無個性でもヒーロー目指す!。   作:斬る斬るティー

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第81話:休息

「皆無事クリアか」

 

 待機室にあるモニターで誰がクリアしたか見ていた一騎はクラスメイト全員の通過に安堵して胸をなで下ろす。 

  雄英を最初に潰しに来ること、そして自分を潰す為に生徒が襲って来ることは分っていた。だから皆から離れ単独行動を取った。けれどもし自分では無くクラスの皆にその悪意が向き危害を加えると思うと気が気でなかったが不要の心配だと知った。

 

「どうなさいました?不死黒さん」

「・・・いやみんなクリアしてよかったなと思って」

「そうですわね」

 

 一騎の横に立ち八百万は紅茶を差しだし問いかける。

 紅茶を受け取り一口飲んでから小さく微笑み答える一騎を見て八百万は相づちをして同じく紅茶を飲む。

 

「八百万も無事クリアして安心してるよ」

「いえ、私は印照さんに助けられました」

「そっか」

 

 八百万達が才子と協力して動いていたのはモニターで見ていた為に知っている。だからか八百万の口から才子の名前が出て小さく笑う。

 

「お兄様~」

「ユエ」

 

 すたすたと手を振りながらやってくるユエに一騎も手を振り飛び込んできたユエを抱きしめる。

 その横で八百万は急に渡されたカップを落とさない様に慌てて持ちホットする。

 

「クリアおめでとユエ」

「ありがとうございます!」

「それにしてもユエさんならもっと早く通過してると思ってましたわ」

「ちょっと野暮用があったんだ~」

「野暮用?」

「うん」

 

 影のある笑みをユエは浮かべる。

 

「? ユエどう『えー、では一次試験を通過した100人の皆さん。これをご覧下さい』ん?」

 

 ユエの浮かべた笑顔に違和感を感じた一騎は問いかけようとするが、その前に目良のアナウンスが流れ一騎は聞くのを止めユエ達と一緒に皆の所に行きモニターを見る。

 

 

「あれさっきの場所だね」

「なんなんだろうな?」

「また使うんじゃね」

 

 皆が見るモニターには先ほど使った試験会場が映っていた。不合格者は全員退場しており誰も居ない。のだが次の瞬間会場のあちこちで爆発が起こる。

 

「「何故?」」」

(あ~そんな感じですか・・・)

 

 急激な爆破に一騎や八百万は首を傾げるがユエは公安が考えた次の試験のいとを察っし、不機嫌になるも爆発が終わった試験会場に人が居ることを感知する

 

「人が居ますねお兄様」

「だな。恐らく次は救助試験かヴィランとの戦闘じゃないか?」

「居る人達血糊の様な物を使ってますよ」

「なら救助試験かな」

「え?お二人とも何の話しを?」

 

 二人の話の内容を聞いていた八百万はなんでそう直ぐに次の内容を予測出来るのか分らず声が漏れる。

 

『二次試験で試験はラストになります。皆さんにはこれからこの被災現場で、バイスタンダーとして救助演習を行ってもらいます』

 

「「パイスライダー……?」」

 

 意味が分らず上鳴と峰田は仲良く首を傾げる。

 

「バイスタンダー。現場に居合わせた人の事だ」

「一般市民を指す意味でも使われたりいたしますわ」

「へぇ~」

「そうなんだ」

「授業でやりましたよ。お二人とも」

 

 二人に一騎と八百万が説明すると二人とも初めて聞いたかのような反応にユエが少し呆れ気味に最近の授業で習ったことを教える。

 

『ここでは一般市民としてではなく仮免許を取得した者として、どれだけ適切な救助を行えるのか試させて頂きます』

 

 一騎とユエの予想通り次の試験は救助試験となった。

 

「む、人がいる…!」

「え…ああ!?老人に子ども!?危ねぇ!何やってんだ!?」

 

 モニターに子供からお年寄りまで色々な人が映る。

 

『彼らはあらゆる訓練において今引っ張りダコの要救助者のプロ!!「Help・Us・Company」略して「HUC(フック)」の皆さんです。傷病者に扮したHUCがフィールド全域にスタンバイ中。皆さんにはこれから彼らの救出を行ってもらいます。尚今回は皆さんの救出活動をポイントで採点していき、演習終了時に基準値を超えていれば合格とします。開始時間は30分後とします。・・・・・あぁそれと』

 

 話しは終わりかと思った所で目良は思い出したかの様にユエを見て話す。

 

『水無月ユエさん次の試験で「違う」 はい?何がでしょう』

「不死黒家に養子に入りいまは不死黒ユエです。其処の所絶対に間違えないでください。目良善見さん」

『・・・それは失礼しました』

 

 水無月性で呼ばれたことで話しを遮りユエは抗議すると目良は素直に頭を下げ非を認め謝罪する。

 

『気を取り直して不死黒ユエさん』

「なんですか?」

『次の救助試験では貴方の治癒の個性の使用を禁止します』

「・・・」

 

「は?なんでだよ!」

「ユエちゃんの個性は救助では最強じゃん!!」

 

 目良の言葉にユエはなにも言わないが、クラスのみんなが抗議する。けどユエは何故自分の治癒の個性が禁止されたか分るから抗議をせず聞く。

 

「詰まり私が治癒を使えば他の方々がちゃんと手当、または治療が出来てるか判断が出来ないからですか?」

『はい。お恥ずかしながら貴女が治癒の個性を使えば次の試験の難易度が半分以下になりかねませんので』

「わかりました。ただ条件として私を審査する職員の人を付けてくれませんか?」

『・・・何故でしょう?』

「いま説明するのは面倒です」

『っ・・・分りました。貴女を審査する職員を配置します。・・・それでは少し長引きましたが今から30分後に開始します(本当にあの人と同じで何を考えてるのか分らない人ですね)』

 

 目良は言い終わるとアナウンスは終わりモニーターも消える。

 

(にしても次の試験は明らかに神野を模してる。お兄様に対する当てつけ?それにお兄様以外にも神野で身内に不幸が有った受検者だっているかも知れないのに。・・・ムカつく)

「大丈夫かユエ?」

「何がですかお兄様?」

 

 一騎に心配されたことで顔にでいていた!とユエは焦り直ぐに何時もの笑みを浮かべ聞き返す。一騎は見たのが一瞬だった為に気のせいかと思う。

 

「なぁこれって」

「うん、神野を模してるね」

 

 他の人達もこれが神野を模していることに気づき話す声が聞える。そんな中、悪意しかない声が一騎に届く。

 

「其処に終焉の象徴が居るしなぁ!!」

 

「っ」

 

 一騎達が居る所とは違う場所から聞えた声に場が静まり帰る。

 

「・・・!」

 

 聞えた声にユエが心配して一騎の顔を見た、表情を歪め苦しそうにしているのを。それを見た瞬間ユエは奥歯が砕けるほど歯を食いしばり声の聞えた方を向き叫ぶ。

 

「いま!だ「ユエ」 ! お兄様!?」

 

 しかしユエの手を一騎は掴み引き留める。その事に何故!と思い振り向くと一騎は静かに首を左右に振る。

 

「いいんだ」

「けど!」

「いいんだ。みんなも気にしないで。事実だし、俺は気にしてないから」

 

 いまは休憩時間とはいえ仮免試験時。下手な言い合いをして悪目立ちすると皆の評価に繋がる危険性が有る。その為に皆を止める。

 

 

 ――ガシャン!!

 

 静まりきった空間で陶器どうしを強くぶつけた音が響き全員の視線がそちらに向く。視線の先には足を組んで椅子に座りカップとソーサーを持った印照才子だった。

 

「・・・」

 

 周りの目線が自分に向いたことを察した才子は紅茶を一口の飲むとカップを置いたソーサーを隣に立っていたジャンパーに渡し鋭い目付きで口を開く。

 

「今言った方、彼に言いたい事が有るのなら堂々と前に出て言ったらどうでして」

 

 重量感の有る声で放たれた言葉にその場にいた全員が固唾を飲む。

 

「あら?人の影に隠れてなら言う事は出来ても表に出て言う事は出来なくて?・・・あぁ正々堂々と言う事は出来ず人の影に隠れなければ言えない。意味は違いますが、まるで日影者でしてね」

 

「ふっ」

「ヤッバ」

「容赦無ねぇ」

 

 才子の言葉に上手いこというと思い少し笑う者や容赦無い言葉に驚く者が居た。

 

「終焉の象徴。そもそも神野の時彼がやりたくてあのようなことをしたと思ってまして?そんな訳無いでしょ。なのに洗脳され無理矢理あのようなことをやらされた彼のことも考えず好き勝手に言って傷付けて。それがヒーローを目指す者がする事?

 言葉が1番人を傷付ける物だと考えず、相手のことを考えもせず好き勝手に言って傷付けて、ヒーローを目指す者の前に人として」

 

 組んでいた右足を動かし強く地面に下ろす。

 

 

 

「恥を知りなさい!!」

 

 

 

 カツン!とヒールと地面がぶつかる後が響くのと同時に才子の言葉が待合室に響き空気が震える。

才子の放つ覇気に気押され誰も何も言えず押し黙る。

 

「・・・」

 

 周りを見渡すと才子は足を組み直しジャンパーからカップを受け取り紅茶を飲む。

 

「んっ。・・・冷たい」

 

 紅茶が冷めていた所為で眉を顰めジャンパーに差し出す。

 

「ごめんなさい。新しいの入れてくれるかしら」

「は~い」

 

「カッ、カッコイィ~」

 

 才子の一切臆さず胸を張り凜とした表情で言い切る姿に見ていた一人の女性が頬をあかくし呟くと、才子の言葉に拍手が巻き起こる。

 

「・・・♪」

「・・・才先輩」

 

 才子の言葉に一騎は驚きの顔を見せ、ユエは才子が代わりに怒ってくれたことで笑みを見せる。

 

 そして新しく渡された紅茶を飲んだ才子は一騎と目が合い小さくウインクをする。

 

 才子のウインクの後に一騎は小さく頭を下げてお礼をする。

 自分の為に怒ってくれたことは凄く嬉しい。でもそれで才子によくない評価が付くと思うと罪悪感を一騎は感じていた。

 

 そしてその才子は。

 

(一騎君にあんなこと言った男性、見ていたわよ。私の前でよくもあのような言葉を。これから先真面なヒーローの道歩めるよ思わないことでしてよ)

 

 ブチ切れていた。たまたま、本当に偶々クリアした人達の観察をした時にあの発言をした人を見ていたのだ。

 

 

 

 

「不死黒君、大丈夫?」

「大丈夫だよ」

 

 心配する皆に笑顔で答え出来る限り安心させる。

 

「無理して大丈夫ぶらなくてもいいんだぞ」

「盲天」

「オッス!一騎、それと雄英の皆」

 

 振り返ると盲天を初め士傑高校生徒達がやってきていた。

 

「それで一騎、あんな言葉には怒っていいと思うぞ」

「寧ろ怒るべきよ?」

「怒りませんよ。慣れてますし」

「慣れるべきじゃ無いだろ」

 

 盲天や未来は心配で声をかけるも一騎の返答に苦笑いながらも呆れてしまう。

 

「それよりどうした?」

「あぁそれが」

「すまない、君達の所に肉倉・・・あぁ糸目の男が来なかったか?」

 

 士傑の毛むくじゃらのモリゾーのような生徒が問いかける。すると対戦した爆豪達が思いだす。

 

「あの男ならブチギレた上鳴さんに殴り飛ばされて一発KOでしたよ」

 

 答えたのは意外にもユエだった。彼女の言葉に盲天達はやはりと思い顔を押さえ、一騎は疑問に思っていた。

 

「ブチギレ?上鳴が?なんで」

「あ~・・・いやちょっとな」

「?」

 

 驚きで上鳴に聞くと気まずい顔で歯切れの悪い声でだけを返す。それを見て更に?を頭に浮かべる一騎にユエが話す。

 

「まぁ上鳴さんも男です。人に言えない事情はありますよ」

「そっか」

 

あの馬鹿絶対に暴走したな。 悪かったな。彼奴は暴走するところが有るが悪い奴じゃないんだ・・・多分」

「多分なんだ」

 

 フォローなのか妖しい言葉に一騎は苦笑いを浮かべる。

 

「でも凄かったですね。上鳴さんの起こした雷鳴」

「雷鳴?」

 

 ふとユエが零した言葉に一騎が反応し、気づく。

 

「アレってやっぱり上鳴のだったんだ」

 

 驚きで一騎は上鳴に眼を向ける。

 

「おっ!不死黒が驚くってことは俺スゲ~事した!!?」

「しましたよ」

「へ?」

 

 一騎の驚きに上鳴は少し調子に乗り問いだところユエが肯定したことで上鳴は驚く。

 

「私上空で試験の様子を見てたんです。当然上鳴さんの戦いも」

「ほへ~」

「その時、上鳴さんの建御雷神を認識した瞬間右腕が巻き込まれましたから」

「え!?」

「それで気づいたときには腕は雷で焼かれ、治癒の個性が働く前に腕は炭化してほぼ炭になってました。あの男が炭化しなかったのは上鳴さんが無意識に調整したからじゃ無いですか?」

 

「いやまって、ユエ大丈夫だったの!?」

「はい。腕は直ぐに治癒されましたし服は流石は発目夫妻作のコスチュームです!」

 

 袖を捲りシミ一つ無い真っ白な白魚の様な肌の腕を見せ胸を張る。

 痕は当然無く痛みも無いようなので一騎は安心してユエの頭を撫でる。頭を撫でられているとユエは袖を直し思い出すように話す。

 

「ぶっちゃけもし上鳴さんが個性完全覚醒していたら私はもう正面からの戦闘はしたくないですね」

「そんなに?」

「ワンチャンお兄様にも勝てますよ」

「そんなに!?」

 

 ユエの言葉に上鳴は二段で驚きアホずらを晒す。そんな顔を見ても一騎は優しくユエの次に上鳴を撫でる。

 

「驚くなよ、お前等は強いんだから。俺なんか簡単に飛び越えられるよ」

「不死黒・・・」

 

 頭を撫でられ顔を上げると優しく笑みを見せる一騎の顔を見てほおけた顔をする上鳴。

 

「?」

「あ、いや」

 

 なんでもないと言って上鳴は顔を逸らし皆の所に向かう。

 

「まぁ次の試験も頑張ろうぜ一騎」

「あっおう!」

 

 盲天は首を傾げる一騎に声をかけ二人は拳を合わせる。

 

「行くぞイナサ」

「はいッス!」

 

 轟と何かを話していた夜嵐に声をかけると盲天は未来と一緒に学校のみんなの元に戻る。

 

「・・・」

「・・・っ」

 

 そのさいに夜嵐は一騎を見て目が合う。一騎は動じないが夜嵐は一瞬だけ表情を歪めるも直ぐに盲天達の元に向かう。

 

「お兄様、あの夜嵐?さんと何かありました」

「いやなにも」

 

 二人の態度に疑問を持ったユエが問いかけるも一騎は気まずい表情をして誤魔化すだけだった。

 

 ユエを誤魔化すと一騎は思い出す。

 

 

 

 

 ~~~~~~

 

 

 

 少し前、1次試験クリア者控え室。

 

 

「スゴ!?百人以上一斉に落としてクリア!?」

 

 120人も落としてクリアしたことに驚く目良の声がアナウンスで流れたことで一騎も驚き持っていたお茶を零しかける。

 

「誰がクリアしたんだろ?」

 

 ユエかと思うもユエの個性では120人を一斉に倒すことは出来ても落とすことは出来ない為に除外して誰だろうと思い待つ。

 

「・・・あ」

「・・・っ」

 

 そして少しして入って来たのが夜嵐イナサだった。

 最初顔を見るなり嫌な顔をされるも一騎は気持ちを変えて声をかけに行った。

 

「やぁ!凄いな。俺の名前は不死黒一騎「悪いっすけど」 」

「あんたと仲良くする気は無いんすよ。終焉の象徴さん」

「っ」

 

 結果、そんな言葉が返され一騎は顔が引きつり動きを止める。

 

「俺、ヒーローが好きっス。・・・だから神野で、オールマイトを初め多くのヒーローを傷付け引退に追い込んだあんたは大っ嫌いなんすよ」

「・・・ご、ごめん」

 

 神野以降、聞える声での陰口が殆どだった為に面と向かって嫌いと言われた事に一騎は動揺して思わず謝ってしまった。

 そしてイナサはその姿を見てから一騎の横を通り過ぎる。

 

 

 

 ~~~~~~~

 

 

 

「お兄様」

「ん?どうした?」

「・・・いえ何でもありません。行きましょう」

「? お、おう」

「ももちゃん!そのお菓子私達にもちょ~だい!」

「あら」

 

 一騎の手を取りユエは走り出し言うと同時に八百万が食べようとしていたカロリーバーに噛みつき一口(半分以上)を食べる。

 

 

 

 

「一騎と何かあったか?イナサ」

「・・・別になんも無いっス」

「そっ・・・(何かあった時の言い訳だろ)」

 

 夜嵐の一騎を見た時の顔に疑問を持ち問いかけるも素っ気なく返され盲天は水を飲み少し考える。

 

 

 

 ジリリリリリリリ!!

 

 

 大音量で非常ベルが鳴るのと同時に1次試験動揺にゆっくりと建物が展開していく。

 

 

『敵による大規模破壊が発生!〇〇市全域で建物が倒壊し傷病者多数!道路の損壊が激しく、救急先着隊に著しい遅れ!到着するまでの救助活動はその場にいるヒーローが取り仕切ること!1人でも多くの命を救い出すこと!試験開始!』

 

 目良のアナウンスが終わるのと同時に建物は展開仕切る。

 

「第2次試験、頑張るか」

 

 一騎は右拳を左手の平にぶつけ気を引き締める。

 

「皆さんお待ち下さい!」

 

 皆が救護に走り出す前にユエが大きな声を出し呼び止める。

 

「どうしました?ゆ・・・リキットさん」

 

 全員の視線が集まり八百万が声をかけるとユエは話し出す。

 

「私の個性は液体操作です。操作範囲は此所周辺全てです」

「だからなんだよ!」

「詰まり病傷者全員の位置や怪我が分ります。なので私が案内します」

「なっ!」

「出来るのか君に!どうやって」

「これです」

 

 ユエはパチンと指を鳴らすと大量の水の魚たちが現れる。

 水の魚はユエが操作するために確かにこれならユエが案内すると言う事に納得する。

 

「ですが案内出来るだけで救助の仕方はその場の判断でお願いします」

 

 話しに全員が互いの顔を見合わせると頷きユエに戻す。

 

「では最後に案内後最初に見せる英数字を人数、次に見せるローマ数字をトリアージ数とします。何か質問や他の意見の肩は居ますか?」

「じゃあ俺から」

 

 次に一騎が軽く手を上げ一歩前に出る。

 

「リキットが案内してくれると探す手間が減るために何人か此所に救護班として残って下さい」

「詰まり此所を臨時医療施設として、救護した病傷者を此所につれてこればいいんだね」

「はい」

「分った」

 

 一騎の言った言葉に「終焉の象徴が」と言った反応をする者が居るが、効率が良いと感心する者も居た。

 

「では私たちも残りますわ」

 

 才子が手を上げ立候補してくれた為にスムーズに決る。

 

「それでは皆さん!案内いたします!!」

 

 パン!とユエが手を叩くと水の魚たちは各地に散っていき参加者達もそれを追いかけ散っていく。

 その時に一騎は士傑の生徒達に緊急のヘリの発着場を作るのをお願いし、臨時医療場に残ってくれた人達の元に向かう。

 

「不死黒君」

「はい?」

 

 戻ると才子たち聖愛以外で残ってくれた受検者数名の生徒達が声をかける。

 

「さっきはさ、あんなヒドイ事言う人がいたけど少なくともこの人のように君のことヴィランとか思って無い人も居るから!応援してるから!」

「私も応援してる!」

「僕も!ヒーロー科を辞めずもっと頑張ろうと思ったんだ!」

 

「・・・ありがとうございます」

 

 最初は言われたことに驚いた顔をするも一騎は驚いた顔をしてから笑みを浮かべる。

 

 

「さて話しは聞きましたね?」

 

 一騎が医療班の人達と話している時にユエは来た公安の人と話していた。

 

「私の個性なら範囲内の人が怪我をしていても分りますが今回のフックの人達は本当の怪我ではないので分りません。血糊とかは分りますが骨折や内臓損傷、心肺停止、意識の有無の設定が分りませんので設定を教えて貰っても良いですか?」

 

「え!?いやそれは・・・え?あ、良いんですかはい。分りました。 大丈夫なようです」

「そうですか」

 

 ユエの要求に職員は驚くもどうやら話しを聞いてた目良から許可を言い渡されたらしく驚いていた。

 やはり話しは聞いていたかと考えるもユエは使えるものは全て使おうと思い早速フックの人達の位置、血糊、体勢、を言ってから怪我の設定をきいていく。

 

 

 

「よし!ベンチの移動完了!」

「こっちもだ!」

「こっちも寝台用のスペース作れたわ!」

「包帯を初め薬品以外の医療道具全て揃えました」

 

 皆で急いでベンチや机を退けて負傷者の受け入れられるスペースを作り、残った八百万は一騎に頼まれ治療道具を整えていた。薬品は流石に法関係で作ることは出来なかったが。

 

「みなさん!あと120秒後に綠3名黄色2名の負傷者計5名来ます!」

「「「了解!!」」」」

 

 ユエの言葉に全員返事を返す。

 




ってことで第二試験開始だ!因みに次回救護シーンは省きます!

次回「仮免試験終了」

それでは、期待せずにお待ち下さい。
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緑谷が秘密を自分の意思で話すか選んで!

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