から傘お化けと洗脳少年のアカデミア生活!!   作:暁月鈴

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10話です

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除籍を掛けた体力試験

~心操side~

 

 

除籍を懸けた体力試験が始まろうとしたその時、1人の生徒が相澤先生に声をかけた。

 

 

「あの……相澤先生。少しいいですか?」

 

 

「はぁ…緑谷か……何だ?」

 

 

声をかけた生徒は緑谷だった。相澤先生は気だるそうにしつつも、そう返す。すると緑谷くんは

 

 

「えっと………どうしてあそこにいる()()()()()()は体操着に着替えてないんですか?」

 

 

そう言いつつ、彼は小傘のいる方向を指差す。………ってアイツ、小傘のことが見えてるのか!?小傘のことが見える人が他にもいたことに対して驚いていると、

 

 

「緑谷……うちのクラスに傘を持った人はいない。分かったらさっさと準備しろ」

 

 

と、相澤先生はそう返した。でも、先生が少し驚いたような顔をしたのは何でだ?一方で、周りの生徒達は、緑谷のことを『何言ってるんだコイツ……』みたいな目で見ている。まぁ、仕方ないよな。端から見たら、虚空に向かって指を差し、「ここに人がいる」なんて言っている変人にしか見えないし……

 

俺は小傘がいる方向に目線を向ける。小傘は、俺の伝えたいことに気付いたらしく、指で○を作った。承諾を貰った後、俺はそれとなく緑谷に近付き、

 

 

『緑谷。あの傘を持った子は、俺の個性の一部だと思ってくれればいい。細かいことは後で説明するから、今は試験に集中しろ』

 

 

『え……う、うん。』

 

 

俺は緑谷にそう伝える。その後改めて、除籍を懸けた体力試験が始まった……

 

 

 

第一種目 50m走

 

足についているエンジンを使って加速したり、蛙のようなフォームで走ったりと、個性を使ってほとんどの人がいい記録を出している。

 

俺は特に何も思いつかなかったため、とりあえず霊力による身体強化を使って走る。

 

「記録、5秒09」

 

よしよし、いい記録が出せた。

 

 

 

第二種目 握力測定

 

コレも身体強化を使って測定する

 

右手 145kgw   左手138kgw

 

うん。中々いい記録。

 

 

 

第三種目 立ち幅跳び

 

コレに関しては空を飛ぶ

 

 

「「「飛んだ~!!!」」」

 

 

「おい、心操……それはいつまで維持できる……」

 

 

「飛ぶだけなら、1日中は出来ると思う」

 

 

「………♾️だ………」

 

 

「すげぇ!!♾️がでたぞ!!!」

 

 

 記録 ♾️

 

 

 

第四種目 反復横飛び

 

コレも、身体強化で挑んだがそこまで記録はのびなかった。

 

「記録、52回」

 

 

 

第五種目 ソフトボール投げ

 

 

「緑谷のやつ大丈夫か……?」

 

 

俺は今までいい記録を出せてない緑谷のことを心配していた。すると、

 

 

「あ、あの時の!!」

 

 

そう声をかけられたので振り返る。そこには

 

 

「んっと………何だ?麗日さんだよな?」

 

 

麗日さんがこちらに近付いていた。

 

 

「そうだよ!私は麗日お茶子。あの時はデクくん助けるの手伝ってくれてありがとう!!」

 

 

「ああ、どうも。俺は心操人使だ…………ん?デク?」

 

 

「うん!!あの爆豪って人がそう呼んでたから!!」

 

 

とそんな会話をしていると緑谷はボールを投げた。しかし……

 

 

「46m」

 

 

 

個性を使ったとは思えない平均的な記録を告げる相澤の声が聞こえた。

 

 

 

「個性を消した…つくづくあの入試は合理性に欠くよ」

 

 

「あのゴーグル…そうか、抹消ヒーロー・イレイザーヘッド!」

 

 

相澤の正体に気付いた緑谷。その言葉に

 

 

「イレイザー?俺知らない…」

 

 

「名前だけは見たことある!アングラ系ヒーローだよ!」

 

 

他のクラスメイトたちが口々に喋る。そんな中、

 

 

「まぁ、アイツが『個性』使ってアレ倒した後、腕と足バッキバキに折れてたしな……」

 

 

「あ~そういえば。ひどいくらいに折れてたね……」

 

 

俺は麗日さんとそんな会話をする。すると、

 

 

「ハッ!なにかの間違いだろ。デクは無個性のザコだぞ!」

 

 

爆豪が会話に入ってきた。その言葉に反応した飯田が「彼が何を成したのか知らないのか!?」と発言した。そんな会話をしていると、緑谷は

 

 

「SMASH!!!」

 

 

そう叫び、ボールを投げた。すると、そのボールはものすごい勢いで投げ飛ばされ……

 

 

「記録、705.3m」

 

 

と、爆豪を越えた記録を叩き出した。

 

 

「あの痛み…程じゃない!!」

 

 

しかし、緑谷のボールを投げた右手の人差し指はボロボロになっていた。

 

 

緑谷は、激痛に耐えつつ精一杯の笑顔を浮かべる。

 

 

 

「先生……!まだ……動けます!」

 

 

 

「コイツ……!」

 

 

 

それを見た相澤先生は、面白そうに笑みを深くした。

 

すると他のクラスメイト達もドッと湧き出す。

 

 

 

「705m!?」

 

 

 

「やっとヒーローらしい記録出したよーー!」

 

 

 

「指が腫れ上がっているぞ!入試の件といい…おかしな“個性”だ……」

 

 

 

麗日は緑谷がようやく好記録を出したので喜び、飯田は緑谷の壊れた指の方を心配していた。

 

 

 

「………………!!!」

 

 

 

それを近くで見ていた爆豪は、目を見開いて口をあんぐりと開けていた。すると突然、

 

 

「どーいう事だコラァ!訳を言え!デクてめぇ!!」

 

 

「うわああ!!!」

 

 

そう叫びながら緑谷に飛びかかった。って……

 

 

「ヤバッ!!【スペルカー……】」

 

 

と俺は慌ててスペカを放とうとする。しかし、その前に爆豪はあっさりと相澤先生に捕らえられた。

 

 

「ぐっ…!!んだ、この布、固っ…!!」

 

 

ただ布で巻き付けられただけなのにもかかわらず、爆豪は一歩もその場から動けていない。

 

 

「炭素繊維に特殊合金の鋼線を編み込んだ『捕縛武器』だ。ったく、何度も“個性”を使わすなよ…俺はドライアイなんだ」

 

 

そう言って相澤先生は“個性”を発動しながら爆豪を睨みつける。

 

 

(((個性凄いのにもったいない!!)))

 

 

「はぁ……心操。後はお前だけだ。さっさとしろ」

 

 

そう言われた俺は、相澤先生からボールを受け取り円の中に入った。そして、俺は()()()()()()()()()()()()

 

 

「「「………えっ???」」」

 

周りの人は困惑しているようだ。気にせず俺は、ポケットからスペカを取り出し……

 

 

「操符:ポルターガイスト

 

 

と、宣言する。すると、その宣言と共に表れた糸がボールにくっつき、あっという間に遠くまでボールを運んだ。

 

 

「記録、7253m」

 

 

どうやら途中で糸の効果が切れたみたいだ。それでも凄い記録であることには変わりなく周りは驚いていた。

 

 

 

 

 

 

 

その後、残りの種目も終わり、相澤先生によって順位が発表される。

 

最下位のところには、緑谷出久の名があった。みんなの視線が緑谷に向く。すると、

 

 

「ちなみに除籍は嘘な」

 

 

(……は?)

 

 

「君らの最大限を引き出す合理的虚偽」

 

 

 

「「「はーーーーーー!!!!??」」」

 

 

相澤先生からまさかの発言。俺達は、声を大にして叫んだ。1人嘘だと分かっていた人もいたみたいだが。

 

 

 

「それじゃ、テストはこれで終わりだ。教室に時間割りとか置いてあるからちゃんと目を通しておけよ」

 

 

……っとそうだ。

 

 

「相澤先生。最後に少しだけ個性を使ってもいいですか?」

 

 

「ん?ああ、構わないが何をする気だ?」

 

 

相澤先生から許可をもらい、俺は小傘に目線を送りつつ、緑谷の元へとよる。小傘は俺の意図に気づいたようで、スペカを1枚取り出しつつ、俺のところまで来た。そして……

 

 

「【スペルカード】浄化癒しを与えし雨の音ここに

 

 

小傘がそう宣言すると、俺たちの周りにポツポツと弱い雨が降る。すると、雨の音と共に地面から出てきた光が緑谷の指に吸い込まれていく。雨が止むと、緑谷の指は綺麗に治っていた。

 

 

「「「はぁ!!!アイツ回復まで出来んのかよ!!!」」」

 

 

と周りは驚いている。実際に治したのは小傘だが、周りの人には俺が治したようにしか見えないだろうしな。

 

 

 

「それじゃ、これにて解散だ。あと、緑谷、心操。お前達には話がある。後で生徒指導室まで来い」

 

 

「……?分かりました」

 

 

そうして体力試験が終わった。俺たちに話って何だろう?

 

※ちなみに俺の順位は2位だった

 




最後らへん雑になったかな……

次回の投稿は遅くなるかもです
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