彼は勇者ではない   作:厄介な猫さん

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仮面ではなく御免になっている理由?それはゆゆゆ世界では御免ライダーだからだ!
てな訳でどうぞ。


御免ライダー講談

「そういえばさ、郡の変身した姿ってあんまり御免ライダーらしくはないわね」

 

何の前触れもなく、風は唐突にそう口にした。話題の本人である千晶は勿論、他の勇者部の面々も不思議そうな表情で風に視線を向けている。

 

「別に深い意味はないのよ。単純に御免ライダーのコスチュームと郡のあの姿はあんまり共通点がないわねっと思って」

「確かにそうですよね。御免ライダーはメットとプロテクターがデフォですから、それが無いとどうしても違和感が勝ちますしね」

 

風の説明に銀が同意するように呟く。実際、銀もあの格好が御免ライダーに相応しいのか、首を捻ったのだから。

 

「そう言われても、格好含めて“勇者”とするには不適切だと思うが……」

「確かにね。どちらかと言うと忍者みたいな格好だし」

 

美森の横で勇者部のホームページの更新を行っていた千晶の言葉に、夏凜が同意するように頷く。

勇者服は基本的に花がモチーフとなっているが、千晶のあの服装はそれに当てはまらない。羽織の黄色い彼岸花の刺繍が辛うじて主張している程度だ。

 

「そうよねぇ。それはそれとして、あの格好、どこかで見たことあるのよね。一体どこで見たかしら……」

 

風が思い出そうとウンウン頭を捻らせているが、千晶と美森は構わずにホームページの更新を行っていく。

 

「それにしても意外だな。須美がプログラムにここまで強いとはな」

「それを言うなら千晶くんもよ。おかげでセキュリティが大幅に強化されたわ」

 

互いにそう言いながら、ホームページの更新を完了させる。ネットセキュリティが今まで以上に強化され、もし不正アクセスしようものならすべてが消去される凶悪仕様となった。

 

「……まさに鬼に金棒ね」

「千晶と須美が組んだら、大赦のセキュリティすら突破して色々引き出しそうだな……」

「そんな事ないわよ、銀。既に探ってみたけど、大した情報は得られなかったから」

「もう既に実行してた!?」

 

美森があっさりと告げたその言葉に、銀は戦々恐々とした面持ちでツッコム。そして同時に確信した。この二人、手を組ませたら絶対にヤバいと。

 

「それで~?こーりんとわっしーは何を知ったの~?私にも教えてほしいな~?」

 

園子も口調こそ何時も通りだが、発せられる雰囲気が真剣そのものだったので、現時点で判明している情報を教えることにした。

 

「どうも大赦は『防人システム』という、新しい戦闘システムを作り上げたそうなんだ」

「防人システム?勇者システムとはどう違うんだ?」

「子細は分からないけど、概要を見る限り数を揃えて運用するみたいなの。質より量といった感じね」

「勇者一人の力を分散して複数人に与える都合上、性能は勇者システムに大きく劣っているんだ。当然、精霊システムもない」

 

本来、勇者の運用人数は六人が限界だ。これは単にそれ以上増やすと神樹が耐えられなくなるからだ。

美森が暴走して壁を破壊したあの時、園子と銀が二人とも勇者に変身できたのは正に非常事態だったから。無理をしてでも上限を無視して運用しなければならない状況だったという事だ。

実際、園子と銀がいなかったら双子座の団体様で世界が終わった可能性があったのだから。

 

「それなら、東郷から勇者の力を取り上げれば良かったんじゃない?そっちの方が合理的だし」

「その辺りは大赦ではなく神樹の判断だな。その神樹も、“誰かを思いやる優しさ”がある限りは取り上げないスタンスだ」

 

夏凜のある意味もっともな意見に千晶はそう答える。

これは三百年前から変わっていないスタンスだ。実際、初代勇者(千晶の先祖)は当時の切り札の後遺症もあったとはいえ、己の為だけに仲間を殺そうとして剥奪寸前になっていたのだから。

ちなみにこの情報も、美森お手製のぼた餅を食べているヤタガラスからだ。

 

「誰かを思いやる優しさ……それって勇者に選ばれる条件でもあるんですか?」

「少なくとも判断材料の一つにはなるだろうな。いくら力があっても、それだけでは無意味だからな」

「そっか。それは素敵な条件だね!」

「…………」

 

友奈が笑顔でそう口にする中、夏凜は遠い目をして明後日の方向に視線を向けている。

 

「おや?どうしたんだい夏凜さん?何か思うところでもあるのかな?」

「……別に。ちょっと昔を思い出しただけよ」

 

銀が少し揶揄するように言葉をかけるも、当の夏凜は少しぶっきらぼうな態度で言葉を返す。本人の態度からして、あまり言いたくないようである。

それを察してか、銀もそれ以上は追及せず、千晶も話を戻していく。

 

「まあ、このシステムの運用目的は分からないが……資料を見た限りではもう完成しているそうだ」

「なのに大赦は何も伝えてこない……正直、良い予感はしないわ」

「大赦だからね~。ちゃんと説明しないから、不信感はどうしても拭えないし~?」

 

園子の言葉に千晶達は確かにと同意する。まあ、大赦もかなり内部事情が複雑だから一概には悪と言い切れないのだが。

 

「……安芸先生、今頃どうしてるかな」

「そうね……あれ以来、一度も会えていないから……」

 

銀の小さな呟きに、美森もしんみりとした表情で同意する。

大赦人間に対してあまり良い感情は抱けないが、親身に接してくれた彼女に対しては同じ感情を抱いていない。むしろ、大赦の中では数少ない信用できる人間だ。

 

「何度かピーマンを大量に送ったんだけど、それでも来てくれなかったんだよね~……」

「だよなぁ……ピーマンを毎月段ボール一箱分食べさせられたら、さすがに文句を言いに来ると思ったんだけどな……」

「何してるのよ、二人とも……」

 

サポート役だったかつての恩師に対しての二人の行動に、美森は思わず呆れてしまう。しかし、そんな目に合っても文句を言いに来ない辺り、相当会いたくないようである。

ちなみに物理的な方法は園子と銀が望んでいないので実行しなかった。

 

「あー!思い出したぁ!!」

 

そんな空気を破るように、今まで唸っていた風が突然大声を上げた。

 

「郡のあの格好!御免ライダーシャオーに登場する二号ライダーの相棒に瓜二つだわ!!」

「……風先輩。まさかずっとその事で頭を悩ませていたのですか?」

「へ?何か別の話でもしてたの?」

 

冗談でも何でもない、本気で首を傾げている風の姿に美森はもちろん、他の勇者部部員も呆れてしまう。

 

けど、しんみりとした空気を変えることはできた。そこだけは感謝である。

「いえ、そこまで大したことではありませんよ。ちょっと情報共有してただけです」

「情報共有?部長のアタシを差し置いて?」

「単にお姉ちゃんが参加してなかっただけだよ……それで、千晶先輩とその相棒さんが同じって本当なの?」

 

樹は風に呆れながらも、話の流れを雑談の方へとシフトさせていく。樹も空気が読める良い子である。

 

「ええ。全身黒ずくめに金の仮面。あれ、ほとんどマンマなのよね。手甲鉤や銃剣は持ってなかったけど」

「ちょっと調べてみますね」

 

美森はそう言って、ネット検索を始める。数秒後、その目的の画像を表示した。

 

「……確かに似てますね」

「そうね。ほぼ瓜二つね」

「ちなみにライダーの方は~、変身する度に周りから忘れられるんよ~」

「周りから忘れられる……ぞっとしますね」

「その分、変身の重みを強く感じられますよね」

 

二号ライダーの相棒とライダー本人への感想で賑やかになる勇者部。さっきまでの空気は完全に払拭できたようである。

 

「そもそも御免ライダーを提案したのは乃木よね?どうして御免ライダーって提案したの?」

「それはね~、本当に共通点が多かったからなんよ~」

「御免ライダーの元々のコンセプトも、『同じ力でも、使い方次第で悪にも善にもなる』ですからね。千晶の力も基本、バーテックスが元になってるし」

 

風の質問に園子はそう答え、銀も追従する。その言葉を聞いた風は改めて二つの存在を比較していく。

 

「言われてみれば確かに似ているわね。力の源泉は同じところとか」

「それを言ったら勇者もでしょ。同じ神様の力を使ってるんだし」

「あはは。確かにそうだね!」

 

夏凜のその指摘に友奈が笑顔で同意する。もしかしたら、拳で戦う友奈が一番御免ライダーに近いのかもしれない。

 

「せっかくだから他の御免ライダーも調べてみない?意外とアタシ達と似ているライダーがいるかもしれないし」

「いいですね。あ、私は選ぶとしたら御免ライダー将武の中からですね。戦国武将を参考としているので」

 

風の提案に誰も反対しなかった為、美森は改めてパソコンを操作して御免ライダーシリーズを調べていく。

 

「本当に色々いるわね……」

「旧世紀時代から続いてますからね」

 

三百を越えるシリーズの御免ライダー達に、風はもちろん、美森も若干苦笑いしている。他の面子も似たり寄ったりの反応である。

 

「さすがに全部調べるのは時間的に無理だから、幾つかチョイスしてその中から選びましょう」

「そうだね……さすがに全部は無理だからね……」

「なら将武は確定でいいだろう。そこから後、二つか三つくらい追加して比べれば丁度良いと思うがどうだ?」

「それは名案よ、千晶くん」

 

美森の賛同の言葉に全員が頷いたことで、残りの御免ライダーシリーズはタイトルで選ぶことにして、早速候補を確認していく。

 

「『音鬼』、『リライズ』、『スロットル』……名前だけじゃちょっと厳しかったかしら?」

「『ファントム』という名前の御免ライダーもいるわね。意味は亡霊、だったかしら?」

「そんな御免ライダーは存在しない。いいわね?」

 

夏凜の言葉に風が虚ろな目でいないと念押しつつ。

選ばれたのは『セイヴァー』、『クリエイト』、『ドラコ』の比較的登場ライダーが多い三作品であった。

 

「それじゃ、この中から似てるのを選びましょうか。まずは友奈から」

「はいはーい!私は御免ライダークリエイトが良いと思います!!理由は勇気と友情のベストマッチだからです!!」

「それ、全員に当てはまらない?」

 

友奈の理由に風が至極当然なツッコミを入れる。全員、勇気と友情がベストマッチしてるから、それを理由とするにはさすがに弱い。

 

「ダメか~。東郷さんは?」

「私は……御免ライダー残月、かしらね?武器は違うけど、後半は弓を使うから……」

「それなら銀龍がいいんじゃね?武器が銃だし、相手を想う心から暴走して主人公と敵対してしまうのも須美に似てるし」

「ごはぁっ!?」

 

展開的な理由から残月の弟ライダー銀龍を推され、美森は二重の意味で撃沈した。

 

「だ、大丈夫だよ東郷さん!そのライダーさんはちゃんと和解して、最終回では共に戦ったんだから!」

「!そ、そうね……その通りだわ、友奈ちゃん!!」

 

美森ががっちりと友奈の手を握りしめる。この瞬間、友奈が将武に決まった瞬間であった。

まあ、最後には神様になるところとか、意外と共通点があるので別にいいだろう。下手に別作品のライダーにして、美森が暴走するのも面倒だし。

後、銀龍と将武は永劫の別れとなるのも言わない方がいいだろう。言えば絶対、美森は大声で嘆くから。

 

「その流れで行くと……風先輩は御免ライダーバスタードになりますね。大剣で戦うところも、家族への愛情が強いのもそっくりですし」

「いいわねそのライダー!女子力が爆上がりしそうだわ!!」

「女子力は上がらないと思うよ、お姉ちゃん……」

 

千晶が候補に上げたバスタードを上機嫌であっさり受け入れた風に、樹は呆れながらツッコミを入れる。御免ライダーの変身者は基本男なので、樹の言う通り間違っても女子力は上がらないだろう。

 

「武器つながりなら樹はハンターかしらね?同じ糸使いだし」

「確かそれ、他のライダーを盾にするダークライダーですよね?私、悪役になるんですけど……」

「でもでも~、イッつんの戦い方って結構エグいよね~?」

「ワイヤーでの締め付け、切断、拘束……普通にエグいッスね」

「……ごめんなさい樹。アタシも擁護できないわ」

「そんなぁ!?」

 

姉の風にさえ味方になってくれなかった事実に、樹はショックを受ける。これも暗器使いの哀しき宿命である。

 

「はいはーい!私は御免ライダーリボルに立候補しまーす!!」

「確かそれもダークライダーだったわよね?しかも乗っ取りタイプの」

「そうだよ~?ダークライダーに仕立て上げられた人物は、主人公の決死の必殺技で解放され……」

「欲望丸出しじゃない。そのっち」

「えへへ~」

 

絶対に自身と千晶を当て嵌めて妄想していた園子に、美森がお前が言うな!と誰もが思うであろうツッコミを入れる。てか、友奈とツッコミを受けた園子以外、そんな心情を視線で訴えている。

 

「銀先輩は……御免ライダードラコですね。性格から選びました」

「仲間思い、気合いと根性、魂……確かにアタシにピッタリだな!武器はさすがに違うけど」

 

意外とあっさりと受け入れた銀に対し、風がふと思ったことを口にした。

 

「武器と言えば……三ノ輪の武器は長さだけだけど、左右非対称だったわよね?」

「はい。その通りですよ」

「あれ?確か銀の勇者システムは私の勇者システムのオリジナルみたいなものでしょ?何で同じ大きさじゃないのかしら?」

 

夏凜のその疑問に、先代組以外は確かにと頷く。同じ性質に近い勇者システムなら、寸分違わずの二刀流になる筈だ。

夏凜は基本装備の刀以外にも、投擲用の短刀も使う。だが、その短刀も使う時に切り替えるように使用している。最初から大小の異なる武器を使ってはいない。

そんな首を傾げる一同に対し、銀はあっけらかんとした態度で答えた。

 

「まあ、システムがアップデートされた頃、アタシの右腕は結構力が落ちてましたから。握力も落ちてた上に満足に動かすのも難しくなってたんで、同じ大きさじゃ満足に振るえなくなってたんスよ」

「ああ、そういうことね」

 

その答えで風を始めとした勇者部の面々は納得の意を示した。

右腕の力が全体的に落ちていたのなら、あんな身の丈程もある斧刀を振るうのは相当キツイ。神樹の加護で身体能力が上がっているとはいえ、それは全体に対して。間違いなく右腕が悲鳴を上げてしまうだろう。

それなら小型にして振るい易くする、と言うのは当然の流れだった。

 

「あ、ちなみに大きい方は“大鷲”、小さい方は“小鴉”って名前ッス。須美が自分のライフルに“白銀”って名付けたからそれを真似て」

「名前だけで誰が元になったのか、容易に想像がつくわね……」

 

白銀は間違いなく銀、大鷲は名前的に美森、小鴉はおそらく園子なのであろう。

 

「大鷲が昔のお名前から東郷先輩だと分かりますが……園子先輩はどこから小鴉という名前を?」

「それは園子の精霊、鳥天狗からだよ樹。(とり)って(からす)とも言うだろ?姉妹武器という意味でもピッタリだろ?」

「なるほど。それなら納得です」

 

銀が名前の由来を説明したことで、質問した樹も納得したように頷く。

 

「その流れで行くと、乃木の使う槍にも名前があるのかしら?」

「残念ながらないんよ~。ちょうど良い名前が思い浮かばなくて、バーテックスが攻めてきたからそのまま流れちゃったんだ~」

「それは……御愁傷様」

 

バーテックスのせいで微妙に仲間外れとなっていた事実に、美森と銀でさえ憐れむように園子を見つめている。

 

「と、話が微妙に逸れたわね。最後は夏凜ね」

「完成型勇者の私にピッタリの御免ライダーなんかいるの?」

「いるよ!真斬という御免ライダーが!!」

 

夏凜が半信半疑の目をした直後に、速攻で友奈が候補を上げた。

 

「確かそいつ、緑色よね?どこが私に似ているのよ?」

「色はともかく、結構似てるんじゃないか?同じ二刀流使いだし」

「手裏剣だけど、投擲による攻撃もあるわね」

「強さを求めるストイックなところとか、夏凜ちゃんに似てるよね?」

「壁にぶつかって迷いながらも~、友やライバルとぶつかることで自分の道を見出だすところも、にぼっしーそっくりなんよ~」

「にぼっしー言うな」

 

不本意なあだ名に対してツッコミを入れる夏凜だが、御免ライダー真斬が合っているのに関してはツッコまない辺り、認めざぬを得なかったのであろう。

 

「最終的にわりと良い感じで分かれたわね。友奈と東郷が将武組、アタシと夏凜がセイヴァー組、マイシスターと三ノ輪はドラコ組。乃木と郡は番外組という扱いで」

「それでいいんですか」

 

最後が適当だった事に千晶は思わずツッコミを入れてしまう。

 

「それにしても、御免ライダーは本当に続いているわね。いい加減、ネタが尽きないのかしら?」

「製作陣が変わろうと、コンセプトは変えずにずっと続いていますからね。そこは素直に感心しますよ」

「そうね。こうやってバトンが未来に受け継がれていくのね……アタシ達も、ちゃんと未来にバトンを繋げないとね」

 

風が感慨深げに呟いたそのセリフに、その場にいた全員が固まってしまった。

 

「……あれ?アタシ、おかしなこと言った?」

「いや、そうじゃなくて……」

「まさかの大真面目な話に繋がったことに、ちょっと驚いてしまってます……」

「そうね。この流れでこう持ってくるとは……侮れないわ」

「確かに。俺も予想外でした」

「さすが勇者部部長のフーミン先輩だよ~。言うことが違うね~!」

「よせやい!照れるでないか!!」

 

周りからの言葉を、風は高笑いするかのような態度で受け止める。勇者部部長は通常時のメンタルはバツグンである。

そんな中……

 

「…………」

「東郷さん?」

 

難しげな表情をする美森に、友奈は首を傾げるのであった。

後日、国防仮面が街中に現れるのだが、あっさり正体がバレて全員から説教を受けるのであった。

 

 

 




「…………」
「とーごー。勇者部五箇条、“悩んだら相談”はどうしたのよ?」
「この分だとその五箇条を変える必要がありますね。“悩んだら”ではなく“何かあったら”に」
「そうっすね。悩んだら自己完結して暴走する前科がありますもんね。アタシと園子も、自棄同然でバーテックス達にゾンビアタックしましたし」
「「「ごはぁっ!?」」」
「あ、お姉ちゃんと東郷さん、園子さんが倒れた」

一方、その頃……

「……………………(モグモグ)」
「……今日も無言、無表情でピーマン炒めの山を食べてるわね」
「少しの量のピーマンに、ケチャップやカレーソース等をすごくかけていますね。お身体、壊さないのでしょうか……?」
「まるで嫌いなものを刺激物で無理やり誤魔化してるようですわね……」
「うん……それに、《お役目果たし中》という立て札もあるし……」
「いやいやいやいや!ピーマンを大量に食べるお役目って何!?そんなお役目って本当にあるの!?」
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