嗚呼、ここはポケモンの世界   作:後門の熊

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前話をちょっと編集しました。
とぎすますときあいだめ効果一緒じゃんってこれを書き始める時に気づきました


逃げるは恥だが命優先

 

攻撃三段階、防御一段階上昇。加えて確定急所。正直ジムリーダークラスのポケモンさえまともに食らったら一撃でやれる可能性もある程に強化されたラッタにしなければならないことは

 

「...全員回避優先。絶対に食らうな」

 

「流石に分かってるわ【でんこうせっか】

「ッソティア!」

 

速すぎる!あの時見たデカグースのもの以上の速度だったぞ!?もしかして突進系の技のとき攻撃力上昇って技の速度上昇にもなるのか!?

 

「いっててて...」

 

「意識あるか?」

 

「なんとか。フシギダネが間に入らなかったらやばかったわ。ありがと」

 

「ダネッ」

 

取り敢えずは無事、か。だが起き上がれなさそうか。

 

【メタルクロー】

【こうそくスピン】

 

左右からの挟み撃ち。どちらか当たればそれを起点に...!

 

【とっしん】

 

莫大なエネルギーを込めた【とっしん】が両方を弾き飛ばす。完全に入ったと思ったんだがなぁ。だが!

 

──────パァン!

 

音玉が炸裂する。俺たちのポケモンが弾き飛ばされたその隙を狙ってソティアが打ったんだろう。そしてヒトカゲとゼニガメ以外にもポケモンはいる!

 

【ねんりき】

【やどりぎのタネ】

 

ニャスパーの【ねんりき】で拘束しフシギダネの【やどりぎのタネ】で更にダメージを与える。

戻ってきたヒトカゲとゼニガメもそれぞれ攻撃に参加する。

ラッタが【やどりぎのタネ】を完全に解き切る前にフシギダネにより更に追加されていく。

 

「キッキシィァ...」

 

もはやラッタを覆い尽くす程に大量の【やどりぎのタネ】を植え付けたが、それでも気を抜けば引きちぎられてしまう。

だがもう準備は整った!

 

「ホイッ」

 

ルダンがモンスターボールにある細工をした物を投げる。幾ら拘束してあるとはいえ群れの主レベル。捕まえるほどのダメージを与えることは不可能。だが短時間の拘束のためにもモンスターボールが使えることはデカグースの時に確認済み!

 

「どっせぇぇぇい!!」

 

すぐさまルダンがそのモンスターボール...に紐をつけ先にある程度の餌をつけたそれを投擲。

餌につられて、またラッタを追いかけて、コラッタ達がボールの後を追う。今のうちに

 

「逃げるぞ!」

 

「ガッテン!」

 

あの数全部相手できるわけねーだろぉん!?

 

 

 

◓◓▫▫▫▫

 

 

どうやらラッタ達はあの餌に食いついたらしく、その後追いかけてくることは無かったがまぁ全力疾走して尚且つ日もだいぶ傾いてるしということで今日は寝ることにした。

 

「あんたらわかってると思うけど覗いたりしたら殺すからね?」

 

「わーってるよ。そもそも見ようとすら思わん」

 

「右に同じ」

 

「フンッ。はったりじゃないことを祈るわ」

 

そもそも兄弟みたいなもんなんだから見たいとも思わんし...

それはそれとして俺達も夕食の準備に取り掛かる。

 

「匂い強いやつダメだよな」

 

「だな、普段なら問題ないがラッタ達が追ってくるかもしれん」

 

「となると簡易的なやつしかないなぁ」

 

「まぁまさか初日からこんなんとはおもってなかったからなぁ」

 

改めて旅というものを甘く見ていたことを痛感する。バトルにしても相手が何を使ってくるかだけじゃない。相手の目的、数、戦略を読み解き、それに対して対応策を瞬時に判断する。もっとちゃんと立ち回れればあの逃走劇も回避出来たかもしれない。

 

「ふ〜、やっぱジャージは最高ね」

 

「休日のOLみてぇ」

 

「ダメ女感がヒシヒシと伝わってくるな」

 

「ん〜?せっかくラッタから逃げきれたのに死にたいんだったらまた行ってくれば?」

 

「「遠慮しときます」」

 

ポケモンたちも出して束の間の休息をとる。

そしてニャスパーは枕を、ヒトカゲはダンベルを要求したので出してやったがお前...

 

「ちったぁヒトカゲ見習えやワレ」

 

「にゃ〜」

 

「聞いちゃいねぇ...。ほらヒトカゲも、今日頑張ってたんだしやり過ぎは体壊すぞ?」

 

「カゲ!」

 

「ほんとにわかってんのかなぁ。ほらこっち来い。マッサージしてやっから」

 

「カッ!?.....カゲ」

 

「間があったな」

 

それはさておきヒトカゲのマッサージを始める。既にニャスパーは夢の世界へ旅立って行ったし、他の二人も各々のポケモンのケアをしている。

 

「お客さん凝ってますね〜」

 

「カ〜」

 

「気持ちよさそうで何よりだ」

 

ゲームと違い、トレーナーも一緒に戦うとはいえやはり主体はポケモンだ。トレーナーはポケモンの育成とケアなどを行うことでよりポケモンと深い信頼関係を築く。そうすることがバトルにも影響するのだ。

 

「やっぱ【メタルクロー】使いまくってたからなぁ。腕周りがすげー凝ってる」

 

「カゲカゲ」

 

「まぁお前近接得意だからなぁ。将来はXの方がやっぱいいか」

 

「カゲ!」

 

図鑑で見ただけとはいえ、あの口から火を漏らす黒いリザードンにヒトカゲは憧れている。俺も好きなポケモンだし大歓迎だ。

 

「よし!こんなもんでいいだろ。どうだ?違和感あるか?」

 

「カゲ!」

 

「無いか。ならよし!問題は...」

 

隣で眠りこけるニャスパーの枕に手をかけ

 

「起きろゴルァ!」

 

「にゃ〜!?」

 

「飯だ飯。その後はちょっとトレーニングして寝るぞ」

 

「にゃ〜」

 

「え〜じゃない。見張りの番もあるからな」

 

「.....にゃ〜」

 

「よろしい」

 

とはいえ今日は頑張ってたし

 

「ヒトカゲ、ニャスパー」

 

「カゲ?」

 

「にゃ?」

 

「食後ににじまめやるから」

 

パァァっと表情を明るくさせた2匹に破顔しつつ、飯の準備を進めるのだった。





言おう言おうと思ってて言ってませんでしたが

バトルシーンでトレーナーがあまり指示を出していませんが、これは「我輩はレッドである」という作品のバトルの仕方を参考にさせていただいております。
作者の黒雛様にも許可は貰っています。
ので宣伝します。正直この作品の100億倍は面白いので読んでみてください。
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