Unbeständige Träume 作:gh0sttimes
そんなことは分かっていたはずだったのにどうしても忘れることなどできずに、刻は私を置いていった。
いつか夢が終わるのならば、全て無駄だというのだろうか?
刻は進み、戻りはしない。
私は永久に孤独なのだろう。
-四季刻歌
八雲緑は将来的に幻想郷の多角形の一つになり得る存在であり、八雲紫もそのようになるように彼を育てていた。
そのため、3歳の子供であるのにも関わらず、ある程度の学力を持っていた。
そして、今日も彼は本を読んでいた。
しばらくして、彼はスキマから紙を取り出し、ミニ八卦炉の回路図を書き始めた。
沢山のコイルで魔力を増大させ、一点に集中。
強力なレーザーを発射するもののようだ。
その際、レーザーの中心部は7273Kにまで上昇し、周辺に壊滅的な被害をもたらす。
紙に小難しい理論や複雑な数式が映し出されていくうちに彼の意識は睡魔の渦に吸い込まれていった。
「さて、今日の資料整理はこれぐらいね▪▪▪」
八雲藍は日課となっている事務作業を終え、自分の眠るべき場所に近づいていた。
藍の身体には3日分の疲労がどんよりと溜まっていた。
最近、藍は全くと言っていいほど眠っていなかった。
やることがあまりにも多かったからだ。
しばらくして、八雲緑の状態が気になった藍は居間に向かった。
そこには眠っている緑の姿があった。
机の上には古びて黒く汚れた鉛筆と大量の紙が乱雑に敷き詰められていた。
しばらくの間、藍は思考を形成していたが、その思考は形成途中で睡魔に飲まれていった。
レミリアは静かにベッドに座っていた。
彼女の目は閉じてはいなかったが、目の下にはくっきりと黒い隈ができていた。
彼女は来夢について考えていた。
彼の親はどんな人だったのだろうか?
霊夢と来夢は血は繋がってはいない。
血は最も重要なものだった。
血は種族を含めた全ての関係を定義するものであり、血のつながりのないところには他人という最も希薄な言葉が存在するのみである。
そのはずなのだ。
しかし、来夢はどうだろうか?
来夢は全てに受け入れられている。
それが人間関係という巨大な方程式をさらに複雑にしていた。
彼女の関心はその方程式の解にあった。
解は人の数だけある。
彼女の解もその一つである。
しばらくの間、彼女はその解を頭に浮かべようとしたが、結果は出なかった。
解はあるが、それを表すことはできない。
それこそが、人間関係の面白いところなのかもしれない。
しばらくして、彼女はベッドに身体を横たえ、睡魔に身をまかせた。
睡魔が彼女を引き込むのにはそれほど時間はかからなかった。
朝。
レミリアを叩き起こしたのは朝日の鋭い日光であった。
彼女は目を擦り、自分がどうなっているのかを確かめた。
パジャマは乱れ、髪は頭の上で自由にしていた。
彼女は身だしなみを整えるとベッドからゆっくりと立ち上がった。