嗚呼、ここはポケモンの世界   作:後門の熊

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さて皆の者、そろそろ書店に姫が並ぶぞ



VS研究者 フーエン④

 

保有するタイプと同じタイプのタイプ・アド。それがあることもだがこんなにも威力が高くなるとは。しかもそれだけじゃない。そのバ火力に甘えること無くしっかりと頭使ってきてやがる。ふざけんなそういうのはバカキャラじゃないとバランス悪いだろうが。

さてどっちを出すか。あれ程の火力だとコジョンドでさえも確実に勝ちをとることはできない。とは言ってもどちらの方が勝率が高いかと言われればまぁコジョンドだ。だがこの状況でどちらを選ぶかと言われれば俺は・・・・・

 

「リザード」

 

「キシャァ!」

 

コイツを選ぶ。コジョンドを出す前の削り?そんなことは無い。現状の強さがとうであろうと、例えこの先どんな事があろうと俺の、このパーティのエースはコイツだ。それは別にずっと一緒にいた情に流されているわけでもなんでもない。ただただ知っているだけだ。コイツがどんな奴か。どれだけ逆境に強く、この状況でまだ笑っていられるバカだということを知っているからだ。

 

「・・・・・・楽しそうだね」

 

「は?」

 

「・・・・・自覚ない?君」

 

 

 

笑ってるよ

 

 

 

ふと顔に手を当てればなるほど口角が上がっている。リザードを見ればやっと気付いたかと言わんばかりの表情。だがリザードよ。お前もだからな。

 

「ふ、ふふふ、ふはははははは!!」

 

そうだな。いい加減自覚しなければな。今まで散々ジムリーダー達のことを戦闘狂だのなんだの言っておいて

 

「俺もそうだってことか」

 

「・・・・・・自覚したならなにより」

 

タイプ・アドがなんだ。バ火力がなんだ。こっちだって奥の手はあるしうちのリザードは誰がなんと言おうとうちのエースだ。俺の指示を完璧に遂行し勝利を持ってくる事にかけてこれ程信頼出来る奴はいない。

 

「行くぞリザード・・・・・初っ端から最高潮だぜ!!」

 

「キシャァァァァァァァ!!!」

 

“蒼炎モード”

 

体膚は黒く、炎は蒼く、トレーニングを重ねた今の火力はあのブーバーの火力にも匹敵する。

 

 

互いに仰け反り、腹を膨らませ、口から放つ。方や紅炎、方や蒼炎、フィールドの真ん中で激突する。

 

【かえんほうしゃ】

 

【かえんほうしゃ】

 

激突した互いの炎が壁のように大きく広がる。即座にそれを目眩しにリザードは右に、ブーバーは左に走り近接を仕掛ける。

接敵と同時に驚く間もなく戦闘開始。

 

【ほのおのパンチ】

【ほのおのパンチ】

【かえんほうしゃ(小)】

 

【ドラゴンクロー】

【ねってつそう】

【かえんほうしゃ(小)】

 

こうして見ればリザードとブーバーはよく似ている。互いに二足歩行であり、人型。ほぼ背丈も同じであり、尻尾の先に炎がある所まで同じだ。このバトルは間違いなくリザードを大きく成長させる一戦になるだろう。

爪がある分のリーチを活かし果敢に攻めかかるリザードに対し、【ほのおのパンチ】の拳を時に開いて、時に握って、弾き、逸らし、殴り、手刀を仕掛けるブーバー。だがその手の受け流しに関してはうちには最高レベルの顧問がいる。それに比べたらこんなものは屁でもない!!

 

「・・・・・技量が高い。接近は不利。下がって遠距離」

 

「させっか!!詰めろ!!」

 

距離を取ろうとするブーバー。このまま押し切りたいリザード。後ろに距離をとる事は無理と悟ったブーバーの足に火が灯る。

 

【ブレイズキック】

 

咄嗟に爪でガードするも勢いは殺しきれない。若干距離が開いた隙に後ろに下がられ、更に距離が開く。

 

【かえんほうしゃ】

 

【かえんほうしゃ】

 

開戦時の再現。蒼炎モードの持続時間はトレーニングによって延びている。残り時間は・・・約15分と言ったところ。

遠距離で来ることがわかっている以上、位置が分からない現状で動くのは危険。下手に動かず警戒しながら壁の消失を待っていると

 

【やきつくす】

 

5、6発の炎弾。先程よりも一回り大きいそれらのうち一つが見事にリザードに向かっている。

 

【えんりゅうのつめ】

 

威力重視、こういう状況ならリスクは無い。完全にダメージを無しにしたがそれにより爆発が起きる。未だ互いの姿は見えない。

 

【やきつくす】

 

数による面制圧を目的とした攻撃。自分にかかるもののみ相殺しているものの相殺せずとも地面で爆発する。視界は悪いままだ。何か企んでいるのか・・・・・?だがこのままでもマズイ。延びたとはいえ時間制限はある。それが狙いの可能性もある以上、状況の打開は必要。

 

「払え!!」

 

【ドラゴンクロー】

【ドラゴンクロー】

 

左右の爪を縦横に振り回し煙を払う。その瞬間目に入ったのは口元に見るからに大技を溜めている最中のブーバー。

 

【ドラゴンクロー】

【ねってつそう】

 

すぐさまリザードが潰しに掛る。恐らくほのおタイプの大技【だいもんじ】辺りを撃とうとしていたのだろう。溜めることでより大きくしてどこに居ようと範囲内に収め、確実に仕留める為に・・・・・

 

 

 

 

いや違う!!

 

「下がれ!!」

 

「ッ!キシ」

 

 

 

スカッ!!

 

 

 

リザードはヒトカゲの頃から爪による近接戦闘を得意とし、そしてそれを磨いてきた。故にこんな所で技を外すはずもない。まして相手が動いているならまだしも相手は技を撃つ出鼻、動けない所だ。ならなぜリザードの爪はブーバーに当たらず、いやすり抜けて(・・・・・)地面に突き刺さっているのか。

 

 

 

ブーバー ひふきポケモン

 

ほのおタイプ

 

ブーバーが しんこきゅう すると からだのまわりに かげろうができ すがたは ぼやけて みえにくくなる。

 

しゃくねつの ほのおを ふきだすと からだの まわりに かげろうが でき ブーバーの すがたが ぼやける。

 

 

 

 

全身から高温。陽炎。ぼやけて見えにくくなる。相手は炎のスペシャリスト。

 

 

蜃気楼(・・・)

 

 

 

 

【だいもんじ】

 

 

直撃

 

「リザード!!!!」

 





ポケモン図鑑ってやっぱ面白い。今まで使ってたポケモンの知らなかった一面を知れるというか意外な特徴があったりとか。
まぁ体温1200度とかは無視してますけど。

通常の物理法則に従えば青い炎は赤い炎より温度が高いですがその辺は色々と面倒な設定が絡んでいます。
まずリザード側ですがあれはただの炎ではなくドラゴンタイプのエネルギーを混ぜ込んだ炎です。なので温度は確かに高いですが色は温度のせいでは無いです。
次にブーバー側。マグマ流れるエンジャ山脈の火山で育ったブーバーにとって高温の炎とは即ちマグマのこと。エネルギーが絡んだポケモンの技は物理法則を無視するので本人(本ポケ)のイメージにある程度添います。ブーバーはタイプ・アドにより超超超高温の炎を出せるようになり、まぁ温度はマグマに届いていませんがブーバーの中で「普通の【かえんほうしゃ】よりも更に高温。まさにマグマのような炎だ!」みたいなイメージがあり、そんな色になってます。

つまりこの【かえんほうしゃ】対決は
ドラゴン+超高温VS超超超高温

みたいな感じになってます。


と解釈してください。このポケモン世界ではこうなのです!
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