から傘お化けと洗脳少年のアカデミア生活!!   作:暁月鈴

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一話です。
心操くんはまだでません


目が覚めたら多々良小傘になっていた

「ふぁ~」

 

と小さくあくびをしながら、僕は目を覚ます。そしていつも目覚まし時計がある場所に手を伸ばす。でも手にとったのは目覚まし時計ではなく、紫色で持ち手には下駄のような物がつている奇妙なデザインの傘だった

 

「…?」

 

何、この傘?

と思い周りを見てみると目に写るのは見慣れた自分の部屋ではなく、見覚えのない、たくさんの木々ばかり

 

「え…なんで…え…」

 

ここで始めて自分の声がいつもより高くなっていることに気づいた。さらに服装もいつもきていた服からおおきく変わっている。

白い長袖のシャツに水色のベスト、さらには同じ水色のスカートを身に付け、足には下駄をはいている。

 

「か、鏡!」

 

 

こんなところに鏡なんてあるわけないが今は少しでも早く自分の姿を確認したい。そう思いながら走っていると川を見つけたので自分の顔を覗き込む。そこに写る顔は水色のショートボブで水色と赤のオッドアイ。

 

「こ…がさ…なの…?」

 

その姿は見慣れた自分の顔ではなく、

東方Projectのキャラクター多々良小傘そのものだった。

 

夢かと思い、自分の頬をつねる。痛い。何度も繰り返しつねるたびに痛みが発生したので夢ではないと確信する。

 

(つまり今の僕…いや私は二次創作によくあるテンプレで多々良小傘に憑依、もしくは転生したのか。じゃああの傘は……)

 

そこまで考えた私は、急いで傘のあった場所へと戻った。 確か小傘は付喪神の性質上、あの傘がないと存在できなかったはずだ。急いでとりに戻るとまだ傘はここにあった。傘を回収してひとまず安心した私は、傘を背中に背負い、再び思考をめぐらす。

 

「どうしよう……幻想郷はあまり安全とはいえないし……」

 

幻想郷には人間を食べる妖怪がいるくらいだし、もしかしたら、妖怪を食べる妖怪とかもいるかもしれない。戦い方をしらない私が、そのような妖怪に出会ってしまったら、何もできずにあっという間にやられてしまいそうだ。そう判断した私は急いでこの森を抜けることにした。川の流れにそって走っているけど特に妖怪に襲われたりすることもなく森をでることができた。しかしそこであり得ないものを目にする。

 

「え……」

 

私は一瞬、思考が止まった。ありえない、あたりにはビルが建ち並び、人々はTシャツや制服などの現代風の服をきている。さらには車やバスが走っているのが見える。こんなのが幻想郷にあるとは思えない。つまり…ここは……

 

「幻想郷じゃ……ないのか……?」

 

その呟きを肯定するかのように私の近くを車が音を立てて通りすぎた。

 

 




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