嗚呼、ここはポケモンの世界   作:後門の熊

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章タイトルを変えました。


圧倒的善人に照らされる悪人(主人公)

 

「なんかすいません最後あんなこと言っちゃって」

 

「いえいえ、誰が何を信じるかは本人が決めることですから」

 

さっきまでバチバチやってた相手にも気遣いを忘れない。人間としての格の違いを感じさせられるね。

バトルが終わり、俺が勝った。今は審判がバッジを取りに行っているのを待っている所だが・・・・・お、きたきた。

 

「それでは改めてチャレンジャーカイト、貴方の功績を称えこのホーヘルクバッジを与えます」

 

テッテテーテテテッテテーテーテーーーー

 

「ホーヘルクバッジ、ゲットだ」

 

「おめでとうございます」

 

「これで二つ目か」

 

「早いですねぇ。チャンピオンですら全て集めるのに三年かかったというのに」

 

「あのクソ野郎か。まぁそれはいい気分ですね」

 

「ですが慢心してはいけませんよ。これに満足すること無く、今後も精進を続けて下さい。リーグでまた戦える時を楽しみにしています」

 

やっぱ人としての器がデケェ。流石は修行を詰んだお坊さんと言うべきか。さて、いい加減ジムの外に集まる報道陣から目を逸らすのも限界になってきたのでまたあの地獄へ行くとするか。

 

 

 

 

 

◓◓◓▫▫▫

 

 

 

 

「ちかれた・・・・・」

 

這う這うの体でポケセン宿に逃げ込み、ベッドに倒れ込む。前より数増えてなかったか・・・・・?まぁ聞くところによればルダンやソティアもバッジを取得したらしいしこの年代に注目が集まっているのだろう。実際あいつら関連の質問も多かったし。

 

「次はどこを目指すかなぁ」

 

うつ伏せのままスマホを操作し、マップを開いて次に向かう場所を思案する。セオリー通りならトチリヌタウンだが・・・・・

ここでこのロンフーシャ地方について少し説明する。まずロンフーシャのシンボル、トーラトス神山が中央にそびえ、それを囲うようにジムがある町が点在している。その為ジム巡りをするトレーナーたちはトーラトス神山を避けて一周回るように街を巡るのがセオリーだ。まぁそれをしなきゃ行けない訳でもないのだが。

そして何よりの問題。それはトーラトス神山から伸びる大量の山脈だ。ロンフーシャの外側に向かって山の一箇所からいくつもの山脈が伸びている。正直普通に考えたらありえない地形だ。恐らくこの地方の伝説のポケモンが関係しているんじゃないかと俺は考えているが・・・・・

そして次の街、トチリヌタウンまで行くために越えなければならない山脈の数は、

 

「クウジャ、ネンジャ、ガンジャの山脈を越えてエンジャの山脈の上・・・・・やっぱハードモード甚だしいな」

 

合計四つの山脈を登れという鬼畜仕様。こんな形にしたのがアルセウスなのかはたまたこの地方の伝説のポケモンなのか分からないが一言文句を言ってやりたい。

 

「トチリヌタウンのジムは確か・・・・・ああそうそう、ほのおタイプだったか」

 

今回のジム戦にギリギリ間に合わせた感じだったがリザードも蒼炎モードを使いこなせるようにしないとな。ニャスパーなんてそろそろ進化してもおかしくないし・・・・・コジョンドはどうしよっかなぁ。次のジムから出してみようか。ジムのレベルを見て判断だな。

 

「なんにせよリザードたちが回復から戻ってきたら相談するか」

 

とりあえず・・・・・

 

『お風呂が湧きました』

 

「風呂〜」

 

足を伸ばせる湯船に浸かりたい。

 

 

 

 

 

◓◓◓▫▫▫

 

 

 

 

あれから数日のリフレッシュ期間の後、俺達はホーヘルクからトチリヌへ向かう道に繋がる門の所に来ていた。

 

「さーて、これから当分登山か。張り切って行かんとなぁ」

 

「もう行かれるのですか。早いですねぇ」

 

「どぅわってぁんでこに!?」

 

「何語ですかそれは。ジムバッジを取ったトレーナーが旅立つのです。監督者たるジムリーダーとしては見送りくらいは、と思いまして」

 

「わかってんじゃん・・・・・まぁそういうことなら。あぁそうだ。ルダンたちがどっち行ったかって分かります?」

 

「彼等ならハニートーにリベンジに。気合い入っていましたよ。あなたはトチリヌですか?」

 

「まぁ、セオリー通りに行こうかと」

 

「そうですか。あそこはアツいですからねぇ。温泉は気持ちいいので観光にはいいんですが住みたいとは思えないところですよ」

 

「ふーん・・・・・」

 

噂には聞いていたがどうやら本当に暑いらしい。暑さ対策はしてたつもりだがもうちょっと買っておくか?

 

「ま、死ぬことは無いだろ」

 

「あ、いえそういう意味では・・・・・まぁ言わなくていいですかね」

 

「?」

 

なんか気になるが・・・・・なんにせよ行くことに変わりはない。ここから大体一週間ぐらいか?トレーニングしながらだからもっとかかるかもしれないがどうせすぐ分かるしな。

 

「じゃあ、色々お世話になりました」

 

「ええ気を付けて。将来有望なトレーナーが山で遭難、なんてことにならないように」

 

「分かってますって」

 

中々いい町だった。また来てもいいかもな。

 

 

 

 

 

二週間後

 

 

 

 

 

「よぉーこそ我らが町!!トチリヌへ!!遠路はるばるよく来て下さったぁ!!ささ、どーぞどーぞ!!若い旅人はみんなで助け合うもの!!遠慮せず!!!」

 

暑いの漢字間違えてたのか、と筋骨隆々のにいちゃん達に引っ張られながら思ったのだった。

 





暑い
熱い
厚かましい
暑苦しい
(筋肉が)厚い
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