嗚呼、ここはポケモンの世界   作:後門の熊

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ポケモントレーナーの仕事

 

さて、色々とハプニングはあったが俺たちはハニートータウンに到着した。街に到着したポケモントレーナーはいくつかやらなければならないことがあるのでそれを済ませに行く。

①ポケモンセンターに身分証明書を提示する。

これは要するに安否確認だ。ポケモンセンターはポケモンの回復だけではなくトレーナーに関する様々なことを一手に引き受けている。その為トレーナーはまずポケモンセンターに行く必要がある。

 

②仕事を斡旋してもらう。

ポケモントレーナーという仕事は言ってしまえばスポーツ選手のようなものだが、俺の両親のように全てのトレーナーにスポンサーがついている訳では無い。その為様々な依頼や仕事をポケモンセンターで受注し、こなすことで一定の金銭を受け取る。なんか冒険者ギルドみたいな感じだがこれが前提として成り立っているのだ。

実際ポケモンという分かりやすい脅威がある以上、街から街への移動すら困難な場合もある。そういう人たちの護衛料だけでもそこそこの金になるそうだ。

 

③ジムに紹介してもらい、挑戦権を得る。

トレーナーというのは結構な数がいる。それら全てが見境無しにジムに挑戦していたらジムも大変なことになる。なので前述の仕事を一定以上こなしてポケモンセンターからの紹介を受けてからようやくジムに挑戦できる。例外として、初めてのジム挑戦だけはノルマなく挑戦が出来るそうだ。

 

これらが主にトレーナーがやらなければならない事だ。宿もポケモンセンターにあるので取り敢えずそこに入って今日の所はさっさと寝ようと三人の意見が一致したので宿を借りる。そして一応三人で行けと言われたハニートーまで着いた訳だが

 

「どうする?今後一緒に行く?」

 

「うーん。手の内バレそうだし俺はあんまり」

 

「私も」

 

「まぉそうだよな。俺もだし」

 

俺たちは基本的にお互いの心配はしてないが、警戒はする。今回は何とか隠し通せたが【かえんほうしゃ(未完)】など、秘匿している事もあるし出来れば一緒に行動するのは避けたいと言うのが本音だ。

 

「じゃあ父さんには俺から言っておく。感情論だったら拒否られてたかもだけどトレーナー的な理由なら大丈夫だろ」

 

「任せた」

 

「じゃ、取り敢えずここまでね。なんだかんだ楽しかったわよ」

 

「おう。明日からは各自自由行動って感じで」

 

「「異議なし」」

 

さて、明日から何をしようか。

 

 

◓◓▫▫▫▫

 

 

さっきも言ったがこれは俺たちにとっては初のジム戦だ。なので何もせずとも挑戦自体はできるのだが・・・

 

「ま、いきなり突っ込むのは愚策だよなぁ」

 

相手をするのはジムリーダーだけでは無い。彼らの指導の元、日夜訓練に励むジムトレーナーたち、彼等もまたそこそこ強いと聞く。

 

「となるとやっぱ最初は見学かなぁ」

 

なんならトレーナーならジムトレーナーの訓練にも参加できるのでそこに行ってみるのもいいかもしれない。見学にしろ訓練参加にしろ金はかかるが

 

「まずは金だな。ポケセンで依頼受けてこなして金貯めながら見学して・・・うん、一週間後に挑戦しよう」

 

「カゲ!」

 

「にゃ〜!」

 

二匹とも気合いは十分のようだ。

 

ピロリン♪

 

「ん?」

 

メールか。送り主はルダンだな。何の用だ?

 

件名:予定

From:ルダン

To:カイト

お前ジム戦いつにする予定?こっちは明日、明後日見学して明明後日挑戦しようかなと

 

「ふーん。ちゃっちゃと次の街に進みたいのが丸見えだな」

 

こっちの予定を伝えて、と。取り敢えずさっさと寝るか。なんだかんだ2日間歩きっぱなしで疲労がたまっている。ポケモンセンターに備え付けのトレーニングルームでちょっとトレーニングしてから寝よう。

 

 

◓◓▫▫▫▫

 

 

「あいつは一週間後か。いきなり別れそうだな」

 

ルダンはルダンで今後の予定を考えていた。

 

「一週間後かぁ。それまでここにいてあいつのバトル見てくのもいいな。ソティアはまだ返信きてないし、取り敢えずトレーニングルーム行くか」

 

ゼニガメを従え、トレーニングルームへ向かう。結局話し合うことになることを知るまであと五分。

 

 

◓◓▫▫▫▫

 

 

「うん・・・うん。大丈夫怪我とかはしてないわ。カイトが先生には言ったそうだけどここから別行動する感じ。ハニートージムには適当に頃合見て挑むつもりよ。・・・・・・大丈夫よ心配性なんだから。じゃあね」

 

親との電話を切り、携帯を見ると連絡が来ていることに気づく。

 

「いつ挑むか?別に決まってないんだけどねぇ」

 

メールを打ちかけて考えてみたらアイツらトレーニングルームに行くだろうし、と自分も向かいつつ考える。

 

(なら別にメールする必要ないわね。このまま行って直接伝えましょう)

 

さっき別れの言葉みたいなの言ってたくせにどうせこの後会うのか、と少し複雑な気持ちになりつつ、トレーニングルームへ向かう。

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