嗚呼、ここはポケモンの世界   作:後門の熊

9 / 77

誤字脱字報告めっちゃ便利...!
ボタン押すだけで反映されるんですねぇ未来だわ〜

報告してくださった方ありがとうございます。


戦後処理(説教)と未来の予感

 

 

あの後

その場で両親から説教二時間。

先生から説教二時間。

病院で説教二時間。

緊急事態要請を受けて駆けつけたエリートトレーナーから説教二時間。

 

所々途中休憩を挟みながら計8時間説教された。

いやまぁそれは覚悟の上だったが想定を遥かに超えていたことと怪我してようが関係ねぇと言わんばかりの説教はきつかった。

それとなく怪我してて痛いということを伝えても

 

「ウチ含め君達三人はマサラ人がいる家系だし大丈夫」

 

と言われた。解せぬ。いやまじで解せぬ。前世じゃネタ的な感じでスーパーマサラ人とか言われてたけどこの世界では大真面目にマサラの人が過去にいる家系の人は丈夫という認識があるらしい。

だから運動が前世よりできたのか。納得出来たような出来なかったような認めたくないような。

 

それはそうとやはりあんなところにあのデカグースが居たのはおかしかったらしい。本来あのレベルのポケモンはもっと奥にいるものだそうだが何故か出てきていたと。

それがたまたま怪我したポケモンを追い掛けて森の奥へ入っていったユイナと遭遇し、先の事件に発展したらしい。

因みにあのデカグースは、暫く駆けつけたエリートトレーナーの元で管理されたあと人を傷付けないことを条件に解放する手筈だそうだ。

ポケモンは前世の普通の動物よりずっと賢いのでそういったことが出来るんだと。

 

それはさておきこのバトルでヒトカゲ達が大分レベルアップした。まぁほとんどダメージ与えてないし最後完全に持ってかれた上で三分割なので納得だ。

 

「新しく【えんまく】とか色々覚えたのか」

 

「あ、そっちも?うちのフシギダネも結構色々覚えたわよ」

 

「ゼニガメもだな」

 

「ふーん」

 

父さんに貸してもらったポケモン図鑑を使って技を確認していたが、気になることがひとつ。【えんまく】は分かる。レベルアップで覚える技だったし別にいいんだが

 

「【メタルクロー】...。いやこれもまだいいがこの【かえんほうしゃ(未完)】ってなんだ」

 

「なんか言った?」

 

「いや何も」

 

少なくともこれは言っちゃいけないタイプのやつだ。特にこいつらには。バトルで不利になる。

【メタルクロー】。これは確かタマゴ技だ。まぁレベル1から使える技だし分からなくはない。この後のやつを見る限りちゃんと使える完成系なんだろう。

問題はおめーだよ【かえんほうしゃ(未完)】。

未完。使い方的に未だ完成していないって意味なんだろう。なんでこんな中途半端なモンを覚えたのか。心当たりは...まぁあるな。多分【ひのこ】使いまくったのが原因だろう。

この技がどんなもんかわからんが使って見ればわかるだろう。退院までどれくらいかかるかわからんが未来のポケモンマスターが小さい頃の怪我で体に異常が!とか笑えない。1、2週間くらいかかるかもしれないがしっかり療養してからだな。

 

なお、この後診察結果を伝えに来たお医者さんからあなた達はマサラ人の血を引いていますし、この位なら明日にでも退院できるでしょうと言われた。解せぬ。

 

 

 

◓▫▫▫▫▫

 

「あの子たちも成長したわね」

 

「ほんとになぁ」

 

息子が退院するまでの1日の猶予の間に本人の前では絶対に言えない本音を零す。

過去の自分たちと比較して、また少し前の彼らと比較して、自分達の息子がどれだけ成長したかを改めて実感する事件だった。

 

息子の成長を喜ばしく思う親心

怪我をして欲しくないという親心

そして...

成長を続けた彼と戦ってみたいというトレーナーの本能

 

それらを足した結論は...

 

「あのくらいじゃ怪我しないくらいまでみっちり鍛え上げなきゃな」

 

「そうね。次からは私も行こうかしら」

 

「またあの子達の両親にお金をはらいますって言われるんじゃないか?」

 

「それもそうだけど、それ以上に、ね?」

 

「そうだなぁ」

 

戦える日は来るのか?

息子が頂点をとる日が来るのか?

 

息子達がポケモンを初めて手に入れた日にやって来た頂点(チャンピオン)

 

あの化け物を相手に出来るものなど、ましてや勝てるものなどいないと思っていた。

だが今ははっきりと目に浮かぶ。

いつか自分達の自慢の息子が集めた仲間たちと共にチャンピオン・イベラルに挑むシーンが、はっきりと。

 

「...親バカかなぁ」

 

「トレーナーとしての勘じゃないかしら」

 

「そうかもな」

 

まだ見ぬ未来の息子の姿に思いを馳せながら窓から見える高い高い山を見やり、グラスを掲げる。

 

「あの麓でいつか戦うであろう俺たちの息子の最初の戦いの勝利を祝って」

 

「過酷な旅に身を投じるであろう私たちの息子の健やかな成長と無事を祈って」

 

「「乾杯」」





短め!

ご両親は酒が入るとクサいことを言って後で恥ずかしがるタイプ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。