~小傘side~
「あれは……マスコミかな?」
「ああ……マスコミだな」
雄英高校の校門には、マスコミと思われる人達がたくさんいた。多分、オールマイトについての取材がしたいのだろう。まあ、No1ヒーローのオールマイトの情報は喉から手が出るほど欲しいだろうしね。ただ……
「邪魔だねぇ……」
「ああ……邪魔だ……」
そう、校門を塞ぐようにマスコミが群がっているため、校門を通る事が出来ないのだ。このままだと遅刻しちゃうし……上から行くか?
そう考えていると、心操くんも同じ事を考えたらしく「仕方ないなぁ……」なんて呟くと、空を飛び、マスコミを無視して登校した。私もそれに続いた。まぁ、この後相澤先生に「勝手に個性を使ってはいけない」と注意を受けたが
◆◇◆◇◆
1ーAの教室では、相澤先生がホームルームを行っていた。
「昨日の戦闘訓練お疲れ。Vと成績見せてもらった。爆豪、お前もうガキみてぇなマネするな。能力あるんだから」
「………わかってる」
相澤先生が爆豪くんに対して注意をすると、爆豪くんは俯いたまま返事をする。
「で、緑谷はまた腕ブッ壊して一件落着か」
相澤先生に自分の事を言われた緑谷くんは、ビクッと肩を跳ね上がらせる。
「個性の制御…いつまでも『出来ないから仕方ない』じゃ通させねぇぞ。俺は同じ事言うのが嫌いだ。それさえクリアすればやれる事は多い。焦れよ緑谷」
「っはい!」
相澤先生が睨みをきかせつつも、そう助言をする。それに対して、緑谷くんはピシッと構えて元気よく返事をする。そうして相澤先生はこの話を締め括ると本題を切り出した。
「さてHRの本題だ… 急で悪いが今日は君らに…学級委員長を決めてもらう」
「「「学校っぽいのキター!!!」」」
その発言にクラスの皆が一気にどっと湧き上がった。相澤先生の事だから、また何か除籍を掛けたテストをすると思ったのだろう。実際私もそう思ったしね。
「委員長!!やりたいですソレ俺!!」
「ウチもやりたいス」
「オイラのマニュフェストは女子全員膝上30cm!!」
「僕のためにあるヤツ☆」
「リーダー!!やるやるー!!」
生徒達がハイハイ言いながら次々と手を挙げていく。こういうのって大抵、誰もやりたがらず、決めるのに時間がかかる物だと思ってたんだけどな~
こんなにやりたい人がたくさんいるなら、すぐに決まりそう
そう思った時だった。
「静粛にしたまえ!!」
いきなり飯田くんが声を上げ、全員が飯田くんに注目する。
「“多”を牽引する責任重大な仕事だぞ…!『やりたい者』がやれるものではないだろう!!周囲からの信頼あってこそ務まる聖務…!民主主義に則り真のリーダーを皆で決めるというのなら… これは投票で決めるべき議案!!!」
うんうん。言いたいことは分かるし、それには私も賛成するよ。ただ……
「聳え立ってんじゃねーか!!何故発案した!!!」
その誰よりも真っ直ぐに立てた手がなければ説得力抜群だったのにね~
「日も浅いのに信頼もクソも無いわ飯田ちゃん」
「そんなん皆自分に入れらぁ!」
「だからこそここで複数票を獲った者こそが、真に相応しい人間という事にならないか!?どうでしょうか先生!!!」
蛙吹さんと切島くんがそう反論をするが、飯田くんはそれも踏まえて相澤先生に提案する。
「時間内に決めりゃ何でもいいよ」
それに対して相澤先生はそう答えると寝袋に入った。……え?この先生、この状況で寝るの?
まぁ、飯田くんの案は通ったため、投票で学級委員長を決めることになった。
「ねぇ、誰に入れるの?」
「ん~?飯田に入れるつもりだけど?」
心操くんは、飯田くんに票を入れるようだ。クラスをまとめて投票の流れに持ってったからこういうのに向いていると思った見たい。私もそれに賛成した。
そして集計の結果……
「僕三票ーーー!!!?」
「何でデクに…!!誰が…!!」
「まーおめぇに入るよか分かるけどな!」
自分に3票も入っていた事に緑谷くんが驚き、納得いかない様子の爆豪くんを瀬呂くんが宥めている。
「俺に一票入ってる……?誰が入れたんだ……?」
一方で飯田くんも、自分に票が入っている事に驚いていた。
自分が一番やりたがっていたのに何で他の人に入れたのかな?
心操くんも同じ事を考えてたみたいで、少し疑問に思う。そうして、委員長は緑谷くん。副委員長は八百万さんに決まった。
◆◇◆◇◆
~心操side~
昼休み。俺は屋上で昼ごはんを食べていた。理由は……
「んっとね、心操くん。別に私に気を遣わなくていいんだよ?」
そう、小傘がいるからだ。小傘と会話しなが、ご飯を食べてる所は、端から見ると1人で喋りながらご飯を食べてる様にしか見えないからだ。俺は小傘に、好きでやってるという事を伝える。すると、
ウウーーーー
「警報!?」
警報が鳴り響いたのだ。しかも《セキュリティ3が突破されました》と放送される。
「セキュリティ3って確か……」
「侵入者が入ってきたって事だっけ!?」
俺たちは慌てて空を飛び、辺りを見渡す。すると
「なーんだ、マスコミじゃん」
と、小傘は呆れたようにそう言った。小傘の指差す方を見ると、確かにカメラとかを持った人がたくさんいた。侵入者がマスコミだと分かり、安心した俺は昼食を再開するのだった。
だがこの時俺は……俺達は気付かなかった。マスコミに紛れて侵入していた2人の存在に……
※ちなみにこの後、委員長は飯田になった
次回はUSJになるのか……
戦闘シーン書くの頑張んないと