一方、大和達第一艦隊も急行していた。
羅號は速力が速すぎる為、大和達は遅れていた。
大和
「状況は?」
信濃
「羅號とモンタナは現在交戦している模様。遭遇した第八艦隊第一戦隊に損害は無いわ。」
長門
「とするとモンタナは羅號にしか興味を持っていないということか…」
とやりとりしている最中、羅號とモンタナが交戦している海域にたどり着く。
そこで見たものとはーーー
矢矧
「えっ…何あれ……?」
羅號とモンタナが
双方とも主砲を撃ち合い、その砲弾が磁気シールドで弾道を逸らされたり、弾かれたりして互いに決定打にならず、艦首のドリルをぶつけてたりして拮抗している。
そんな羅號を支援しようとしてもそもそも空中を自由自在に飛ぶ万能戦艦を相手にした事が無い為、支援したくても出来なかった。
大和
「羅號…」
羅號
「一番二番主砲、撃て‼︎」
モンタナ
「主砲全門斉射‼︎」
羅號とモンタナは互いの主砲を撃ち合っていた。
放たれた砲弾は磁気シールドによって防がれるか、弾道を逸らされ遥か彼方へと飛んでいった。
また、艦首ドリルをぶつけ合い火花が上がるなど激しい戦い続いていたが、次第にその均衡が崩れる。
モンタナ
(クソ…20inch砲の威力は伊達じゃねぇな……シールドの損耗が著しい…)
そう、羅號は50口径51cm砲を12門装備し装甲も対51cm砲完全防御装甲を備えている。
それに対してモンタナは50口径16inch(40.6cm)砲を9門、装甲は対41cm砲完全防御装甲を装備している。
磁気シールドは双方とも自艦の装甲と同強度にしている為、単純な撃ち合いでは羅號が優勢だ。
モンタナ
(…だが、80年前から時が止まっていると思ったら大間違いだぞ…!)
そこでモンタナはある“隠し玉”を使う。
彼は艦首ツインドリルを羅號に向けるとーーー
モンタナ
「アンカー射出‼︎」
次の瞬間、艦首ツインドリルが展開し、中からワイヤーに繋がれたロケットアンカーが射出される。
勢いよく飛び出したアンカーに羅號は思わず身構えるが、ワイヤーが羅號を巻き付きーーー
ギュイン‼︎ ガッ‼︎
羅號
「ぐえっ‼︎」
羅號を締め上げた。
彼はワイヤーを引きちぎろうとしたが、
モンタナ
「させるか!」
ビリビリビリビリ‼︎
羅號
「うわぁぁぁぁぁぁ‼︎」
武蔵
「羅號⁉︎」
突如としてワイヤーから電流が流れ、彼は気絶してしまう。
幸いにも艤装の自動航行システムのお陰で姿勢を制御しているが、彼は動かないままだ。
大和達は必死に呼びかける。
大和
「大丈夫⁉︎しっかりして‼︎」
だが、彼から応答が無い。
するとモンタナはチャンスとばかりにーーー
モンタナ
「くらいやがれ‼︎」
ワイヤーのついたツインドリルを大きく振り回し、羅號を勢いよく水面に叩きつけた。
羅號
「ぐはっ‼︎」
その衝撃で彼は目を覚ますが、モンタナはすかさず主砲を放つ。
全弾羅號に命中し、彼の磁気シールドに負荷を与えた。
彼も反撃しようとするが、モンタナは再び電流を流し羅號はまた気絶した。
気絶した隙にモンタナは砲撃を加える。
こうして電撃で気絶したは砲撃を加え、また電撃で気絶しては砲撃を加えを繰り返し、反撃する暇すら与えず順調に羅號の磁気シールドを削いでいった。
信濃
「このままでは…」
だが、このまま黙って見ている大和達では無かった。
大和
「武蔵‼︎」
武蔵
「ああ、分かってる‼︎」
大和、武蔵、長門、陸奥は主砲をモンタナに向けて主砲を放つ。
羅號を痛ぶるのに夢中になっていたモンタナは回避が遅れて砲撃をモロに喰らい、回復しかけていた磁気シールドが負荷限界点を迎えて消失してしまう。
モンタナ
「テメェら…!」
モンタナは彼女らを睨み付けたが、羅號はこの隙を見逃さなかった。
彼は直様煙突に格納してある
羅號
「
次の瞬間、パラボラアンテナ状の照射装置からオレンジ色の光線が放たれ、その光線はワイヤーを瞬時に焼き切った。
モンタナは距離を取ろうとするがーーー
羅號
「逃さない、撃て‼︎」
羅號の一番二番砲塔が火を噴き、八発の砲弾がモンタナに向けて飛んでいく。
モンタナはスラスターを噴かして回避するが、一発が腹部に命中した。
モンタナ
「グハッ‼︎」
モンタナは腹部に大きなダメージを受け、口から血を吐いた。
彼の装甲は対41cm防御装甲なので羅號の51cm砲弾を防ぐ事が出来なかった。
モンタナは羅號を睨み付ける。
モンタナ
「クソッ…!」
悪態をつくが、彼はポケットから
羅號
(ん?注射器…なのか?)
彼がそう疑問に思う中、モンタナはその注射器を自分の首に刺す。
すると、信じられない事が起きた。
腹部に出来た傷がみるみるうちに治り、元通りになった。
そんな芸当が出来るのは
羅號
「高速修復剤⁉︎」
そう、どんな損傷も瞬時に直すアイテム…『高速修復剤』だ。
彼らが驚いているのはそのアイテムがバケツでは無く注射器サイズまで小型化している事だ。
注射によって傷を完治すると彼は注射器を投げ捨てた。
モンタナ
「よう、羅號。少し場所を変えようじゃないか。」
次の瞬間、モンタナは急加速し羅號を大きく引き離す。
羅號
「しまった‼︎」
羅號は怯んだが、直様モンタナの跡を追った。
一方多用途戦闘艦“みかさ”ではーーー
レーダー員
「っ!レーダーに感、何かが高速で接近中‼︎」
提督(小笠原)
「何⁉︎」
そう言うと提督は窓の外を見る。
すると空から何か飛んできたのだ。
提督(小笠原)
「嘘…」
驚くのも無理はない。
まさか航空機では無く、艦娘が空からやって来るとは思わなかった。
モンタナを視認出来たその後、突如衝撃が起こる。
提督(小笠原)
「何があった⁉︎」
オペレーター
「先程の艦娘がヘリポートに強制的に着陸!その結果、ヘリポートはもちろんのこと機関室まで被害が出ている模様‼︎」
提督(小笠原)
「くっ、なんて事…」
みかさのヘリポートに強行着陸したモンタナは主砲を追ってきた羅號に向ける。
モンタナ
「(これで奴の主砲は封じた…!)主砲一斉射、Fire‼︎」
モンタナの16inch砲9門が火を噴く。
羅號は回避するがモンタナがヘリポートに陣取っており、砲撃してしまえばみかさも巻き添えで沈んでしまう可能性がある為応戦する事が出来なかった。
羅號
(なら…!)
彼は状況を打破する為に艦首ドリルを起動し、突貫する。
羅號
「いっけぇぇぇぇ‼︎」
突貫するがモンタナは上に飛んで回避し、そのままヘリコプター格納庫の上に陣取った。
羅號
「くっ…!」
モンタナ
「はっ、甘いんだよ‼︎」
そう言いながらモンタナは砲撃を続ける。
羅號とモンタナの激闘の最中、日本連合艦隊も帝国の魔の手が迫っていた。
一方、レムリア帝国海軍太平洋第三艦隊ではーーー
オペレーター
「司令、まもなく有効射程に入ります。」
艦隊司令
「うむ、総員戦闘配置‼︎」
指示により、乗組員は配置につく。
19隻の潜水艦は陣形を組み、攻撃準備を整える。
原子力空母並の大きさを誇る“C型潜水艦”3隻は後方に陣取り、純粋な攻撃潜水艦“A型潜水艦”16隻が敵艦隊を覆うように展開する。
オペレーター
「全艦、攻撃準備完了‼︎」
艦隊司令
「よし、対艦ミサイル発射‼︎」
次の瞬間、3隻のC型潜水艦からミサイルが多数発射され、数秒後海面からミサイルが飛び出てブースターが点火し、向きを変えて敵艦隊に向けて飛んでいく。
艦隊司令
「続いて魚雷発射‼︎」
司令の指示により展開していたA型潜水艦全艦が一斉に魚雷を発射した。
艦隊司令
(フッ…これでひとたまりもあるまい。)
艦隊司令はほくそ笑んでいた。
その頃、日本連合艦隊ではーーー
オペレーター
「提督、イージス艦“みょうこう”のレーダーに感!対艦ミサイルの模様‼︎」
提督(横須賀)
「何⁉︎」
僚艦のイージス艦からの情報により多数の対艦ミサイルが迫っている事を知る。
深海棲艦との戦闘が日常茶飯事になっているこのご時世の中、まさか対艦ミサイルが降ってくるとは思わなかったが、撃った敵の正体を知っている提督は冷静に指示を出した。
提督(横須賀)
「狼狽えるな‼︎迎撃用意‼︎」
直ちに迎撃すべくレーダーからミサイルを捕捉し、対空ミサイルの発射準備を整える。
やがて準備を終えるとーーー
提督(横須賀)
「迎撃開始、撃て‼︎」
その瞬間、僚艦のイージス艦や駆逐艦から対空ミサイルが放たれた。
続け様に指示を出す。
提督(横須賀)
「ソナー員、今我々を襲っているミサイルは囮かもしれん。突然の雷撃に対応出来るようしっかり聞き取れ。」
ソナー員
「了解!」
対艦ミサイルは電子妨害や対空ミサイル等で迎撃していく中、懸念していた事が起こる。
ソナー員
「大変です!魚雷接近、雷数64‼︎」
提督(横須賀)
「慌てるな、落ち着いて迎撃せよ‼︎」
その指示によって各艦から短魚雷や
オペレーター
「駄目です、数が多くて迎撃し切れません‼︎」
魚雷の飽和攻撃により、決死の迎撃を虚しくーーー
ドォォン‼︎
魚雷が僚艦に命中する。
オペレーター1
「駆逐艦“はるかぜ”、“すみかぜ”、“しおかぜ”被雷、3隻とも航行不能!」
オペレーター2
「イージス艦“ひえい”被弾!轟沈した模様!」
提督は苦虫を噛み潰したような表情を浮かべる。
さらに状況は悪化の一途を辿る。
オペレーター3
「提督、本艦に魚雷が向かっています!雷数8…は、速い、迎撃間に合いません‼︎」
空母“アドミラル
最早命中は時間の問題である。
提督
(間に合え…!)
提督がそう祈る中、遂に魚雷がーーー
空母アドミラル
果たしてその運命は如何に…
そして羅號とモンタナの激闘の行方はーーー
乞うご期待ください。