大体の骨格は出来てるのにそれをいざ言語化するのってくそムズい。
「わ〜お」
すげえ光景だ。どう見ても元々ルカリオの住処だった所を、その痕跡を微塵も残してはならぬと言わんばかりの過激さで破壊し尽くすカイリキー。いやカイリキーの様子がおかしいってもんじゃないだろ。どう見ても異常事態ですね。
「くそっ呆けてる場合じゃねぇ!【かえんほうしゃ】!」
【ねこだまし】
【かえんほうしゃ】
俺の支持と同じタイミングでコジョンドも動き出す。カイリキーの正面に回り込み怯ませ、そのままカイリキーの陰で【かえんほうしゃ】をやり過ごす。
背中を焼かれたカイリキーがこちらを振り向くタイミングに合わせて
【ドラゴンクロー】
【ローキック】
顔への前からの衝撃と膝への後ろからの衝撃。コンボが見事に決まりカイリキーが倒れ込む。というか・・・・・
「コッテコテだな・・・・・なんか目が赤い」
ああいうのは技の反動か操られてるかで自我を失ってるヤツだ。よくあるヤツだ。
「体になんか付けられてる感じはないが・・・・・状況的に外的要因の説が濃厚だな」
【ほのおのパンチ】
仰向けに倒れたカイリキーの顔面目掛けて渾身のパンチを叩き込む。今の所特に反撃はないが油断は出来ない。今までの決闘を見る限りコイツはフィジカルの強さを前面に押し出して攻撃を食らい、出来た隙に食らった以上の反撃を叩き込むスタイルだ。
コジョンドもリザードも攻撃を何発も食らえる程の体力はない。まぁコジョンドは大丈夫だろうがリザードの方は注意が必要だな。
【かいりき】
シンプルな全身強化。パンチ系やキック系の技に比べるとパンチ、キックの威力は低いが全身を強化しているので自由度が高い。案の定追撃は決まらず距離を取られる。
「リッ・・・・・キィィィィィ!!!!」
【ほのおのパンチ】
【れいとうパンチ】
【かみなりパンチ】
【メガトンパンチ】
まるで四門の大砲のようだ。接近してリザードに四つの腕による同時攻撃が迫る。
「【まもる】!」
【まもる】
【とびひざげり】
リザードの【まもる】に弾かれ崩れた所へ【とびひざげり】。側頭部を撃ち抜かれカイリキーの巨体がグラリと傾くが、しかし倒れはしない。
【リベンジ】
【マッハパンチ】
【メガトンパンチ】
相殺。空中にいた分、コジョンドが飛ばされるがそれはこちらも想定内。
【かえんほうしゃ】
【クロスチョップ】
くっそやっぱ手が多いってシンプルに強いな。だがそれにしてもこの連射力は異常だ。後先考えてないというか・・・・・いや全力という意味では無いのだが・・・・・なんというか・・・・・
「命削ってる感じ・・・・・?」
自分で言ってて腑に落ちる。ああそうだ。命を削って、生命力を削って無理矢理身体を動かしている。技を繰り出している。普通ならこのレベルでこの密度の技は無理だ。それを無理矢理誤魔化している感じだ。
「となるとやっぱ操られてる説がますます濃厚・・・・・かっ!」
飛んでくる木の枝を回避。目の前の障害しか眼中に無いらしくこちらに攻撃が来ることは無いが、衝撃の余波や吹き飛ばされた瓦礫はこの体では・・・・・というか人の身では致命傷になりかねん。
【かえんほうしゃ】
【ちきゅうなげ】
【ローキック】
リザードの【かえんほうしゃ】を受けながら接近、つかんで渾身の【ちきゅうなげ】。コジョンドの膝カックンで体勢を崩し不発になったが掴まれた所が赤くなっている。とんでもねぇパワーだな。
【ねってつそう】
【マッハパンチ】
【グロウパンチ】
【ビルドアップ】
顔面目掛けて左右からの挟み撃ち。回避は不可能と判断したのかガードの体勢で防御を上げている。
【ばかぢから】
先程の【かいりき】以上のパワー。体にエネルギーを漲らせたカイリキーがその圧倒的パワーに任せて暴れ回る。距離を取らせたがあれはカスっただけでもヤバいな。やはり何時もより何倍も強くなっている。二匹だけじゃ対処出来ない。
「一旦広場に戻るぞ!なんかルカリオ狙ってるっぽいから多分誘導できる!ニャスパーとルカリオも合わせてコイツを倒す!!」
「キシャ!」
「コジョ!」
「よし、撤退!!」
ここからは逃げながら戦うことになる。攻撃以上におちょくる技を連打してやつを誘き寄せる。
【ちょうはつ】
早速コジョンドの【ちょうはつ】。さっきみたいに【ビルドアップ】なんかでステータス上げられても困るのでかなり助かる。
【はじけるほのお】
カイリキーを直接狙わず、上に向けて放ったソレは上空で破裂。その後落下し少しずつダメージを与えている。一発一発が大した威力ではないからこそ、挑発として機能する。
「リッ・・・・・キィィイィィィイィィィ!!!」
目論見通り、ガチギレだ。このままコイツを広場まで連れていく。向こうでも迎撃の体制整えてもらわないとな・・・・・
Prrrrrrrrr
『はい?もしもし』
「ゴウエンさん!?なんか知らないけどカイリキーが暴走してる!!今からそっちに誘導するから準備しといて!!」
『何!?分かった!ルカリオにも伝えておく!!気ィ付けてな!!』
「頼みます!!」
広場にいた他のトレーナーにも協力して貰おう。あの人確かかなり強いって言ってたし。
さて、ここからが正念場だ。
操られカイリキーは当社比で2.5倍ほど強くなってます。