ー小笠原鎮守府艦娘寮ー
瑞鳳
「ここが私達艦娘が生活する場所である艦娘寮です!」
瑞鳳は羅號に小笠原鎮守府がどんなのかを知ってもらう為、まずは艦娘寮に来ていた。
羅號
「そういえばここに艦娘は何人いますか?」
瑞鳳
「ざっと200人くらいです。」
羅號
「……えっと、そんなに戦力集中して大丈夫ですか?」
瑞鳳
「その事については問題ありません!何故なら他の鎮守府にも同じ艦娘がいるからです!」
羅號
「えっ!そうなんですか!?」
瑞鳳
「はい!横須賀や佐世保、呉に舞鶴、単冠湾、トラック、ラバウルなどはそれぐらいの規模の艦娘を指揮しています。」
羅號
「そうなんだ…」
羅號と瑞鳳は艦娘寮の中に入っていく。
瑞鳳
「ここは駆逐艦達が生活するエリアです。」
そこには多数の部屋があり、廊下には羅號と同じくらいの背丈をした少女が数人歩いていた。
するとーーー
???
「あら?瑞鳳さん、その子誰?」
振り向くと二人の少女がいた。
一人はワンピース状のセーラー服にツーサイドアップに紅白の吹き流しをつけた少女だ。
もう一人はダークブラウンのショートボブに鎖骨まで伸びているもみあげか特徴のセーラー服の少女だ。
二人の少女は駆逐艦『天津風』『時津風』だ。
時津風
「あれ〜本当だ、新しい子〜?」
瑞鳳
「ええ、新しく仲間になった羅號くんに鎮守府案内しているところなの。」
天津風は首を傾げる。
天津風
「えっと…羅號?って何者なの?」
羅號
「僕は正真正銘大和型四番艦なので戦艦です。」
すると二人は驚いた表情をする。
天津風
「えっ、戦艦!?……あれ、貴方のその帽子は…?」
天津風は彼の測距儀付きの海軍帽を指差す。
羅號
「ええ、これは大和型戦艦の艦橋測距儀を模しています。」
時津風
「へ〜、貴方本当に戦艦なんだ〜。ところで、さっき“くん”って言ってたけど、もしかして男の子なの〜?」
時津風が質問する。
羅號
「はい、僕の性別は男性です。」
羅號の返答に時津風は納得し、天津風は驚愕した。
天津風
「男の子って…そんなのありえな」
次の瞬間、何が通った。
何事かと振り向くとそこには大きなうさ耳リボンを付け、かなり小さいミニスカートと布面積が小さいパンツを身につけた少女だ。
その少女の手には羅號の海軍帽を持っていた。
ふと彼は頭を確認する。
羅號
「あっ、僕の帽子が!」
???
「いっただき〜〜♪」
天津風
「ちょっと島風!」
イタズラで羅號の帽子を取ったのは、日本艦艇の中で最速を誇る駆逐艦『島風』だった。
瑞鳳
「こら、島風ちゃん!それ返しなさい!」
島風
「へっへ〜捕まえられたら返してあげるよ!な〜んて」
その時だったーーー
彼は突如島風を上回る速さで急接近し、すかさず帽子を取り返した。
そして取り返した帽子を被り直す。
その光景に瑞鳳、天津風、時津風はおろか、島風ですら驚愕していた。
天津風
「あなた…島風より速いの…?」
羅號
「ええ、最大47.3kt出せます。」
そう、羅號は海底軍艦特有の新型推進装置によって島風を上回る速力を手に入れているのだ。
すると彼女…島風が目をキラキラさせて詰め寄る。
島風
「すっごーい!島風より速い子なのね!あなたの名は?」
羅號
「大和型四番艦羅號です。」
島風
「羅號くんね!島風っていうの、よろしくね!」
羅號
「はい、よろしくお願いします!」
島風は羅號に興味を持ち、親睦を深めた。
次は軽巡・重巡が生活するエリアに向かった。
???
「あっ、瑞鳳さん。」
声のした方を振り向くとグリーンのジャケットを着た二人の少女だ。
背丈は駆逐艦達や羅號よりも高い。
瑞鳳
「あっ、利根ちゃんに筑摩ちゃん。」
利根
「ん?見ない子じゃな…誰じゃ?」
瑞鳳はこれまでの経緯を説明する。
利根
「なるほど、お主は羅號というのか。吾輩は利根型航空巡洋艦一番艦利根じゃ!」
筑摩
「同じく二番艦筑摩と申します。」
その後、二人と談笑したのち潜水艦達がいるエリアへと向かった。
そこには部屋だけでなく、室内プールが設置している。
しかし、潜水艦はいなかった。
羅號
「あれ、潜水艦がいませんね…」
瑞鳳
「前の大規模作戦で備蓄していた資材の8割を消費したから、全員遠征に駆り出されて資材を集めているの。もちろん、十分な量まで集めたら彼女達を休ませるけど………あっ、そうだ!提督が甘い物でも食べてきたらって言ってたから、休憩がてらそこに行かない?」
瑞鳳の提案に彼は了承する。
二人は『甘味処間宮』と書かれた看板のある和風の建物へと向かった。
中に入るとカウンターに割烹着を着た二人の少女がいた。
するとポニーテールの少女が近づいてくる。
???
「いらっしゃいませー!甘味処へようこそ!」
瑞鳳
「伊良湖ちゃん、甘味処の券二枚お願いします。」
伊良湖
「はい、分かりました!」
瑞鳳
「羅號くん、ちょっとこっちに来てー!」
建物内にを見ていた彼は、呼ばれてやってくる。
瑞鳳
「この人たちが間宮さんと伊良湖ちゃんっていうの。」
羅號
「初めまして。僕は羅號といいます。」
伊良湖
「給糧艦伊良湖です!よろしくお願いします!」
間宮
「羅號さん、同じく給糧艦間宮です。これからもよろしくお願いしますね。それでは準備してきますので。」
そう言うと二人はカウンターの裏に歩いて行った。
瑞鳳と羅號は端のテーブルに座り雑談しながら待っていると、伊良湖がお盆に乗っけてやってくる。
アイスと熱めのお茶を瑞鳳と羅號のところに置いていく。
伊良湖
「どうぞ、召し上がってください!」
アイスを食べ、二人は幸せな気分になる。
特に初めてアイスを口にした羅號はとても驚いていた。
羅號
「おいしい…!」
瑞鳳
「でしょ!間宮さんのアイスと伊良湖ちゃんの最中は人気のメニューなの!」
アイスを食べ終わり、お茶で一服すると二人は甘味処を後にし鎮守府案内を再開したーーー
次回は小笠原鎮守府案内回後編です。
乞うご期待ください。