰え~」
女の子の友達と思わしき栗毛の子と黒髪の子がエールを送る。
しばらくしてからタイムアップとなり、記録は女の子が18皿、男性が17皿と接戦の末、女の子が優勝して霜降り和牛一キロに目をキラキラさせ、よだれを垂らしながら眺めていた。
「凄かった」
最後に二人の鬼気迫る食べっぷりに一騎は見ているだけなのに手に汗握り勝負に魅入ってしまっていた。
大食い大会の最後の興奮があるまままたぶらぶらと歩き出し一騎は男性を思い出す。
「にしてもあの人の筋肉は凄かったな。あの筋肉は個性だよりの似非筋肉とは違い、1から鍛え上げた本物の筋肉だった。あの人は恐らく二虎流に適した人間だろうな」
「おっ一騎」
考えながら歩いているときに声を掛けられる。そして振り返った一騎の目線に居たのはエリクだった。
「あれ、
「そうだな」
軽く挨拶をするとエリクは一騎の元まで行きならんで歩きだし友達のように会話を始める。
因みに二人が最後にあったのはUSJ襲撃のお見舞いでは無く、エリクはあれ以降もちょくちょく一騎の元を訪れては組手をして一騎をボコして帰るを繰り返している。
「柄にもなくこんなとこで何してんだ?
「俺はクラスの皆と買い物。で、今は自由行動」
「な~る」
「エリクは?」
「買い出しだ」
「買い出し?」
「そ。仲間の一人が長期任務から帰って来たからな。そのお祝いだよ、ほら」
手に持っていた買い物鞄を開き、中身を一騎に見せると中は高級な肉や野菜に魚や他にもお菓子類がたくさん入っていた。
一騎はその中で一つのアイスを手に取る。
「1個もーらお」
「良いけどチョコミントより普通のチョコや苺、ブルーベリーとか有るし他にも種類有るぞ?ほれスプーン」
「あんがと。あと俺はチョコミントが好きなんだよ」
「あらそ。変わってるな」
喋りながら歩き空いているベンチを見つけて休憩しているときに隣でチョコミントを堪能する一騎を見てエリクは「よく歯磨き粉みたいなの美味しく食えるな」と内心呟く。
しかしそれと同時に近くにユエやクラスメイトと言った知り合いがいないとこんな顔で好物食べたり話したりするんだと感じ、少し驚いていた。
「そう言えば最近帰って来た仲間って誰?」
「エリザベート・バートリー」
「・・・何世紀生きてんの?」
「ただの敵名だからな?」
「本名は?」
「言うわけ無いだろ?」
「だよね~」
エリクの返答に笑いながら言うと一騎はチョコミントを一口だべる。
「あれ~?いっくんじゃん」
「チョリーッス!*1!」
アイス食べている途中にいっくんと言う言葉に思わず反応した一騎はスプーンを咥えながら顔を上げると、職場体験初日であったギャルが手を振って目の前に立っていた。
「・・・あ、どうも! えっと~チョリーッス」
「一騎よぉ、どちら様?」
「俺のヒーロー名って世間ではイノって呼ばれてるでしょ?」
「そうだな」
「そのあだ名を作ったのがこの人達・・・・なんだが・・・・」
エリクの質問に一騎は答えるが二人の頭と腰、正確には前に会った時には無かった獣の様な耳と尻尾を見て言葉が消える。
「その耳と尻尾は飾りですか?」
「ウンニャ~。自前だよ」
「ウチらオナ個*2なんよ~。触る~?「触る」 即答かよWWW」
向けられるひょこひょ動く耳を触るとサラサラで心地良い手触りに。ズッと触りたく、癖になる触り心地を堪能する。
鹿毛に白メッシュのあるギャルが尻尾を服に隠して耳をぺたんと倒し手櫛で髪を解いて耳を隠す。
「それでこの耳と尻尾を隠すとそれだけで印象変わるから。・・・ほらね?」
「おぉ確かに」
「ねぇ、てかいっくん撫でるのメッチャ上手いんですけど~!?? うひゃん!」
「あ、ごめんなさい」
話を聞きながら無意識に尻尾を撫でていたみたいで黒髪ギャルは顔を赤くして意見する。
後に彼女は「あの撫で方は常習犯だ!」と語る。まぁ一騎の子供の頃の趣味の一つが部屋に迷い込む野良猫を撫でる事だった。
手を離し軽く謝ると、黒髪ギャルは尻尾を抱えて安堵の吐息をこぼす。と、直ぐに二人はエリクに目を向けて質問する。
「で!で!横のイケメンって誰?」
「いっくんの兄?」
「この人は俺の・・・一応師匠?的な人ですね」
「おぉー!いっくんの師匠!」
「レアキャラじゃん!!」
「ふっ、俺の弟子は此奴だけだぜ」
「マ!*3」
「ね、ね!お師匠さんの名前わ?」
「エリクサー。気軽にエリクと呼んでくれ」
「じゃぁ、りっくん!!」
「おぉー!良いねぇ~」
「「「イッエェーイ!!!」」」
付けられたあだ名を気に入ったエリクは立ち上がりギャル達と楽しそうにハイタッチをして笑う。
三人の姿を見て一騎は仲良くなるの速すぎだろと思い小さく笑ってしまう。
「君達ノリ良いね!」
「りっくんこそノリ最高!!」
「まじテンアゲ!」
打ち解ける速さに一騎は小さく笑いながらも「この人達凄いな~」と思いそのコミュ力を欲しいと思う。
「そうだ、アイス食べる?」
「ぱくつく!*4」
「あざまーす!」
「ほれ、一騎もついでに喰え」
「良いのか?既に1個食べたのに」
「帰りに買えばいいし、気にすんな」
「うんじゃもらお」
「りっくん内面もイケメンかよ!?」
「マジ神対応!*5」
エリクが買っていたアイスは小さいのに一つ300円程するお高いアイス。それを何のためらいも無く上げる姿にギャル達は尊敬する。
四人はアイスを食べながらブラつき、ギャル達がアイスを食べさせあいをしているのを見たエリクも一騎にするか?と聞くも呆気なくフラれる。
☆
「今から4人で何処か行っちゃう!」
「カラオケ!」
「ゲーセン!」
何処に行くかで元気よく提案する2人にエリクは笑顔を浮かべて肩を組む。
「いいね~!その後は4人で大人の夜を過ごすかい」
「マ!? まぁ相手がいっくん達ならウチは吝かでもない的な?(ヤバ。マジエグい*6)」
「あーしもありよりのあり!」
顔を赤くしながら賛成する2人を見てから一騎を見ると「それじゃぁ行こうか」と言おうとするもその前に一騎が待ったを掛ける。
「ダメだぞエリク!」
「なんでだよ~。お前もいい歳だしその経験も必要だぞ」
当然エリクのいう経験は勿論女の経験、なのだが・・・・。
「お酒は二十歳になってからだぞ!」
「「「・・・」」」
一騎は経験の言葉に隠された意味を理解しておらず、お酒を飲むことと勘違いしてしまう。当然だが素だ。
流石にこの言葉に3人は黙って一騎を凝視し、数秒後に吹き出す。
「あっはははは・・・あぁー違う違う。そういう意味じゃ無い」
「?」
「いっくん純粋かよ!ははは」
「??」
「マジウケるwww」
「???」
エリクのいっている意味や笑われている理由を理解出来ず一騎は更に疑問文を浮かべる。そしてその姿に更に3人は笑いエリクは肩を組む。
「可愛いなぁ~お前は」
「五月蠅い肩組むな!」
「因みに大人の夜ってのは・・・ゴニョゴニョ」
「ッ!」
「あっぶな!? 流石は一騎、俺じゃなきゃ見逃しちゃうほどの裏拳だね」
「余裕で避けていて何言ってる!あと未成年女子を変なのに誘うな!」
「はは。この子達も本気じゃないさ」
「・・・そうなの?」
「そうそう!」
「いっくん純粋すぎ~」
一騎はその純粋さにからかわれるも、からかわれている事にすら気づかず首を傾げ更に3人は笑う。
「ねぇ!ねぇ! 写メろ♪」
「いいぇ~ほれほれ一騎」
「ウッグ!いきなり引っ張るな」
「いっくんピースピース!」
何時の間にか取り出した自撮り棒にギャル達はスマホを取り付けて一騎とエリクの前でしゃがむ。
撮られた写真には仕方が無いな~とでも言うかのように笑う一騎と一騎の肩に腕を回し笑顔を浮かべるエリク。そして2人の前で少ししゃがみ、笑顔でピースしているギャル達の姿が写っていた。
「いいの撮れた~♪」
「あ、写真はネットに上げないでね~」
「かしこ!」(^_^)ゞ
「りょ!」(^_^)ゞ
2人は敬礼して返事をすると、直後に友達を見つけ一騎達と別れる。のだが、ちゃっかりと言うかしっかりと一騎とLONEを交換して別れる。
因みに二人の友達達は大食い大会に出ていた褐色の金髪JKだ。
別れた一騎達は話ながら歩き出す。すると少ししてエリクは向こう側から来る眼鏡をかけスーツを着た男性と共に歩く大食い大会に出ていた男性に目がいく。
「クソ、今度は勝つ! まずはメシを食いに行くぞ」
「あれだけ食べてまだ食べるんですか!?? ・・・・・・・若いって凄いな~」
(あの男・・・筋肉の付き方に歩き方。間違い無く使い手側だ。・・・まさか・・・爺以外にも使い手が居たのか?爺は居ないと言っていたがもしかすると探ればそれなりに出てくるかもな)
「 ク・・・・・リク・・・・・エリク!」
「ん?何だ?」
「話聞いて無かったな」
「わるいわるい。それでお前がユエを孕ませた話だったか?」
「違う!」
快活に笑いながらエリクは考えを辞めて、さっきの話の話題を思い出し、スマホに何かを打ち込みながら会話を続ける。
「で、お前の母の親戚の人に会いたいと?」
「そうだよ。・・・俺の住む場所だけじゃ無く、学校生活でかかる費用、光熱費や水道代に携帯代。その全てを払ってくれてる上に月5万も仕送りしてくれるんだ。ユエが来てからは10万もの大金だぞ?
ちゃんとお礼を言いたいのに会えないんだよ」
「メールでは遣り取りしてお礼言ってんだろ?」
「あぁ」
「じゃぁ良いじゃんそれで」
「俺なんかが生活出来るだけに留まらずそれ以上の支援してくれてんだぞ?ちゃんと会って礼を言わないと失礼だろ」
「そんなもんかね~」
わからんわ~、などと言いエリクは首を振るうと少し目を細めて行く先に居る人物達を見て一騎の肩に腕を回す。
腕を回されたことに一騎は一言言おうとするも、エリクの顔を見て口を閉ざし歩くと緑谷とフードを深く被った死柄木と会う。
「不死黒君!?」
「緑谷!それに死柄木弔」
「なんだよ。バグ野郎に化け物もいんのかよ。・・・ホント運命的な物を感じるな~」
死柄木が背筋が凍るような笑みを浮かべた時にユエ、八百万、麗日が現れる。
「エリク!?」
「あ、やっほ~ユエちゃん」
驚愕のこえを上げるユエにエリクは笑顔で手を振る。その姿を見てユエは怪訝な顔をし、エリクに鋭い眼差しを向ける。
「お兄様に何してるんですか」
「? お話。あ、そうそう、一騎の子を妊娠したってホント?おめでとう!」
「え!? ユエさん!?」
「そうだったの!?私!?」
「なんでユエさんが驚いているんですの!? 不死黒さん!!」
「してないよ!」
最早カオスだった。緑谷と死柄木の不穏な空気からエリクの発言でガラリと変わり可笑しな方向になる。しかもユエが優しく、そして愛おしそうにお腹をさするから更に酷い状況になり一騎はエリクの胸ぐらを掴み上げる。
「エ~リ~ク~!!」
「あははめんごめんご。お、帰るのか?ガキンチョ」
「あぁ」
「待て!死柄木弔!!オールフォー「追ってきたら殺すからな」っ」
ヴィラン連合の黒幕、オールフォーワンが何を企んでるのか聞こうとするも死柄木の言葉に遮られ押し黙る。
死柄木が人混みに消え見えなくなると次に全員の目がエリクに向き、ユエが口を開く。
「それでエリク、貴方は何をしたいんですか?」
ユエの問いかけにエリクは少し考えて一騎から離れてニヤリと笑う。
「ヒーローとヴィランが出会ったんだ。やることは「俺は構わない」・・・!」
「俺は一向に構わない」
「へー」
ヒーローとヴィランが出会った場合にすることは一つ、戦闘だ。それを一騎は構わないと言い切る。その事にエリクは目を見開き驚くが、それはユエ以外の八百万達もだ。
しかし一騎は直ぐに表情を崩し笑うと手を合わせる。
「と、言いたいけど大人しく帰ってくれない?」
「まっそうだな」
背を向けて歩き出すも少ししてから不意に動きが止る。
「しかし、そう上手く行かないのもヒーローとヴィランだよな」
振り返ったエリクは何時の間に着けたのか笑っている表情のマスク*7を着けていた。
「そうだよな! クソッタレ!!」
瞬時に防御態勢を取るも、一騎は勢いよく吹き飛ばされる。
さぁ!次回は一騎のエリクへの再戦だ!
次回「地獄のショッピングモール②」
それでは、期待せずにお待ち下さい。
よろしければ評価やコメントの方!お願いします。
お気に要り1200突破ァアア!!ありがとう!!