嗚呼、ここはポケモンの世界   作:後門の熊

38 / 77

初の予約投稿・・・!


心頭滅却すれば棘もまたスポンジ

 

ボフッと在り来りな音を立ててポケセン宿の自室のベッドにうつ伏せで倒れ込む。あの後一緒にポケセンの回復装置の所にポケモンを預けたあと夕食でも一緒に、という事でそれまで自室でゆっくりしようと戻って来ていた。

 

「ふぅぅぅぅぅーーーーー・・・・・・」

 

考えるのは先程のバトルのこと。体感的には俺でもコウでも無くコジョンドの一人勝ちだったと思うが・・・・・・

最初のホルビーとのニャスパーの戦いは俺自身の反省がかなり多かった。やはりトレーナーとしての年季の違いを見せつけられた気がする。ブラフや策に嵌ってからの指示も酷いものだった。反省反省。だがあのホルビーも中々強かった。勝つつもりで行ったが流石だと感じたし、得るものも多いバトルだった。

問題はコジョンドだ。あれでもまだ本気では無いのだろう。しかもチヨ戦でチヨが行っていたタイプ・アド。あれもまだ習得していないのにあれだけの強さだ。まぁあれは習得したら強いという訳でもないが。

確かに俺たちは戦いを制してコジョンドをゲットしたが、あれはリザードの進化ブーストとコジョンドの方に俺たちに可能性を見て仲間になってあげたところがある。

 

「とりあえずジム戦ではコジョンドはお休みかなぁ」

 

流石にまだ使えない。というかこっちの育成も指示も無しに勝利したとしてもそれは介護プレイでしかない。そんなものでバッジを取っても全く嬉しくないし。

あと数日、リザードとニャスパーのトレーニングを続けてから挑戦するか。

 

「取り敢えず・・・寝る・・・・・・zzz」

 

色々と疲れた!

 

 

 

◓◓◓▫▫▫

 

 

 

「今日、行くのか?」

 

「ああ」

 

バトルの次の日、俺は旅支度を終えて荷物を持ったコウの見送りに来ていた。元々は昨日発つつもりだったらしいが、俺たちとのバトルで延期になっていたようだ。

 

「なんかごめんな、足止めしちゃって」

 

「いんだよ。てかこっちから申し込んだ訳だし謝ることも無いだろ」

 

「それもそうか」

 

コウとのバトルはいい刺激になった。ポケモンの育成は俺もそこそこのものだと自負しているがトレーナーとしてはまだまだだということが分かった戦いだった。

 

「次いつ会えるかわからんけどさ、リーグで会おうぜ」

 

「ああ」

 

道筋は違えど目指す場所は同じ。旅をしてればいつか会えることもあるかもしれない。

 

「じゃあな!ジム戦頑張れよ!」

 

「おう!」

 

短く別れの言葉を口にし、離れていくコウを見送る。

次のホーシとの戦いの前にアイツと戦えたことは僥倖だった。こういう出会いも旅の醍醐味だな。

 

 

 

◓◓◓▫▫▫

 

 

 

所変わって数日後のジムにて

 

「うわぁぁぁぁん!!!」

 

「修行が足らん!出直して来い!!」

 

また一人、ジム戦に敗れたトレーナーがジムを飛びだす。恐らくポケモンセンターに向かうのであろう彼に少し同情しつつ、バトルを制したジムトレーナーの方を見やる。

 

「座禅とは聞いていたがここまでとは思わなかったぞ・・・」

 

視線の先にはフィールドの横、トレーナーが立つべき場所にしかれた足つぼマッサージのタイル。あれの上に座りながらバトルをしろというのだ。ふざけるなと言いたいがジムトレーナーの方はそれ以上にヤバいものが置かれているので文句が言えない。

あれか?心頭滅却すれば・・・ってヤツか?ふざけるなバトル中だぞ。あと見てて地味にキツそうなのがトレーナーが動けないという点だ。前に俺がコウとのバトルでやったようにトレーナーの視界を封じる戦法というのは割と一般的だ。まぁ普通はそんな事してたらその隙を突かれるのだが・・・。とにかくそう言う場合の為にトレーナースペースにはある程度の広さがある。場所によってはその中を走り回って指示を出すこともあるが・・・

そこに座れというのは中々キツイのでは、とみていて思ったわけだ。座禅なんて言ってるがこれは・・・

 

「ポケモンの判断力を鍛えさせる事も目的の一つって事か」

 

事実、ジムトレーナーの操るポケモンの動きはそんな感じだ。一応フィールドには俯瞰視点からのカメラの映像が見える大スクリーン等もあるがそれも含めて視線を遮るような動きが多いように感じる。

そういえばコウのやつも「仕掛けが分かれば簡単」って言ってたな。あれはこういう事なんだろう。

 

「取り敢えずカメラの位置を覚えさせといた方がいいな。確か受付で貰ったパンフレットに地図載ってたはず」

 

あったあった。ここにメモしながらあと何試合か見させてもらうか。

 

「あとは誰かジムリーダーまでたどり着いてくれるといいんだが・・・」

 

まぁジムの動画投稿サイトにジムバッジ二個に対するバトルの様子は上がってたからそれ見ればいいか。チャレンジャーの方が少し、いやかなり見覚えのあるやつだった。具体的に言うとちょっと前にバトルしたやつだった気がする。

 

「あいつにも早く追いつかないとな」

 

気合い入れて気張っていかなきゃな。コジョンドのこともある。トレーナーとして成長する為にはこのジムの特性は正にうってつけだ。

 

とりあえず宿に戻る前に足つぼマッサージのタイル買っとくか。





自分で書いてて足つぼマッサージのタイルの上での座禅どのくらいキツイのか試して見たんですがヤバいです。こんなの無理じゃん!って思ったけどこいつら殆ど皆多少はマサラの血が入ってるからなぁ・・・ならいっか!となりました。
作者の脳もマサラに侵食されていく・・・
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。