嗚呼、ここはポケモンの世界   作:後門の熊

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1週間とか言いながら意外と時間に空きができました。
てなわけで更新再開だぜ!
そしてようやく戦闘描写だぜ!


VS森の暴君 デカグース①

それは2日目の午後、全ての行程を終え帰宅の準備をしていた時に起きた。

 

「ユイナがいない?」

 

「はい。コテージは勿論キャンプで言った場所も全て探したのですが...」

 

「となると森か...。参ったな、すぐに探しに行こう」

 

「すみません」

 

「いえ、そういう仕事ですから。子供たちの方をお願いします」

 

どうやらクラスメイトの1人がいなくなったらしい。ユイナと言えば確かソティアとよく一緒にいる子じゃなかったか?

 

「みなさーん。ちょっとトラブルが起きちゃったので先生と一緒に広間で待ってましょうね」

 

「えー」

 

「なんでー」

 

「あそんでちゃだめー?」

 

「ごめんねー。トラブルが解決したら直ぐにバスで帰るからね。ちょっとだけ待っててね」

 

共同施設に他の皆と移動しながらソティアとルダンを探して...いた。

 

「おい。あの子いなくなったのか?」

 

「ええ...。いつの間にか居なくなっていて...。音玉は寝る時もつけていたはずだから持っていると思うけど...」

 

「音玉は持ってるのか...。いや待て、音なんて聞こえなかったぞ?」

 

「あの子変なところで臆病だから...ポケモンと遭遇した時のために取って置いてるんじゃないかしら」

 

「それかどっかで落としたとか...」

 

「だとしたらまずいな」

 

ルダンの言うように音玉を持っていないとしたら最悪だ。父さんと母さんが向かったから見つかれば大丈夫だと思うが...。

ん?先生たちがこっちを見てる。まぁソティアとユイナが仲良かったのは周知の事実だし俺たち一応ポケモン持ってるからなぁ。警戒されて当然か。ここは...

 

「おい2人とも。一旦ポケモン貸せ。ちょっと指示仕込んでおく」

 

「指示?」

 

「何時でも出れるようにしとくんだよ」

 

「ああなるほど」

 

2人からモンスターボールを預かると何食わぬ顔でトイレへ向かい個室に入り、3匹を出す。

 

「狭っ。まぁいいや。3匹共ちょっと聞け。俺らが合図したら出てきて出口の方に向かってくれないか?ちょっと外に出たい」

 

3匹から了承の意を受け取ると一旦ボールに戻す。アイツらと合流してはい相談開始。

 

「いきなり出てっても意味ないだろうしなぁ。なんかアテとかある?」

 

「ないわよ。普段は私にベッタリなのよ?」

 

「そうだよな...」

 

俺はあまり仲良くはないがソティアとよく一緒にいるのは見かけるし、ソティアがそう言うならそうなんだろう。

 

「水着残ってたし川向うまで入ってないと思うけど」

 

「ならこっち側かぁ。合図はいつもと同じで仕込んどいたから」

 

「助かる」

 

行き当たりばったりだがまぁ大丈夫だろう。サッと行ってちょっと見て帰ってくるだけだ。

 

「よし、3、2、1で行くぞ」

 

「おう」

 

「...助かるわ」

 

「いいってことよ。行くぞ、3、2...」

 

 

──────ッ!!!

 

「「「「「!?」」」」」

 

コンコンッ!

 

「カゲェ!」

 

「ゼニッ!」

 

「ダネェ!」

 

「「「アッ、オマエタチマテー」」」

 

なんかとんでもない咆哮が聞こえたがチャンス!

一瞬全員の意識がちょうどドアと反対側に行った隙にダッシュでドアへ向かう。

 

「あ!待ちなさい!」

 

先生たちが止める頃には既に外に出ている。すぐに雄叫びが聞こえた方へ向かう。

 

「おいさっきの声はやべーぞ!」

 

「うっせぇそんなことわかってら!とにかく急ぐんだよぉ!」

 

「お願い無事でいて...!」

 

春休み中ずっと鍛え続けた肉体は子供の体でも森の中を駆け回るのに適した体になっている。父さんたちだったら無理だったかもしれないが教師程度ならまける。

根を飛び越し、枝を掻い潜り、葉をかき分けて進むと少し開けた場所。そしてそこに

 

「いた!...ってやべえ!【ひのこ】!」

 

「カゲッ!」

 

ヒトカゲの口から一直線にユイナを追い詰める影へと【ひのこ】がむかう。不意打ちで横っ面に直撃した【ひのこ】に顔を歪ませこちらを向いたそのポケモンは...

 

「デカグース...!」

 

「キシャァァァァァァ!!!」

 

本来の個体よりも大きな体躯を持つ森の暴君が雄叫びを上げる。そしてユイナを放置して己の顔を攻撃した下手人に【かみつく】。

 

「散開ッ!」

 

3人と3匹が3方向に分かれる。己より格段に小さな獲物に食いつかんとして大きく前傾姿勢になったその隙に

 

「転ばせなさい【つるのムチ】!」

 

緑の鞭が片足に絡みつく。そのままバランスを崩させれ抵抗虚しく地面に倒れるデカグース。好機!

 

「【ひのこ】!」

「【みずでっぽう】!」

「【つるのムチ】!」

 

それぞれの得意技を安全マージンを確保しつつ打ち付ける。しかし仮にも森の暴君。その程度歯牙にもかけぬとすぐさま立ち上がり獲物に向き直る。

 

「ヤベーなありゃ。ぬしとかそんな感じじゃね?」

 

「あら弱音?」

 

「なわけ。おいそこのユイナとか言うやつ!とっとと音玉鳴らしてくれ!俺らのは温存する!」

 

「う、うん!」

 

ヒュルルルル〜〜〜〜、パァン!!!!

 

耳をつんざくような爆音に咄嗟に上を向いたデカグースに

 

「オイオイ余所見とか舐めプですかァ!?」

 

【ひのこ】と【みずでっぽう】がデカグースに直撃する。掴まれる可能性があるから【つるのムチ】は使わないで欲しかったがソティアもその辺ちゃんと考えてるっぽい。

それぞれパートナーと一緒にデカグースを囲う。ユイナもその辺に隠れたみたいだし危険が行くこともないだろう。でもなぁ...

 

「これだけやって無傷とかマジ?」

 

「いうなよ目背けてたんだから」

 

これでもそこそこ手玉にとってたつもりなんだけどなぁ。

 




一応春休み中にずっとトレーニングしてたけどポケモン倒してないのでステータスは貰いたてのままです。

ヒトカゲ Lv.5
ひのこ
ひっかく
なきごえ

ゼニガメ(特異個体)Lv.5
みずでっぽう
たいあたり
しっぽをふる

フシギダネ Lv.5
つるのムチ
たいあたり
なきごえ

まぁこんな感じですかね
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