Unbeständige Träume   作:gh0sttimes

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第一話 睡蓮

「美鈴。今日はもう戻りなさい。」

私はレミリアお嬢様にそう言われ、紅魔館に戻った。

私は紅美鈴。

紅魔館の門番である。

紅霧異変の際には霊夢との戦闘で大きな傷を負った身だが、現在でもこうして門番を続けている。

少なくとも、私は無能だと思われてはいないのだろう。

私はそう考えて安堵し、自分の部屋の机に置いてあったコーヒーを飲んだ。

自分で淹れたとても甘いコーヒーだ。

外の世界だと、インドシナ半島にある國で飲まれているようだ。

勿論、私には外の世界のことは全くわからない。

外の世界に行ったことがないからだ。

私は地下の図書館に向かった。

図書館にはいつもどおり、パチェリーがいた。

「あら、美鈴。図書館に来るなんて珍しいわね。」

「はい。息抜きに本でも読もうと思いまして。」

「そう。」

私はパチェリーに挨拶し、本を探し始めた。

「『ラグナロク』か・・・」

私はその本を取り、読み始めた。

 

翌日・・・

 

「美鈴! 起きなさい! 美鈴!」

「んぇ・・・」

私は咲夜の怒鳴り声で目覚めた。

「全く・・・ ベッドで寝てると思ったら図書館で寝てるなんて・・・」

「ごめんなさい・・・」

「まあいいわ。仕事に戻りなさい。」

「はい・・・」

私は図書館を出て、仕事に戻った。

 

幻想郷は今日も変わらず晴れ渡っていた。

「さてと、怪しい人は・・・ ん?」

近くを見回してみると、小さい子供が倒れていた。

私はその子供に近づき、声をかけた。

「大丈夫か?」

返事がない。気絶しているのだろうか?

私は急いで、咲夜の元に向かった。

「咲夜!」

「どうしたの?」

「小さい子供が倒れているんだけどどうする?」

「・・・一応、貴方の方で預かっておきなさい。」

「わかったわ。」

 

私は見つけた子供を抱きかかえ、部屋に向かった。

しかし、この子はどこから来たのだろうか? そんなことを考えながら、子供の服を脱がせ、濡れタオルで体を拭いた後、服を着せた。

そして、私はその子をベッドの上に運び、毛布を掛けておいた。

翌朝・・・ 私はいつも通り目を覚ました。

隣では昨日の子が眠っている。

私はその子を揺すった。

すると、その子が起きた。

「ふぁあああ・・・ ここは?・・・」

「気付いたのね・・・ よかった。ここは紅魔館よ。あなたの名前は何というのかしら?」

「名前? 僕は・・・ 覚えてない・・・」

「えっ?」

「僕の名前も、なんでここにいるかも・・・」

どういうことなのだろうか? 記憶喪失ということなのか?

「じゃあ、まずは紅魔館のことを話さないとね。」

「うん。お願いします。」

私は彼女に紅魔館のことや幻想郷について説明をした。

彼女は驚いた表情をしていた。

「まさか、僕の故郷は外の世界にあったとは・・・」

「ということはあなたは外来人ということになるわね。」

「外来人?」

「簡単に言うと外からやってきた人のことを言うの。」

「そうなんですか。」

「とりあえず、あなたのことを調べないといけないからしばらくここで過ごしてもらうことになるけどいいかしら?」

「はい。よろしくお願いします。」

「ありがとう。それじゃ、朝食を食べに行きましょうか。」

「うん・・・」

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