彼は勇者ではない   作:厄介な猫さん

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てな訳でどうぞ。


合流。そして対面

ヤタガラスが初代勇者達の状況を伝えていた頃。

その初代勇者達は軽くクレーターが出来上がった場所で転がっていた。

 

「くっ……みんな無事か?」

「タマは大丈夫だぞ……あんずは?」

「私も大丈夫だよ、タマっち先輩……」

 

青い勇者装束に身を包んだ少女―――乃木若葉の安否の確認の言葉に、オレンジ色の勇者装束の少女―――土居球子とその隣にいた白い勇者装束の少女―――伊予島杏は無事だと答える。

 

「ぐんちゃん、大丈夫?」

「私は平気よ、高嶋さん。それにしても……本当に何がどうなってるの?」

 

そのすぐそばでは桜色の勇者装束の少女と紅の勇者装束の少女―――高嶋友奈と郡千景は互いに無事を確認しつつ、現状の把握に努めようとしていた。

 

「そうだな。いきなり放り出されるように地面に叩きつけられたからな」

「その割には誰も怪我一つ負ってないのよね……」

「ここは樹海……だよな?その割には緑が多い気がするんだけど」

「それにいつの間にか変身してますし……本当に何が起きているのでしょうか?」

 

あれほどの強い衝撃を受けたにも関わらず、擦り傷一つないことに若葉と千景は疑問に感じる。

地面に打ち付けられて無傷だった理由は、勇者システムが最新式に自動アップデートされたことで精霊バリアが発動したからだが、もちろん誰も分かる筈がない。

 

球子も自分達が知る樹海とどこか違うことに首を傾げ、杏はいつの間にか勇者に変身していたことにも疑問を感じる。

西暦勇者からしたら未来の樹海なので違って当然だし、勇者の姿なのもこの事態に神樹が慌てて対応したからである。無論、この事実も彼女達が知りうる筈がない。

そんな右も左も分からない状況で、高嶋が何かに気付いたように声を上げた。

 

「!みんな気をつけて!周りにバーテックスが!!」

「何だと!?」

 

高嶋の警告に若葉が驚きつつも周囲を見渡すと、自分達がよく知るバーテックス―――星屑達が自分達を囲うように周囲を覆っていた事に気付く。

 

「くっ……いつの間に包囲されていたとは……!」

「いえ。この場合は私達がバーテックスの群れの中央に来てしまったのではないかと」

「どちらにせよ、圧倒的不利なことに変わりはないわよ」

 

千景は杏の推測にそう返すと、自身の得物である大鎌をバーテックスに向けて構える。それを皮切りに高嶋達も構え、背中合わせの円陣を組む。

 

「それでどうする?このまま戦うのは圧倒的にタマ達が不利だぞ」

「うん。それに、いつもの白いの以外のも混ざってるし……」

 

高嶋の言う通り、彼女達を包囲する星屑達の中に、姿形が異なるバーテックスもちらほら混ざっているのだ。

圧倒的な物量と初見の敵。球子の言う通り、圧倒的に不利な状況だ。

 

「どんな敵だろうと、勇者として殲滅するだけよ」

「千景の言う通りだ。まずは包囲網を突破しよう!」

 

千景は戦意を高めてそう告げ、若葉が状況を打破する為にこの包囲網から抜け出す事を決める。

 

「なら、先陣はタマに任せタマえ!」

 

球子が意気揚々と自身の武器である旋刃盤をバーテックスに向けて投げ飛ばそうとした瞬間、空が一瞬だけ光ったような気がした。

 

「!?みなさん気を付けて!空から何か来ます!!」

 

その異変に気付いた杏が全員に警告を飛ばすと、若葉達は周囲のバーテックスを警戒しつつ自分達の頭上に視線を向ける。

その先にあったのは、予想外の光景だった。

 

「うおりゃあああーーーっ!!」

「女子力斬りぃいいいいいっ!!」

「てりゃああああっ!!」

「勇者ぁ、パーンチッ!!」

「えーいっ!!」

「とりゃー!!」

「「国防砲、発射!!」」

 

何と空から自分達と同じ勇者が倍の人数で空から飛び降りてきていたのだ。その勇者達はそれぞれの得物を使い、若葉達の周りにいたバーテックス達をあっさりと撃破してしまう。

その光景と初めて見る勇者達に若葉達が唖然としていると、風が安心したような笑みを浮かべて話しかけた。

 

「ふう……どうやら無事だったみたいね。バーテックスのど真ん中に放り出されたと知った時は焦ったけど、怪我一つ負ってないようで安心したわ」

「あ、ああ……あなた達は一体……?」

 

初対面の人物から気遣われた若葉は理解が出来ずに困惑の表情を浮かべる。若葉のその言葉に、風はそういえばそうだったと思い直し、自己紹介することにした。

 

「ああ、ごめんなさいね。アタシは犬吠埼風。あなた達、西暦の勇者さん達のことはひなた……上里さんから聞いてるわ」

「!ひなたを知っているのか」

 

ひなたの名前が出たことで若葉が問い質すと、風は肯定するように頷く。

 

「ええ。たぶんだけど、あなたが乃木若葉さんよね?」

「!私の名前を知っているのか。いや、ひなたから聞いたのか?」

「ええ。西暦の風雲児。容姿端麗。文武両道。弱きを助ける大英雄とも言ってたわ。それとあなたの素晴らしさは想像の百倍以上とも」

「またひなたはそんな事を……!」

 

明らかに自分を持ち上げているであろう発言に、風と名乗った少女は間違いなくひなたの知り合いだと若葉は軽い頭痛を覚えながら確信した。そのセリフは間違いなく、ひなたが言いそうなことだから。

 

「あの人が園子のご先祖様で西暦の風雲児……!」

「ヤタガラス様の言った通り、真面目そうな人ね……」

「あの紅い服の人、こーりんに似てる……!つまり、あの人がこーりんやこーりん先輩のご先祖様!?」

 

小学生組は西暦の風雲児と持て囃された若葉を見つけて興奮状態。園子(小)は千景を見て目を輝かせていたが。

 

「ちょっ!?ゆ、友奈!!あ、あそこ!!」

「どうしたの夏凜ちゃ……あー!!」

「ッ!?ちょっ……高嶋さん!!あっちを見て」

「どうしたの、ぐんちゃん。って、わー!!」

 

向こうでは友奈と高嶋が対面しあい、そのそっくり具合に近くにいた夏凜と千景も驚いていた。

 

「ほ、本当に瓜二つ……カラスさんのように見た目だけ似てるわけじゃなく、反応もそっくり……!」

 

事前にヤタガラスから聞いていたとはいえ、本当に性格までそっくりそうな友奈と高嶋に、樹は驚愕してしまう。

そんなやり取りをしている間に、バーテックスは態勢を整え再度彼女達を包囲し始めていく。

 

「そうこうしてる間に敵さんが囲い出したわね。詳しい話は敵を倒して、ひなたのいる拠点に戻ってからね」

「ああ。みんなも構わないな?」

「いいぞ!タマ達と同じ勇者がこれ程いるのなら、周りのバーテックスなんぞ敵ではない!!」

 

風の提案に若葉が素直に頷き、仲間に意見を求めると球子は快く賛同する。しかし、千景がそれに待ったを掛けた。

 

「待って乃木さん。無条件に信じすぎだと思うわ。土居さんもここは樹海なのよ。警戒心を捨てないでちょうだい」

 

共闘に水を差す千景の言葉。その言葉を聞いた風は何故か微笑ましげだった。

 

「……何で微笑んでいるのよ?」

「いや、本当に仲間思いだって思ってね。その言葉も、彼女達を心配しての言葉でしょ?郡千景さん」

 

まるで自分の内面を言い当てたような風の優しげな言葉に、名前も言い当てられた千景は思わず困惑の表情を浮かべてしまう。

 

「どうして私の名前も……」

「あなたと若葉さんのことは、とある繋がりから多少は聞いていたの。私の友達の面影もあったからというのもあるけど」

 

千景の疑問に美森がそう答える。どうやら彼女達が詳しく知っているのは自身と若葉だけだと知った千景は、何とも言えない複雑な気持ちとなる。

その後、杏の言葉と若葉の妥協案により、一同は連携して戦い、無事に勝利して帰還するのであった。

 

 

 

――――――

 

 

 

「……皆……おかえりなさい。無事で本当に良かったです。若葉ちゃんも無事で……」

「ひなた。お前も無事で何よりだ。何せ、いきなり地面に叩き付けられたのだからな」

 

若葉のひなたの無事を喜ぶその言葉に、ひなたを含めた神樹歴時代の勇者一同は気まずそうに視線を逸らした。

当然、その反応を見た若葉は何とも言えぬ不安を覚えた。

 

「……ひなた?その反応はなんだ?何か知っているのか?」

「ええと、実は……」

 

若葉の質問に、ひなたは気まずそうに目を逸らしながらもこの世界のこと、神樹歴時代の勇者達のこと、先のバーテックスのど真ん中にいた件の理由をすべて話した。

かくかくしかじかという、ご都合主義の便利な言葉で。

 

「つまり、私達がバーテックス達に包囲……いや、群れの中にいたのは、その造反神がひなたの召喚の祈りを妨害したからだと?」

「はい……」

「ちなみに叩きつけられたような衝撃に関しては、ひなたさんの強い祈りが原因で造反神は関係ないそうです」

「…………」

 

さすがにこの事実には若葉様も言葉を失った。何とかひなたを擁護したかったが、千晶の捕捉で擁護不可能となってしまったのだから。

 

「えっと……そこの千景の子孫、でいいよな?此処にいるってことは、お前もタマ達と同じ勇者なのか?見た限り、男なんだけど」

「勇者ではないですがバーテックスと戦うことはできますよ。今は調整中で戦うことはできませんが。後、俺はれっきとした男です」

 

球子の半信半疑の質問に千晶はあくまで淡々と答える。その言葉に、杏が食い下がった。

 

「勇者ではないのにバーテックスと戦えるのですか?それに、この世界に呼べるのは勇者と巫女だけでは……?」

「召喚云々は初代勇者の子孫である故の潜在的な勇者の力が、俺の中のバーテックスの因子と合わさった結果だそうです」

「なるほど……その勇者の力があったからこそ、千晶さんも同様に召喚されたと」

 

以前ヤタガラスから聞いた説明を千晶がほぼそのまま伝えると、杏は仕組みを理解してか納得した表情で頷いた。

そんな中、千景は半信半疑といった面持ちで口を開いた。

 

「その……あなたは本当に私の子孫なの?確かに苗字や顔のパーツはそっくりなんだけど……」

「いやいや千景。確かにこいつはお前の子孫だろ。同じ苗字で顔のパーツもそっくりな上、性格も何か似てるし」

 

本当に自分の子孫なのかと疑う千景に、球子は苗字と容姿を理由に千晶は千景の子孫だと言い切る。

何せ、千景が男装したのではないかというくらい顔が似ているのだ。子孫と言われた方がしっくり来るのである。

 

「似てないわよ……確かに表面は似てるけど、根底が違うような感じなのよ」

「そこは否定できませんね。あっちにいる神様曰く、根っこの部分はショウイチという俺のもう一人のご先祖様似のようですから」

 

意外にもちゃんと見ていた千景の言葉に、千晶も特に否定することなく頷く。

 

「ん?つまり千景は将来、そのショウイチって奴と結婚するのか?」

「いやいや!さすがにそれはないでしょ!?」

 

球子のふとした呟きに、千景が全力で否定する。千景は高嶋愛が強い人物だ。そんな自分が高嶋以外の誰かと結ばれるだなんて、想像すらできないのだから。

 

「まあ、その話は深く掘り下げなくてもいいだろう。何せ……」

「「ん~?」」

「私の子孫は、顔のパーツは私だが性格がひなたに似ているからな……」

「うふふ……」

 

千景を擁護した若葉のその言葉に、ひなたがうっすらと笑う姿と相まって球子は思わず納得してしまった。

何せひなたの若葉に対する思いは、もはや病んでいるのではないかと言うレベルだ。彼氏が出来たら物理的に排除するだろうと確信できるくらいに。

 

「じゃ、じゃあ、あっちはどうなんだ!?」

 

球子が気を取り直すように指を差した先には、友奈と高嶋、ヤタガラスが顔合わせをしていた。

 

「では改めまして。結城友奈です!」

「ど、どうも。改めまして。高嶋友奈です」

「我はヤタガラスじゃ。対外的には烏丸友奈と名乗っておるぞ」

 

友奈はそっくりさんの顔合わせは二度目ということもあって元気に自己紹介し、高嶋はまさか同じ顔がもう一人いたことに困惑しながらも自己紹介し、ヤタガラスは平然と自己紹介していた。

 

「烏丸さんはともかく、高嶋さんは友奈さんの先祖?」

「それとも、アタシや園子、須美と同じ同一人物?」

「「どうなってるのか誰か教えてくれ!」」

 

ヤタガラスはまだしも、本当に瓜二つな友奈と高嶋に対して銀ズはヘルプを求めた。

そのヘルプに最初に答えたのは、美森であった。

 

「同一人物ではないわね。銀に銀ちゃん。よく似てるけど……あの二人は別人よ。何となく、だけどね」

「そうね、高嶋さんとあの二人は別人だわ。それは私にも、何となく分かるわ」

 

美森の二人は別人という発言に千景も同意する。やはり、友奈愛が深い人物は見分けるのは容易いようである。

 

「そ、そうなんですね……」

「マジで二人は似てるんだな……ちなみに千晶は違いが分かるか?」

 

千景の発言に杏は説得力を感じて頷く。銀は美森と千景は本当に似た者同士だったと確信しつつ、千景の子孫である千晶に友奈と高嶋の違いが分かるのかを訊く。

 

「そうだな……感覚的ではあるが、二人が別人だというのは俺にも分かるな」

「そ、そうなのか……」

 

間違いなくご先祖パワーだと確信した銀は、何とも言えぬ気分で苦笑いした。

 

「そういえばタマ達の自己紹介はまだだったな!タマは土居球子だ!趣味はキャンプに山登り!戦闘でも存分に頼りタマえよ!」

 

球子はそういえば自分達の自己紹介がまだだったと、盛大に自己紹介する。その雰囲気通り、元気の塊のようなわんぱくそうな少女だ。

 

「改めまして。自分は小学生の頃の三ノ輪銀ッス。ちなみに球子さん、あっちの山登りも好きですか?」

「おう、今見える霊峰の山登りも好きだぞ。そういうお前も?」

「ハイ。アタシは今後増えるであろう山脈を、徹底的に極めていく所存です!」

「だよなぁ!チビ銀とは、今後とも上手くやっていけそうだな!!」

 

銀(小)と球子の不穏なやり取りに銀は困ったように苦笑し、西暦勇者組は意味が分からずに首を傾げ、残りの面子は何とも言えぬ表情となる。球子はともかく、銀(小)は経緯が経緯なだけに複雑な気分だった。

 

「タマっち先輩と銀ちゃんのやり取りは不穏ですが……私は伊予島杏です。趣味は読書。これから宜しくお願いしますね」

 

球子と銀(小)のやり取りに不穏な気配を感じながらも杏は自己紹介する。

 

「ちなみに千晶さん。つかぬことをお聞きしますが……この中で誰かとお付き合いしていますか?」

「?いや、誰とも付き合っていないが?」

「そうですか……残念です」

 

本当に心底残念そうにする杏の態度に、千晶は本当に理由が分からずに首を傾げてしまう。

 

「でも、こーりんくんは園ちゃん達と同じマンションで暮らしているんだよね」

「まさかの同棲生活!?結城さん!その話、詳しくお聞かせください!!」

 

友奈のカミングアウトにより、杏は先ほどの落胆から一転、目を輝かせて詳しく内容を聞こうとしていた。どうやら彼女は他人の恋愛事情が大好物のようだ。

当然、同棲の事実に反応したのは杏だけではなかった。

 

「中学生の男女が一つ屋根の下!?」

「さすがにそれはどうなの!?問題しか感じないのだけど!?」

 

二人の先祖である若葉と千景は、まだ未成年なのに一緒に暮らしている事実に揃って慌てふためいてしまう。

 

「ちなみにそのマンションには大きい方の三ノ輪銀と我も暮らしておるぞ」

「まさかの男性一人、女性三人での同棲生活……!まさに恋愛小説に書かれたような展開です!!」

 

ヤタガラスがさらりと明かした事実に、杏はさらに目を輝かせて興奮する。心なしか、鼻息も荒くなっている気がする。

 

「後でその話については私も詳しく訊くとして……改めて名乗ろう。私の名前は乃木若葉だ。今後とも、宜しく頼む」

「……郡千景よ」

 

同棲云々の話は一先ず後回しにして、若葉が改めて自身の名前を名乗る。千景もそれに続いて名前だけ名乗った。

 

「え?さすがにそれは中身がないぞ。若葉に千景」

「そ、そうか……言われてみれば確かに」

「そうは言っても……何を言えばいいのか分からないわ」

 

球子があまりに中身がないと苦言を溢すと、若葉は確かにと困った表情で頷き、千景はぶっきらぼうな態度で何を言えばいいのか分からないと返す。

良くも悪くも真っ直ぐ。人付き合いが苦手。確かにヤタガラスが言った通りである。

 

「でしたら私が若葉ちゃんの素晴らしさを……」

「趣味は居合いや鍛練!!好きな食べ物はうどんだ!!」

「あら残念」

 

またしても盛大に誇張されては堪らないと、若葉は少し慌てたように自身の趣味と好物を口にした。ひなたは愛しの若葉アピールが出来ずに少し残念そうにしたが。

 

「趣味くらいなら……趣味はゲームよ。主にプレイするのはコンシューマー系だけどね」

「ゲームですか……それならパソコンゲームでもやってみますか?」

 

千景の趣味を聞いた千晶はそう言うと、鞄から一枚のディスクを取り出した。

 

「それは?」

「俺が趣味で作ったゲームです。シューティング系で、高スコアを目指すタイプのやつです」

「そう……パソコン系はあまり好きじゃないけど、少しやってみようかしら」

 

自作ゲームに少し興味を抱いた千景はそう言って、千晶が自作したシューティングゲームをプレイしていく。

……数分後。

 

「本当に敵も障害物も嫌らしい配置ね。アイテムも奥に進んで難易度が上がる度に取りづらくなってきてる……かなりの鬼畜仕様だけど、上等じゃない」

 

千景はそう呟きながらも敵の攻撃をかわして撃破しつつ、順調にスコアを重ねていく。どうやらお気に召したようである。

 

「てか千晶のやつ、ゲームを作れるんだな」

「元々はプレイする側でしたが、ある時を境に作る側に回ったので」

 

その境とは園子と銀の散華生活の最中である。主に園子がシナリオを担当し、銀がプレイして感想を伝えるといった感じだが。

何だかんだで、西暦勇者組はあっさりと場に馴染むのであった。

 

 

 




「まさか未来の勇者だけでなく、神樹様以外の神様もいるとはな」
「そうね……高嶋さんと同じ顔なのには思うところがあるけど」
「でも三人なら、入れ替わりショーとか出来るかも!」
「いやいや。結城はともかく、烏丸の方は髪の色で分かるだろ?」
「髪の色くらい、すぐに変えられるぞ?」
パチンッ!
「指を鳴らしただけで髪の色が友奈さん達と同じに!?」
「神様って本当に何でもありなのね……」
「そうなのよね。前は肉体の入れ替えまでやってのけたし……」
「肉体の入れ替え!?それが本当なら今すぐタマをひなたや杏の身体にしてくれ!!」
「却下じゃ」
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