無個性でもヒーロー目指す!。   作:斬る斬るティー

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第7話:治崎

 

 

発目さん達と仲良くなってから、もう二年の夏になる。あれからもよく夜ご飯をご一緒さして貰ってるし、俺が学校の日はエリの面倒を見て貰rBOOM!! 

 

「ギャブッシュ!?!?」

「お兄ちゃん!?」

「あちゃーまた失敗でしたか。やはり可動域と電気出力をもう少し下げますか」

「ちょっと明!そんなに不死黒君を実験台に使わないの!!」

「俺は大丈夫ですよゴホゴホ」

「・・・なんで毎度の事ながら無事なの?」

「鍛えてますから! だからエリも心配しなくても大丈夫だよ。よしよし」

 

今回で83回目の爆発。発目・・・明はヒーローのサポートアイテムを作るけど装着して試すまでは出来ないから俺が代わりに装着して実験してる。んだけど、初めての時はまさかの装着して僅か数秒で爆発しやがった。あの時はマジ走馬灯見えたけど10回目の時からは爆発しても慣れた。慣れって凄いね!

 

「今回のは爆発前に少し体が痺れたからやっぱり電気出力の問題だな。少し押さえないとな」

「やはりそうでしたかー。」

「明~もうそろそろ昼ご飯出来てるから切り上げて」

「分りました!」

「お兄ちゃん」

「なに?エリちゃん」

 

「クチャイ」

 

「・・・」白目

「・・・ふ、不死黒君はお風呂に入っておいで、シャワー浴びる時間はあるから。・・・その~ごめんね」

「・・・・・・シャワー借ります」(T_T)

 

明は悪い奴じゃ無いんだよね。アイテムにかける愛が尋常じゃ無いのよ、作ったアイテムにベイビーって言ってるぐらいだしね。

それに俺の為に50㎏の超重量重りを付くってくれたりしたし。でもエリちゃんに臭いって言われたのはショック。いや、まじで・・・あれ?

 

「俺の服が無い・・・?」

「不死黒さん。 おや」

「・・・わー!何してんの!?」

 

 明がいきなり脱衣所に入って来たことで驚き急いでバスタオルを腰に巻いて風呂場に逃げ込む一騎。

 

「もう上がっていたんですね。失礼しました!」

「なんで明は動じないのよさ!?」

「?」

「はー。あんまり体見られたく無いんだから」

「私は不死黒さんの体のソレ、気にしませんよ!」

「・・・」

 

俺の体には沢山の傷がある。鍛錬で着いたのでは無く虐待や虐めで着いた打撲、切り傷、火傷、凍傷etc・・・の痕とかが体中に有るからあんまり人に見られたく無い。才先輩と川で遊んでいたときですらラッシュガード着てたから。

 

「俺が気にするの! まあいいか。それで何のよう?あと俺の服は?」

「はい。不死黒さんの服は洗濯しましたので変わりの服を持ってきました!」

「どうも。・・・ん?今俺の服洗濯したって言った?」

「はい」

「全部?」

「・・・?そうですけど」

「・・・あ、あー・・・うん。ありがと・・・」

「どういたしまして!では!」

「・・・」

 

元気よく入って来て元気よく出ていった。明には羞恥心はないのか?とりあえず服着るか。・・・あれ?新品の独特な匂いがする、しかもサイズぴったりだ・・・。

 

(不死黒さんの不死黒くん・・・・・・凄く大きかった//)

 

 

 

 

 ~数日後~

 

 

「今日の昼はオムライスでも作ろうか」

「うん!」

 

今日は朝からエリちゃんが日曜の朝絶対に見ているアニメ、ミラクル!プリユア8の映画見てきた。エリちゃんもこういった物好きなんだよな~。途中プリユアのキャラの名前を呼んで元気を送ろう!ってちっこい精霊が言った後エリちゃん必死に名前叫んでいたし。写真撮りたかった。いやマジでE・M・T!!だった。・・・ユエもよく見てたな~。・・・?

 

「黒塗りのベンツの車・・・オヤッさん、か?」

 

最初オヤッさんがエリちゃんを迎えに来たのかと思ったけどそうじゃなかった。車から出てきたのは烏みたいなマスク、ペストマスクを着けた人達が出てきた。

歩き方、重心の動かし方、この人達・・・強い!

 

「こんにちは不死黒さん」

「どうも。・・・貴方は?」

 

この紫色のファーが着いたモッズコートを着た男性ヤバイ。なんだ?この濃密なまでの死の気配は!?

 

「私は治崎廻。親父に言われエリを迎えに来ました」

「オヤッさんに?本当ですか?オヤッサンは自分で迎えに来ると約束しました」

ッチ、英雄症候群の病人が・・・親父は今重傷で治療している」

「・・・っ!」

 

どうする?信じるか?この人の言ってる事の確証が取れない。瞳孔も声も全く変わらないから嘘か真実か分らないない。どうする、どうする、どうする!!

この人は俺の本能では危険だと言っている。

 

「さあエリ帰ろう」

「待って」

「なんだ?」

「この子を利用しようとした人達はどうなったんですか?」

「・・・全員、始末したよ」

「!?」

「親父は元々そうするつもりだった」

「そう、ですか・・・」

 

 一騎も本やネットの歴史でそういった事を学んでいたが字で学ぶと実際に聞くとでは受ける衝撃が全然違っていた。自分の本能が危険と感じたのもソレが原因だと分った。故に一騎は言葉を失うしか無かった。

 そして治崎はエリの方を向く。

 

「さあ帰ろうか。 エリ

「・・・ま、m「(家族)の皆が待ってるぞ」 !?」

 

そうだよな。俺はオヤッサンに頼まれてエリの面倒を見ていただけ。そしてエリにとっては組の人達が家族なんだ。そこに俺の入り込む余地は無い。オヤッサン見たいに優しい人も沢山いるだろう。けど・・・。

 

 そう思いながらエリの手を掴む手に力が入る。それに気づいた治崎は一騎に見えないように、そしてエリには見えるように手袋を取る。

 

「・・・!」

「え、エリ、ちゃん」

 

 エリは一騎の手を離し治崎の下に行く。

 

「お兄ちゃん」

「な、なにエリちゃん」

「今まで楽しかったよ」

「そう?なら良かった」

 

 今にも泣きそうなのを必死に我慢する一騎。

 

「今までありがと」

「うん。どういた、いたしまして」

 

 最後に一騎に頭を撫でられると治崎と共に車に向かう。その後ろ姿を手を伸ばしそうな腕を押さえ見送る。

 そんな一騎の下に治崎後ろで控えていた金色のペストマスクを着けフードの付いた白いコートを着た人物が近づく

 

「不死黒さん。長い間エリさんがお世話になりました。こちら少ないですがどうぞ」

 

 差し出されたのは二つの分厚い白い封筒。

 

「いえ要りません」

「そう仰らず受け取って下さい。親父もそれを望みます」

 

 そう言うと一騎の手を掴み封筒を握らせると白コートの男は車に戻る。

 

元気でな。エリ

 

 遠ざかる車を一騎は見えなくなるまで見送った。もう誰も居ないために涙を流しながら。

 エリといた時間はそんなに長くは無いが、一騎にとっては本当の妹のように思っていた。ご飯の時や風呂そして寝るときも一緒にいた為にエリとの別れは凄く寂しいものだ。

 

 

 ☆

 

 

「お邪魔しま~す」

 

 同日の夜、何時もの様にメトリは一騎とエリをご飯に誘う為にL0NIにメールを送るがいつもなら直ぐに来る返信は無く、家は電気が点いておらずこんな事は初めてで心配になり確かめる為に訪れるとドアの鍵は空いていたために家に入るが誰も居なかった。

 

「わ!ビックリした」

 

 一応一騎の部屋も調べに行き電気を点けるとベットの上で蹲っている一騎の姿を確認する。

 

「不死黒君?大丈夫?」

「ん?あ~何ですか?メトリさん」

「え?あ、何時ものようにご飯を誘いに来たのL0NI見てない?」

「スミマセン見てないですね。あと食欲もないのでスミマセン」

「そ、そう。ところでエリちゃんは?」

「帰りました」

「え?」

「家の問題が片づいたみたいで迎えの人が来て帰りました」

「そうなの」

「はい」

 

 何時もは元気な一騎が滅多に見せない落ち込んだ態度をしていたために今の心境がいかなものか想像するのに固くなかった。

 

「はー。ごめんなさい、こんなみっともない姿、醜い姿を見せてしまって」

「・・・!」

 

 落ち込んでいる姿を見てメトリは初めて一騎と会った時に聞いた話を思い出す。

 

(この子は無個性差別する親の所為で腹違いとは言え、大事な妹さんと引き離され今回は妹のように可愛がっていたエリちゃんとのお別れ。そうよね、相当キツイわよね)

「・・・?」

 

 首を傾げ不思議に思う一騎。それもそうだ、メトリは一騎の横に座ると向き合っているのだから。

 

「なんでs・・・!?」

 

 メトリは一騎を優しく抱きしめる。それに一騎はいきなりの事に驚き慌てふためく。

 

「い、いきなり何してるんですか!?」

「貴方のそれはみっともなくとも無いわ。ましてや醜くなんてありません」

「・・・は、はは」

「不死黒君?」

「なんでですか?明もトウシさんもそしてメトリさんもなんで・・・なんでこんな無個性野郎に優しくしてくれるんですか?」

「個性なんて関係ないわ。私もトウシさんも明も無個性の不死黒一騎では無くただの不死黒一騎を見ているんですもの」

「はは、危険な優しさ、だ・・・」

「寝ちゃったかしら?」

 

 サトリは一騎をゆっくりと横にして寝かせ毛布を掛けると頭を撫で前髪をかき分ける。

 

「ふふ()()()()。本当に奇縁ね・・・もし彼女達、特にみるちゃんが知ったらすっ跳んで来るだろうな~。まあ教えないけど、自分で探しだして見つけて貰わないとね。お休み一騎君」

 

 

 





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