Unbeständige Träume   作:gh0sttimes

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第七話 不穏な事件

妖怪の山の見回り天狗が奇妙な殺人事件に関する通報を受け取ったのは正午のことであった。

「またか」と、射命丸文は吐き捨てた。

こうした山岳での殺人事件はよくあることで、愚かにも忍び込んだ人間が自業自得の結末となったのだろうと勘ぐっていた。

しかし、今回の件は違うようだった。

報告書によると、現場は山中にある廃屋で、死体は妖怪であった。

連絡を受けた白狼天狗たちがようやく現場に到着し、木製のバリケードを通過する。

そして、捜査が進んでいくうちに奇妙な痕跡が見えてきた。

「……人間に殺された?」

死体は識別不能なほどに黒く焦げており、犯人は相当冷徹な人物だろうと思った。

最近、妖怪の山各地で爆破テロを起こしている幻想郷浄化軍*1が関係しているのだろうか?

この時の文々新聞はまだ配られていなく、鴉天狗たちの多くはそう考えていた。

だが、その日のうちに幻想郷浄化軍の正体が一部判明したことて、事態は急変する。

なんと、その連中の中にはわずかに、博麗神社と関わりがある者もいた。

霊夢たちは、幻想郷を汚す者たちと戦う正義の味方だと思っていたのに――。

「……どうなっているんだ?」

疑問を抱えながら、文は次の号外を配り始めた。

翌日からは博麗霊夢とその友人である霧雨魔理沙にも捜査の手が及んだ。

しかし、両者とも完璧なアリバイがあり、捜査は難航することとなった。

 

● 文々新聞第328号:『妖怪たちの異変』

 

昨日、妖怪の山の山頂付近で殺人事件が起こった。

犯人は幻想郷浄化軍の可能性が高いと見られている。

幻想郷浄化軍は、人里や紅魔館などを襲い、数々の事件を起こしてきた危険なテロ集団であり、我々は今回の事件を幻想郷浄化軍によるテロの一環だと考えている。

幻想郷浄化軍に捕まった者は命を奪われるという情報もあり、我々も警戒を強めなければならない。

そこで、我々は幻想郷浄化軍と敵対関係にある組織と連携し、彼らへの対抗手段を模索していくことに決めた。

そのための第一歩として、幻想郷浄化軍についてまとめることにした。

 

・幻想郷浄化軍とは何者か?

 

幻想郷では、毎日のように妖怪による殺人事件が起きている。

最初はそれの遺族の会のようなものであった。

それが徐々に規模を増していき、今では幻想郷を”浄化”することを目的とした組織である。

彼らは妖怪を殺し回っており、その残虐性から一部の人間には恐れられている。

 

・なぜ彼らは殺人を行うのか?

 

幻想郷を浄化するためだという。

彼らは種族ナチズムという思想を掲げており、そのために幻想郷を人類だけの世界に変えようとしているらしい。

彼らの行動原理は不明だが、実際に多くの事件が起きているため、信憑性は高いと言えるだろう。

*1
人類は最高の種族であり、人類を保護するためには妖怪を殲滅しなくてはならないという思想である<種族ナチズム>を掲げる幻想郷最大のテロ組織

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