連合軍は洛陽が見える位置についた。
しかし洛陽はその扉を開けたまま動きがない。
「逃げたな」
「でしょうね」
「だろうな」
城壁には人が見えないことからそう考えた。
諸侯も同じ考えのようだが誰が入るかもめているようだ。
「念の為に一人送ってみるか。おい」
「はい」
「洛陽を見てきてくれ」
「はっ」
「それといくつか頼みがある」
部下の一人が洛陽に向かう。
しばらくして部下が戻ってきた。
「どうだった?」
「はい。洛陽内に董卓軍の姿はありませんでした。
住民に話を聞けばどうやら数日前に洛陽を脱出し西に逃げたようです」
「西か。涼州に帰ったか。それとも別の何かがあるのか?
わかった。それで例の物は?」
「はい。こちらに」
渡されたのは漢中の地図と税に関する記録などだ。
ま、杜撰な管理だろうからどこまで事実かわからないがないよりましだ。
「さて、あとは待つだけだな」
それからしばらくしてようやく袁紹軍を先頭に洛陽に入る。
そして現在、治安維持と炊き出しを行っていた。
もう少しすれば南陽に帰るだろう。
「ていうか。なんで張遼殿がここにいるの?」
「虎牢関から脱出した後にな。曹操殿の夏侯惇殿に見つかってしもうて捕まってしもうた」
「そ、そうか」
少々間抜けだが仕方がないか。
「でもすごかったで。まさかあの恋が捕まるとはな。あれで負けは決まってしもたわ。
それで一つ聞いてもいいか?」
「なんでしょう?」
「華雄は元気か?」
「ええ元気ですよ。今は治安維持の為に街を見回ってるはずです」
「そうか。生きてるなら良かったわ」
「それにしても暇ですね」
「そうやな」
炊き出しの流れを見ていると兵士の一人が走ってくる。
「失礼します。洛陽の近くに黄巾党の残党と思われる
黄色い布を巻いた連中が現れました」
「あの連中、まだおったんか」
「のようですね。わかった。すぐ討伐に向かう」
「よっしゃ、うちもいくで」
「お願いします。関羽、趙雲。
黄巾の残党が現れたそうだ。討伐に行くぞ」
「承知」
部下を引き連れ討伐に向かった。
討伐自体はものの数分で終わった。
戻ってみると不機嫌な袁術殿がいた。
「どうされたのですか?」
「ああ、紀霊さん」
張勲殿の話を聞けばどうやら正式に揚州刺史に任命されたが
相国になり損ねたらしい。
それよりも不満なのがどうやら劉備と一刀が正式に徐州刺史に任命されたことが
面白くないとの事だった。
「妾たちに比べれば何の役にも立っていないくせに徐州の牧じゃ」
これはしばらくもめるだろう。
はぁ、休みが欲しい。