Unbeständige Träume 作:gh0sttimes
そして、その色は私がさ迷うことさえ許すことはなかった・・・
-色は匂へど散りぬるを
幻想郷はある種の<思想>のようなものであり、生きているすべての人や妖怪の心の中に存在したものが具現化したようなものである。
それは、全ての人間や妖怪の中に、そして幻想郷を治める博麗霊夢の心の中に存在していた。かつて、日本の無名の土地の一つであったこの地域に住んでいた妖怪と人間は、妖怪、人間、鬼、幽霊の有象無象を集め、この地域を結界で覆い、<偽りの楽園>を作り上げた。
幻想郷は生死をかけた場所であり、共存の地でもある。
幻想郷の主な目的は、<娑婆>から人々を解放することであり、この無名の地に共存の地を樹立することである。
すべての者に幸運を。そして、幻想郷を脅かす者に銃弾を。
博麗霊花は地上に降りると、博麗神社に向かって歩いていった。
目的はない。
ただ、子供の姿を見たかったのだ。
「あっ! おk▪▪▪ お姉ちゃん!」
後ろから元気な声が聞こえた。
「あら。来夢。」
来夢の間違いに困惑しながらも、霊花は来夢を抱きかかえた。
しばらくして、来夢は眠っていた。
彼女は過去に意識を飛ばし、子供の頃の霊夢と重ねた。
あの頃の霊夢はとても可愛かった。
しかし、何もしてやれなかった。
(私は・・・ 幻想郷の事情で許されないこともあるが、私が貴方をどれだけ大切に思っているか、分かってもらえていると思う。)
博麗の巫女であるならば、子供に対してそのような考えは許されないことはよく理解している。子供に継がせるために親は無慈悲でいなくてはならないのだ。
そして、博麗神社の誇りと理想を維持しなくてはならないのだ。
しかし、数十年後に霊夢が引退した後、幻想郷の人々は霊夢をどのように見るだろうか?
改革派?
放任主義?
面倒くさがり?
今は分からない。
彼女はため息を床に吐いた。
そして、来夢の頭に視線を移した。
「あら?」
来夢はいつの間にか眠っていた。
彼女はしばらく抱きかかえていたが、布団に寝かせ、神社の縁側に座った。
彼女は、ふとした気まぐれで、来夢との時間を過ごせるのではないかと考えた。
魔理沙の私生活がだらしないのは明らかであり、周知の事実であるはずだ。
より有能な人に任せればよいだろう。
しかし、その考えはあっけなく裏切られた。
もちろん、魔理沙は来夢が神社を離れることを許さないだろう。
来夢は霊夢のお気に入りであり、霊夢は彼に多くの事を教えてきた。
彼女は形成途中の思考を記憶のゴミ箱に捨て、神社の縁側に座った。
生ぬるい風が彼女の肌を撫でた。
今日は夏特有の熱帯夜のようだ。
彼女の肌には汗がにじみ出ていた。
彼女は古びたタオルで汗を拭くと、来夢の方を見た。
やっぱり可愛い。
しばらくして、彼女は立ち上がり、博麗神社を後にした。