嗚呼、ここはポケモンの世界   作:後門の熊

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データが飛んだのでストーリーから剣盾をやり直しています

ポケジョブとか入れたら面白いかな


VSニャオニクス 卒業試験②

 

【かんいろうごく】に捕まったのはヒトカゲ、ゼニガメ、フシギダネの三匹。今まで援護に回っていたニャスパーは捕まっていない。なら

 

「【ボディアシスト】!積極的に近接(・・)で!」

 

「...ニャッ!」

 

【ねんりき】の光に包まれたニャスパーがニャオニクスに肉薄する。ぶっちゃけ言ってニャスパーはほぼニャオニクスの下位互換だ。なので今まで戦闘に直接は参加せず、【ねんりき】を使ってずっとニャオニクスの妨害をしてもらっていた。

これを続けていれば長期戦で地味に効いてくるはずだった。

だが状況が変わった。中のポケモン達は攻撃されないだろうが12時を過ぎたらゲームセット。さらにあの牢獄は特殊技による破壊ができない。

【リフレクター】の物理のみを弾く特性をとことん利用しており、特殊技は透過してしまう。つまり中でタメて【かえんほうしゃ(未完)】などで破壊ができない。

 

つまりニャスパーにニャオニクスの集中を乱してもらわなければヒトカゲ達は自力での突破が不可能なのだ。

 

「ニャッ、ニャニャッ、ニャッ!」

 

だがそもそもニャスパーは体格的に近接戦に向いていない。短い手足、大きな頭、何をとっても近接不向きだ。軽々と躱されてしまう。

ニャオニクスは本来であれば一撃たりとも技を食らうことの出来ないポケモンだ。その一撃で致命傷になってしまう。なので奴は回避がめちゃウマい。僅かな動きから次の攻撃を読み、躱す。しかも【かんいろうごく】を維持したままだ。

 

だがニャスパーの奮戦も全くの無意味ではない。少しずつ【かんいろうごく】から離れ、さらにニャオニクスの目もニャスパーに集中している。

 

「ヒトカゲ!」

 

「カゲェッ!」

 

ヒトカゲの【メタルクロー】が、【かんいろうごく】を攻撃したものの、しっかり弾かれる。

やっぱ簡単には崩れないか。ヒビは入ったけどすぐ直されたし。フシギダネとゼニガメもそれぞれ攻撃しているが中々よろしくない。

 

「やっぱニャスパーに頑張ってもらって壊すしかないな」

 

「そうね。4対1だったのに完全に手玉に取られてるわね」

 

「とりあえず攻撃続けとく。ちょっとはニャオニクスも大変になんだろ」

 

「いや、一発溜めておいてくれ。同時に攻撃する」

 

「いや、ちょっとでも攻撃して...なるほど、分かった」

 

ルダンとソティアに要件を伝えてニャスパーの方に集中する。タイミングを伝えるのは俺の仕事だ。

 

ずつきを仕掛ける

躱される

頭を上げながら再度ずつき

躱される

そのまま浮き上がって蹴りを仕掛ける

弾かれる

 

完璧に子供と大人の戦いだ。いや実際親子なんだが。

そんな中横ぶりのずつきを仕掛けたニャスパーをニャオニクスが投げ飛ばそうと掴む。

今!

 

「今だ!」

 

 

 

◓▫▫▫▫▫

 

時にこの世界における特異個体というものについて今一度言及したいと思う。

特異個体とは即ち平均的な通常の個体とは大きく異なる点をもつ個体のことだ。

 

例えば体の一部分の形が特殊であったり

例えば体が他の個体より遥かに大きかったり

 

例えば通常の個体が覚えない技を覚えていたり

 

◓▫▫▫▫▫

 

 

【テレポート】

 

ニャスパーが行使したその技にニャオニクス含めそれを知らなかった者たちの目が見開かれる。

 

本来ニャスパー、ニャオニクスはオスメス関係なく【テレポート】を覚えることが出来ない。

実際最初は覚えていなかったのだが、ヒトカゲとニャスパーと俺で鬼ごっこをしていた時、捕まりそうになったやつは突如その才能に目覚めた。

【テレポート】はゲームではバトルから逃げる時や、直前によったポケモンセンターまで行く時にしか使わない。というか誰もまともに覚えさせることは無かった技。

 

だがこの世界ではとんでもない脅威度となる。

 

突如ニャスパーと共に空中に放り出されたニャオニクスは現状の把握に務める。

 

そして自分が5メートルほど上に転移させられた事実を確認し、

 

それより早く一瞬解けた【かんいろうごく】の中にいた三匹が必殺の一撃を放つ。

 

技術(アーツ):合技

【メタルクロー】+【つるのムチ】+【こうそくスピン】

=【ひっちゅうカタパルト】

 

ヒトカゲが伸ばした鋼爪の先端を緑のムチが抑える。そこに乗っているのは頭と手足、尻尾を引っ込めたゼニガメ。

限界まで引き絞った弓のように【つるのムチ】解除と同時に振るわれた【メタルクロー】に乗っていたゼニガメは【こうそくスピン】を開始し、軌道を修正する。

 

エスパー技を使い回避しようとするもいまだしがみつくニャスパーが【ねんりき】で妨害。そこに

 

「耳を抑えつけろ!」

 

ここでただ【ねんりき】を使うだけでは防ぎきれない。手と【ねんりき】の両方でニャオニクスのエネルギー放出の要である耳が開かないよう抑えつける。

 

しかしそれでも実力者としての意地を見せる。何とか発動した【ねんりき】を思いっきりニャオニクス本体に当て、瞬間的に位置をずらす。

 

「回転維持して【みずでっぽう】!」

 

しかしそれを許さんといわんばかりの追撃。広範囲に【みずでっぽう】を撒き散らすが既にニャスパーを振り払って耳を解放したニャオニクスは自由自在に飛びまわり回避する。

 

「カイト合わせなさい!フシギダネ!」

「のった!ヒトカゲ!」

 

「【やどりぎのタネ】!」

「弾き飛ばせ!【メタルクロー】!」

 

技術(アーツ):合技

【やどりぎのタネ】+【メタルクロー】

=【バッティング】

 

触れればヒトカゲを侵食しかねない【やどりぎのタネ】を【メタルクロー】部分で弾く。遥か上に浮くニャオニクス目掛けて【やどりぎのタネ】が本来以上の速度で迫り

 

 

 

直撃

 

【やどりぎのタネ】は着弾した瞬間に根を張り、養分を吸い取る。一撃判定としては十分ではないだろうか。

 

 

「一撃着弾を確認!勝者カイト、ルダン、ソティア!」

 

喜び以上の安堵が全身に広がった。





まぁ一撃当てればいいだけですからね。
そりゃ短いっすよ。
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