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~小傘side~
第二種目が終わって昼休み。私はカメラを返しに向かっていた。最終種目は、撮影の手伝いはしなくていいと言われたからだ。すると……
「『個性婚』って知ってるか」
と、近くからそんな声が聞こえてきた。その場所には、緑谷くんと轟くんがいた。そして、轟くんは、緑谷くんに自分の過去を話し始めた。
その内容はこんな感じだ。
オールマイトを超えられなかった父、エンデヴァーが個性婚を行い、母の個性を無理矢理手に入れたこと。両親の個性を受け継いで生まれてきた自分をオールマイト以上のヒーローに育て上げることで己の欲求を満たそうとしていること。心を病み、涙を流していた母のこと。そして、その母に『お前の左側が醜い』と、煮え湯を浴びせられたこと。
「クソ親父の個性を使わず、一番になる事で奴を全否定する」
なるほどね~轟くんが戦闘で氷しか使わないのはそれが理由か~。
隠れて話を聞いていた私は、そう言いながら二人の前に顔を出した。
「っ……多々良!!」
「え、多々良さん!?いったいいつから……」
急に私が現れたことに、二人は驚いていた。
「『個性婚』のあたりから聞いていたよ。あ、けど言いふらす気はないからそこは安心してね。あと、轟くんに一つだけ」
「過去に捕らわれてばっかのおまえに、運命は変えられないよ」
それだけ言って、私はその場から立ち去った。その言葉を聞いた轟くんはやや怒っていたみたいだけどね
◇◇◇
『――最終種目発表の前に、予選落ちのみんなに朗報だ!これはあくまで体育祭!!ちゃんと全員参加のレクリエーション種目も用意してんのさ!!本場アメリカからチアリーダーも呼んで一層盛り上げてもらってる……ん、だが――』
『なーにやってんだ……』
『どーしたA組女子!!?』
うん、ホントにどうしたの?それ。なんでチアの格好してんのさ?クラスの応援のため?でも、それだと八百万さんや麗日さんといった本戦に出る人が着ける必要はないし……
そこまで考えながらあたりを見渡すと、原因が判明した。
「峰田さん、上鳴さん!!騙しましたわね!?」
そう怒る八百万さんの視線の先には、峰田くんと上鳴くんの姿が。しかも二人とも、それはそれは悪い顔で笑いながらサムズアップしてらっしゃる。やっぱりこの二人のせいなのか。全く、ちょっと痛い目にあってもらうよ……
「【スペルカード】傘符:大粒の涙雨」
私はこのアホ二名にスペカを叩き込んだ。これで反省してくれるといいけど……
そんなことがあったけど、最終種目のトーナメントの組み合わせが決まった
どうやら、心操くんの相手は
そうして最終種目が始まった……