彼は勇者ではない   作:厄介な猫さん

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てな訳でどうぞ。


帰還。暖かな日常へ

あの戦いが終わってすぐに大赦の人間が駆け付け、全員強制的に入院させられた。園子と銀は元の部屋に戻されただけだが。

風と樹、美森はすぐに退院できたが、夏凜は両目と新たに両耳が散華したことで共に退院することは出来なかった。

 

千晶もあの太陽の熱気で全身に火傷を負ってしまった。満開状態なら、服が一種のバリアにはなるがそれも気休め程度。他の勇者のように完全に防がれずに肌のあちこちが焼け爛れてしまった。つまり、全身包帯へと逆戻りだ。

加えて心臓が散華した事もあって園子と銀と同じ隔離病棟で入院する事となった。

しかし、それも長くは続かなかった。

 

「う~ん。久々の運動はキツいんよ~……」

「ホント……だよ…な……アタ…シも、結構……堪え、て……るし……」

 

そう呟きながらも、手すりに縋りながらもしっかりと自身の両足で歩いている、今まで寝たきりだった園子と銀。銀に到っては掠れ掠れながらも声を発し、園子の弱音が聞こえているように喋っている。

 

そう、あの戦いから数日が経った頃、散華した箇所が徐々に元に戻り始めたのだ。それは勿論園子と銀だけではない。風に樹、美森に夏凜も徐々に散華した箇所が回復していったのだ。

それは千晶も同様だった。しかも、それだけではない。

 

「仕方ないだろう。復活した箇所が馴染むのには時間が掛かるそうだからな」

 

そう告げる千晶は未だに身体のあちこちが包帯に巻かれているが、その下の肌はかなり綺麗になっている。そう、千晶は散華が治っているだけでなく、今までの火傷の痕も消えていっているのだ。

当然、そうなったのには理由がある。

 

「あの神様も意地悪だよね~。最初から治せるなら、治してくれても良かったのに……」

「あの神様は基本気紛れだからな。そこは割り切るしかないだろう」

「だよな……しかも、理由が……“沽券に……関わ…る”……から、だし……」

 

そう、千晶の火傷の痕を治しているのは現在病院の外で日向ごっこしている神鴉なのだ。

その理由も『神樹が力を削って勇者の散華した部位を新しく作って移植したのに張り合った』という、本当に対抗心丸出しの理由である。

 

「まさか神樹様が供物となった部位を新しく作って、私達に与えてくれるなんてね~」

 

そう。供物として捧げられた部位はそっくりそのまま返ってきたのではない。神樹が自身の寿命を削って新しく作り、それを与えただけなのだ。それも自分達にしっかりと定着し続けるように配慮して、だ。

ちなみに園子の両腕は他の部位よりも早く馴染んだ。主に園子自身の気合いで。

 

その理由も小説はやっぱり声ではなく手で書くものだという、本能丸出しだから苦笑いするしかない。

まあ、実際音声入力は誤字脱字、余計な文字も入力されたし修正にも苦労したから、そう思うのも当然なんだが。

 

「ホン……ト…だよ、な……これ、で……友奈…も、戻って…くれ……ば、万事…解、決……なの、に…な……」

 

銀の途切れ途切れのその言葉に、千晶と園子は複雑な表情で頷く。

あの戦い以降、友奈の意識は戻らずにずっと眠ったままなのだ。脈はあり、顔色は虚ろだが生気はあるので肉体的には死んではいない。

だが……

 

「あの神様……“ヤタガラス”が言うには、魂が抜けている状態だそうだ。魂が霊的な空間にあるのは間違いないが、どこを彷徨っているのかは分からないそうだ」

 

その友奈の肉体に、本質と言える魂が宿っていない状態なのだ。しかもその原因が散華ではなく、獅子座の御霊に神樹の防護無しで触れてしまったからだと。

もし強引な満開でほぼ全身を散華していなかったら、冗談抜きで衰弱してそのまま死んでいたそうなのでかなり複雑である。

 

「探してもらうことは……無理だよね」

「ああ。天の神との取り決めの際、“人間に関わる事案には、自ら神の領域に立ち入らない”と決めたそうだからな」

 

そう、ヤタガラスが今も尚現世に留まっている理由はまさにこれだ。

ヤタガラスは“導きの神”であり、その気になれば人間を神の領域に導くことも不可能ではない。実際、その力を使って一人の人間に可能性を与えたのだから。

無論、人間を滅ぼしたい天の神としては絶対阻止すべき事案であり、認められない案件だ。

 

本来交わそうとした協定もその人間の抹殺だったのだが、ヤタガラスが様々な制約を自身に課したことでそれは取り下げられたのだ。

それが二百年の眠りであり、千晶以外には認識できない理由でもあった。

 

「ただ……ヤタガラス曰く、『鳥と狐になっていたバカ二人が何とかするであろう。故に心配は杞憂である』と言っていたから大丈夫だと思うが……」

「鳥と、狐……?どういう……意味、だ……?」

「俺にも分からん。詳しく聞こうとしてもはぐらかされた」

 

千晶はそう言って頭を振る。少なくとも、あの尊大だがある程度はちゃんと話すヤタガラスがそう言うには大丈夫の筈だ。

それよりも、重要な案件がある。

 

「さて、午前のリハビリが終わったら、午後は勉強漬けだぞ。しっかりと遅れを取り戻さないといけないからな。特に銀は」

「うげぇ……勉強は……ホ…ント、勘弁……」

「まあまあミノさん。私とこーりんがちゃんと教えてあげるから、一緒に頑張ろー!!」

 

そう、散華が治ってきていることで引きこもり生活から一転。他の皆と同じように過ごせるようになったのだ。

もちろん一部の大赦の人間には、あのまま二人を祀り続けるべきだと主張する輩もいた。だが、園子と銀の強い希望と千晶のいつもの脅しであっさり通した。

 

住む場所含めてかなりゴタゴタした状況なので、讃州中学勇者部の面々とはあれ以来会えていないのである。

もっとも、連絡先の交換すらしていないからあまり変わらないが。

そうして、彼らも当たり前だがかけがえのないものでもある日常へと向かうのであった。

 

 

 

―――――――――

 

 

 

―――神樹歴三百年、十月。

 

「んー。気持ちのいい朝だね。東郷さん、歩けるようになったから朝起きがはかどるなぁ~」

「友奈ちゃんにはいっぱい助けてもらったからね。少しでもお返ししないと」

「いや~昔も今も私が助けられっぱなしだよ」

 

そんな会話をしながら讃州中学に向かって歩いているのは友奈と美森。そう、友奈も無事に帰還しあの一件は本当の意味で解決したのである。

 

「友奈ちゃん、身体の具合は大丈夫?」

「平気!たま~にクラッとするけどね」

 

そんな会話を続けていると……突然美森が誰かに抱きつかれた。

 

「っ!?」

「へ!?」

 

友奈は突然の乱入者に驚き、美森は二重の意味で驚く。一つ目は友奈と同じだが、もう一つは……

 

「へいわっしー!久しぶりだぜぃ!!」

「そ、そのっち!?」

 

美森がよく知る人物だったからだ。

讃州中学の制服を着て、ハイテンションで挨拶する園子を追いかけるように、同じく讃州中学の制服を着た二人の男女が駆け寄ってくる。その二人の顔も、美森には見覚えがった。

 

「銀!?それに千晶くんも!?」

「よっ、須美!元気そうでなりよりだぜ」

「数える程度しか会っていないのに、よく分かったな」

 

美森の驚きに対し銀は片手を上げながら笑みを浮かべて返し、千晶は少し驚いたような感じで返す。

そんな中、友奈が少し遠慮がちに口を開いた。

 

「えっと……二人は分かるけど、そっちの男の子は……?」

 

友奈のその言葉に美森と園子、銀は少し抜けた表情となる。一番しか会っていない銀のことが分かったのに、二度会った千晶は何故分からないのかと。

そんな言葉を投げ掛けられた当の本人である千晶は苦笑し、友奈に挨拶する。

 

「はは、顔は隠れていたからさすがに分からないか。けど、俺の声には聞き覚えがあるだろ?」

 

千晶のその言葉で、園子達はそういえばそうだったと揃って思った。一度目は大赦仮面。二度目は包帯から御免ライダー仮面で隠れてたから顔を見ただけではすぐに気付ける筈がなかったと。

 

「その声……ひょっとしてこーりんさん!?」

「ああ」

 

千晶はさして表情を変えずに肯定し、驚きの表情を露にした友奈は改めて千晶の顔を見つめる。

顔には多少の火傷の痕が残ってはいるが、その顔立ちは間違いなくイケメン、美男子に位置するそれだ。雑誌でモデルの人だったとしても全然不思議でないくらいに。

 

「それで、こーりんさん達はどうしてここに?それに私達の学校の制服も着てるし……」

 

友奈のその指摘通り、千晶に園子、銀の三人は讃州中学の制服を着ている。当然、その理由は一つしかない。

 

「俺達も今日から讃州中学へ通うからだ。さすがにクラスは別だけどな」

「ええ!?」

 

あっさりと理由を明かした千晶に友奈が本日三度目の驚きの声を上げる中、本当の再会を果たした三人は笑みを浮かべ合っていた。

 

「わっしー、どう?このヘアピン、似合ってる?」

「どうだ須美?似合ってるか?」

「うん……うん……!二人とも、良く似合ってるわ……!」

 

前髪に桜の花弁のヘアピンを付けた園子と、水色の髪留めで後ろ髪を結っている銀に対して、美森は涙を浮かべながら褒めるのであった。

 

 

 

―――――――――

 

 

 

―――放課後。

 

「勇者部入部希望の乃木さん家の園子です~。二年前、大橋で勇者やってました~」

「同じく入部希望の三ノ輪家の銀様だ。園子と同じく勇者やってました」

「郡千晶だ。御免ライダーと言えば分かるか?」

 

園子、銀、千晶の三人は家庭科準備室兼勇者部の部室となている教室に入部届片手に参上した。千晶と銀は少し疲れたような表情をしているが。

 

「リハビリが済んで、ある程度動けるようになったから、ニート卒業して通学することになったんだ~」

「それなら須美達がいる讃州中学に通うしかないってことで、立場利用して希望を押し通したってわけよ」

「さすがに勇者部と同じクラスへの編入は無理だったがな」

 

本当は友奈や美森達と同じクラスを希望していたが、さすがに三人全員を目的のクラスに入れ込むのは手続き上出来ないと土下座で謝れたのでそこは諦めた。

 

「そう……でも嬉しいわ。また、そのっちと銀と一緒に過ごせるから」

 

一番交友がある美森は少し残念そうにしながらも、共に過ごせる喜びから笑顔を浮かべる。美森の隣にいる友奈も嬉しそうに頷いている。園子の軽いジョークはスルーされて。

一方、風と樹、夏凜はと言うと……

 

「「「い、イケメンだわ(です)……」」」

 

初めて見る千晶の顔を見て固まっていた。

 

「うんうん。こーりんは凄いイケメンさんだからね~。教室から嫉妬の視線を集めてたし~」

「その原因は園子、お前にあると俺は記憶してるんだが?」

 

目を細めた指摘した千晶の言葉に、園子はそうだっけ~?と言わんばかりに首を傾げる。誤魔化す気満々である。

 

「全くだよ。自己紹介でいきなり一つ屋根の下で暮らしてるなんて言うか普通?おかげで教室内の空気が重くなったんだぞ?」

「えへへ~、それほどでも~」

「誉めてない!」

「ハァ……」

 

園子の照れるような仕草に銀がツッコミを入れ、千晶は呆れたように溜め息を吐いて頭を振る。そんな気の知れたやり取りをする三人だが、勇者部の面々はある言葉に食いついた。

 

「「「「「一つ屋根の下ァ!?」」」」」

 

一元一句、全くずれずに同じ言葉を発した勇者部。当然、その事実に誰もが黙ってる筈がない。

 

「ちょっと待ちなさい!!あんた達、同じ場所で暮らしてるの!?」

「そうだよ~。駅の近くにあるマンションで三人一緒なんだ~」

 

夏凜の詰問に園子はあっさりと肯定する。その瞬間、残りの勇者部メンバーは茹で蛸のように顔が真っ赤になっていった。

 

「何で兄妹でもない男女が同棲しているのよ!?女子力の塊たるこのアタシを差し置いて!!」

「お姉ちゃん……そのツッコミは違うと思うよ……」

「ととと東郷さん!私、どうすればいいんだろ!?」

「友奈ちゃんが混乱してる!三人とも、詳しい説明を求めます!場合によっては実力行使も辞さないわよ!?」

 

この中では最年長の風は何故か悔しがり、そんな姉に樹は呆れたようにツッコミを入れる。

友奈も友奈で混乱し、美森は一体どこに隠していたのか分からない竹槍を構えて詰め寄って来ている。てか本当にその竹槍、どこから持ってきた。

やはりどんな世界でも、年頃の男女が一つ屋根の下で暮らすのは衝撃のようである。

 

「簡単に言えばそれぞれの思惑が噛み合った結果だ。俺としても予想外だったからな」

「最初はアタシと園子がマンションで、千晶は近くのアパートの予定だったんスけど、園子がいつの間にか三人一緒になるよう手配してて」

「こーりんは私とミノさんの世話役だったし、監視の継続も含めて一緒の方が都合が良いと大赦は判断したんよ~」

 

その説明に勇者部は軽くドン引きした。主に園子と大赦に対して。

 

「監視って……供物は返されてお役目からは解放されたのに?」

「それについては今から説明する。俺自身のことも含めてな」

 

美森の疑問に千晶はそう答え、供物のこと、千晶は何故バーテックスと戦える力を持っているのかを説明していく。

……数十分後。

 

「えーと……つまり?供物は返ってきたんじゃなく、神樹様が新しく作って補填したってこと?」

「ああ」

「千晶さんが勇者と良く似た力を使えるのは、バーテックスの末裔モドキと神樹様以外の神様が力を貸してくれているから?」

「ああ」

「監視の理由は、スマホとアプリ無しでも変身できて制御できないから?」

「ああ」

「一部とはいえ勇者の力を使えたのは、語り継がれていない初代勇者の血が流れているから?」

「ああ」

「しかもそれが、未完成も含めてバーテックスが大量に攻めてきた原因の一つ、と?」

「ああ」

「「「「「さすがに情報が多すぎるわよ(です)(だよ)(よ)!!」」」」」

 

勇者部全員からツッコミが入る。本来はツッコまない友奈もツッコミに回っているのは珍しい光景である。

 

「つまり神樹様になにかあれば、アタシ達は散華した時の状態に戻るってこと?」

「いや、そこは心配しなくていい。仮に神樹がいなくなっても補填した部位が消えることはない」

 

少し声色が低くなった風のその質問に対し、千晶はそこは杞憂だと答える。それに対して半信半疑な表情を浮かべる風に園子が補足していく。

 

「例えるならドナーの移植した部位が、そのドナーの人が亡くなっても何も起きないのと同じなんよ~」

「そもそも補填した部位が消えたら、アタシと園子、千晶が死ぬ。主に窒息と心臓発作で」

 

園子の補足と、銀のわりとシャレにならない言葉に全員が確かにと納得してしまう。話の流れで千晶達がどこを散華したかも話したから、神樹に異常=精霊の加護無しとなるから散華が治る前に戻れば、間違いなくあの世行きとなってしまう。

 

「それと友奈もな。強引な満開で全部が散華してしまった上に、御霊に魂を引っ張られてしまったからな」

「あはは……」

 

千晶の言葉に苦笑いする友奈。そんな友奈はがっちりと美森に抱きつかれている。愛され具合が良く分かる光景である。

 

「つまり友奈ちゃんはそのっちと銀以上に神樹様に近いってこと?」

「その通りだ。神樹としては願いを叶えただけだが」

 

神樹は身も蓋もない言い方をすれば、大多数を取る人類の味方だ。少数の犠牲も必要なら躊躇いなく払う存在だ。それも戦力の関係で仕方なしとも言えるが。

何せ神全体の割合で見れば、天の神は五割。神樹は一割、良くて二割。残りは中立でその多くが天の神寄りという最初から劣勢と言える状況なのだ。

そんな苦境の中の神樹が自身の寿命を削って勇者達の散華を治した。それだけの価値があると、神樹は人の可能性を信じたのである。

 

「また、戦いに巻き込まれる可能性があるってことね……」

「否定はしない。まあ、余程でない限りはしばらくバーテックスは大人しくしてるだろう」

 

再び勇者部が、妹がバーテックスとの戦いに巻き込まれるかもしれない事実に風は難しい表情で呟く。それを千晶は肯定しつつもしばらくは大丈夫だと告げる。

 

「無限に近いと言っても、上限がないわけではないからな。あの戦いでかなり力を使ったそうだから、年くらいは積極的に動かない筈だ」

「これは二年前の経験測だよ~。二年前もバーテックスが大量に攻めてきたのを全部倒したら、時間の猶予ができたからね~」

 

園子のその言葉に勇者部全員が思わず納得する。二年前の大橋の大事故もバーテックスとの決戦であると知っている今、その言葉は信じるに値するものだった。

 

「ちなみに今回のバーテックスは~、二年前よりだいぶ多かったんよ~」

「星屑……あの口だけの化物が入れるくらいだったしな。アタシと園子が相手した双子座の軍団も、無駄に早いから満開使うしかなかったし」

 

銀のその言葉に園子はウンウンと頷く。実際双子座はスピードが早く小柄なので、大群で進まれるとかなり厳しかったのだ。

それを銀の満開の旋回攻撃と、園子が満開の方舟に銀を乗せて素早く動かすという、満開の合体技と呼ぶべき戦法で殲滅しきったのである。

 

「ホントに躊躇いがないわね……」

「まあ、まだ死にたくなかったですしね」

「仮に記憶が飛んでも、その備えはやってたし~?」

 

あっさり満開を使っていたことに風がまた呆れるが、銀と園子は軽い感じで流す。

 

「今後はどうなるか分からないが、少なくとも今の勇者システムは改変しなければならないだろう。エラーが起きてそのままじゃ使えなくなっているからな」

 

千晶がハッキングして調べた限りでは、散華が組み込まれた勇者システムは謎のエラーを起こして現在は使用不可能となっている。その為、大赦の人間は勇者システムのアップデートにてんやわんやしている最中である。

 

「そっか……ありがと。ちゃんと話してくれて」

 

風は園子、銀、千晶に対して話してくれたお礼を言う。

まだお役目から完全に解放されていない事には思うところはあるが、いきなりお役目に就かされるよりはずっと良い。少なくともちゃんと教えてくれた方が納得して動くことができるのだから。

 

「さーて!微妙に暗い話も終わったところで新人三人の歓迎会よ!!場所はもちろんかめやよ!!」

「いいッスね!かめやのうどんは美味しいと人気ですからね!!ちなみに代金は?」

「もちろんアタシの奢りよ!!」

「さすが勇者部部長のフーミン先輩だね~。太っ腹だよ~」

 

こうして千晶達の歓迎も兼ねて、勇者部はうどんのかめやへと向かうのであった。

ちなみに全員分奢ったことで風の財布は若干寂しくなった。

 

 

 




「ちなみにその神様はどこにいるの?」
「園子がそこに置いた、中央が凹んでいるサンチョ枕の上で寛いでいる」
「…………」
ドサッ
「ああ!?風先輩が倒れた!」
「お姉ちゃーーーん!!」
「確かにホラーに見えないことはないけど、普通気絶する!?」
「この場合、バチが当たらないかしら……?」

※次の日、風部長は謎の腹痛にみまわれました。
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