Unbeständige Träume   作:gh0sttimes

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第九話 砂の塔

寺子屋に駆けつけてきた自警団の隊員が見たのは数人の丸焦げの遺体と地獄の業火のように燃え盛る木造の建物であった。

 

「早く水を持ってこい! このままだと延焼するぞ!」

「ダメだ! 全く消えない!」

 

消火活動に参加している自警団の隊員や村人たちの悲痛な叫び声が飛び交う中、後方では佐藤宏元陸軍少尉が他の自警団の隊員と共に冷静に状況を分析していた。

彼は頭をフル回転させ、資料を読み進めた。

佐藤がページをめくる乾いた音と外の騒ぎ声以外は聞こえなかった。

秒針が12回音を立てた後、佐藤は最終的な結論を出した。

「今回のテロでは焼夷弾が使われている・・・」

佐藤の言葉を聞いた周囲の人間たちは目を見開いた。

この世界では使われてもいない兵器だったからだ。

「そんなものどこで手に入れたんだ?」

一人の自警団員が佐藤に尋ねた。

「おそらく、M69焼夷弾だろう。俺も実物を見たことは何度かあったが、ここでも使われるとは・・・」

「何なんだそれは? 詳しく説明してくれないか」

「簡単に言えば油入りの焼夷弾だ。着火すると周りにある可燃物に引火して広範囲に炎が広がるようになっている。そして、その炎は一度燃えるとなかなか消えず、火災被害を拡大させる効果がある」

「じゃあ、このまま放っておくと大惨事になるのか!?」

「そうだな。だが、まだ手はある。」

「本当か?」

「ああ。魔理沙さんに協力してもらう。」

「あの魔法使いの少女に? しかし彼女はただの民間人だろ。民間人を巻き込むような真似は軍人としてできない。」

「大丈夫さ。彼女は強いからな。きっと協力してくれるはずだ。」

そう言って佐藤は立ち上がり、魔理沙の家に向かった。家に着いた佐藤はすぐに魔理沙を呼んだ。

魔理沙は佐藤の話を聞くとすぐに理解した様子で、すぐに人里上空に飛んでいった。

そして、寺子屋上空に着くと魔理沙は出力50%ほどで水流魔法を発動。

10分ほどで鎮火した。

佐藤は魔理沙の協力に感謝し、すぐに自警団本部に戻った。

その後、佐藤による会議が行われた。

その結果、次の通り決まった。

 

1,自警団の隊員全員に防弾チョッキを着せること

2,魔理沙には万が一に備えて待機してもらうこと

3,魔理沙の魔力切れに備えること

4,自警団全員が武装していること

5,各部隊ごとに担当区域を決めて巡回を行うこと

6,緊急事態が起きたらすぐに無線連絡を取り合うこと

7,常に拳銃などの武器を持ち歩くこと

8,定期的に射撃訓練を実施する

9,特殊武器防護のため、ガスマスク、放射線防護服を装備すること。

 

以上の内容が決まった。

これらは翌日から実施されることとなった。

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