嗚呼、ここはポケモンの世界   作:後門の熊

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さーてジムリーダーの手持ちを考えなくては


我、灼熱の街(二重の意味)でうんざりす
アツい町、ああアツい町、アツい町


 

「おう兄ちゃん!見ない顔だなぁ!旅の人かい!?さぞおつかれだろ!ウチのかみさんの料理は絶品だよ!!ウチの食堂に寄ってきな!」

 

「そんなもんよりウチの野菜はどうだい!?栄養満点で無農薬だよ!!」

 

善意なんだろう。善意なんだろうがそれはそれとして筋骨隆々の兄ちゃん達に肩を組まれてそして反対側に引っ張られると痛いのだ。

トチリヌタウンに着いた俺はまずポケセンを目指して歩いている訳だがそこまででまぁ絡まれる絡まれる。筋骨隆々の兄ちゃんにお節介なおばちゃん。井戸端会議中の奥さん方に筋骨隆々の兄ちゃん達。全体的に筋肉率の高いこの町で既に四度絡まれている。

なまじ悪意が無いだけに断りにくいのがさらに厄介な所だ。

 

「と、とりあえずポケセンに行かせてもらっても・・・・・?」

 

「おお!?なんだそうだったのかぁ!!それならそうと先に行ってくれりゃあ良かったのに!!」

 

「そぉーだぞ?言いたいことはちゃんと言わんと!」

 

あんたら後言わせるまもなくマシンガン連射してたからでしょうがとは言わないでおこう。

 

「あはは・・・・・。そゆわけなんで、また」

 

「おお!時間あったらうちにも寄ってくれ!!」

 

「何時でもいいの揃ってるからなー!!」

 

「時間があれば〜」

 

素晴らしき言語かな。否定もせずされど肯定もしない。そういえば言語は日本語と同じような感じというか俺は日本語に感じている。生まれた時から会話理解出来たし。

 

「ポケセンポケセン・・・・・っとここか」

 

とりあえずはゆっくりできるかな。

 

 

 

 

◓◓◓▫▫▫

 

 

 

フラグっぽいことを思ってしまったのは後悔してる。だからトレーニングルームいっぱいに群がるマッチョ達の幻覚は早く消えてくれ・・・・・え?これ現実?はははふざけろ。

 

「お?旅のトレーナーか?悪いなぁこの町のヤツらが割と占領状態でな。スペース狭いけどなんとか頑張ってくれ」

 

「マジっすか」

 

マジっすか。この町の連中はどうしてこうも筋肉が大好きなのか。心無しか彼らが連れているポケモン達も通常より若干マッシブなヤツらが多いような気がする。もうこれ温泉とか入んない方がいいな。秘湯があるって聞いてたから楽しみだったんだけどこの様子だと温泉の中はもっと酷い筋肉密度になっていることだろう。

秘湯などという中々の観光スポットがあるにもかかわらず観光する人が少なめなのは立地のせいだと思っていたがそれだけでは無いようだ。

 

「・・・・・とりあえず空いてるとこで出来ることだけやるか」

 

自分で言うのもなんだがここまで俺が振り回されるのも久しぶりな気がする。普段はどちらかと言えば寧ろ人を振り回す方だからなぁ。こういうのはなんか新鮮だ。長居したいとは思わないけど。

 

「ジムリーダーもこんな感じなんかなぁ」

 

今から既にジム戦が憂鬱になってきている。確か三つ目のジム辺りからタイプ・アドを使うとかチヨが言ってたような気がするしコジョンド使ってもいいかな。

 

「長居はしたくないが負けんのはそれ以上にやだからなぁ。ちゃんと観戦して学べるもん学んでから行くか」

 

タイプ的な相性は悪くは無い。が、コジョンドというポケモンは、特にウチのコジョンドは体毛を駆使した戦い方をする分、ほのおに弱い。エネルギーを込めてちゃんと防御すればいいのだがそれはそれで燃費が悪い。

 

「今のままじゃ俺の指示なんて聞かなそうだしな。ちょっとその辺も何とかしないと」

 

あいつは俺のポケモン、と言うよりはリザードのコーチ、と言った感じだ。そんなリザードのトレーナーという事である程度は俺やニャスパーも尊重されているがそれだけだ。

俺を主として、自分を扱うに相応しい人間として認めていない。

 

「よし!こんなもんでいいだろ。山でのトレーニングもかなりしんどいもんだったし今日はこの辺にしとこう。明日からはまたみっちりやるからな」

 

「キシャァ!」

 

「にゃ〜」

 

「コジョンドもそれでいいか?」

 

「コジョ」

 

「うし!じゃあ部屋戻るぞー。みんな戻れ!」

 

依頼だけ確認して帰るか。

 

 

 

 

◓◓◓▫▫▫

 

 

 

トチリヌタウン近郊の森。

 

そこでは森の実力者同士、カイリキーとルカリオが対峙していた。

別に命のやり取りをする訳では無い。彼等は共に強くなってきたいわば親友同士。そんな彼等がどちらが強いかを決する為の決闘であった。

 

互いにかくとうタイプ。肉弾戦を得意とする二匹がぶつかり合う。

【ボーンラッシュ】を構えてルカリオが飛びかかれば三本の腕を駆使した【からてチョップ】で叩き折る。残った一つの拳を溜めての【メガトンパンチ】は波動を感じ取ったルカリオの【みきり】で躱され【グロウパンチ】を叩き込まれる。

されどカイリキーとて立派な体を持つ巨漢。【グロウパンチ】一発如きでは体勢は崩れない。全腕を使っての【クロスチョップ】。咄嗟のバックステップでかするだけに留めるもダメージは少なくない。

 

互いに間合いを測りながら、静寂。

 

【インファイト】

 

【インファイト】

 

男と男の体がぶつかり合う。

 

 

 

 

 

 

その様子を眺めるポケモンが一匹。

 

「ベタ〜〜♡」

 





元々は心優しいどくタイプというコンセプトだったのに何故こうなったのか。

テレビつけたらやってたBLアニメのせいじゃないかな

描写はしなかったけどホーヘルクでもちゃんと依頼受けて観戦してから挑んでます。
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