嗚呼、ここはポケモンの世界   作:後門の熊

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ゴールデンウィークは連休だけど漫画は発売されないという悲しみ


結局のところ戦闘狂

 

さて、コジョンドを仲間にしておよそ一週間が経過した今、俺たちはジム戦は一旦置いてひたすらトレーニングの日々を送っている。

 

「リザードいいペース!ニャスパーちょっとペースあげてけ!こら【ねんりき】使うな!」

 

「キシャァ!」

 

「にゃ〜」

 

別にジム戦で負けた後とかそういう訳では無い。では何故ポケモンセンターのトレーニングルームに篭っているのか?主に理由は二つある。

一つ目は新しく仲間に入ったコジョンドだ。どうやら長い間森で鍛錬を積んでいたらしく、俺たちのトレーニングに指導側として参加することになったのだ。実際バトルした時もその技量には感嘆させられたのでこちらとしては願ったりなのだが、如何せんこれまで何年も殆ど決まったメニューでやっていたところに入ってきたのだ。オマケにしっかり言語が通じる訳でもない。その為トレーニングの見直しと新しいトレーニングに慣れるため、一旦バトルから離れようということになった。

そして二つ目は・・・

 

ズコッ

 

「キシャァ!?」

 

「大丈夫か!?リザード!」

 

「キ、キシャァ・・・」

 

「まだちょっと慣れないか・・・まぁ時間はまだある。ゆっくりでいいからな」

 

「キシャァ!!」

 

二つ目はこれだ。要するに急激に体格の変わったリザードが体を上手く扱えていないということだ。

そりゃ冷静に考えて身長が50センチも伸びて体重に至っては倍以上、しかも頭に角まで生えれば体を上手く扱えなくて当然だ。

正直一番心配なのがリザードンに進化した時だ。翼が生え、飛べるようになるほど体が変化して果たしてしっかり戦えるまでにどれだけかかるものやら。

以上二つのことが今俺がホーヘルクに留まっている理由だ。特に後者はうちのパーティのエースに関わる問題だ。慎重になった方がいいだろうという判断のもと、暫くバトルは控えている。

 

「よし!一旦休憩!歩いて戻って来い!体ほぐして水飲んで、10分したら次やるからなー」

 

「キシャァ!」

 

「にゃ〜」

 

「どうだコジョンド、あいつらは」

 

「コジョ」

 

リザードを指差し、サムズアップ。ニャスパーを指差し、うーんと言った感じ。察するにこれは・・・

 

「リザードは才能バツグンでニャスパーはそんなにって感じ?」

 

「コジョ!」

 

当たりらしい。まぁリザードに関しては予想通りだ。山で会ったあの爺さんもヒトカゲだったリザードの戦闘センスは褒めていた。近接ならそうそう負けないだろうし遠距離でも弱くはないだろう。

ニャスパーはまぁ、アイツはサボるために特殊技の扱いがどんどん上手くなってくよく分からない手合いだ。実際【テレポート】等を上手く使いコジョンドからもそんなにダメージを食らっていなかったし・・・・・・というかニャスパーはそんなにダメージ受けちゃいけないんだが。

 

「でも最低限の護身ぐらいは近接でもできてもらいたいよなぁ」

 

「コジョ」

 

【ごうりき】や【スカイウォーク】等を利用した近接をする可能性もある。バトルの流れを予測することは不可能だが、どんな事態でも対応できるようにしなくては。

 

「まぁリザードが体に慣れるのにも時間がかかりそうだし・・・・・・ゆっくりでいいかな。コジョンドは自分の鍛錬は大丈夫?」

 

「コジョ!」

 

「それは良かった」

 

初めて見るトレーニング器材にちょっと戸惑ってはいたがその有用性は十分に感じたようだ。既に自分やリザード達のトレーニングに入れている辺り流石と言えるだろう。

 

「あと一、二週間ぐらいしたらジムな挑むかなぁ。あいつらと差は着くかもしれんが負ける方が嫌だし」

 

「あれ、誰か使ってんのか」

 

「ん?」

 

不意に後ろから聞こえた声に振り返ると

 

「あーすまん。邪魔するつもりじゃなかったんだが」

 

「別にいいっすよ〜。こっちもちょうど休憩中だし」

 

如何にもトレーナー!って感じの見た目のトレーナーが一人。トレーニングルームを利用しに来たのだろう。まぁ共有スペースだから何人かでやるのは仕方ない。別に占領するつもりもないしな。

 

「じゃあお言葉に甘えて使わせてもらおうかな。俺はコウ。バッジは二個だ。よろしく!」

 

「どうぞどうぞ。俺はカイト。まだ一個なんだ。よろしく」

 

バッジ二個持ってるのか。そこそこ強いってことだな。別にバトルしたいとかは思っていない。・・・・・・ちょっとしか。あぁでもリザードの事がなければバトル挑んでたかも。

 

「バッジ一個?冗談だろ?確かにリザードやニャスパーはまぁまだ納得出来る。それにしても一個レベルではないがな。だがそのコジョンドは違うだろ」

 

「あー・・・まぁそうなんだがなぁ。リザードがちょっと前に進化したばっかでバトル控えてるんだよ。まだちょっと慣れてないっぽくて」

 

「なるほどな。まぁ他人のパーティに口出しするもんでもないか。すまんかった」

 

「いや。別に気にしてねーよ」

 

「じゃさ。バトルさせてくれ!」

 

「いや控えてるって言ったろ」

 

「それはリザードの事だろ。コジョンドとニャスパーはいいはずだ」

 

「む」

 

「こっちから頼んでるんだ。こっちも二体だけでやる」

 

「むむ」

 

「バトルを受けたくれたらこの超美味い蜂蜜を三瓶、勝ったら五瓶やる」

 

「むむむ」

 

てかそれハニートーの婆さんとこのやつじゃねえか。確かにそろそろ補給しようかと思ってたしちょうどいいか。

しかし考えてみたらコジョンドを加えてからの初バトルか。実戦でどの程度連携できるか見てみたいところもある。

 

「分かった。ただこっちが使うパーティバレてるからそっちも何を出すか見せてくれ」

 

「妥当だな。俺が使うのはこの二匹だ」

 

ボールから出されたのは・・・

 

「ホルビーとビブラーバか」

 

「ああ。どっちもうちの古株だ。かれこれ二年の付き合いかな」

 

相棒って訳か。まぁ長く一緒にいるから強い訳でもないが。

 

「じゃあフィールドに行くか」

 

「ジム戦前のリハビリになればいいが」

 

「言ってくれるじゃねぇか」

 

久々のバトルだ。血湧き肉躍る戦いを期待しよう。





次ぐらいにはコジョンドのオリジナルアーツが出るかなー多分
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