嗚呼、ここはポケモンの世界   作:後門の熊

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誤字脱字報告みてこんなにミスってたのか!って思いました。今後気を付けます。


VS蟲姫 チヨ②

【テレポート】バレ、【クモのす】の設置、【れんぞくぎり】の命中。

割とピンチなこの状況に舌打ちしつつ、その状況に持っていった相手の手腕に舌を巻く。

トレーナーとしての指示能力もそうだがバチュルの完成度も高い。バッジ0のトレーナーに出すポケモンだからレベルはこっちと余り変わらない筈だがそのレベル内でできることを全てやったのだろう。判断力などの練度が同レベルの野生ポケモンと比べて段違いだ。

 

【テレポート】【チャームボイス】【テレポート】【ひっかく】

 

【エレキネット】

 

【チャームボイス】で目眩しからのあえて【テレポート】で目の前に出現。奇襲気味に仕掛けた【ひっかく】も後ろに下がり威力を殺され、僅かなダメージを与えるだけに終わる。

 

 

そしてその口に溜まる電気のエネルギー。

 

【つうでんし】

 

【まもる】

 

咄嗟の【まもる】で【つうでんし】自体は無力化できてもその後の対応で先手を取られる。

 

【いとをはく】【れんぞくぎり】

 

【ねんりき】

 

足場を作ってからの近接。【まもる】直後の硬直状態で打てるのはせいぜい【ねんりき】程度。多少のダメージを許容しニャスパー自身の上に打ち上げる。

 

【チャームボイス】

 

【れんぞくぎり】

 

空振った体勢からの切り返しで【チャームボイス】も相殺。しかし足場は消え、隙ができる。

 

【チャームボイス】

 

【クモのす】

 

連撃の【チャームボイス】は【クモのす】で威力を殺され、またも大したダメージにならない。

 

【れんぞくぎり】

 

技術(アーツ):転用

【ねんりき】→【ごうりき】

 

迫る【れんぞくぎり】を【ねんりき】で強化した体で白刃取り。そして至近距離からの

 

【チャームボイス】

 

直撃

 

ようやくダメージらしいダメージが入った。吹っ飛ばされたバチュルにすばやく近づき、追撃を・・・

 

「引け!」

 

「遅いですわよ」

 

【いとをはく】

 

口から吐き出される強力な糸がニャスパーを絡めとる。動きを大幅に阻害された所へ充分に貯めてからの

 

【つうでんし】

 

【ごうりき】

 

ニャスパーがすぐさま糸を引きちぎるも既に眼前に迫る【つうでんし】

 

直撃

 

一気に鈍足になったニャスパーに次々と連撃が叩き込まれる。

 

【エレキネット】

【ねんりき】で絡め取る

【クモのす】

【ひっかく】ギリギリで引き裂く

【エレキネット】

【いとをはく】

【チャームボイス】電気の網は吹き飛ばすも、その後の糸は命中

 

 

 

 

 

【つうでんし】

 

 

【ねんりき】

 

威力減衰の後、直撃

 

「くっ!」

 

「まだまだいきますわよ。バチュル!」

 

まずいな。これでかなり素早さを下げさせられた。糸自体は振り払えてもそれが体に残した影響はボールに戻すまで消えない。

 

【エレキネット】

【テレポート】で回避

【いとをはく】

体を逸らし、カス当たり

【クモのす】

【テレポート】

【ひっかく】で再び引き裂く

【れんぞくぎり】

【まもる】

【れんぞくぎり】

【テレポート】

【れんぞくぎり】

【ねんりき】で体を吹き飛ばす

 

少しずつ、少しずつ、追い詰められていく。

 

 

◓◓▫▫▫▫

 

少しずつ、少しずつ、追い詰めていっている。

 

虫のようにゆっくりと、しかし確実に。

 

最早あのニャスパーにこの状況を打破する術はない。【テレポート】を覚えている特異個体のようだがそれだけでは相性の不利は覆せない。

それよりも警戒すべきは現状相手の手持ちの中で判明している中での二匹目。ヒトカゲ。

 

バチュルのコンセプトは様々な技を用いて素早さを下げ、そこに一気に【れんぞくぎり】を叩き込む。【ころがる】を筆頭に連続で当てる度威力の上がる熱中系の技。その強力さの分、操作が難しく当てにくいというデメリットも存在するが、相手が止まっているなら命中率は上がる。

 

だがこのバチュルには明確に苦手とするタイプが存在する。それは純粋な物理アタッカー。いくら【れんぞくぎり】が強力な技であろうと、バチュルは体格が小さく勢いに乗り切らない。最大火力の【れんぞくぎり】すら捩じ伏せかねない物理アタッカーであり、さらに【クモのす】等のトラップを燃やせるほのおタイプ。これ程相性の悪い相手もいない。

であるならばバチュルの役割はここでニャスパーを潰し、少しでも後続にかかる負担を減らすこと。ヒトカゲに一矢報いることが出来れば御の字だ。

 

今のところ順調に進んでいる。少しづつ素早さを下げ、もう少しで限界だろう。現状【れんぞくぎり】は対処されているが、それも時間の問題・・・

 

【いとをはく】

【クモのす】

 

【ねんりき】

 

【いとをはく】の直撃を厭わず、【クモのす】を迎撃。後続への負担を減らすためか。なんという自己犠牲の精神・・・

 

 

違和感

 

 

トレーナーとしての、ひいてはジムリーダー、この地方でも有数の強者としての勘が違和感を感じとる。

なぜ今【クモのす】を優先した?と。

 

ヒトカゲはほのおタイプ。【ひのこ】の使用も確認済み。【クモのす】は確かにこのフィールドでは見えにくいが場所を覚えてヒトカゲを出せば引っ掛からずに対処が出来るはず。なのにわざわざ【クモのす】の設置を拒む?いや・・・

 

 

何故先程からやけに【いとをはく】が当たっている?

 

 

ダメージがないからか?確かにそう考えれば辻褄は合う。だがそれにしたって先程は【クモのす】を放置しても問題ないはず。ここで【クモのす】を優先する理由がわからない。

 

何かある。

 

「バチュル!何かあります!警か「遅いよ」

「!?」

 

顔を上げるとそこには焦りの表情を消したチャレンジャー。

 

「仕込みは完了した。ニャスパー!」

 

「バチュル!何としても対応を!」

 

 

次の瞬間

 

フィールドの摂理が反転する。




尚まだ一体目。
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