ギルガルドGETのあとは色々と慌ただしかった。
まずはリザードとギルガルドの治療。両者ともにかなり身体を酷使していたので他を放っぽってポケセンに急行し、治療を頼んだ。まぁ極限まで疲労が溜まったような状態らしいのでそこまで心配しなくても良さそうだが。
次に資料館の後始末の手伝い。とは言っても壊れた建物を直すとかは出来ないので事情の説明だけやった感じだ。
最後に墓参り。一応、その頃はポケモンでは無かったとはいえギルガルドは元々騎士クライムの所有物だと思われるものだ。当然、本人ははるか昔に死んでいるので所有権もクソもないのだがまぁ義理立てみたいなものだ。
そして今、そういう諸々の手伝いをしてくれていたモクリさんが本部に帰ると言うので見送りに来ていた。
「では、私はこれで。本当にありがとうカイト君。君のおかげで本当に助かったよ」
「いや、いいですよ。こちらも良い収穫が有りましたし」
「うむ。次はルォーワカかね?頑張ってくれたまえ」
「モクリさんも、本部に戻って報告でしょ?頑張って下さい」
「ああ、若き勇敢なトレーナーの協力者のこと、しっかりと報告させてもらおう」
事後処理の作業の面倒臭い所はだいたいモクリさんに手伝って・・・というか殆どやってもらった。本人曰く、「トレーナーとはいえ君はまだ子供だし、それにここぐらいでしかわたしは役に立たない」だそうだ。正直大助かりだったのであの人には頭が上がらない。
モクリさんが帰り、再び資料館が開館する前に改めて資料を色々と見せてもらったのだが特に目新しいものはなかった。やはり城と町の歴史がメインで俺が期待していた伝説のポケモンに関する物は無かった。学芸員の人にも頼んで非公開のものも見せてもらったが、今回は空振りに終わったと言わざるを得ない。
まあ予想外の成果はあったしこの町に来た甲斐はあったと言えるだろう。
そして現在、ポケセンでの治療を終えたリザードとギルガルドが帰還し、改めて顔合わせをしているところだった。
「改めて、これから俺がお前のトレーナーだ。よろしく頼む、ギルガルド」
「・・・・・・!」
俺が差し出した手に器用にシールドフォルムのまま出した手でギルガルドが握り返す。しっかり俺を主として認めてくれたようだ。
「こっちがこれから一緒に旅する仲間だ。お前が戦ったニャオニクスにリザード、あとベトベターも会ってたか。最後にコジョンド。この四体だ」
「・・・・・・!」
「にゃ!」
「キシャァ!」
「ベタ〜」
「コジョ」
これで五体か。いよいよパーティらしくなってきたがベトベターとリザードはまだ進化するし新入りにもしっかり頑張ってもらわなくちゃな。
「俺たちはとりあえずはポケモンリーグ優勝を現在の目標に定めてる。ジムバッジが全部で八つ必要で今三つだ。残りの五つ獲得の為にも、ギルガルドには頑張ってもらうからな」
「・・・・・・!!」
気合いは充分なようだ。実際、次のルォーワカシティのジムリーダーはエスパータイプの使い手のようなのでギルガルドはすぐにでも活躍してもらうことになるだろう。
「さて、明日にはここを経つつもりだが、ギルガルド。なんかやっておきたいこととかあるか?一応お前の故郷みたいな所だが」
「・・・・・・・・!!」
広げた地図の上、ギルガルドが指し示したのはこの間俺も行った騎士クライムの慰霊碑だ。
「分かった。じゃ、とりあえずそこ行くか」
◓◓◓▫▫▫
騎士クライムの慰霊碑
「・・・・・・・・・」
そこに来たギルガルドは拝むでも手を合わせるでもなくただただじっとそれを見つめていた。
結局このギルガルドが騎士クライムの魂なのかそれともただ武器に宿った意思なのかどうかは分からない。だがこうしているのを見る限り全くの無関係というわけでは無いのだろう。
「・・・・・・・・・!」
「もういいのか?」
戻ってきたギルガルドにそう問いかけると力強く頷く。
「よし!じゃあ行くか!」
「・・・・・!!」
目指すはルォーワカシティ。ロンフーシャ地方の中でも屈指の大都市だ。
そういえば今までのジムリーダーは全員どこかおかしい奴だったがルォーワカのジムリーダーもそうなのだろうか。確かアイドルだと聞いているが・・・・・・まぁ今から気にしても仕方がないか。
そうして俺達は次なる街に向けて旅立ったのだった。
元々はモグリから名前付けたのにいつの間にか事後処理のプロと化していたモクリさん。まぁぶっちゃけハンサムですよね完全に。
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