Unbeständige Träume 作:gh0sttimes
翌朝、僕は魔理沙さんと一緒にアリスさんの家に出掛けることになった。
「どうした? 後ろに乗れ。」
魔理沙さんは古い箒に股がり、後ろに乗るように言ってきた。
「うん。」
本当にこんなので飛べるのだろうか?
僕はそんなことを思いながら、箒に跨った。
「行くぞ。」
魔理沙さんがそういうと、箒は浮かび上がった。
僕は驚き、箒から落ちそうになった。
「おっと!」
魔理沙さんは落ちそうな僕を抑えた。
「しっかり捕まっててくれよ。」
「うん。」
しばらくして、アリスさんの家についた。
「着いたぜ。ここだ。」
「ありがとうございます。」
「おう!じゃあな!」
そう言って魔理沙さんは飛び去って行った。
「失礼します。」
僕は扉を開けて中に入った。
すると、アリスさんの人形達が出迎えてくれた。
「いらっしゃい。」
奥の方から声が聞こえてきた。
そちらを見ると、金髪の女性がいた。
その女性はとても綺麗だった。
まるで妖精のように。
「こんにちわ。私はアリス・マーガトロイドよ。よろしくね。」
「よろしくお願いします・・・」
「貴方が来夢ね?」
「はい・・・」
(アリス・マーガトロイド視点)
私は来夢を家に入れ、お茶の準備をしていた。
正直に言おう。
とても可愛い。
緊張している感じが本当に可愛い。
私はそんなことを思いながら、テーブルに二人分のお茶を置いた。
「来夢くんはどうやって幻想郷に来たの?」
「それが・・・ 全くわからないんです・・・」
「そう・・・ 名前は?」
「分かりません・・・ 来夢という名前も霊夢さんからつけてもらったものです・・・」
「記憶喪失ってことかしら?」
「はい・・・」
「大変だったでしょう?」
「いえ・・・ でも少し不安です・・・」
「大丈夫よ。私がついてるから。」
「ありがとうございます。」
それからしばらく話をして、そろそろ帰る時間になった。
「それでは帰ります。今日はありがとうございました。」
「また来てちょうだい。歓迎するわ。」
「はい!」
「気をつけて帰ってね。」
「わかりました。お邪魔しました。」
来夢が帰った後、私は古びたノートを眺めていた。
そこには古い新聞が貼り付けられていた。
先代巫女の時代に発行されたもののようだ。
日付は1939年9月1日。
見出しには『外来人急増』と書かれている。
この頃の外の世界では殆どの国を巻き込んだ大戦争が起きていたらしい。
それと関係があるのだろうか?
ふいに外が暗くなっていることに気がついた。
「はあ▪▪▪ もうこんな時間なのね▪▪▪」
私は古びたホワイトオーク製の椅子を立ち上がると、シャンハイを呼んだ。