今後もたまにアンケート取るので、その時はよろしくお願いします。
それはそれとして話進めますね(アンケート通り)
あの夢にどんな意味合いがあったかは分からないまま、幾分か時間が流れる。
仮に確定させるなら、あの喧嘩騒ぎが三影関連の出来事だろう。
鮮明ではなかったが、相手側の身なりはお世辞にも一般人のそれではなかった。
俗に言う不良だ。
この説が正しいなら、三影が不良嫌いなのも分かる。
ただ、何故記憶の中の自分が不良とガチンコの殴り合いをしなきゃならなかったのか。
それにその後の爆発音……と言うか、破裂音や破断音の、何かが裂けたり破裂した様な音はなんなのか。それが分からない。
記憶自体も曖昧だ。
あの夢が今の自分のものである確証もない、かと言ってそうでない確証もない。見慣れた気がした人影も、頭の中で穴埋めして作ったものに納得しているだけで、記憶違いかもしれない。
それに、自身の記憶自体もあまり明確ではない。
人間の脳は不必要な記憶を新しい記憶で塗りつぶし、それで容量を確保する。
だから自分の記憶と俺の記憶が混同して、俗に言う存在しない記憶とやらが作り出されているのかもしれない。
何をどう頑張っても憶測と仮定に行き着いてしまう。
出口がないのが出口の様な、一向に晴れないモヤモヤと謎の感覚に陥っていたら、突然はっきり声が聞こえた。
「悟くん?」
「え? あ、はい!」
名前を呼ばれ、席を立ち返事をする。
ここはミソラ第二中学校。
主にミソラ第二小と第三小の生徒が集まる中学で、全校生徒の在籍数は俺のいた中学よりも多い。
今日は入学式……は実を言うと過ぎていて、今は教室で生徒教師、それぞれ顔合わせの様な時間だ。
視線を向けられる分には問題ないが、集めるとなると話は別だ。後はともかく前から来る教師以外の向けられる視線に少しだけドギマギする。
「具合が悪いのかい?」
「あ、いえ。ただボーっとしてただけです」
ボーッとはしていなかったが、意識が教室以外の所へ行ってたのは確かだった。
その事を教師に伝える。
「そうか。ただ本当に気分が悪くなったら、すぐに言いなさい」
「はい」
「じゃ、次行くぞ〜。出席番号24番……」
教師との問答が終わり、皆の視線がバラける。
なんとか事なきを得て、その後は問題なく時間が流れる。
今日に限っては半日で終わる。
これから行う授業内容を机に備え付けられている端末にインストールする以外にする事はなく、そのまま解散になった。
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「お疲れ」
「ん」
校門で待っていた三影と合流して、中学校を後にする。
俺と三影は別のクラスになった。
三影がいないのが少し新鮮だったが、顔見知りも居るし、よく話す友人もいたから、クラスで孤立する事はないだろう。
「悟 大丈夫そう?」
「うん。なんだかんだ知ってる人間もいたし。三影の方は?」
「大丈夫」
「ならよかった」
俺のクラスには少なくとも山野バンはいなかった。そうなると三影のいるクラスに山野バン一行がいる。
本当に、三影といなかったらただの人間として過ごしてたかもしれない。今更思ってもしょうがない事だが。
「悟 これ」
そう言って三影がCCMの画面を見せてくる。
画面にはキタジマ模型店とデカデカと示され、今週の入荷情報を載せていた。
「来る?」
入荷情報の中で目をつけたのはコアパーツ関連、特にバッテリーだ。
親父が造ってくれた武器、威力は申し分ないがバッテリー容量の問題で釣り合いが取れない時がある。
ご丁寧にも威力調節で連射できたりできるが、それにしたって消費量に反して容量が少な過ぎて、持ち味を活かせきれない。
スラスターにもバッテリー容量は割かれるし、モーターにも持っていかれる故、早急になんとかしたい問題ではあった。
在庫があるかどうか確かめて、あるならある内に買わなければならない。
「うん。バッテリーも変えたいし、キタジマ行くの初めてだし」
「ん じゃ、行こ」
そう答えて、三影と一緒にキタジマに足を進める。
小学中学のクラス決めの基準があったけど、考える教職は大変だなと改めて思いましたね。
何かしらで飛び抜けるクラスを作ると色々文句言われそうですし。