こういうのは初めて書くので、違和感を覚えたらごめんなさい。 (免罪符)
中学生活はほぼ小学校の延長線上だった。
顔見知りは居るし、話し相手には困らない。
ただ最近、三影の引っ付き度合いが上がった気がしてならない。
中学に上がってから、何度か交流の機会があり女子とも割と話す様になった。
三影と一緒にいる時に話しかけられることもある。
小学校の時は普段から側に居たからか、あまり気になっては居なかったが、男子は問題ないが休み時間中に女子と喋ると顕著に現れる。
女子と話すと、パーカーに手を入れて真顔のまま俺の横に居るのだ。そして割と不機嫌でもある。
こう言う時の女子の察し具合は異常だ。
手で合図を送ると、察してくれて会話を切り上げてくれる。
三影に理由を聞くと言うのは自殺行為だ。
ただどうしたの? と聞くしかないが、その返答も三影自身納得していなさそうな感じで
「……解らない。モヤモヤ する」
と言うのだ。
となると解決策は一つ。
三影といる時間をとりあえず増やすしかない。
割と長い時間を共有してきたつもりだったが、やはり思春期の女心と言うのは分かりかねる。
自分で言うのもなんだが、多分自分以外の誰かと自分以上に親密になる事が嫌な様に見えた。
それに同性の女子に対してはかなり反応する。
俗に言うヤキモチの様なものかも知れない。
ただ、この年で色恋沙汰なんてしたことないから、三影がどう思ってるかなんてのは正直な所解らない。
あとは三影の反応次第だ。
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中学になってから、サトルと会うことが減った。
単純にクラスが違うせいもある。もっと言うと、違うせいで遠く感じてしまう。
会う度にサトルは知らない人間と仲良くなってる。
私の知らない人と話して、笑って、楽しそうにしていた。
普通は良いことだ。
クラスに馴染めずに、一人でいるよりよっぽど良い。それを心配していて、楽しそうにしているサトルを見て、安心した自分が居た。
だから嫉妬してしまう。
”あの時”から私はサトルに依存している。
いつも間近で、何をするにしても、何処に行くにもサトルと一緒だった。
私は親離れできない小鴨だ。
だから
たまに行動に移してしまえばって思う時もある。
ただ、過剰な行動はそれこそサトルの友人関係にヒビを入れかねないし、それがキッカケでサトルがクラスから孤立するかも知れない。
なによりサトルに嫌われたくない。
それは望んでいない。
でも、それを抑えられるほど私は素直じゃない。
言葉にして言うにも、どうにも言葉が詰まってしまって、言おうとしたことを飲み込んでしまう。
性格のせいで、何処かで感情を曝け出すことも出来ない。
だから、さり気なく隣にいる事でしか意思表示ができなかった。
これで分かってほしいとは思っていなかったが、なんとかサトルへは伝わった。
「どうしたの?」
「……解らない。モヤモヤ する」
嘘だ。
理由は自分でも分かっている。
私以外の女子がサトルと話すのが面白くないから。
私以外の女子がサトルに必要とされているから。
私以外の女子がサトルといるから。
私以外の”女”がサトルと一緒に過ごしているから。
でもサトルには迷惑をかけたくない。
嫌われたくもない。
それをうまく伝えられるほど私は良く出来てない。
だから、今日みたいに行動に移してしまう時もあるかも知れない。
その時、サトルは許してくれるだろうか。
捨てないでくれるだろうか。
「三影?」
そんな不安があったからか、無意識にサトルの裾を引っ張っていた。
「…なんでも ない」
「あ、うん。出来れば…手を離してほしいかなって…」
「……」
「あぁ…その、授業…始まっちゃうし…」
「…」
「えぇ…?」
休み時間も終わりが近づいていて、廊下にいた殆どの人間は教室へ消えていき、私達以外誰もいなくなった。
さっき、迷惑をかけたくないと思っていたのにこの有様、頭で思っていても行動に出してしまう。
でも、今だけはいいかなって、少しだけならって、何処かでそう思ってしまっている自分がいる。
上手く言葉にできたらって、そう思わずにはいられなかった。
口数が少なくて内気気味で辛口以外の事を上手く言葉にできないキャラって大体クソデカ感情を抱いてると思うんですよ。