Unbeständige Träume 作:gh0sttimes
第十九話 先代
博麗の巫女の肩書には非常に謎が多いが、その中で最も謎が多く、重要な存在は先代の博麗の巫女の存在である。
10年ほど前に幻想郷にて強大な力をもって統治していた幻想郷の統治者の一人だ。
2010年に博麗の巫女を引退してからはどこかで隠居生活を送っているようだが、住んでいる場所は現在でも不明である。
そして、今日、彼女は博麗神社に向かっていた。
(先代巫女視点)
「霊夢。いるか?」
霊夢は出かけているようだ。
代わりに出てきたのは魔理沙と、霊夢の巫女服を着た男の子であった。
「あら? 魔理沙と・・・ 霊夢の弟?」
「いや。外来人だぜ。巫女服は霊夢が勝手に着させているだけだ。」
「そう? 名前は?」
「来夢。博麗来夢だ。霊夢がこいつをえらく気に入ったみたいでな。自分の弟のように接しているらしいぜ。」
私は再び来夢を見た。
正直に言おう。
可愛い。
霊夢がこの子供を気に入る理由もよく分かる。
しかし、突然、昔のことが頭に浮かび、思考は凍りついた。
20年前。
妖怪の山で発生した天狗たちによるクーデターの際、私は妖怪の山の妖怪をほとんど殺した。
恐らく、あの虐殺で生き残った天狗は3割にも満たないだろう。
しかし、幻想郷の安定のために必要なことだったのだ。
私はそう思い込むことにしていた。
20年経って、元の形は消え、今では天狗たちがせわしなく働いている。
それでも、今でもあの場所には恐ろしい怨念がこもっている。
その怨念は私にも対処できない危険なレベルに達している。
「どうしたの? お姉さん?」
来夢の心配する声で私の意識は現実に帰ってきた。
「なんでもないわよ。」
私は来夢の頭を撫でた。
ふいに来夢の顔が殺された子供天狗の顔と重なり、恐ろしくなった。
私は出かける時に持ち歩いているアイスコーヒーを飲み、意識を現実に引き戻した。
「どうしたんだぜ? 急に怖い顔して。」
魔理沙が話しかけてきた。
「別に大したことじゃないわ。ただ、20年前のことを思い出しただけよ。」
「ああ。あの件か・・・」
「・・・ まあ、そういうことよ。」
魔理沙には言っておくべきだろうか? しかし、魔理沙も成長したとはいえ、まだ若い。話しても仕方のないことだ。
それに、あの事件については、もうすでに時効だろう。
「さて、私はそろそろ行くとするかな。じゃあな!」
「またね。お姉さん。」
来夢は笑顔で手を振った。
帰り道。
私の意識は過去にあった。
幼少期の霊夢には活気があった。
そして、可愛かった。
今の霊夢からは全く考えられないことではあるが、失敗するたびにいつも私に泣きついてきた。
来夢の姿と幼少期の霊夢の姿を重ねた。
「はは・・・ あの子も成長したのね・・・」
それはどこか悲しいような嬉しいような複雑な心情であった。
私は意識を現実に引き戻し、帰り道を歩いていった。
How this phenomenon of entering a Gensokyo However, either way, this is an unscientific phenomenon, and there is no logical way to explain it. But then again, fantasyland itself is a non-scientific entity. The concept of science is taboo in fantasy land. If the concept of science were to be introduced into fantasyland, it would collapse in an instant.
リックマン・スカーレット 著<Mystery Gensokyo>