Unbeständige Träume 作:gh0sttimes
妖怪の山 中腹
洞窟内
射命丸文は灼熱の運命にあったファイルを炎から救い出した。
紙製のファイルはほとんどが黒く焦げていたが、重要な箇所は燃やされずに残っていた。
ファイルには写真と資料が挟んであった。
写真は武装親衛隊特有の黒く不気味な制服を着た人物が写っていた。
射命丸は一瞬固まったが、すぐに資料を読み始めた。
幻想郷浄化軍が巨大化した要因の一つとして、武装親衛隊の隊員であったミヒャエル・フォン・ハッセル氏の協力が挙げられる。
幻想入りしてきた彼は我々の活動に理解を示し、技術の一部を提供してくれた。
その中には化学兵器や生物兵器に関する技術もあった。
その資料は幻想郷にとって不穏なものであった。
<武装親衛隊>
それは狂気の軍団であり、隊員からは生を感じることはない。まるでロボットのように命令に従う。
「戦場の兵士は皆狂う・・・ どんな人であってもだ・・・ 狂人が集まれば破壊をもたらす・・・」
射命丸はそう呟き、コーヒーを飲んだ。
(魔理沙視点)
深夜。
私はコオロギの鳴き声で目覚めた。
霊夢のいない博麗神社はとても静かだった。
横を見ると、来夢が魘されていた。
私は来夢を自分の膝で寝かせ、頭を撫でた。
「大丈夫だぞ、私が傍にいるからな・・・」
私は小声で言った。
すると、来夢は目を覚ました。
「お母さん?・・・」
寝ぼけているようだ。
「寝ぼけてるのか? 私は魔理沙だよ。」
「あぁ! ごめんなさい!」
「いいってことよ。それより眠れるか?」
「うん。ありがとう。お姉ちゃん。」
「どういたしまして。」
「あのね、僕ね・・・」
「何だい?」
来夢は夢で見たことを私に話した。
私はそっと、来夢を抱きしめた。
「怖かったな・・・ でも、もう大丈夫だぞ・・・」
私が来夢に優しく話しかけるると、そのまま来夢は深い眠りについた。
(まだ可愛いな・・・)
私はそう思い、一緒に寝ることにした。
(咲夜視点)
深夜。
レミリアお嬢様が私の部屋に来た。
「どうしましたか?」
私が聞くと、彼女は答えた。
「貴女には色々迷惑をかけたわね。本当に申し訳ないと思っているわ。」
「そんなことはありません。それに、今の状況では仕方ないことですし・・・」
「そう言ってもらえるとありがたいわ。ところで一つ聞きたいことがあるんだけどいいかしら?」
「はい。構いませんけど・・・」
「あなたは人間よね?」
唐突な質問だったが、彼女の真剣な雰囲気から何か重要なことなのだと思った。
「えぇ、そうですよ。それがどうかされましたか?」
「いえ、何でもないわ。気にしないでちょうだい。」
「分かりました。それでは失礼します。」
「えぇ、お休みなさい。」
そう言うと、レミリアお嬢様は去っていった。
何かあったのだろうか?
まあ、テロが起きているのだから、妖怪ばかりの館のたった一人の人間が疑われても仕方ないであろう。
私は眠れなくなったため、地下図書館に向かった。
地下図書館にはいつもどおり、パチェリーがいた。
私は軽く挨拶すると、本を一冊持って近くの空いている場所で読み始めた。
外の世界についての資料だ。
表紙には<New World TextBook 1>と書かれていて、下には<東洋学校出版>と書かれていた。
教科書を読んでいる間、秒針の動く音とパチェリーの寝息だけが響いていた。
秒針が何回動いたかはわからないが、しばらくして私は教科書を閉じた。
いつも英語の資料ばかり読んでいる私にとっては教科書の内容はとても簡単であった。