Unbeständige Träume 作:gh0sttimes
朝食を食べ終えたアリス▪マーガトロイドはコーヒーを淹れ、窓際の散らかった机で本を読み始めた。
今日は特に予定はない。
幻想郷の朝は日光が容赦なく寝ぼけ眼を突き刺し、全ての人を起こすのには十分であった。
そして、今日はいつもとは違い、来客があった。
アリスの家のベルがなったのは午前10時40分ごろのことであった。
「はい?」
「魔理沙だ。遊びに来たぜ!」
「あら。今日も来たのね。」
彼女らは基本的には仲は悪いが、しょっちゅう喧嘩するほどでもない。
どちらかと言えば仲が良い。
そんなよくわからない関係が二人の間にはある。
とは言っても、癖の強いキャラが多い幻想郷において、それはごく普通のことであり、むしろ普通の人間関係の方が珍しいくらいである。
「まあな!ところで今暇か?暇ならちょっと弾幕ごっこでもやろうぜ。」
「えぇー…….まあいいわよ。ちょうどいいし。」
そう言うと二人は外に出て弾幕ごっこを始めた。
「それじゃ行くわよ!!」
「おう!!かかってきてみろ!!」
アリスの操る人形たちが魔理沙に向かって一斉に攻撃を開始した。
魔理沙はそれをかわしつつ反撃する。
しかし、アリスにはあまり効いてないようだ。
「まだまだぁ!!!」
「ちっ!さすがにタフだな。だが負けんぞ!」
しばらく戦いが続いた後、決着がついた。
「くそぉ〜負けたぜ……」
「ふふん♪私だって日々強くなってるんだからね!」
「そうだな。お前は毎日成長してるものな。」
「あなたこそ毎日来て飽きないのかしら?」
「私は暇だからな!それにここは居心地がいいんだよ。」
「……そう。それは良かったわ。」
「おぅ!また来るぜ!」
「はいはい。いつでもどうぞ。」
そう言うと魔理沙は箒に乗って飛んで行った。
「まったく元気な子ねぇ。」
その後アリスは家に戻り昼食の準備に取り掛かった。
昼過ぎになり、今度は霊夢が来た。
彼女は神社の掃除をし、お茶を飲みながら休憩をしていた。
そこへアリスがやってきた。
「こんにちは。今日も来たのね。」
「えぇ。ここにいる方が気が楽だしね。」
「そういえば今日はあいつがいないわね。」
「あいつって?」
「ほらあの白黒魔法使いよ。」
「ああ、魔理沙のことね。それなら、さっきまで来てたわよ。」
「そうなの?なんか用事でもあったのかしら?」
「弾幕ごっこで少し遊んだだけよ。」
「相変わらずあんたらは変な関係ねえ。」
「まあそれが私たちらしいけどね。」
「それもそうかもね。」
霊夢とアリスが会話していると突然玄関の扉が開いた。
「大変です! また人里でテロ攻撃が起きました!」
射命丸文であった。
朝焼けの中で死ぬのは夜だけでない。人とその未来も死ぬ。そして道路に散った鮮血は始まりの合図だ。
-リカルド・マンネリー二