Unbeständige Träume 作:gh0sttimes
私は子供と一緒に朝食を食べた後、門番の仕事のため、門の外に出た。
いつもなら、居眠りをしているが、今日はなぜか眠れなかった。
レミリアお嬢様にとってはよいことなのだろうが、眠れない理由は真面目になったからではない。
昨日、私が保護した子供についてだ。
あの子はなぜあんな場所で倒れていたのだろうか。
少なくとも、あの子に何かとても悪いことが起きていたのは間違いないだろう。
ならば、その悪いこととは何だったのだろうか?
虐待? その割には痣や傷がない。
事件? その可能性はあるかもしれないが、このあたりの治安はそこまで悪くはない。
となると・・・ 捨て子?
そう考え込んでいると、声をかけられた。
「美鈴。レミリアに呼ばれてきたわ。」
そこに立っていたのは巫女服姿の少女であった。
彼女は博麗霊夢。
博麗神社の巫女で、幻想郷全体を覆う結界<博麗大結界>を管理している。
「はい。お嬢様から話は聞いていますよ。」
私は門を開け、霊夢を中に入れ、門を閉じた。
(博麗霊夢視点)
私は咲夜に案内され、レミリアの部屋の前に立った。
赤色を基調とした壁は不気味で何かが起きることを予言しているようだった。
私は寒気を感じながらも、レミリアの部屋の扉をゆっくりと開けた。
「あら。霊夢。結構かかったのね。」
私はレミリアの部屋に入り、勧められた椅子に座った。
「で? 今日は何かしら?」
「貴方に紹介しておきたい子がいるのよ。」
「子供? 貴方まさか!?」
私は勢いよく立ち上がったが、それは早とちりだったようだ。
「誘拐してきたわけじゃないわよ。倒れていたところを助けたの。」
私はポカーンとしながら、レミリアの話を聞いた。
「で、肝心の子供なんだけど・・・」
レミリアの背後を見ると、まるで人形のようにとても可愛らしい子供が隠れていた。
レミリアはその子供を自らの前に出すと、言った。
「この子なんだけど、貴方のところで預かってくれない?」
「えっ?」
レミリアの言ったことを脳が処理し、言葉に変えてくれるまでしばらくかかった。
「えっ? 何を・・・ 言ってるの?」
「いや。そのままの意味よ? 博麗神社でこの子を預かって欲しいの。」
「いやいやいや。私は子供を保護したりしたことはないのよ! 魔理沙に任せた方が・・・」
「魔理沙の無責任さが移っちゃったらどうするの?」
レミリアがさらっと魔理沙に失礼なことを言った気がしたが、まあ置いておこう。
「・・・わかったわ。」
「ありがとう。」
私はレミリアの近くにいた子供に近づき、
「ほら。行くわよ。」
「うん。」
その子の手を少しばかり強引に引いて紅魔館を後にした。