新海底軍艦〜艦息のドラゴンフォース〜   作:あーくこさいん

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自分が初めて投稿した『艦これ』×『鋼鉄の咆哮』×『新海底軍艦』の小説は、はっきり言って詰め込み過ぎた為に設定がめちゃくちゃになったりした為、凍結する事にしました。(多分もう書きません。)

その代わり、新しく投稿するのは『艦これ』×『新海底軍艦』の小説です。
並行して投稿している『艦これ』×『鋼鉄の咆哮』、『蒼き鋼のアルペジオ』×『新海底軍艦』の小説も合わせて読んでください。


第零話(プロローグ) 羅號復活

1969年

小笠原諸島近海

 

この海域に海底探査用の潜水艇がいた。

その潜水艇の中には3人いて、()()()()を探していた。

 

操縦士

「しかし会長、この下に沈んでいるのが本当に会長のおっしゃるような(ふね)ならば、えらく簡単に沈んだものですね。」

 

操縦士がそう言うが、中年男性が落ち着いた表情で語る。

 

???

「相打ちになるようにもっていったのだ、()()の侵略に利用されたくなかったからな…」

 

すると乗組員が驚いた表情をする。

 

乗組員

「金属反応確認!途方もなく巨大な物体です!」

 

前方の反応を確認し、潜水艇のライトで付けると何やら螺旋状の物体を視認できた。

やがて艦全体が視認出来た途端、中年男性以外の二人は驚愕した。

 

そこには戦艦が沈んでいた。

艦橋の形から大和型…なのは分かるが、大和を凌ぐ大きさを誇り三基の主砲はすべて四連装砲だ。

両舷に魚雷発射管を装備しているが、艦首に艦橋を上回る大きさの背びれのような構造物、何より異質なのは艦首の螺旋状の掘削機械…ドリル(回転衝角)だ。

 

この戦艦の名は、大和型四番艦『羅號』

大戦末期に完成し、8月6日に小笠原諸島近海で戦没した(ふね)である。

 

操縦士

「こりゃあ…どえらい大事業になりますね。」

 

???

「ただ一人生き恥を晒し、卑怯者と罵られてもなお…漢の命を賭けるに足りる…そういう(ふね)だ。」

 

男はそう語る。

何としてもこの戦艦を復活させるという決意が見て取れた。

 

???

「スタッフを集めろ、こいつを引き揚げるぞ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして月日が流れーーー

今現在、世界は未曾有の脅威に晒されていた。

事の発端は2011年に遡る。

東日本大震災が起きて五ヶ月経った頃、世界各地の海にて黒い何かが現れ無差別に攻撃を仕掛けた。

その黒い何かは深海魚みたいな個体や人に酷似した個体が集団で現れ、無論人類側は反撃をしたが人型のサイズに実物大の軍艦と同等の攻撃力と防御力、何よりレーダー波を吸収する特殊な材質で出来ていた為苦戦を強いられた。

人類側の砲弾やミサイルは奴らに通じたが、砲弾は5インチ砲が主流だった為戦艦などの重装甲艦に効果は薄く、ミサイルは前述の特性で当てるのは至難の業であり仮に当たったとしてもこちらも重装甲艦では効果が薄い。

それから二年間、制海権は奴らに奪われ沿岸部も攻撃される始末。

 

そんな中、希望は突然現れた。

鹵獲した奴らの残骸を解析し、横須賀にて初めて第二次世界大戦にて戦った軍艦の魂を持つ少女『艦娘』とそれを支える『妖精さん』を生み出した。

そして艦娘関連の技術を世界中に公開し、世界各国で艦娘を生み出す事に成功した。

戦力と整えた人類は反撃を行い、今まで奪われ続けていた制海権を奪還し、日本は東南アジアの解放を積極的に行い、今は旧海軍の勢力圏を管轄するに至った。

だが、奴ら…そう『深海棲艦』も黙ってやられる訳にはいかず、姫級鬼級と呼ばれる個体を生み出し対抗した。

その為、戦線は膠着し2025年に至っても尚深海棲艦との戦争…俗に言う『深海大戦』が続いていた………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2025年

南極某所

 

人類・艦娘と深海棲艦との戦争が続いている中、ここは南極大陸。

辺り一面銀世界が広がる大陸に、その景色に似合わない黒塗りの要塞があった。

だが、その要塞内は今現在火の手が上がっていた。

次々と爆発音が響き渡り、要塞内では悲鳴が上がっていた。

その要塞内の安全エリアである司令室にてこの要塞の司令官らしき人とオペレーター、さらに兵士達がいた。

 

要塞司令官

「何が起きた!」

 

オペレーター

「司令!万能戦艦『羅號』が突如として起動し、脱走を図っている模様!」

 

要塞司令官

「何だと!?」

 

オペレーター

「羅號は既にカタパルトに到達。システムも完全に乗っ取られています!」

 

要塞司令官

「くそッ、何としても止めろ!動かせる部隊はいるか!?」

 

オペレーター

「その他の万能戦艦はともかく艤装装着兵は只今調整中の為出撃出来ません!ですが、付近に展開しているB型潜水艦『バルチック』『バーミンガム』が対応可能です!」

 

要塞司令官

「よし、それをぶつけろ!」

 

司令官の指示をオペレーターが伝える。

その要塞司令官は苛立ちと何より焦っていた。

それもそのはずである、自分の管轄内で不祥事が起きた事はもちろん問題だが、何より三日後に帝国高官の視察を控えていたのだ。

そんな時に帝国の最高戦力である万能戦艦が脱走しようものなら自分のキャリアに傷が付くどころの騒ぎではない。

だからこそ阻止する必要があるのだ。

 

要塞司令官

「くそッ、くそッ、影山の組織から強奪したものを改装した我が帝国の最高傑作なんだぞ……!」

 

 

 

一方、その要塞の地下に艦娘用のカタパルトが設置されてあり、そこに一人の艦娘が立っていた。

否、艦娘というには違和感があった。

短髪黒髪に測距儀が付いた海軍帽を被り、ボーイッシュな顔つきに服装は赤と白のセーラー服と黒色の短パンを身に付け、胸元に球体状の物体(オブジェクト)を装着した女性……いや()()だった。

 

また、彼の艤装は大和型より一回り大きく、両肩部と艤装の後ろ側にある主砲はすべて四連装砲であり、副砲である三連装砲を二基、両舷に砲身の短い連装砲と変わった砲身の単装砲、回転式のカッターが付いていた。

さらに両足の脛と太もも辺りに四連装魚雷発射管を四基装備していた。

そして何より特徴的なのは両手で持っている背びれ状の構造物がついた螺旋状の掘削機械…金色(こんじき)のドリルだ。

そのドリルには菊の紋章ではなく『羅』の紋章が備わっていた。

 

そう、この艦息(かんむす)こそ大戦末期に戦没し、唯一の生き残りである影山貢が引き揚げ復元、そして奴らに強奪された大和型四番艦『羅號』だ。

 

羅號は…彼は自らの意志で脱走しようとしていた。

自分の艦歴(きおく)は詳しくは分からない。

分かっている事は、自分は日本の(ふね)…しかし()()の技術を導入して造られたことだ。

 

だが…これだけは分かる。

僕の帰るべきは“帝国”なんかじゃ無い…日本だと。

だから、彼は脱走を決意した。

 

彼はカタパルトのシステムをハッキングすると、その先の扉が開き光が差し込む。

やがて準備が整うとーーー

 

羅號

「海底軍艦『羅號』、発進!!」

 

カタパルトが起動し、羅號は勢いよく発進した。

勢いよく飛び出した羅號はそのまま着水し、物凄い速度で水上を滑っていた。

彼はそのまま進んでいると………

 

ドォォン!!

 

彼の周りに大きな水柱が立った。

何事かと周りを見渡すと、前方に二隻の軍艦が立ち塞がった。

その軍艦は前部に二基の連装砲を羅號に向け、脱走を阻止しようとしていた。

彼は覚悟を決め、戦闘準備を整える。

やがて二隻の軍艦は主砲を放ち、遂に羅號に命中するが……

 

ガァァン!!

 

羅號含む万能戦艦の防御機構『磁気シールド』で砲弾の弾道を逸らしたのだ。

羅號は反撃に移り、彼の主砲『50口径51cm四連装砲』三基の内二基を二隻の軍艦に向けた。

照準を合わせ、装填が完了するとーーー

 

羅號

「全主砲、斉射!!」

 

羅號の主砲が火を噴き、数秒後二隻とも命中し炎上しやがて沈没した。

彼はそのまま最大戦速で進み、追手を引き離す。

 

羅號

「最大戦速維持、潜航始め!」

 

次の瞬間、羅號は追跡から逃れる為速度を維持したまま潜航した。

 

地上人類に残された希望は動き出した………

 




次回、姉達と再会します。

乞うご期待ください。
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