Unbeständige Träume   作:gh0sttimes

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第十三話 止まったもの

妖怪の山中腹付近の廃屋で発見されたその遺体は無惨な姿をしていた。

見回り天狗の通報を受けて駆けつけてきた白狼天狗たちが調査を開始したところ、以下のことが浮かび上がってきた。

 

・遺体は幻想郷浄化軍のメンバーの一人

 

・名前は西川博己。

 

これを受け、天狗たちは西川博己についての調査を開始した。

その結果、彼が博麗霊夢と血縁関係にあることが判明した。

 

「・・・博麗優木か・・・」

 

射命丸文は彼についての資料を眺め、そう呟いた。

「先代巫女の子供として産まれたが、妖怪であるという噂が流れ、寺子屋でいじめられた。そして、挙げ句の果てには発狂してトイレの鏡を割ったか・・・ そして、今は人間至上主義者か・・・ 全く、どこの金髪の野獣だよ・・・」

 

 

種族ナチズムとは人類と妖怪の戦いである。ヒトラーが行ったような同族殺しではない。これはあたかも人々が病気と戦ったり、健康体がペスト菌と戦うようなものであり、自然の法則である。

 

-西川博己

 

 

 

しかし、状況は悪化していた。妖怪の山にて幻想郷浄化軍のものと思われるペスト菌培養施設を発見したのだ。この施設は未稼働であったため、白狼天狗が爆破解体した。

 

「彼らの技術力はどこから来ているんだ?」

「分かりません。ですが、幻想郷の技術力では細菌の培養は不可能です。恐らく、外来人が関わっているものと考えられます。」

「うーむ・・・ その外来人についての情報は入っているのか?」

「いえ。幻想郷浄化軍はSS並みの秘密主義を貫いているため、全く情報を掴めていません・・・」

「そうか・・・ 引き続き、捜査を続けてくれ。」

「了解しました!」

白狼天狗たちは敬礼すると部屋を出ていった。

「さて、次はどうするか・・・」

文は再び考え始めた。

 

朝、目覚めた来夢は隣で眠っている魔理沙をたたき起こし、居間に来た。

そして、魔理沙と一緒に新聞を読み始めた。

「うーん・・・ やっぱり状況は改善されていないな・・・」

魔理沙が膝に乗せた来夢を見ると、いつの間にか眠っていた。

「はあ・・・ 流石にこんなに朝早いんじゃそうなるよね・・・」

彼女は来夢を布団に寝かせると、外に出ると箒を持った。

「まずは、外の枯れ葉の掃除だな。」

 

来夢には頼ることのできる大人はいなかった。

勿論、両親はいた。

だが、父親が3歳の時に事故死してからは母親から暴力を振るわれるようになった。

来夢の心が砕け散ってしまうのは時間の問題であった。

しかし、大人ではないが、頼れる人がいる。

来夢にとって初めての経験であった。

眠っている子供の目からは涙が流れていた。

それは子供の純粋な心から来たものであった。

 

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