嗚呼、ここはポケモンの世界   作:後門の熊

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シャンフロの漫画版のギルタ・ブリルかっこいい。

ポケモン二次創作だとああいうの出せないからなぁ


旅のために(当日)

 

「キャンプ用品よし。当分の食料と水よし。大量の“きずぐすり”、“げんきのかけら”、“なんでもなおし”、“モンスターボール”よし。生活用品よし。それら全部を入れる収納バックよし」

 

明日からの旅で必要なものを全て確認していく。劣化版四次元ポケットとも言うべき収納バックがあれば大抵のものは入るので重量に悩むことは無い。転送システムを使えば大抵のものは買えるし...科学の力ってすげー!

 

実際の所楽になるのはいいが旅の醍醐味も薄れてしまうような気がしてしまう。

 

「カイト、準備が終わったら三人で村の門のところまで来てくれ」

 

「はーい」

 

父さんにもそう言われたのでつい先日買ってもらったばかりの携帯を使って二人に連絡をとる。

ちなみにあの授業を受けることの許可と引き換えに我が両親は最初の街まで三人で旅をすることを約束させやがった。

お陰でこれから数日、寝ても覚めても嫌な顔と合わなければならない訳だがまぁ我慢するしかあるまい。どちらにせよ最初の街であるハニートータウンまで行けばおさらばだ。

 

件名:バカども

From:カイト

To:ソティア、ルダン

父さんが村の門まで来いって言ってた。準備おわったらこい。

 

「これでよし」

 

「カゲェ?」

 

「ああ荷物の事じゃない。あいつらに連絡してたの」

 

「カゲッ」

 

「え?ダンベル?筋トレ用に持ってくの?まぁ収納袋に入れれば重さ関係ないからいいけどさ...」

 

ちょっとウチのヒトカゲが武闘派すぎる。いやいいんだけどさ。デカグースと戦って以降、なんか訓練に対するやる気が段違いというか...別に悪いことじゃないしいいか。

 

「ニャー」

 

「これはダメ」

 

「ニャー!?」

 

「こんなの持ってったら絶対だめになるって!そういうやつだし!」

 

人もポケモンもダメにするクッション。ちょっと前に父さんが買って以降ニャスパーの定位置になっているものだが、そもそも父さんのだし持ってったら確実に俺もニャスパーもダメになる。ので却下。

 

「これで全部かな。よし。父さんのとこ行くか」

 

「カゲェ!」

 

「ニャー」

 

「いつまで引っ付いてんだニャスパー。クッションは持ってかねぇって!」

 

「ニャー!」

 

「は や く し ろ」

 

「ニャ...」

 

「いい子だ」

 

家の中にはもはや俺しかいない。母さんも父さんと一緒にいるのだろう。ヒトカゲとニャスパーを伴っていよいよ門へ向かう。

 

 

 

◓▫▫▫▫▫

 

 

「で、これは何?」

 

「試験だ。卒業試験」

 

「いや卒業試験はこないだやったけど」

 

「それはスクールのだろう。そんな甘い試験お前らなら余裕だろう」

 

「いやまぁ...」

 

そりゃそうだけどさ。俺が聞きたいのはどう見てもバトルフィールドみたいに整備されたところにいる父さんのニャオニクスについて聞きたいんだけど。

 

「コイツに三人でかかって一発当てろ。それが試験だ」

 

「落ちたら?」

 

「旅に出るのを却下する」

 

「マジかよ」

 

こんなトラップがあるとは思ってもいなかったぞオイ。一応二人に聞いてみる。

 

「知ってた?」

 

「全く」

 

「むしろこっちが言いたいわ」

 

マジかぁ。対策無しのガチ勝負。いくら一対三とはいえ相手は長年父さんと旅をした歴戦のニャオニクスだ。これに一発当てるのは相当大変だ。

 

「当然ハンデはある。父さんは直接(・・)指示を出さないし、お前たちのポケモンに対して攻撃はしない。それとカイト。ニャスパー使っていいぞ」

 

んな事言ったってなぁ。ニャスパーとヒトカゲ二体に同時に指示を出すのは結構大変...いや待てよ?

 

「父さん。作戦タイム」

 

「おういいぞ。それら含めて12時が期限だ」

 

今が朝の七時。いつの間にか色んな人が集まってきてるな。クラスメイトに近所の人達が集まってきてる。クラスメイト達も明日から父さんの訓練を1年こなしてから旅に出るとか言ってたな。

 

「おいお前ら。まず俺のニャスパーには徹底的に妨害をしてもらう。ニャスパーはほぼ自己判断で戦ってもらうが大丈夫か?」

 

「ニャ!」

 

「よし。じゃああとはお前らの方だが」

 

「【つるのムチ】と【やどりぎのタネ】で妨害メインで立ち回るわ。いつも通りね」

 

「あの悪夢か...でも父さんもそれは知ってるからな。ニャオニクスも多分知ってるぞ」

 

「そこは俺も支援する。エスパー技に関しては完全にニャスパー任せになるけど」

 

「オッケ。ウチのヒトカゲが物理で。ゼニガメは遠距離から攻める感じで行こう」

 

「誤射が一番不味いからな。操作の効く【みずのはどう】メインで攻めるがそっちも気をつけてくれ」

 

「ウチのヒトカゲだぞ。舐めんなや」

 

「頼んだ」

 

さて、即興パーティではあるがこの四体でどこまで行けるか。

 

「やるぞ。全力だ」

 

「言われるまでもない」

 

「そっちがミスらなければ大丈夫ね」

 

「ハッ、言ってろ」

 

勝つ!

 

 

 

◓▫▫▫▫▫

 

 

「ちょっとズルくない?先にあの子達と戦うなんて」

 

「俺は関与しない。相手するのはニャオニクスだけだ」

 

「ふ〜ん」

 

見極めるといったその言葉に嘘はない。この程度の試練超えて見せなければ危険な旅になど出せるはずもない。

そう言い聞かせつつもやはり高揚感は収まらない。

 

「あの子達は合格できるかしら」

 

「さあな。それこそあいつら次第だ」

 

「それもそうね」

 

会話をしつつ息子たちへ試練を課すためにニャオニクスとテレパシーによって指示を出していく。

 

 

 

◓▫▫▫▫▫

 

 

あのクソ親父。何が指示は出さないだ。本人は気付かれてないつもりかもしれないがニャオニクスが耳を開いていてかつ父さんが直立不動の時は大体テレパシーで指示を出してる時だ。

あんにゃろう早速ズルしやがって。いや、直接じゃないからいいのか?どっちにしろ

 

「ニャスパー。妨害しろ」

 

「ニャ!」

 

当然妨害する。流石に戦闘中はんな事やってる暇はないだろうが今なら妨害できる。向こうもこっちに集中しながらテレパシーは難しいだろうしな。

ニヤリと笑った父さんを見て第一関門の突破を確信し、次はバトルだ。

盤外戦術は潰した。小細工なしとはいえここからはぶっつけ本番。デカグースの時のように命の危機は無いもののここを越えねば先はない。

 

「試合開始!」

 

父さんの掛け声でバトルが始まる。






一応まだ幼少期編ってことで
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